全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

雑談。


・ガメラに始まる映画の話
アニメ関係以外の映画の感想文は初めてだったので、長年やってたこのブログで映像関係というカテゴリを初めて作りました。飽き性で120分も座席に座ってられない人間なので、そもそも映画館で映画を観るのも年に一回あるかないかって程度だったんです。が、今年はなんと9回も映画を見に行ったので(内コナン6回)、これを機に色々映画館で映画を見てみるかーって気持ちになったわけです。
どちらかといえば洋画より邦画派ですが、特別な思い入れも無く……。ゲームではエログロホラー何でも大体許容範囲内ですが、映画ではホラーもあまり好きではないし、表現方法が違うだけで好きになるかそうではないかが変わるのは面白いなあ。ああでも進んで見ないだけで、別にホラーが嫌いなわけじゃない。恐ろしいのとクリーチャーデザインの嫌悪感で唯一最後まで観られなかったのは遊星からの物体Xで、あのクリーチャーデザインは今まで観てきた中で1番素晴らしい出来だと思っている……見かけるたびにゾワゾワ来る。デザインもそうだけどあの動きとか……おえぇ。最高。あの嫌悪感と恐怖はなかなか味わえないのでおすすめです、最後まで観てないけど。

ガメラ以外の怪獣映画はあんまり見たことがなくて、ゴジラもコジラVSメカゴジラぐらいですかねえちゃんと見たのは……モスラも好きじゃないし(マイマイガに襲われた過去のトラウマがある)。シンゴジで久しぶりに怪獣映画を観たんですが、もっと早く観ておけば良かったと……。シンゴジのキャッチコピーの「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」はこれ以上無いほどこの作品を表していて大好き。庵野監督は特にファンではないけれど、実写にもこれからも手を出して欲しいなあと思った。
そういやチキチキ一話からコナン鑑賞会も800話に到達して飽き初めてガメラを観たので、ガメラの序盤であるヒロインの父親の好きなお酒を聞かれたときの回答
「日本酒なら純米酒、洋酒ならバーボンかラム、スコッチは苦手かな」
って発言に体が勝手にビクッとなりました。……ほんとどうでもいい話だなこれ。

そうそう、内訳9回のうちの残りの3つはシェイプオブウォーターと銀魂2とマクロスΔで。銀魂とΔはともかく、本当はシェイプオブウォーターを観終えた後にあまりにも内容にむしゃくしゃして納得がいかなくて感想を書こうとしていたんだけど、忘れたほうが早いなって思って結局書かずに居たんだが今思い出してまたむしゃくしゃし始めたんで記念に書き落としておく。


・シェイプオブウォーターにキレた理由(ネタバレ大注意)
簡単にあらすじを説明すると、発話障害のある清掃員の女性がヒロインで、ヒロインの勤務先である機密機関に半魚人が囚われてやってくる。ヒロインは手話で半魚人とコンタクトを取ってだんだん仲良くなって、機密機関に殺される前に半魚人を連れ出そうと計画する。

洋画好きの友人に異種間ものなんだってと教えてもらって見に行ったわけですよ一人で。異種間ものわぁい大好き!だなんて頭空っぽにしてそこに己の欲望を満たしに行ったわけですよ。そしたらもう序盤も序盤で主人公の女性の首筋にエラっぽい痣を鏡で確認してるシーンがあって「あれ……これ異種間ものじゃなくねえ?」って挨拶代わりのジャブ食らって、まあそりゃ私の好みの問題なわけですし、内容が面白けりゃいいや程度に切り替えたわけです。ちょいちょいキレかけながら。いやキレてないっすよ?(まだ)

いやでもなんていうかもうそんな問題じゃなかった。問題がありまくりで全部難問だった。
そもそも機密機関なのに普通に清掃員が出入り出来る時点でNANNYAKOREってなったし、まあ舞台は60年前だし大目に見よう、いつも大好きなクソアニメ観てる感覚を取り戻そうと思っても、そりゃあこっちは異種間もののハートフルラブストーリーを見に来てる巨大建築物的なぐらいのデカい心構えを作ってきたからなかなか思考が切り替わらないわけです。でもこのときの私は知るよしもなかった、最後まで地雷原だったことに。

この作品のテーマの一つに、おそらく他人に理解されにくい要素的なものが登場人物に割り振られている。主人公なら発話障害、なんやかんや助けてくれるとなりの部屋のおじさんは同性愛者、なんやかんや助けてくれる主人公の友人は黒人という肌の色で差別される。それを理解してほしいと努力している描写が続くならまだ見ているこちらも痛みを感じるんですが、少なくともこの三人は互いの良さを理解しているからその痛みがまーこちら側に伝わりにくい。差別ってヒドいねって事を伝えたいなら中途半端な描写過ぎるし、これらが悪役を際立たせるための要素だとしたらそれこそなんかモヤモヤくるというか。だから、これで結局何を伝えたかったんだ?ってなるわけです。その他の登場人物のこれらの壁が別に解決するための行動をするわけでもなく、そして解決するわけでもなく、それなのに主人公は実は魚人の仲間だったので本来のフィールド人間側じゃなかったわごめんごめん、みたいな感じでくるので、設定ぶん投げられた気しかしないんです。友人たちは見送って終わりですし。

それに加えて主人公の脳内のお花畑っぷりが観るに耐えなかった。あまりに辟易しすぎて飲んでたジンジャエールの味がしないですよこっちは。
機密機関からわざわざ危険を犯して家に連れてくることに成功し、いつも主人公が毎朝のローテのオナニーする風呂にその魚人を連れてきて入れる。でも逃げない。なかなか逃げない。まあなかなか逃げないのは川とかの水位があがる雨の日を待っていたからって理由は納得するにせよ、その浴室を部屋ごと水でいっぱいにして二人でラブシーンを繰り広げる。主人公の部屋は二階で、一階は映画館になっているので映画館に水漏れしまくって大家に怒られるけど二人はそんな中ラブラブイチャイチャしてるわけです。何やってんだこの人達?そもそも半魚人は塩水じゃなきゃだめみたいな設定どこいったんすか。
極めつけには主人公は友人に「半魚人とセックスしちゃった(はぁと)」とか浮かれポンチで伝えるわけですよ。


いや観てないんだがそのセックスシーン。なんかこれからヤりますよ的にボカされて終わったんだけど。

ここまで来ると抑えきれない激しい怒りとそれをなんとか踏みとどまろうとする自分が戦っていて、人間同士のセックスシーン入れておきながら異種間の直接的なセックスシーンは入れないっておい監督逃げてんじゃねえぞコラ!!ってもう変なキレ方をしていた。このときの会話で主人公の友人が「え!どこにちんこあったの!?」みたいな会話をしてたことしか覚えてないです、怒りで。野球で言う局部を防護するファウルカップみたいなのがパカって開いて大物がお出ましするらしいっていう何の役にも立たない知識を教えられて終わった。そりゃ裸で泳いでてどっかにぶつけたら痛いもんな、そのへん適度に進化するよな。
あとこの主人公が脳内で魚人と踊るシーンがあるんだけど、自分の領域に魚人を連れ込んでいる主人公の自己愛を満たそうとしているシーンにしか見えなくてここまで来るとジンジャエールを吸う気力すら無くしてしました。終わった後に放心状態のまま飲んだら氷溶けまくっててほんとに水になってましたからね。

本当に半魚人を愛するならそもそもこういう描写よりも、とにかく半魚人の事を気にかけたり会話で心を通わせてほしかったんですが(まあ気にかける描写は一応あったんだけど、ラブシーンが主体に描かれている)、実際主人公が半魚人を愛してたかっていうとまあ微妙なんですよね。自分を慰めるためのオナニーの道具が増えたみたいな感覚だったんで、オナニー風呂でセックスするのはまあしっくり来た。あれは自慰だったんだ。
だから主人公の自己愛が目立つのもわかります。今まで日の当たらない生活をしていたってことが散々表現されていたので、それが満たされる存在が見つかって喜び満ち溢れて脳内お花畑になるのもそりゃあわかりますよ。でもそれは今何もこの危機的状況でやることじゃなくないか?

