全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

17 2010

理人ルート クリア +総評

霧のように美しく消え失せ欠けるバンドの存在意義。
もう、こんなバンドは嫌だ。
どこかからそんな声が聞こえる。(心が崩れる音)


ユアメモはここまで百発百中で私のハートを貫通させてきたので、最後に取っておいた彼が癒しとなるかどうか期待していた。理人くんは初めの方からオタク宣言、そしてりかのにオタクだと指さされて笑われても「オタクで何が悪い」と胸をはる男らしさ。

たかまるボルテージと共に、いざプレイ。


彼のオタク魂は、凄まじい。
バンドメンバーを狙うときは彼の会話は総スルーだったが、理人くんの話を聞いたら聞いたで度肝を抜かれる事となる。手始めに、ゲームはレベル99はやりこんだ内にはいらないのだと。その後、ありとあらゆる手を尽くして攻略するのがやりこみというのだと熱弁される。
極めつけに『自分はそこまでまだ行ってないからマニアではない』と叩きつけられる。

そんな理人くんのオタク話は軽くスルー気味の主人公。この場合は興味がない、とハッキリ言った方がのちの彼のためになるような気がするが、スルーした。
そして流れがいつのまにか、告白的な雰囲気になっている。もともと理人くんは主人公好き好き大好き属性だったので不思議には思わなかった。が、君を今まで支えていたのは二次元ではないのか、と問いたい気持ちを必死に抑えた。
しかしいざ告白!となるが拓が轢かれそうになった子犬を救うイベントによりそれは失敗する。
御丁寧にも何故かスチル付きのイベントに涙を流しながら、理人くん寄りの選択肢を選び続ける。

その後、少女漫画も読んでいるとの事実も発覚し、さらに彼が玄人の道を歩んでいることを知る。師匠と呼ばせていただきたい。
だが少女漫画の古参ファンな彼の知識を軽くスルーする主人公。しかしスルーしなければどうしようもないという事実。やっぱりオタクは一般人の中には入れないもんだってこったい。

さらに彼の妄想はエスカレート。付き合っても居ないのに何故か主人公と一緒に牧場経営の夢を妄想する。一緒にチーズを作り、羊毛でセーターを編み、それを売りながら生活する。まるでハイジのような生活に夢をみる理人くんに、ドン引きの主人公。一気に主人公に感情移入する当方をよそに、一通りの妄想を終えた理人くん、ご帰還。
というか君の夢はゲーム製作者じゃなかったのかね。

ユアのライブ(ボーカル(主人公)のお披露目)も終り、卒業式後理人に告白される。ここまでフラグを立てたなら断る道はない、二人はお付き合いをすることとなる。主人公の道は、どこへ行っても険しい。
服をプレゼントされ、アクセサリーをプレゼントされ、イヤリングをプレゼントされ、と好感度調整がバッチリな理人くん。逆にこちら側が攻略されているのかも知れない、という思いを抱えながら、バンドとお付き合いの両立を始める。

しかしバンドは御存知の通りあんな感じですし、なにより理人くんと拓くんが仲悪そうだった。理由は最後までやってみたけれど、よくわからなかった(見落としのせいかもしれない)。わかったのは理人くんと拓くんがご近所ということで、バンドの練習後に一緒に帰ることになった、三人で。ちなみに帰る前に、拓には理人が恋人だということを伝えているが総スルーだった。「空気」読んでみてください。

しかし空気というものが読めないのも理人も同じく、忙しい主人公にたまの休みにデートを捻り込むと言う隙の無さ。オタクとは何たるかを教えてくれる!
だが理人くんにだんだんと具合が悪いフラグが立つが、家まで送っていって雨の中唐突にキスをぶちかまし去っていく。何がしたかったのか、全く分からなかったが、その後キスのせいか雨のせいか、主人公が風邪を引き、お偉いさんへのアピールが台無しになってしまう。
次の日の誕生日には熱を出して寝込む主人公に、バラの花束を抱えて祝に来てくれる理人くん。ガラスの仮面時代の少女漫画を読みすぎたようだ。しかしその時の会話で、あの時のキスは「バンドが失敗してしまえばいい」と半ばわざとキスをしたことを知り憤慨する主人公に、最終的には「バンドを止めて僕と幸せになろう」と愛を誓われる。

バンドにも残りたくないし、一緒にもなりたくないといったら彼はどうなるのだろうか。

そして理人が大学のために一人暮らしをするのでバンドを止めて一緒に来い、と誘われるが、迷う主人公。個人的には、お姉さんには秀巳ルートだけでなく全ルートで活躍していただきたい所存。

そして選択肢、バンドに残るか、理人と一緒に行くか。
鼻から涙を流しながら、惜しまれながらもバンドに残る。個人的に言えば、どっちらかというとどっちも選びたくなかったが、付き合った途端ドヤ顔をされがちだったのでバンドに残った。残ってもあのメンバーだが。
そしてお別れしてエンディング。
バッドエンディングだったがコチラのほうがスッキリしたのは何故だ。

ハッピーエンドは春フェスは出るがその後は理人と一緒に行くことを決意してよくわからないままエンディング。


理人が作中で何度も言っていた「海ちゃんが苦しむ必要ない」とか言う台詞に何度も苦しめられた。
二次元の嫁たちが泣いているぞ理人ー!


