02 2010

翼徳ルート クリア

何を思ったか突然、三国恋戦記の購入に至る。amazonでの高評価を頼りに、公式通販で初回限定版を入手。
ガーネット・クレイドルのFDの公式通販(傘)にすら釣られなかったこの私が、一体何をもってこの作品に釣られたのか自分でもよく分からない。各所で良い!という声を聞き、しばらくの間苦行ゲームを生業としていた私は、たまには面白いと思えるゲームに出会いたい、と藁にも縋る思いで飛びついたのであります。

縋りつくことが出来る藁であることを期待して、手始めに翼徳から攻略開始。

しかし当方、歴史物や軍事物についていけるようなオツムを持ち合わせているハズも無く、予備知識もさほど無いまま購入に至った為まさに頭真っ白状態で挑むこととなった。話についていくことは出来たが、完全に理解で来たかと問われると苦虫を大量に口に含んでガシガシした表情でファイナルアンサー。
自分の三国志の知識など、例に漏れず三國無双ぐらいであり、恋戦記だとイケメン化されてる翼徳や雲長も無双シリーズでは見事 漢! にされておりますが故、それを払拭するのに時間がかかった。

どうしても拭えない、曹操(孟徳)の顔。
彼らの史実の資料とあわせて「私には何も見えない」と全力で答えたい。


システムは本当にブランドの処女作かと思えるほど出来が良い。
既存のPCゲームに搭載されているオプションはもとより、既読メッセージの色の変更、右クリックの操作変更(メニュー表示やウインドウ消去)、カーソル変更、用語辞典、そしてなにより売りなのが、好きな台詞を保存出来るという機能付き。両手に有り余るほどのシステムで良い意味で度肝を抜かれた。


そんでもってシナリオでありまするが、
普通の高校生だったはずの主人公が図書館でとある本を見つけ開いたところ、三国時代へぶち込まれる、というなんとも心踊る展開からスタート。しかし物語のお姫様に選ばれる主人公ともあれば、異国へ飛ばされようがどこに飛ばされようがさほど焦ることも無くほいほいと展開して行く。
本当に、おったまげた。
本を開いて、森みたいなところへ飛ばされ、夢だろと思いつくところまでは理解できるのだが、そこからどこからとも無く聞こえる声にほいほいと従い、猪に追いかけられたと思ったら目の前で猪を倒されるのを「すげー!」と見ている。もしかしたら一歩間違えば殺される状況で「孔明さんに「玄徳さんに(主人公のことを)弟子といえ」と言われたから言いに来ました」と本人にそのまま伝えるという肝っ玉精神ぶり。
そんな主人公に適応力すげー!と熱く拳を握りましたが、私はこういう系統の主人公が好きな方なので受け入れられた。もっと焦ってくれたら現実的ではあっただろうが、焦ったところを長文で見せられてもぐだぐだになりそうなので、このぐらいトントン拍子で進んで行ってくれたほうが私好みではありました。

しかしこの玄徳さん、大変理解のある方で主人公のことを信用して身元確認せぬまま城に連れようとしたり、軍議に参加させたり、でもいざピンチになると軍を離れてもいいと仰られ、理解力MAXのイケメンっぷりを見せつけられた。知らぬ土地に飛ばされ、両脇に溢れんばかりの理解力を担いできている御仁を好きにならぬ方がおかしい。
しかしこの後どうなるか分からない。孫尚香と正妃の奪い合い、女同士の素晴らしい争いを魅せてくれるのもそれはそれで心が踊りまくってコサックダンスでも始めるほど素敵な展開ではあるが、今回は翼徳狙いなので涙を飲んで翼徳へ。

あと軍議システムは、一回説明されたことをきちんと噛み砕いているかどうかを確認する感じであった。主人公自体に軍議の才能があるというよりは、主人公を三国時代へとぶち込んだ本に未来に起こることが書いており、それを頼りに話を進めていった。
しかし三国志に関しては脳内データが5キロバイトぐらいなので、「もう一回説明してくれ」という選択肢を一回どころではなく3回ぐらい使用。怒られなかったのが不思議なくらいだ。

なんだかんだで主人公の提案した軍議が通り、主人公も一緒に戦場へ出ることとなるが、ここで主人公が戦とは何たるかを感じ取る展開なのは良かった。さっきまで話した人が『物のようになる』という衝撃は、忘れがたいものであったなあとは思うものの、深く掘り下げるのかと思いきやなにやら最初に感じた主人公のあっさりさが出てきてしまう。ひっぱりはしたものの、根の部分には触れられなかったというか、主人公の答え(強い意志)というのは私には汲み取れなかった。そこが少々難点ではあったけれども、深く掘り下げすぎてずるずるとなるのもあれなので、これはこれで良かったとは思う。