もう一つ納得が行かなかったのは、主人公たちの敵として描かれている機密機関のお偉いさん。いや、この人多少性格の悪さと個人的な恨みはあるにせよ、与えられた職務をまっとうしようと行動している人なんですよね。そもそも半魚人を捉えて実験するのだって、この人が機密機関という場所に所属してそれがこの人の仕事だから。それがさも悪い人が半魚人を悪趣味にいじめてるみたいな描写をされたのがどうにもこうにも納得がいかない。主人公たちのほうがよっぽどちゃんとしてないですよ。
性格悪いけど自分の立場理解して仕事してる人が悪役として描かれるのは、それこそ平等な表現じゃないような気がして好ましくないなと感じる。少なくとも彼はまっとうに仕事しているのに、主人公はこんなに可哀想なんです!っていうエサにされたらそりゃやってられないですよ。

これが美女と野獣のアンチテーゼ的に語られていることも堪忍袋の緒がすごい勢いで千切れた。監督は「野獣を人間に戻さない。ありのままで愛する」ってところを重要視したみたいだが、そもそも主人公が魚人側だったことにより異種ではなく同種だったからいわばこれば美女と野獣に見せかけた野獣と野獣。人間と人間が恋愛するように魚人と魚人が恋愛しただけなので同じフィールドの恋愛映画の域を出てないと感じた。それだけに主人公が半魚人にあっさり惹かれるのだけは納得がいった。恐ろしさも嫌悪感も感じること無く、同類だからすんなりと惹かれる。でもそれって、理解されにくい部分を受け入れることと違うし、異種間ものの「超えにくい壁を超える」という旨味もない。
他人に理解されにくい部分をふれあいで描き心を通わせる部分は美女と野獣のほうがよっぽど色濃く描かれている。野獣が最後王子様に戻るのは結果そうであっただけで、王子様が野獣のままでもきっとベルは野獣を愛し続けたと思う。そもそも野獣に戻ることはシナリオ的に大きな主軸じゃないし、それは私が異種間じゃなかったであーだこーだ言ってるのと同じ、性癖の問題じゃないでしょうか。

そんな感じで歩けど歩けど爆発する地雷原みたいなストーリーでもう観終えた後に、私は一体何をみたのか……?みたいな記憶喪失に陥って私の心に残ったものは唯一つ「グレイテストショーマン見れば良かった」 ※どちらを観るか悩んでいた

いやいやでもでもでも、まあ、良いところもありますよ、映像は言わずもがなキレイだし、同性愛者のおじいさんがめっちゃいい人だった。猫も可愛かった。半魚人との恋愛シーンは見る人によれば心温まるシーンだろうし、あとセックスシーンで敵役のマイケル・シャノンのぷりちーなお尻が見られるし。いやつーかエロシーン居る?オナニーシーン必要あった?とか問いかける自分はぶん殴って気絶させてる状態で語ってますが、まあ二人の女優のおっぱいも観られるから。良いおっぱいだった!!!


・Huluで観る映画作品
ゲームする気力がなかなか戻らないのでアニメも含めた映像作品ばっかり観てるんですが、Huluで配信されてる昔の映画を調べてみたら白黒の無声映画があって、なんだか感動しました。こんな昔の作品も定額で配信で観られるって本当にいい時代になりましたねえ。誰かに借りられてるってこともないし。
十二人の怒れる男が配信になってて嬉しかったので見ようと思ってます。これ一度だけ舞台でみたことがあるんですが、未だに内容が忘れられないなあ。
あとはこのブログで何度もネタにしている犬神家の一族のリメイク前の石坂浩二版が配信されてて胸がときめいたので、若かりし頃の石坂浩二をたっぷり堪能している。石坂金田一はホントかっこいいちょっと渋さが出始めているところがポイント。金田一耕助の飄々とした感じも可愛らしいし、美味しいキャラクターです。あ、もちろん今もかっこいいですけれど。
……いま気づいたけどこれも探偵モノだ。気分転換とは一体。


・Huluで観るローカル番組
震災が起こった事によって北海道から観光客が居なくなってるんですがまあ余震も続いているし、住んでいる身からすればほいほい来てくださいとも言えないわけで。でも今来ると電車も地下鉄も混んでないし観光地も空いてるしいつも混んでる美味しいお店にすんなり入れるしで、ある意味おすすめです。
でもやっぱ行くのこええわな方に予習としておすすめなのが、北海道でやってる面白いローカル番組がHuluで配信されてるので名探偵コナンで安室さんを観るついでにでも見てほしい。Huluは読売系列っぽいので、ローカル番組も系列のSTV作品だけなので、テレ朝系列の水曜どうでしょうとかは配信されてないですが、私にとっては水どうよりも「ブギウギ専務」派なので。

「ブギウギ専務」は架空の有限会社「上杉ポンプ商会」のウエスギ専務があれやこれややったりする番組です。いろいろコーナーはあって初期の方向性定まりかけてないところも面白いんだけど、1番良いのはブギウギ奥の細道。これがまあ面白いので是非見てください。
話は単純で、函館から稚内まで歩いて時たま川柳を読んだりその土地の人たちに良くしてもらったりする、水曜どうでしょうの道内版みたいなものでもあるんだけど、この専務とダイノジのおおち係長とスタッフの三人でワチャワチャやりながらぐだぐだ楽しそうにボケ倒したりツッコんだり三人でお酒飲んでホントの意味でグダグダになったりするのが見ていてもうホント楽しくてしょうがないんですよ。三人の素の部分が炸裂しまくるおもしろ番組です。

そして「熱烈!ホットサンド!」。仙台出身の芸人サンドウィッチマンが何故か北海道でローカル番組をやっているという。サンドなんで掛け合いもほんと面白いですが、北海道の商店街回ったりその土地を巡ってみたりして素人いじりの技術もすごい。安定して見られる楽しいローカル番組です。
あとは「1×8いこうよ!」とかも面白いですが、これはもう全国区の天然パーマの方が出ていらっしゃるので説明不要です。この番組で出てるアナが「あなた」のことを「あぁた」っていうのをこのブログでもネタとして使ったんですが誰にも伝わらなかった自信あります。


そんな感じでしばらくはまあアニメ見たりアニメ見たり漫画読んだりしてますが、またゲームする気力が戻ったらいい加減乙女ゲーやりたいですねえ。いつ戻ってくるんだい気力。いい加減帰ってこい、待ってるぞ。
15 2018
Huluで名探偵コナンを1話から800話近く見てきてようやく飽きてきたので、気分を変えたいな~と何を思ったのかシン・ゴジラっぽい怪獣モノが見たくなり探したらそこには平成ガメラが居た話。あとシンゴジの話もちょろっと。

ガメラ 大怪獣空中決戦
(2013-11-26)
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あらすじ
太平洋上に謎の巨大漂流環礁が発見された。その環礁は黒潮の流れに乗って、だんだん日本に近づいているという。保険会社の草薙と海上保安庁の米森良成は環礁の調査に乗り出し、環礁の上で不思議な石版と大量の勾玉を発見する。さらに、この環礁が生物であるということが明らかになる。
同じ頃、九州の五島列島・姫神島で、島民が「鳥!」という無線を最後に消息を絶つという事件が発生。調査に呼ばれた鳥類学者の長峰真弓はそこで、島民を食らった巨大な怪鳥を発見する。 (ウィキペディアより引用)