あと、全員をクリアしたあとユアトゥルーエンドというものがあるのだが。
そこでかすかに秀巳×お姉さん、理人×りかのみたいなフラグの土台が建設されかけていた。別に理人はいいが、お姉さん好きとしては秀巳とはやめろ、と全力で否定したい。頼むからやめてくれ、といいたい。
ちなみにユアEDは、春フェスでバンドが成功して皆で別の場所でバンド活動をする的な内容でした。頼むから主人公、お姉さんは置いていかないで欲しい。



●総評
・システムについて

すごくよくねられたシステムだった。バックログ機能、エンディングリスト、音声調節……数え切れないぐらいのシステム搭載にびっくりした。恐らく、メモオフのシステムなんでしょうが、あまりの充実っぷりに最初は驚きました。ただシステムを搭載しすぎて、どこがスキップでどこがオートのボタンがよく分からなくなったのが残念。もう少し簡素で良い箇所もあったと思う。
バンドの演奏曲、音楽についてはバンドをテーマにする作品としては良かったと思う。もう少し曲数があれば楽しみも増えたかも知れない。


・シナリオについて
萌えとは一体なんなのか。そんなことを考えてしまうぐらい萌えたことが一度も無かった。
というか皆いろいろ問題を放置してイベントが次へ行くので、あれが解決しないままこれも解決せず、とにかくエンディング、となって結局何がいいたかったのかよく分からない。キャラクターの魅力が全くないというわけではないが、どのキャラも解決には至らないように感じたので(解決にはなるかもしれないが、納得させてはくれない)どうも駄目だった。そこまで逃げるか、と思っていたらいつのまにか、どこまで逃げるかを追っている不思議。
みんなトラウマを抱えるのはいいが、トラウマさらけ出して、逆にトラウマに主人公も巻き込む展開もあった。せめて最後まで克服、もしくは戦う描写があれば頑張れという気持ちも生まれたかもしれないが、生まれたのは『そうやって逃げるの!?』という気持ちであった。
主人公自身トラウマ持ちであるため、いろんなところで傷を開きかけたが、これまた触れずになんとかなった的な展開が多かった。むしろ自身もトラウマ持ちでありながら、それをなんとか自分で立て直し逆に主人公のためにと傷をぐりぐりして敢えてヒールとなった主人公のお姉さんが一番好きになった。

りかのもトラウマ持ちでしたが、あの子も何とも言えない展開だった。ガチバトルはある意味面白かったが、解決には至らず、考え方も変わったように思えなかった。

ただ、このぐらい設定の重たいゲームもあっていいとは思う。

・スチルについて
バンドシーンは躍動感を排除したかのようなスチルだったけれども平均的に普通だったのではないかと思う。ただもう少し花のある絵だとスチルに萌えたことも出来たかもしれない。



というわけで、何故このゲームをフルコンプしたのか自分でもよくわからないが、私はクリアした。私はクリアしたぞ!(嬉しさのあまりのもう一回)
それでも得るものが無かったとは言えない。逆を言えば、一度も萌えることが無かったので「普段自分はどんなところで萌えているのだろう?」と考えるきっかけを与えてくれた。ある意味深層心理をついてくるゲーム。ただ味は無かったわけではなく、色んな味がフュージョンしすぎて味が分からなくなってまひ状態になった。

だが、オススメ出来るかと問われれば全力で否と答える。身振り手振りで否と答える。
甘いのやキャラ萌えにさんざん飽きて気分転換したい、という覚悟のある乙女におすすめします。恐らく萌えが枯渇します。その他の乙女ゲーとは色が違うのは確か。
私は『俊一さんマジやってくれるぜ!』と思った。



長きにわたるユアメモとの戦いもここで終りを迎えました。
今思えばユアメモと比べれば圧倒的に萌えたはずのフルキス2や金コル(PS2版)を積んだまま何故こちらをフルコンプしたのか、出来たのか、自分でもよく分からないまま終りました。
メッセージ既読率が96.90%で『100%にするべき』と脳髄から指令が降りてきそうですが、そこまでドMに成りきれないので、私もたまには愛されたいので、次に行くことにします。

次は星コミです。
萌えとは何かが見つかる気がする。
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