全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

25 2010

BRIGADOON まりんとメラン 感想

ユアメモがあまりにも逆走するので、軌道修正の意味もかねて前々から気になっていたアニメを見ることにした。
奇しくもユアメモ主人公の声とまりメラ主人公の声は同じKAORIさんで、 どうなるかなあと思いきやまさかの涙腺爆破。
結構真面目に語ります。この作品に関しては、まだ見て居ない人のネタバレはどうかなあ……とちょっと真剣に思うので、ネタバレは極力控えて感想を打ってみようと思う。それほど結構ぐっと来たものがあったので。

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自分は『〇〇という作品で泣いた、すごく泣ける』とかあんまり語りたくないタイプでして、逆にそういう意見をみても大抵は信じず、泣かないことも多かったのですが、この作品は割と本気で涙腺を殺しにかかってきてると思う。
結構無茶苦茶な設定もあるし、シリアス通して涙腺爆破三秒前でギャグとか入れてきて涙出なくなったりとか、テンポが悪くてまとまって無い部分も結構ある。それでもそれをカバーするキャラクターの良さ、どんでん返し、緩急がついていて味があった。

このお話は亜人と人間の愛情の話で、テーマとしては王道路線だと思う。いきなりエイリアンみたいなのに襲われる主人公まりんに、それを守ってくれるヒーロー(亜人)メラン。メランは感情を知らないという設定で、これもありがちだが、最終回にまで変化をもたせつつ、そしてそれが行き過ぎた変化でもなかったのが良い。「後頭部のそれ」が「頭のリボン」に変化していたり、細かいところでつついてくるのも魅力的だと思う。
まりんは孤児でも明るく生きる少女なのだが、「ここまで徹底的に潰しにかかるか?」というぐらいの鬱設定が中盤から待ってましたと言わんばかりにどっと押し寄せる。途中までは明るく生きているまだ中一の少女に、背負いきれるわけがない重たいものを持たすのである。やり過ぎた感はあるけれども、それが急ではあるが無理矢理ではなく、見ているこちらは叫びたくなるぐらいのやりきれなさを感じる。

この作品の魅力は、異種間ながらもはっきりと愛情を示しているところかな、と思う。主人公ふたりには「異種間」ということで悩むことが微塵も無いのが、これまた素晴らしい。逆にちょっとは悩めよ、と思うかもしれないがそれを吹き飛ばすものがある。
気持ち悪く語れば、ああ二人の愛情ってこうだな、これしかないな、と思わせてくれる。

最初は壁のあった二人(それでもまりんはこれ系統の主人公の中でも亜人であるメランに優しい方であったと思う)でも、仲良くなる過程が美しく、そしてラストでのまりんとメランのやりとりに涙腺が粉々になる。
台詞だけみると、何度も使い古されたものでありそうだけども、この二人のは重さが臨界点を突破している。二人の関係と二人の気持ち、26話まで見きってようやくこのセリフの意味を知ることが出来たときに言いようの無い気持ちが混じって切ないのと嬉しいのとわけのわからない気持ちになって飽和状態になった。



というわけで、アニメで涙腺を蹂躙するぐらい踏みつけて粉々に破壊されたのは、マイベストアニメ「天空のエスカフローネ」以来かもしれない。アレを見た当時は高校生で、自分の部屋にテレビが無いし一人で泣けないので、わざわざ深夜に起きて最終話で鼻噛んでいるところを母親に見られたのもいい思い出。母親というのは何故いいタイミングで入ってくるのだろう?
最終話を見る10分前に秘密結社鷹の爪団を見て笑っていて、今まで結構涙腺壊されかけたけど大丈夫だな、と思っていたらラストシーンでそれごと一緒に粉砕されました。お見事。

にしても、この作品がマイナー過ぎて広まらないのが凄く切ない。実際自分が知ったのも去年だったのだが。
マイナーすぎて検索にもあまり引っかからないことが多いが、いろんな人に見て欲しいと思う。百聞は一見にしかずなので。

昔のサンライズ作品(オリジナル作品)は心に残るものがあるなと思う。



以下からはどうしても語りたい、ネタバレ感想。




涙腺が戻ってこないので鼻水出まくりだったんですが、かんでるうちに鼻洗浄されたらしくて一滴もでなくなった。こんな効果があっただなんて。


さて一番の疑問はラストシーンのあとは結局一緒にブリガドーンに渡ったのか?です。

私の感想としては、渡ってはいない、と思う。つまり結局は別々になったと。
心情的には一緒にいて欲しい、またはメランに残っていて欲しいと強く願うが、そうでないからこそ物語は美しさが増すのだと思うし、ここまで描いてきた「人と人との絆」「二人では生きられない」にも繋がると思う。
なによりブリガドーンが今の地球の未来の姿なのであれば、あろまの発言からまりんは子孫を残さなければならない。


しかし、それは凄く嫌だ。
ここまで徹底的にメランとの愛を描いときながら、まりんが他の誰かと結ばれたことを微塵も感じたくない。いわばそう思わせてくれたというのは、制作者の掌に乗ってしまったと言うことなのだけれど、それでもいいからまりんはメランを、メランはまりんを思っていて欲しいと思う。
だからこそ、「ずっと一緒だ」というメランの台詞が生きてくるのだと思うんです。


自分の好きなエスカフローネも最後ひとみ一人が地球に残って「なんでだよおおおおお!」と思う半面、これ以外の選択肢は無いんだろうな……とも思ってしまう。それが凄く心苦しいと同時に心地よさも感じる不思議な気持ち。しっかり「愛情」を描いてくれたところに感謝したい。


しかし最終話は、メランのネタバレ卑怯すぎるよ、もっと早く言っても良かったんじゃないかと思う。でもラストシーンは色んな意味で視聴者を潰しにかかる展開で、見事潰しにかかられたけど、晴れた気持ちにさせられてとても良かった。
こういう作品こそ、愛されて有名になって欲しいなあと思う。
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