もう完全に思い出語りますけど、自分はゴジラよりもガメラなんですよ。幼少期に兄弟とビデオテープが擦り切れるほど見ましたし、今回十何年ぶりかに観たのに未だに覚えている台詞があって二重に感動した。あと見た目でかなり分かる通り、ほぼまんま亀を大きくしただけなので普通の亀より人相(亀相?)が多少悪くなってもまあかわいいじゃないですか?かわいいですよね?ずっと見てたらかわいく見えてきますよ?途中で国がギャオスは捕獲でガメラは殲滅しろって方向性になって(ギャオスのが人食ってる描写があるのになんで?とか思ったけどそのへんご愛嬌。まあガメラのほうがデカイから)陸自にバンバン攻撃されるシーンなんかは「やめろよ!ガメラは良い怪獣なんだぞ!」と幼心を取り戻したかのような気持ちになれた。

そう、ガメラは人類の敵と戦う、良い怪獣なのです。多少街を破壊したりするけど、そのへんはねえ、ウから始まってンで終わる人たちもワーワーやってるんで、ガメラだけが責められるのはちょっとですねえ、納得が行かないというか……そういうわけで私は完全にガメラの味方なんです。ウから始まる人もヒーローだけど、ガメラもヒーローなんです。何も悪いことしてないのにガンガン攻撃されても文句も言わない、さっと現れてどこかへ去っていくさすらいの良怪獣なのです。

脚本について、子供の頃に擦り切れるほどみたけど、全然内容が頭に入っていなかった事がわかった。私の頭が砂利並みなのもあるけれど、これを小学生に内容を理解しろというのは少々難解なレベル。でも子供の頃でも楽しめたし、大人になっても楽しめたのはやはり上手いなあ。細かい伏線や設定は大人が理解できるものだけど、大筋の内容は幼少期でもわかる内容に仕上がっているのは素晴らしい。細かい粗はあっても展開の力強さでまるごとさらっていって、終わった後に良いものをみた、楽しかったねーと映画館を出られるような内容。
主人公が海保所属で、ゴジラを踏襲したようなプルトニウムが云々かんぬんの発言や、ギャオスには染色体が1対しかないおよび単為生殖出来る、古代文明からのギャオスとガメラの関係性など、子供に理解させることを捨ててるような気もする。でもこの辺が大人になった私も楽しめる要素になっていて、改めてガメラという作品を好きになりました。

ちなみに敵となるギャオスについては語ったとおり単為生殖出来る上に共食いも可能だし、食えば食うほどデカくなるし、口から超音波系のビームみたいなのだすし、空飛べるし、デカイしキモいし、人類の敵なので(人類が作ったっぽいのだけど)ガメラが登場したてでギャオス一匹を手でバーン!して工場っぽいところに叩きつけるシーンなんかは人類側からしたらめっちゃ迷惑だけど、いち視聴者としてはスカッとする。
後いい感じに幼心にトラウマを植え付けてくれるシーンが盛りだくさんで、そういう意味では敵怪獣としては最高峰。序盤のうんこシーンからギャオスが食らった人たちの消化できなかったメガネとかペンとかが発見されるシーンは気持ち悪さも重なってゾクッとくるし、わざわざ電車を持っていってゆっくり出来るところに着地してから電車の屋根を器用にペリペリ剥がしてモグモグするシーンなんかは絶望感と嫌悪感がすごい勢いで湧いてくる良い演出になっている。後これは名シーンだと思っているんだけど、東京タワーを折って(厳密に言うと人間側が放ったミサイルを誘導して折らせた)、折った土台側のそこに巣を作って卵を産み付けるんですよね。見た目も行動も鳥、でも人間が餌。これがもうゾクゾク来て、結末知っているけど「早く倒してくれ~!」って今の自分も思えた事が最高に嬉しかったです。はーキモイキモい。嫌悪感、絶望感、怒り、悲しみ、風貌、それらすべてが含まった『気持ちの悪さ』の頂点。頼むからスカイツリーは折らないでくれよ。

大人になって変化した感想は、最後の一対一でギャオスとガメラが戦うシーンがなんかワチャワチャしてて可愛かったことですかね。多分子供の頃はコエーって思ってたはず。二匹?とも前足でワチャワチャやってて動物の喧嘩っぽいところがなんだか可愛くて。これは決してチープって言うわけじゃないんですが、今の私がみたらなんか猫同士の喧嘩っぽく見えてしまった。でも低空飛行で追いかけっこするシーンは迫力もスピード感もあってかっこよかったし、ラストシーンの家族愛パワー+ほのおのちからでギャオスをやっつけるところも爽快感があって格好良かった。

俳優陣はお世辞にも上手いとは言えない感じの棒読みヒロイン陣なのだけど、でもそれがまた味わい深いというか。幼心に棒読みとはこれか、というのを刻みつけられていたんで許容範囲がガバガバになってるのもあるけれども。ある意味感謝してます。でも中山忍の美しさっぷりが目の保養になるので、すべてを許しました。ちなみに男性俳優陣は言わずもがなの演技力でした。

そういえば最初のギャオスを捕獲しようと試みるドームを東京ドームだと勘違いしてたんですが、あれ福岡ドーム(現:ヤフオクドーム)だったんですね。大人になってプロ野球ファンになった私は、最初にギャオスが現れた五島列島と新聞に乗った「秋山」の文字ですぐにわかったんですが、開閉式の天井ってだけでも福岡ドームって気づけそうですね。

2や3も観た記憶があるような無いような気がするのは、それだけ1が好きすぎたんですよ。私も兄弟も好きになったものは繰り返し観るタイプなので、兄弟で何度も観たそんな懐かしき思い出。あとHuluはガメラ作品ほぼ制覇しているっぽいので、昭和ガメラも含めてこれを機に制覇してみようかな。今回見返して初めて昭和ガメラの存在に気づきました。そんな昔から居たのかお前……。
あ、2の舞台は札幌で水曜どうでしょうのあの二人が出演しているそうで、しかも水どうの予告+音楽をガメラから拝借しているって初めて知りました。今回久しぶりにガメラを見て、水どうの音楽じゃないかと気づきはしたもののそういうつながりがあったのかと今更ながらに知った。

自分は特撮も怪獣モノもガメラ以外はあまり見たことがないし記憶も薄れているので比較はできないけれど、調べたところによるとガメラは自衛隊が多く活躍している作品らしく、そこの格好良さも見れたりします。あと人類対怪獣になった時は今できる最大限で戦うところはシンゴジに通ずるところがあるような気もした。これはもちろん変な意味じゃないんだけれど。調べたら庵野氏もガメラに携わったことがあるらしくて、ますます当初の目的のシンゴジを見たくなってたまらなくなってしまった。
シンゴジはTV放送で見たんですが、映画館で見たかったなあと見終えた後、とても後悔したなあ。ガメラも見終えた後、映画館で大迫力を堪能したかったなと思った。怪獣映画って本当に減ってしまったけれど、映画館で観ると本当に迫力や臨場感が違うし、もしまた特撮怪獣映画が出て来た時は足を運びたいなと、そんな事を思う大人になった今日このごろです。
07 2018

