全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

24 2010

俊一ルート クリア

これは凄い。

想像を遥かに越えるぐらい凄いシリアスぶっ通しのストーリー、風呂敷を広げたかと思えば一切畳まない男らしさ、女とのバトルで主人公を残し一人で帰るという一匹狼ぶり。かと思いきや、バンドメンバー(男)にべったりな感じが、素晴らしくこちらのやる気を根こそぎドメストしてくれる。
輝いてる、俊一すげー輝いてるよ!(俊一が主人公に言った台詞)


途中で断念するかと思ったが、逆に「ここまで逃げるか」と思わせるぐらいの逃げっぷりが気になってついつい最後まで見てしまった。
これも何度言ってきたか分からないが、俊一に限らないことだが、トラウマ提示しておきながらそれを克服する話が出てこないので、こちらはトラウマ見せつけられただけで新たにトラウマをつけられた感じがたまんねえです。

有沢りかのという俊一のことを狙っている女のキャラがいるのだが、それが電波飛ばしまくりで、俊一と仲良くしていると有沢がもちろん「私も狙ってたのに知ってて唾つけた」的な事を言ってくる。あまりの電波ぶりに失笑すら浮かんでこないが、その後は主人公がいる前で俊一にキスをぶちかまし、後日主人公に今から死ぬ的な手紙を書いて行方不明になるあたりは計算済みのことだろう。刃物持ち出してきた清孝よりはまだ良心的だ。

しかし凄いのはユアメモの重鎮、俊一様である。
彼はまず戦うことをしない、悩むことはするが、まず重要な事があっても逃げることを優先させるのが彼のクールスタイル。いざ有沢の場所を突き止め二人で一緒に有沢を説得しようと入り口に来たところで「お前一人で説得してきてくれ」とこちらに全てを力強く丸投げしてくれる。こちらの「かっこいい」という気持ちを一切排除させる男らしい姿に、げんなりする以外の選択肢が見つからない。
因みに、俊一らしくないと叱ったら「おれらしいってなんだ」と訪ねられる。会って1ヶ月でそれを知っている方が凄い。逃げるな一緒についてこいといえば、速攻でバッドエンド&ノーマルエンドに直行になるのも彼のファンシーな魅力である。
有沢との戦いを終えたあと、入り口まで戻ってきてみれば俊一の姿は無く「先に帰ってる」というメールが入っている。彼は何と戦っているんだろうか?タマでも取られるんだろうか?

そしてそれからだんだんと俊一はバンドの練習に来なくなる。もうあれだ、戦車と素手で戦えとか言わないから、是非戻ってきて欲しい。姿をなかなか見せないので突っ込みたいことも突っ込めず、いざ会ってもすぐフェードアウトなさるし主人公も追いかけないので、プレイヤーに大きなしこりを残したままプレイ時間は過ぎていく。

流石にもうそろそろ連絡が取れないとヤバイ、となったときに実家に電話するも、そこで電話を取った俊一の母親がまたファンキーな感じでらっしゃって、これはマジヤバなのではないかと実家へ突撃する途中、清孝からようやくヒントを貰い受け(もっと早く思い出せてただろ!)、そこへ向かい、森を抜けるとそこは病院でした。なんだこれは、入院してこいということなの?

そこで母親は父親に捨てられたことでおかしくなり(もともとプライドの高い人だったらしい)、その尻拭いをばあちゃんがしていて、そのせいでばあちゃんは体調不良になり入院中でお見舞いに着ていた、ということだった。今まで全部ばあちゃんに押し付けて、なにかあったらばあちゃんの顔を見て後何回ここにこられるんだろうとか考えていた酷いヤツだ、とか嘆かれるが、こちらとしては一気にばあちゃんに感情移入。主人公とかバンドにうつつ抜かす暇があるならばあちゃんのとこいけ、と全力で叫びたかったが、流石ユアメモ主人公、そうは問屋が卸さない。

お偉いさんに見せるバンドは見事失敗しメンバーがバラバラになりかけた事件後だったので、解散になったりしないかなあと不安になる中、お馴染みの喫茶店に来てみると店貸切の「誕生日おめでとう」のサプライズパーティーを開催してくれていた。




君たちバンドの練習は?

嬉しくなさすぎて逆に涙が出るような心踊りまくる展開に、受け取れないぐらいのもやもやを感じつつ物語はエンディングを迎える。ちなみにバッドエンドは俊一が病んだ感じになって家から一歩も出なくなるという、ある意味涙が止まらない展開だ。


しかしこのゲームの凄いところは、俊一視点で俊一ルートと清孝ルートを楽しめるところだ。二重三重にもトラウマを見せつけてくれる。




これはまた後白河とか高坂先生とは違ったが、トラウマを植え付けるという点では彼はバリバリ合格点であろう。告白もされず、特に付き合っている描写も無くルートが終了したのも涙腺を破壊させてくる。
俊一視点の方はまだ分からないが、一応気になるのでプレイするかもしれないが、心のオアシス理人くんに行く前に星コミに行くかもしれない。
こういう叩かれ方は久しぶりだったというか、最後の最後まで居なくなって急に戻ってきてエンディング、だったので、まあ何か貫いてました。その何かの善し悪しは別として。

ユアメモの購入理由から考えると俊一ルートは間違いなく大正解だ。しかしこれは……予想を遥かに超えた、あと一歩なにかあったら悟りのようなものを開けたのかもしれない。
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