全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

15 2010

ノーマルED、羽扇ED クリア

ようやく加熱しきっていた熱が速度を緩めたので(それでも加熱はつづいている)、久しぶりに感想文を書こうと思う。フルコンプ済みなのだが、どうも冷静でない文章しか書けそうに無かったので。いや、いつも酒飲んだあとみたいなミミズ這ったような文章だが。

乙女ゲーもここまで来たか、と思わせられる、個人的に一つの区切りの作品となるとは買う前は思いもしなかった。
というかもともとある程度の萌があれば、と思っていたのでジャブが来ると思ったら突如としてヘッドロックに卍固めですよ、ここまでされると気持ちがいい(どうも、変態です)。


●ノーマルED
簡単に言えば、誰とも仲良くならずに、でも三国の世界に来た以上、やれることを、貫きたいことを全うして帰りたいという思いで残り、真っ当できたら元の世界に帰るという話だったが。これまでにないぐらい感動できて、思わず目頭が火を吹きそうなぐらい熱くなった。

そんで過去へは一人で飛ぶこととなり、そこで出会った黄巾党の人たちと仲間になって反乱を成功させなければならなくなる。ここまでで他ルートと違う点は、他ルートでは攻略キャラが助けてくれるが、黄巾党の兵士二人が主人公のサポートをしてくれるところである。二人は最初は渋るも最後には主人公ウォオオオ!!!状態となり、最終的には求婚されるに至る。狙った獲物は逃がさない、さすがは孔明のお弟子でありまする。
なんだかんだで黄巾党の乱を成功させ、皆がいる三国志時代に戻る。反乱を見てきた主人公は、現代と同じように戦のない世界を三国志の世界でも望むようになる。そのために玄徳を説得し、権力を三分割させることを提案する。

そんでもって呉軍は赤壁の戦いで協定みたいなものを結んだこともあり、わりとスムーズに二分割することが出来たのだが、問題は孟徳もとい魏軍である。もう何を行っても言う事は聞かないだろうなと分かっているので(孟徳ルートで向こうもそんなこと言ってたけど)、ここで過去に出会った黄巾党の兵士たちが孟徳軍に居ると言う情報が入る。
ちゃぶ台返しの準備が整ったところで、昔であった亮という少年が孔明だと言うことを師匠からバラして頂き、ちゃぶ台に乗ったみかん(孟徳)をひっくり返しにいざ献帝を取り戻しに魏軍へ。
ちなみに孟徳自身は別に皇帝と同じ位をもらうことを望んでいないところが、なんとも言えず相変わらず誤解が誤解を招く人だなと思う。これらは孟徳ルートで明らかになるが、なんというかもう少しあがけといいたくなる。いや、俺の下であがくとかそういうんじゃなくて。同じスタッフだからとか別にそういうんじゃなくて。

そんなことはどうでも良く、なんとか孟徳軍にいた黄巾党の人たちと接触を図ることに成功。そのうちの一人が家庭をもち子供もいて少々驚いた。そうやって子供が親になってその子供が…と続いていくことを主人公が大切な事だと思えるようになり、戦いを終わらせようと改めて決意するシーンは短いながらも印象に残った。

無事献帝を連れ出せるが、文若に見つかる。孟徳が皇帝と同じ地位に立つことを良しとしなかった文若が逃がしてくれるところもまたじんわりくる。
ここまでは大体皆死なずに過ぎていくが、ここで私が良いなと思ったのは「信念を貫こうとする人」はきちんと居なくなるのである。まあ、文若のことですが。要するに、献帝を、漢王朝を重んじてはいるが、孟徳も支えていた文若にとっては見逃すことは孟徳に不義理だということで、自害を選ぶのである。堅物という人はこういう人を言うのだな、と思う。一つのことを貫き通すのは凄く難しいことだと自分は思っているので、揺らがない信念というのは惹かれるものがある。たとえ全員を生かすことが出来なくとも、充分に納得できるものであった。
ちなみに公瑾は矢傷でフェードアウトした。こちらも別の意味で手に汗握る熱い展開であった。公瑾は期待を裏切らない。

献帝を連れ出したあとは、三国の総大将を呼びつけ、民も土地もつかれているからもうそろそろ止めとけ、と献帝から勅命がくだされる。ここで孟徳が「本当に献帝のご意志ならば(意訳:玄徳のとことかに何か裏があるんじゃないの?)」と噛み付いてくるが、献帝自らの意志だと告げる。三人とも元々は漢王朝を立てる考えであったので、スムーズにことが運ぶ。
最後に吉兆があればこの三国同盟みたいなものにダメ押しをすることが出来る、そこで役目を終えた主人公が皆の前で本を開き、元の世界へと帰ることとなる。ここらあたりで私は放心状態でクリックしていた。

元の世界へ帰った主人公は三国時代の記憶はなく、ストラップがひとつなくなったことに疑問を覚えながらも、前と同じように宿題に追われるだけの普通の女子高生に戻った。三国の人たちも、主人公が居ないながらも平和の世が訪れていることを匂わせて、エンディングとなる。


このノーマルルートの良さをカスほども上手く伝えられていない自信が有るが、私はこのルートで「ここまでやってくれるか」と思わせられたのである。
なんというかもともと乙女ゲーというのは、本来思う気持ちをほっぽり出して恋に爆走し、そこにある他の人の気持ちや思いが蔑ろにされがちなものだなあと思っていた。このルートが全部が全部納得できるものだったか、と言われればそうではないのだが、ライターがやろうと思えば出来たのでは?と思わせられる出来だったのである。それをわざわざいろんなものを省き、簡略化してわかりやすくし、乙女ゲー仕様にして、尚且つ通さねばならないものはきちんと通しているように感じた。
だから、人の気持ちや思いをもっと細かく描写すれば出来たように感じる。上手くいえないのがもどかしいが、他のゲームから感じる『無理やり』な箇所が感じ取れなかったことを思うと、上手くしてやられたなあと清々しい笑みが溢れるのであります。いつものボロ雑巾みたいな笑顔が、取り替えられて綺麗な雑巾になったのであります。


ただまあ欲をいえば、主人公のことを考えると、三国時代のことを覚えていて欲しかったなあと。プレイヤー側から見たら忘れてくれた方が感動出来ますが(お涙頂戴的な意味で)、主人公が三国の世界で経験して成長したことを考えるとそれを現代で活かして欲しかった。三国の世界のことを糧にして欲しかった。

これほどよく出来た「ノーマルED」はもうないんじゃないかと思えるぐらい、素晴らしい出来だった。


●羽扇ED
最後の最後でこちらに残ることを決意すると、元の世界に戻らず本だけ消えることとなる。
主人公が三国の総大将達からラブラブ光線を送られることとなるが(というか逆ハーレム?)、本人はこの世界で明るく元気に生きて行こう!みたいな感じでエンディングを迎える。
こちらのエンディングにはムービーがないことを考えると、ノーマルEDが本筋なんだろうなと思った。



というわけで、私の文章に下ネタを挟んでしまう病気が見事治りかけてきているわけです。これだけ褒めちぎったのは久しぶりじゃないかと思うぐらい、弱点が見つからない。良くないなあと思うところはあるのですが、“あえて”そうしているのではないか、と思うと突っ込めないのであります。そういうところに突っ込むと、本題はなんだかソコじゃない気がして。
いや、もともと本題じゃない意味不明なところにも突っ込んで、ディスクトップには顔面を突っ込んでいた。


というわけで次は雲長ルートです。
やり終えたので知ってますが、一言でまとめると彼のテンション低い意味がよくわかるルートでした。
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