今回の地震に関して

なんと言ったら良いのか……。

発生当時は起床していて、様子を鮮明に覚えています。数秒の揺れの後、経験したことのないような激しい揺れが十数秒間続いて、揺れが収まった後は恐怖で手足が震えてました。怖かった。フィギュア棚が倒れそうなぐらい大きく傾いているのを、ただただ何もできず見つめるしかなかったですが、棚含めうちの子たちはなんとか踏み止まってくれました。
余震が来るたびに体が反応しますが、トイレに入るたびに何故か余震が来るのでいい加減にしろよと思えるぐらいの元気はあります。

地震から10分ほどは普通に電気も使用できていたのですが、その後報道の通り停電になり、夜があけるに連れてキャリアの通信も混線していったような感じでした。携帯バッテリーを数個持っていたので、iPodでラジオを聞いて過ごし、街中をチャリで見てみましたが、信号機がすべて消えている光景は本当に異様でした。100km以上離れた友人宅まで停電してる状況も恐ろしかったです。何が原因で停電が起きているのか、いつ元に戻るのかが全くわからないような状態だったので。ただ、住んでいる場所は比較的早い段階で復旧してくれて助かりました。
電気が使えなくても、断水もなくガスも無事だったのは救いでしたし、運が良かったのもあったのでしょうけど、インフラの強さに感謝しか無いです。同じ被災者にもかかわらず、諸々の復旧に関わっている方たちには本当に頭が上がりません。心から感謝です。

また、ご心配のメールをお送りいただきありがとうございました。未だ余震が頻繁に続いていますし、これから本震がくる可能性もあるので、気をつけて日々を過ごそうと思います。

一日も早い復興と、一人でも多くの方が助かることを祈るばかりです。
24 2018

移転未遂

適当な雑談。


・Leafの一文字シリーズ
髙橋龍也さんのシナリオが好きで痕、雫とやってきたけど、違うライターさんである鎖も相当楽しくて楽しくてもう……ホント……岸田さんが楽しくて。下ネタと陵辱ゲーが大丈夫な人は是非プレイしてみてほしいなあと思いました。
岸田さんの声も主人公の声も良いボイスですよ。特に主人公の声はONOアルファベット4番目の方によく似た声の方なので、彼の方のファンなら必聴の価値ありかと。主人公がおセックスに誘う時の声が可愛くて可愛くて本当に萌えた……鎖が出た時ってまだ若手だったんだなあ。ちなみに喘ぎ声はあまり聞けないです。男性向けで男性の喘ぎ声聞いた記憶あまりないけども。
岸田さんの声優はR18乙女でもおなじみの安芸怜須氏があんなことやこんな事言っててテンション上がりました。それにしてもLeafは良い声の男性声優にとんでもねえ事言わせまくってて本当にありがたいです。

ホワルバ2もなんだかんだ楽しめたし、今の所プレイした葉ゲーは全部楽しめているので他もなんだかんだ楽しめるのだろうなあと漠然と感じている。ホワルバ2は冬になったら続きやります(毎年言ってる)。


・DMMアダルトPCゲー
セールやっててそこで鎖買ったんですけど、幾分前ぐらいからここの女性向けに美蕾ゲーが追加されるようになったんですね。もうびっくりして、こんなところに居た……!みたいな、どこかに失くしたと思っていた大切なものを見つけたみたいな気持ちになったんです。勝手に。
もうセールは終わっちゃいましたが定期的にセールやってるし、その度に全作品半額とかになってたりするのでお財布に余裕がある方と何が来ても許容できる方と電波を浴びるのが好きな方はぜひご購入いただきたいなと思っております。私のおすすめは星の王女シリーズ1~3までの電波凝縮セットであるメモリアルボックス1ですかね。ぜひとも亜空間キラキラセックスを味わっていただきたいです。
そういや上記で語った鎖で男性声優がとんでもない事言いまくってたんですが、夢をもう一度でもヴ●ギナだのま●こだの言っててひっくり返って笑った思い出があるので、男性声優のとんでもない発言を浴びたい方はメモリアルボックス2をご購入ください。乙女ゲー界屈指のクソ野郎雪村先生にも出会えるのでホントお得です。ほんとおすすめです。ホントですよ。ほんとに。まじで。


・次プレイするゲーム
EXTRA/CCCをおすすめされたので、まずはEXTRAから……と思ったんですが、このグーチョキパーシステムに初っ端から膝を折りそうになったところに、EXTRA好きの友人に「EXTRAの事は好きだけど、もう一度やれと言われてもやらないほどシステムがめんどくさかった」と言われて完全に膝が地面につきそうになったんですが、なんと月姫のアルクが出ると知ってなんとか膝をプルプルさせながら持ちこたえているようないないような。ちなみにFGOで初めて出た星5はメルトリリスで初めて出た星4もパッションリップちゃんだったのでCCCまで行けばなんとか……楽しめるといいなあ。きのこ氏の文章は嫌いじゃないんですが、いかんせんくどいのがなあ……SNで頑張って読んだ記憶がぼんやりと蘇る。

そんなこんなで消滅都市がコナンコラボするとのことでほいほいインストールしてガチャ回したら、一発目で安室透さんが出てきてくれてこれはなんと素晴らしいアプリゲーだと思い続けることにしたら意外とシナリオも面白くて楽しくプレイしております。SFC世代なので横スクロールも大好き。
今の所メインキャラで好きなキャラは特に居ないんですが、これほんと主人公のタクヤさんが聖人すぎて、タクヤさんのめっちゃいい人っぷりを楽しんでます。彼がブレずに聖人のままでいるから話が成り立ってる感じがする。タクヤさん、ずっとそのままで居てくれ。
あ、アニメやるみたいですね、楽しみにしてます。


・Phantom in the Twilight
ハッピーエレメンツって聞いたらご存知の方が多いと思いますが、あのあんスタを作った会社のオリジナルアニメ作品です。そんなこたぁいいから早くアニメあんスタ作れって声が聞こえないでもないですが、なんかあまり話題になってる気がしないこのファントワも結構面白いんですよ、作画が怪しいですが。
なによりもびっくりなのが上でも語ったホワルバ2が有名な丸戸史明氏がシナリオを書いていることです。とてもビックリした。何故この作品で。他にもアサウラ氏が脚本を書いていたり、シナリオも楽しめるし主人公と周りのイケメンとのやり取りも面白いしでいい感じにご飯が美味しく食べられるアニメなんです。知名度低すぎて悲しいですが、良作だと思います。
これでアニメ終わった後に丸戸史明氏がシナリオ書いた乙女ゲームでも発売してくれれば飛びついて購入するんですけど、望みは薄そう。この大筋の脚本を丸戸氏が書いたとは思いませんが、でも乙女向けでも全然やってけるなーって思いました。あと単純にこのアニメ一本きりにするのはもったいない安定感で。王道突っ走る話で驚き的な楽しみはないんだけど、丁寧に描かれているなと思います。
ちなみにLINE漫画は縦スクロールが読みにくくてギブしました。


・移転しようと思っていた
愚痴です。
約9年もFC2ブログ使ってきましたが、最近になって記事を更新した後に管理画面に出る広告が不快で不快で不快で移転を考えていた。一時期流行った復讐系とか虐待系とかの漫画広告も画面をかち割りたいぐらい不快でしたが、ス●ン●ア系とダ●エ●ト系の広告を見せられるのがもう本当に本当に本当に不快で、何度も何度も何度も何度もこの広告を停止させる作業を繰り返し行っても湧いて出てくることにもう我慢ならなかった。頑張ってゲーム系の広告クリックして誘導しても時間が経てばすぐ舞い戻ってくるところも大変に辛い。
いや、こちらとしても無料でサーバーとか諸々使わせて頂いているわけですし、広告表示についてはまあ全然文句はないんですけど、こんだけこの広告の内容だけはマジ興味ないし不快だから勘弁してくれと言っているのになんでまたもう次から次へと出してくるのか。DMMのブラウザゲーのおっぱい広告見せられたほうがまだ利がありますよこちらとしては。