そんでもって今回攻略した翼徳については話に伏線は貼られていて綺麗に回収はされたものの、いつ好きになったのかさっぱり分からず、一緒に行動するうちに、というなんだかいつものパターンで決められたような感じはした。
それよりも目立つのが主人公の敵軍での立ち位置がマジで生きてる心地しなかった。心臓に剛毛でも生えてるんじゃなかろうか、剛毛の密林地帯なんじゃなかろうか。
途中魏軍の捕虜になるのだが、総大将孟徳の前で自軍に戻りたいと豪語したり、魏軍内部で魏軍の探りを入れるあたりで完膚なきまでに叩きのめされた。
それだけでは留まらず、助け出されたあとに呉軍に同盟を申し付ける役を担ったのだが、そこでも総大将に「魏軍の兵力が怖いんじゃないスか?」と決め込むあたり主人公さんマジパねえっす! 結局は牢屋にぶち込まれるものの何とか助けられ、同盟を組むことに成功。呉軍の半分はやさしさで出来ている、と言われても私は納得できる。

そんな感じでそちらの方のエピソードが強く残り、翼徳に関しては『酔うとワイルド系になる』ぐらいの印象しか与えられなかった。そのワイルド系になるというエピソードも少なく、一瞬で目の前を通り過ぎたため霞んでいる。
翼徳自身は生まれがあまり良くなく、辛いエピソードが沢山あるためか心のうちではよく考えている節が見受けられた。なにより、主人公を返さなければならないという話しになったときに「主人公が幸せなら、全部なんでもいいやと思える」と笑顔で言い切ったときには誰よりもカッコいいとは思えた。
思えただけに好きになる過程が少なく、他のエピソードに押し消されてしまったのが残念。

最後、主人公は現代に帰る準備をするも、最後の最後で翼徳への恋心を自覚し残ることを決意。

知らぬ間に消えた、悩むという選択肢。
15年程度育った環境をたかだかこれだけの出会いであっさり手放していいものなんすか、という私の考えも虚しく、エピローグでは子供は何人?10人ぐらい?無理だよそんな!という会話をしているものだからこちとら目から汗が止まらぬ。
悩んで悩んで悩みぬいた末の結末なら納得出来るんだが、悩む時間が10分も無かった。カップ麺3つぐらい。ウルトラマンなら3回助けてくれる。
家族とは離れたけど、自分はこの地で家族を作りたいと願ってED。


別の意味で涙があふれる展開となった。


泣いてもいいんだよ、と玄徳に頭を撫でられる為に待機中。その時は一向に来ないだろうが、むしろ殴りにくる確率のほうが何億倍だろうが、それでも待っている。


あと、実際はもっと下劣な方法を使われるだろうとは思うが、乙女ゲーといわれるならこのぐらいが調度良いなと思った。主人公が魏軍に捕虜になった時とかは、孟徳がもっとうまい方法をとれば主人公を飼い慣らすことも出来ただろうし(※18禁的な方法を使わなくても)、それをしなかったのが孟徳ルートらへんで明らかになれば良いな、と思う。

軍事とか歴史物で思い浮かぶのは宇宙意識、遙かだったが、トリップの事を考えると遙かがよく浮かんだ。雰囲気は宇宙意識に近かったが、今のところ後白河的なキャラはいなさそうです。居たら全力で逃げようと思います。

あと個人的に思っている、トリップ物でのタブーは行ったり来たりが出来てしまうことだと思う。それが出来ないからこそ帰ることにも残ることにも重みが増すと思うし、意味や重要性があると思っているので、そこは二つに一つな展開で良かったと思う。

今のところ気になっているのは、孔明、玄徳、孟徳。いずれも主軸ルートっぽいのであとを予定。
次は他軍である公瑾あたりを狙おうと思う。何か企んでいそうなところと声が同じという点でうっすらと見える店長の影。主人公がトリップしてくる先は蜀軍で確定っぽいのでどういう展開になるのか楽しみでもある。逆にあっさり寝返りそうな気がしてならないことにプレイ前から震え上がっているが、それはないと主人公先生を信じたい。

信じたあとにひっくり返されるのも、またオツなものだと思う。
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