そんでまずははてなに移転しようとしていじったんですが、これが改行が反映されないんですねえ。厳密に言えば反映されるんですが、2行以上の改行がすべて1改行にされるわけです。なんだこれすごい読みづらい。このブログ長文ばっかだからもう怒涛の文字の羅列が襲いかかって来て本当にビックリした。
なぜか編集画面に行くと正しく改行された記事が表示されてるんですが、なんせ9年もやってりゃ記事が500ぐらいあるわけでして、それを手作業で直す気にもなれず。問い合わせたらFC2のエクスポートデータは改行タグが挿入されてないので(認識は出来る)、改行タグ入れてインポートしてくださいと予想通りぶん投げられて、インポート→エクスポート(Pタグが何故か正常に自動挿入される)→インポートでやってみても正常に改行が出てこないので、怒り狂いながらPタグをすべて改行タグに変換してインポートしたら正常にできた。(そもそもPタグ使って記事書いてたらどうなるんだって問題があるけど……)
これで解決したと思ってインポートした記事を編集しようとしたら今度は編集画面の改行がぶっ壊れててもうさじを投げました。そもそもはてなでエクスポートした時点で頼んでも居ないのに挿入されたキーワードリンクまで反映されたものが出てきてその時点ではてなは無理だな……となりました。最初っからはてなでスタートしてれば疑問に思わなかったんでしょうけど……。
そもそもFC2側がエクスポート時に改行タグを挿入してくれない事もアレなんで、もう……もっとちゃんと吟味してスタートすれば良かった……と9年目ながらに心から後悔しておる今です。

はてなの目の潰れそうな編集させる気のない極小窓CSSも整えた後にこれだったのでもうだいぶ虚無感マックスだった。他に移転先と考えるとJUGEMぐらいなんですが、実はこのブログを始める前はロリポブログ(JUGEM)からの移転でして、あれにまた戻るのかと……いやJUGEMも別に不満があったわけじゃないんですが。なんとなく一回通った道をまた通る気にもなかなかなれなくて。

そんなわけで裏で一人あーだこーだ頭を悩ませて居たこの鬱憤をどこかに吐き出さないとやってられなくなりまして、このような愚痴になった次第であります。そんで結局FC2に落ち着くことになりそうです。

もういい、もうどんな広告でも良い。来い。おっぱいが出てくるまで片っ端から表示停止させてやる。
12 2018

鎖-クサリ- 感想

岸田さんの岸田さんによる岸田さんのためのSurprise party!

鎖 ~クサリ~
鎖 ~クサリ~
posted with amazlet at 18.08.11
リーフ (2005-09-22)


プレイ前から岸田ゲーとか岸田さんがメインヒロインとかは聞いてたけど、本当に岸田ゲーだった!ここまで岸田ゲーとは思わなかった!でもこれ本当に岸田さんが主役の話でもあったし個別感想でも絶対岸田さんの話が1番長くなる自信がある……最低最悪最強の悪役だったけど、鎖というキャラクターの中で1番魅力的でした。ほんと笑い転がされてしまった。

楽しかったは楽しかったのだけど、岸田さんという凶悪犯が行う数々の非道の最中にギャグを挟んできたり、二人同時にピンチな状況になって一人を助けに行ってももう一人をすぐに助けに行かなかったり粗は結構目立つ。何より主人公側のヒロインが何の役にも立たないどころか足を引っ張ってきたり感情的にキーキー主人公を根拠のない事で避難浴びせてきたり、勝手に一人で行動して結局捕まって襲われたりしていて、これはメインヒロインを引き立てるための演出だとわかっていても耐えるのが辛かった。散々色々行動した後で、敵である岸田さんが船の機能を使って主人公を嵌めて「そんな機能もあったのか!」的な展開に一度じゃなく何回かなるのも疲労感が増した。
特にヒロインたちの行動は疑問が残る。お前ら本当に友人かと思うぐらい主人公を根拠なく疑ってくるし(敵の策略があったにしても)、人が襲われたのに呑気に風呂入ったりしてるし、危機感薄すぎるのがこの惨状だよなと思った。ここまでじゃなきゃこんなにひどいことにはなったりすまい、例え岸田さんが化物並みの身体能力で切れ者だったとしても。
そんでもって岸田さんが結構激しいプレイしてるのに時間が経ったらケロッとしてるのも違和感。非処女の志乃さんのほうが、よっぽど反応がそれっぽくってそこもなんだか不満だった。恵なんてつい数時間前まで処女だったはずなのにいろんなプレイされても次のシーンには普通に歩いてて強靭なお股だなって思った。さすが岸田さんが一番始めに選んだ女だ。……物語上しょうがないにしてもなんだかなあ。

でも全ては隠れメインヒロインである恵を際立たせるための演出の一つに過ぎなかったんだなと思えば納得できた。主人公側を多少アホにしてでも恵という存在はこの物語上目立たせなきゃ行けなかったんだろうとは察せられたけど、それにしてもアレで中盤はちょっとダレてしまった。岸田さんが閉じ込められて話に緊迫感がなくなったのも理由の一つではあるんだけど。

アイテムを入手しても、別に自分で使えるタイミングを選べるわけじゃなくて、ただのフラグ管理ぐらいにしかならなかったのは疑問だった。このフラグを立てて(アイテムを入手)置かないと展開が突破出来ないよっていうプレイヤーへの補助演出だったんだろうけど。入手ってコメントが出てくるのも、わざわざ手持ちアイテムを見られるように出来てるのも誤解される余韻の一つだったかと。

そんな不満を補うぐらい話は面白かった……岸田さんが面白かったという意味でも在るけど。恵の存在も面白くはあったけど、ここまでお膳立てされてしまうと引いてしまうタイプなので、この演出は私にとっては逆効果に終わってしまった。

そんな感じで以下よりキャラ感想。ああ、本当にもう岸田さんはすごかった。すべての意味ですごかった。


●折原明乃
プレイヤーのヘイトを溜めまくる人。最初は足しか引っ張らないし、自分もイライラ来ては居たんだけど、ラスト付近はお荷物にもならない空気だったのでそれほどイライラせずに終わったのは自分でも意外だった。
というのも、明乃は恵と逆演出なんですよね。きっとわざとこういうキャラにさせているのだろうし、そういう制作陣の意図が見えてしまったのが、明乃にヘイトがたまらずに終わった要因なんだろうなと。おバカだけど明乃は重要な選択を迫られないし、それを自らするわけじゃないし、逆になんの選択もしない事で恵の明乃へのヘイトは溜まるんだけど、でもそれは恵自身の問題でもあるような気がする。何も汚れていない何の重圧もない何の責任もない綺麗なままの明乃に対しての嫉妬。でもそれって明乃自身が犯した罪でもないし、神経逆撫でするお馬鹿な発言はどうかと思ったけど、それを明乃にばかり当たられるのもどうかなと思った。まあこの逆演出のおかげでそう思ったのもあるんだろうけど。
恵の事情を知った上で「半分でいいからあたしも恭ちゃん欲しい」っていうのは笑ったし、明乃EDラストで「あたしのってことでいいよね…?」っていうのはここでこんな事言えるなんてコイツツエエ~!って思った。恵の事情や感情を知った上でこう言えるのは、明乃は同情する気持ちがあっても自分の気持ちを優先させるほうが強かったんだろうなあ。性格は良くはないと思うが、自分の気持ちを優先させるのは恵も岸田さんも明乃も同じだと思う。そこに世間体とかまあ色々なものが加味して強弱は変わってくるとは思うけど。
それに対しての恵の返答が「好きにするといいわ」だったのが相当ムカムカ来てるんだろうなーと察せられるのが良かった。そりゃイライラしますよ。
どちらにせよ主人公が決めて判断することだし、このEDの後主人公がどちらを選んだかまで見たかった。これで明乃を選んだ時、恵は一体どういう行動に出たんだろうなあ。どちらも選ばず全然事件と関係ない女の子と結ばれた時の2人の反応が知りたい。本編で一度も結ばれる描写がないのもそうだけど、主人公は明乃は選ばないような気がする。

月の扉ルートでは真逆に徹底的に犯されるんだけど、その時の岸田さんの台詞が面白い。

「力まかせに摘み取られる花に罪はない。お前は安心してよがり狂えばいい。されるがまま、どんなに嬌声をあげてもお前の責任ではないのだから!」

これは主人公を信じなかったことへの明乃に対しての皮肉なんだけど、でもこれはまごうことなき真実なのでは。岸田さん的には自分の選択ミスを呪え、これはお前がした選択の責任だっていう意味なんだけど、そういう意味で使うのは岸田さんの自己肯定にしかならない気がする。俺はこんな事するけどそれはお前の選択ミスの結果だからな!っていう自己肯定。明乃自身はこのままの意味で捉えても正解では在るような気がするなあ、だって岸田さんが明乃に陵辱していい理由なんて無いので。まあ、相手の気力を削ぐ言葉責めの意味でもあったんだろうけど。
あ、今気づいたけど作中で唯一岸田さんにスチルありでキスされた女の子?これは羨まし……くない!!!

おバカなのが良い意味で物語に左右すれば良かったんだろうけど、制作陣という神の意志が加わりまくったある意味不遇の子。鎖という土俵でなきゃ彼女の魅力は発揮されたんだろう。


●綾之部可憐
私のヘイトを溜めまくったのはこの人。友人のくせに主人公を疑うし(まあ妹以外は皆そうなんだけど)、根拠もなく感情でワーワー言うし、助けてもらったくせして感謝もしないし、志乃さんが全裸で精液ぶっかけの吊し上げされた後に風呂入ろうとするし、襲われてる最中に文句言うしで、こっちのほうが明乃より選択ミス犯してるのでは?と思っていた。明乃の何もしない行動が-1倍としたら可憐は-5倍ぐらいやってる気がする。物語上重要なキーマンになるわけでも、明乃のように逆演出で役立つわけでもないのでそういう意味でもある意味空気だった。
ルートのラスト付近で自分の状況と心情を語り始めるんだけど、唐突だし感情移入も深くは出来なかった。でもその本音を聞くのが面白くはあったんだけど。明乃が犯されているのを見て思っていたことが「価値が目減りしてる」ってのはこええーって思った。そう思った自分を自虐しては居たんだけど。そこまで家に縛られて歪められていたっていう表現でもあるんだろうけど、別に深く描写されたわけでもないから感情移入する前に、ヒいてしまった。あとお嬢様なのに頭の回転が悪くて感情で動くので、抑圧されてる割には自由だなあと感じてしまって……それだけ主人公に心を開いてたのかもしれないけど、心を開いていたのなら余計最初の時点で主人公を信じるべきだったし、あとからいい雰囲気になっても「でも最初信じてくれなかったじゃん」って最後まで引きずった。スタート時点で友人でもなんでもないのならわかるんですけどね。
ラストはあっさり終わってしまってちょっと納得が行かなかった。船の問題は解決したけど、別に綾之部家の問題が解決したわけじゃないからなんともなあ。

そうだ、最初のエロシーンは可哀想でもあったけどそれ以上に岸田さんの面白発言が楽しすぎて笑ってしまったのは本当にすまないと思っている……。


●綾之部珠美
工作係。主人公もそうだけど、やたらと詳しい理系技術を持っていて、物語上で都合の良いように使われている違和感しか感じなかった。夜の扉ルートでは可憐が犯されてるところ見て感情的になるしかなくなっているところも含めて、悪い意味での演出になってしまった。それだけ可憐が珠美にとってのトリガーだったと言われても理解はできるんだけど、それ以上に珠美は感情よりも『確実に仕留める』方法を選びそうだなって気がしなくもないのが最後まで引っかかった。
でも彼女との結ばれるシーンが無かったのは、この短い話の上では余計な描写を省くという意味では私にとっては良く映ったし、なんだかんだ女性陣で一人だけ選べと言われたら珠美を選ぶ。明乃では悪い意味で働いていた無邪気さが、珠美では効果的に演出されていたからだ。だから余計に明乃は可哀想だなと思ってしまう。まあアレは明乃とは違って珠美は演じてたってのも在るんだろうけど、明乃も明乃で『演じてた』部分があったんじゃないかなと。珠美に関してはつよがり的な意味が強いけど、明乃に関しては庇護欲をそそる意味だったのがこの緊迫した状態では癪に障る要素になってしまったような。
珠美の映画好きという設定も効果的に使われていたし、岸田さんやっつけたら映画をたくさん見に行こうっていう会話もじんわり胸に響いた。これで主人公が「ハッピーエンドで終わるやつ」って最後に返すのが、また粋で良い。健気で良い子で挫けず強い心を持っている、ヒロイン側のヒーローだった。

対岸田さんでは最後まで珠美がかっこよかったのも良かったし、汚い言葉で岸田さんを罵るのも溜飲が下がった。もっと言っても全然許されるぞ!!
これでサル顔って言われてイケてるお面の岸田さんがカチンと来てるのは笑った。顔に自信あったんだー……そうかー……。


●香月ちはや
主人公が唯一恋愛感情抱いた描写があったのはこの子のみ?それにしても描写は少ないし、実は兄妹で同じ恋愛感情抱いてましたって言われても、こちらはすぐに感情移入できるわけでもない。そうなのふーんぐらいの気持ちしか抱けず、ラストで開き直って「私達が兄妹だって知ってる人殺しちゃえばいいじゃん!」っていうのは浅慮。それもこれもまあこの極限状態に感化されたっていうのは納得はできるんだけど。
ちはやルートで面白かったのはそういう兄妹の云々かんぬんじゃなくて、この追い詰められた状態をやったラッキー!って思ってた人がいた事。友則もそうではあるんだけど、あれは心から思ってるわけじゃないのでまた別。近親相姦はある意味でその理由付けにしか利用されて無かった。岸田さんに感化されて、共鳴して、岸田さんとはまた違った自己肯定する存在が出来上がったのが面白かった。ちはやもまた世界から否定されるような感情を抱いていて、だからこそちはやは岸田さんの感情を理解出来た。岸田さんスナッフビデオをばら撒く理由を『生存証明』だと言い当てたのは感心した。なるほど。

でもちはやの岸田さんに関する発言で引っかかったものがある。

「彼はまだ幸せ。強制されたという言い訳ができる」

そりゃ岸田さんに失礼ですわ!岸田さんもそういう状況に強制的になったというのはあったんだろうが、なんだかんだ選んだのだと思う、自分で。生まれたときから罪だったって言ってるが、でもそこで感情育てて選択していったのは自分の感情と選択の結果だろうに。ちはやがこういう解釈してる時点で自分達のほうがより哀れで可哀想な存在って酔ってるのがちょっとカチンと来てしまった。そういう感情に至るのも理解できなくはないし、それだけ辛かったのだと察することもできるんだけども。

「天国って地獄の底にあるんだね」って発言は、地獄=他人に認められない世界ってことなんだろうが、でも自分たちがいいならそれでいいって解釈をしたのに、結局他人に認められたかったの?と思えて、ここが主人公に偏狂な人が好きになる傾向がある自分が引っかからなかった理由かなと。他人が認めようが認めなかろうがどうだっていいといいながら、『兄妹という存在を消す』というのはそれは他人の目を意識している事にほかならないのでは。本名でご活動なさってる岸田さんのほうがよっぽど世界に喧嘩売ってますよ!
あと開き直って主人公が岸田さんを殺す時の「お前は孤独に負けた」っていう発言は、孤独に立ってない立場な人が言うのは違いませんか。少なくとも主人公はちはやっていう共有する感情を持った人がいたのだし。つーかそう言うなら誰も理解してくれないと嘆くあんたらも孤独に負けとるがな。
突き抜けるぐらいなら、誰が認めなくてもお兄ちゃんが私を好きになってくれたこの世界はハッピーだー!ぐらいの力強さぐらいは持っていただきたい。

そんな感じで、ちはやルートはあまり感情が乗らなかったんだけど、岸田さんに見つかっても兄妹でセックスするのをやめずに、岸田さんがその様子を大笑いしながら主人公に手錠かけてくシーンは私も大笑いしました。つられ笑いしますわあんなん。

そういや雫ではリメイクの際に近親相姦描写は書き換えられて残念に思った記憶があるんだけど、こちらはそのままなのでなんかソフ倫とかよくわからん関係のアレがソレなのかなとちょっと気になった。


●折原志乃
第一印象はいかにも陵辱されそうなスケベボディだなあ、首輪してるし、と思ったらものの見事にそのとおりになってしまった。非処女なのに犯されたあとの使い物にならないっぷりが恵との対比で際立ってしまった。反応逆じゃないですかね普通。それにしても本当に可哀想だった、ほんと一体何したんだあの人……。
チョーカーに実弾入れてるって伏線の一つだったのは感心したけど、そんな急所につけておくなんて危ないなあ。拳銃も隠し持ってたってことは岸田さんの存在は岸田さんを助ける前からなんだかんだ察知していた?いずれにしてもあの状況で岸田さんを助けないわけには行かないし、ミスがあるとしたら岸田さんが乗ってたあのボートを調べなかった事か。
振り返ると志乃さんが襲われてシャンデリアに釣られてる時に、岸田さんが「デザートの時間でしょう」って言ってて、岸田さん的にはやはり女を犯すのはデザートでしかなくて、メインディッシュは主人公の事だったんだろう。


●早間友則
ここまで手の平くるくるするコウモリさんにはなかなか出会えない。もうわかりやすく状況によって手の平返すからいっその事清々しかった。信用ならないやつっていう絶対的な安心感はあった。あとコイツは友達でも何でもない、知り合いでもない、他人というカテゴリに入れるのさえ苦痛なので空気未満にでもしておきましょう。
事件が起きる前から、主人公ばかりが女の子から信頼されていることに嫉妬していたらしいけど、その独白は印象に残った。そういう扱いだったことに不満を覚えていて、気づいていたんだと。でも絶対普段から女性陣に失礼なこと言いまくって来たんだろうと察せられるし、そりゃ主人公の方に矢印が行くのは当然。
ただしイケメンに限るこの世界で顔は良いのにここまで嫌われてるって相当中身がアレだったんでしょうなあ。主人公、どうしてコイツと友人になったの?


●片桐恵
隠されていたけれど、メインヒロイン。頭は切れるし、頭脳で助けてくれる所はあるんだけど、積極的に助けてくれるわけじゃないし、まあそれにも大きな理由があるんだけど、私は彼女を最後まで支えてあげたいと思えなかった……。
岸田さんに脅されたのはあったとはいえ、殺人を犯してしまった彼女は、自分の罪をよく理解している。理解しているから苦しむ。追い詰められた恵が岸田さんのまくし立てるような言葉で、その言葉を受け入れてしまったのがスタートだったような気がしなくもない。これは岸田さんにも言えることだけど、自分は孤独で、誰にも理解されなくて、信用されないんだと決めつけて行動に出てしまったことが本当の悲劇の始まりだったような気がする。そうやって恐れてしまうのも、状況的に理解できなくも無いんだけど。
だから同じ立場の『存在』が生まれた時点での岸田さんの喜びっぷりが……でもこれは強制的に仲間を作っただけであって、心からの信頼では無く、まさしく状況によって自分と恵をつなぐ鎖にしかならなかった。そしてそれが出来上がるのは、自分の罪を罪と認める事ができる恵または主人公のどちらかしか居ないと知っていたことも、岸田さんの観察眼と洞察力ってすごい。ほんの少ししかやり取りしてないのに。他のキャラだったら、良い意味で自分の思考を楽な方へ逃がす気がする。でも恵は、そして主人公も、岸田さんを自分の手で殺すことを悪だと認める強さが在る。便宜上、強さ、という表現を使うけどそれは本当に強さなんだろうか?と思う自分もいるのが否定できない。

支えてあげたいと思えなかった理由はやはり、岸田さんに感化されすぎたところかな。というかやはり、岸田さんから与えられた恐怖のほうが主人公への信頼より勝ってしまっていた描写が続いたのが。自ら岸田さんのところへ言って結局主人公に助けを求めるシーンも、恵以外で何度もとんちんかんな行動していてそれを見させられた上で恵も岸田さんに従うので、不憫だとか思う前に「お前も(主人公の足を引っ張るの)か」と思ってしまった。恵ともう少し心を通わせるようなシーンがあればまた違ったんだろうけど。

正直言うと恵EDはいくらか不発に終わったのも理由の一つだ。
主人公が岸田さんを殺す1度目のEDでは恵が死んで主人公が狂ってED。いやー今更ここで狂われても唐突すぎてとても不満だった。カタギリメグミイマセンカは寒かった。悪い意味での鳥肌がたった。狂って仲間を殺すEDに余韻もヘッタクレもないし、せっかく恵が体張ったのに無駄に終わったのがつまらなかった。
恵だけ船に残って岸田さんと心中EDと見せかけて最後のホラー演出も肩透かしを食らって、この時点でちゃんとラストまで描ききらんかいと逆に腹が立ち始めていた。ちなみにこのラスト間際の岸田さんと恵の会話で萌えただけに余計に苛立ってしまう。やっぱ会いに行くってなんじゃそりゃ。
良いと思ったEDもあったんだけど、それ以上にこの2つのEDが悪い意味で目立ってしまって他のEDをあまり覚えていない。上記でも語ったけど、主人公との関係よりも岸田さんとのラストのほうが萌えてしまって……鋼鉄のちんこに鋼鉄のおまた、意外と相性が良いかもしれませんよ。

これも振り返ってみれば初期に岸田さんがデザートを用意する直前で、すべてを告白しようとしてるフシがあるのがなあ。あそこで何が何でも一歩を踏み出してしまえばよかったのだけど、足踏みする理由もよく分かる。彼女はまさしく、悲劇のヒロインだった。


●岸田洋一
はじめのエロシーン観た時は、面白いキャラだなあ…って思ったけど、この物語開始時点での岸田洋一が出来上がるまでの過程まで描いてくれるとは思わなくて、おかげで岸田さんを『こういう趣味の人』ってだけだと勘違いしそうになったんだけど、それだけじゃなかった。ただの面白キャラに終わらなかった所が本当にもう素晴らしかった。この作品で1番魅力的なキャラだった。
中でも岸田さんのちんこに関する発言は本当に笑い転げましたそれはもう。もう。

自分が物語みたいな恋をするとでも思っていたか?白馬の王子様が迎えに来ると?
ははっ!! 王子様にだってペニスくらいあるけどな!!

なきゃ困りますよ!!!
こんな表現をするから意外と岸田さんロマンチストなのでは……。この発言の意図は可憐を追い詰める要素にしようと思っていたんだろうが、可憐は相手が決まっていると割り切っている部分があるから、この発言はある意味空振りかなと。

「男同士の勝負に割り込みやがって!! ちんぽはやして出直してこい!!」

緊迫したバトルシーンでこんなこと言ってくるのでもうしばらーく笑ってた。気分がなかなか戻らなくてもう困ったし、勝敗とかどーでも良くなってきてしまったのは演出としては良くはないんだけど、それ以上に岸田さんが魅力的すぎてもう何もかも許しました。他にも主人公に「しゃぶるか、少年」と持ちかけたりして、ああ、もう無茶苦茶だ……でもそんな岸田さんが私には魅力的に映ってしまう。
ちなみにこのちんこの発言をされる度に、私の脳内が対抗したのか蝶毒の瑞人お兄様の名言「そんなだらしない性器ぶらさげて何様のつもりなの?」が何故か頭に湧いてきて困った。戦わせたい。肉弾戦なら瑞人お兄様が速攻でやられるだろうけど。(今が気づいたけど、タイトルに同じ鎖がついている……!)

いやあそれにしても、陵辱シーンでこちらを笑わせに来るのは本当に困った。緊迫感がなくなるから。もう本当に残虐非道の数々なのに、岸田さんが面白い言い回したくさんするから楽しくなってしまったのは本当に困った。何かまた一つ大切なものを失ってしまった気がする。

陵辱ゲーとしては物足りないって言われているし、自分もそういう意味では岸田さんの面白発言を除いたとしても行為自体も極めたものではないとは感じたけど、そもそも岸田さん自体が屈服させる事が趣味ではないしそういう意図で陵辱していたわけじゃないからだと気づいた。出し入れするだけなら豚のケツでも変わりはないと言っていたし。だから岸田さんにとって陵辱は手段でしかない、主人公という存在を色んな意味で追い詰めるための。岸田さんがそもそも陵辱が趣味だったのなら邪魔になるであろう主人公を一番始めに殺していただろうし。
だから殺さない程度にヒロインたちを陵辱する。動けないまでには追い詰めないし甚振らない。心は折るけど、それはヒロインという道具を使って心理的に主人公を追い詰める。その絶妙さ加減が素晴らしかった。

岸田さんは、主人公という罪もなく追い詰められる立場を作り上げて、それを壊すことで、自分の立場を確立させたかったのかなあとぼんやり思った。
主人公は、岸田さんが人を殺す前の立場に似ている。岸田さん自身が悪いわけではなく、状況によって世界によって潰されそうになる。主人公も岸田さんという状況によって陥れられそうになる。今の岸田さんが恵だとするなら、昔の(人を殺す前の)岸田さんは主人公だ。何の罪もなく、そして悪に立ち向かう主人公を殺す事で、今の自分を肯定しても良いのだと自分を慰めることが出来る。あの時の自分自身を殺すことで、今の自分を肯定出来る。あの選択は間違って居ないのだと。
主人公が岸田さんを殺しても、岸田さんと同じ立場になる。彼を生かしてひっ捕らえて陸に連れてくルートが無いのが、良い意味でのどうしようもなさとしての余韻が残る。それは恵という存在を救うためもあったんだろうけど、そういう意味では主人公は岸田さんには勝てなかったのだろう。

でもこういう事をするのって結局岸田さんも心の何処かで「やりたくてやったわけではない」と思っていたからではないか。だから、同じ存在の恵が生まれたことを心から喜んだ。己の正義と、苦痛からの開放を心の天秤にかけて、苦しんでいる。心からどうでも良いと思ったのなら、恵という存在は生まなかったんじゃないかと思えてならない。
「生存証明」ってのは他者に認められてこそだと思うので、岸田さんも自分を認めてほしかったんだろう。でも周りがどうとか言うのは建前で、結局自分自身との戦いだったように感じる。そして岸田という存在は擦り切れて行ったのかなあ……事故が起こる前、彼がどういう人間だったのか気になる。ま、知ったところで岸田さんに対する評価が変わるわけじゃないんですが……結局岸田さんは進んで戻らないことだけを選んだから。戻るつもりももう無いんだろうなあ。

いやーー……それにしても頭の回転は早いし体格は傭兵並みだしちんこは噛み切れないほど恐ろしいほどに男根だしたった数時間で10発くらい発射できる絶倫だし最強キャラです。チートなところが絶望感を感じさせて、たった一人に追いかけられるだけなのに絶望感半端なかった。チートだけど良い演出になっていた。
あと言い換えれば本当に主人公のことが大好きなキャラだった、ヒロインのこと差し置いて主人公のことを1番考えて1番理解していたのは岸田さんだったんじゃないでしょうか。相当気に入ってらっしゃいましたよね岸田さん。私としても主人公にはしゃぶっていただいても構わなかったんですけどね。

ここまで言ったけど私は岸田さんのことを好きだとは言えないなあ……悪行が過ぎる。岸田さんが辛いことと、岸田さんが他者を陥れることは心理的なトリガーはあったにしても、何の繋がりも何の関係もないし、陥れていい理由にもならない。もちろん岸田さんはそれをわかっててそうしたんでしょうけど、自分を守るために。その心情も理解できなくはないんだけども。
あと、好きなのと面白いのは違うし、好きなのと魅力的なのは違うし、好きなのと気に入ってるのは違うので。


●香月恭介(主人公)
岸田さんも超人だけど、恭介も超人ですよ。知識も技術も精神力も半端ない。岸田さんが本性現す前になんとなく察知していたし……それは恵にも言えるけど。
味方に足引っ張られまくってるので、一対一のほうがむしろ有利な戦い方が出来たのでは。恵に「他人に冷たいけど、心を許した相手には誰よりも頼りになる」ってちはやが言ってたと伝えられるけど、これは足を引っ張る方々へ心を許してるから足を引っ張られても助けに行くことへの伏線?って思ったけど、プレイヤーにはイライラの要素にしかならなかった。自分を信じてくれないような存在もちゃんと助けに行くし、岸田さんには目つけられるし、恭介はよく頑張ったと思う。ギャグは寒かったけど。

恭介は主人公では在るけど、主役って感じがしないなあ。受動的に行動させられるのもその要因の一つだけど、恭介自身のエピソードがあまり語られなかったのも要因の一つだと思う。恭介がここまで強くいられたのは家庭環境があったんだと察せられるけど、それでも深く描写されたわけではないから、ただの強い子で終わってしまった。

恭介で一番萌えたのは可憐ルートで冷蔵庫に閉じ込められて、運動しよう運動!つってセックスに誘う時の、

「だから運動……ってダメ?」

の言い方がも~~~~~本当に可愛かった!この『ダメ?』の部分がエグいほど可愛かった!ログで10回ぐらい聞き直した、何度聞いても可愛かった。さすが数々の乙女を陥れてきたボイスだ~と拍手を送った。



いやーほんととんだサプライズパーティーでした。
この可愛らしいキャラクターの絵も良かったし、背景も素晴らしかったし、システムも特筆して使いにくいところも無かったし(あえて言うなら回想がエロシーンしかないところか)、シナリオには穴もあるんだけどそれ以上に魅力的な部分が多かった。何度も言ったけど岸田さんとの出会いは衝撃的だった。本当に彼はよい悪役だったなあ。