全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

10 2010

上条ルート クリア +総評

memoriesは超高速で私の目の前を駆け抜けていったのだと思います。
ですが、数時間で攻略出来る仕様なのにここまで忘れられない記憶、そして笑顔をもたらしてくれたことは、なんかもう逆にありがたい気持ちを生み出してくれた。
私はクソゲーとして買ったので大いに楽しめました。途中で心折れそうにもなったけど、私は元気です。


そんでもって上条くんルート。
上条くんはバンドマンで、「オレの歌を聞けよ。エクスタシーってのをビンビン感じさせてやるぜ」というその台詞だけでなんかもうビンビンな台詞を言ってくる素敵なお方なので、てっきり会長や最勝寺先輩と同じぐらいぶっとんだ人なのかな、と思ったら考え方は結構普通でした。
普通にバンドの音楽で悩んだり、デートを楽しんだりして仲良くなって自然と付き合うようになり。そこらへんは割と普通だった。そこらへん、は。
あと両親が音楽家で上条くんもバイオリンを弾くっていうどこぞの月森な設定でしたが、バイオリンを弾いてくれる描写はなかった。もったいない。

とにかく上条くんルートで凄かったのは、会長。ご自身のルートでも何が言いたいのかさっぱりなご高説でしたが、上条ルートでは特にそれがパワーアップしており、一定以上の催眠効果が得られました。
そんで上条くんを嫌ってる理由がもう理不尽、理不尽な上に3行ぐらいで簡潔にまとめられる筈なのにどうでもいい脚色加えて何倍にも返してくれるので、未読スキップにカーソルが吸い込まれていく。
会長が上条くんを嫌う理由が『妹を弄んだ男に上条が似ている』ってなもんだから、上条くん側から言えばそんなこと知らねーよですよ。しかも語る前に、妹も浮ついたところがあった的なことを言ってるところを見ると『わかってるんじゃねーか』という気持ちと、そしてわかってて上条くんを目の敵にしている点でこいつはもう見事ながら駄目だと思った。あっぱれだ。
私はここらへんの会長のご高説で、PC前で雄叫びを上げたくなるぐらいなんか胃から込み上げてくるものがあったのですが、なんとか踏ん張ってクリック作業に勤しみました。会長と私のギリギリプレイでした。

しかし何故かその会長の説得(?)に釣られ、上条くんももしかしたら悪男なのかも、とか思っちゃう主人公。ここまで突き抜けてるとなると、よくやってくれた、と思った。その道を歩むからこそ、memoriesの主人公としてふさわしいというもの。そんな主人公は会長ルートへ行くことをオススメする。
そして、エッチして思いを伝え合ったときは名前で呼んでくれたのに、学校では呼んでくれない!とか言う毒にも薬にもならない話を見させられたかと思えば、それも案の定『人前で呼ぶのは恥ずかしかっただけ』っていう素敵なオチをつけていただいた。
これは一種の毒なのかなとも思ったけど、毒ならまだ使い道がある、とも思った。(毒じゃないですmemoriesです)

そして会長の話をわざわざ上条くんにする主人公、上条くんの反応はもちろん『んなこと知らねーよ!』でありますが主人公が泣きながらあーでもないこーでもないと文句を言ったところで、上条くんの絶頂ビンビンゼリフ

「泣くかヒス起こせば、何だって終りになるって思ってんだからよ。甘えんじゃねえってんだよ」

濡れた。
一気に絶頂、スカッと来た、胃に。まるでキャベジン飲んで胃がスーっとしていくような心地良さ。

ただこの後喧嘩別れして、謝りに行くか、嫌われちゃった……と反省の欠片も見えない素晴らしい二択が出現したので、光の速さで謝りに行ったらBADEDになった。
一応仲直りイベントみたいなのがあったあとに唐突にエロシーンが来る。
でもこのエロシーンが私の腹筋をボコボコと殴りつけるぐらい、最高に楽しかった!生まれてきてよかったと思えるセックス以上に私の中に刻み込まれた。

セックスしながらお前いい匂いだな、という会話に始まり、どこのメーカーのボディーソープ?と不思議な流れへ。伊生堂のよ、素直に答える主人公。興奮したご様子で上条くんが、この伊生堂がオレをそそる!とシャンプーも伊生堂なのかと聞いてくる。

「そう、私伊生堂で統一してるの」
「じゃあ伊生堂バンザイだ。お前は伊生堂でオレを惑わせる!」

これを見れただけでもmemoriesを買ってよかったと心の底から思う。未知なるものとの遭遇、そして、伊生堂。
私も明日からシャンプーとボディーソープを伊生堂で統一しよう、と強く心に刻む。


主人公は伊生堂を気に入る上条くんがご不満なご様子、伊生堂使ってる人なら誰でもいいわけ?と疑問を投げかけるが、そうじゃねーよとどう考えても嘘を言う上条くん。もうこの際だから、伊生堂を愛していると言ってくれ。一緒に伊生堂の愛を語ろう。

そんで、上条くんの携帯に主人公の友人から電話が掛かってきて、二股BADEDとなった。BADEDとかそういうのより、数回の会話のやりとりで伝わる伊生堂の素晴らしさ、嗅いだこともないのに見る人を魅了させる伊生堂の香り、そこがもう少し知りたい。


TRUEEDは、喧嘩別れした上条くんをひたすら追いかけ回して仲直りしただけだった。何故か会長が上条の音楽と二人の仲を認め、謝りに来るが、今更遅いんだよと上条くんが殴りにかからないか不安だったが、きちんと許していた。
伊生堂に気を取られて私の記憶はここらへんで曖昧になっているが、とにかく上条くんが主人公の大切さを実感してEDを迎える。


伊生堂の素晴らしさを知るルートだった。



【総評】
・システム

特にいいとも言えない、普通のシステムです。文字速度にオートモード速度、システムボイス設定で各キャラに変えられますが、特にコレといって目新しいシステムはありません。シーン鑑賞もありますが、多いわけでもなく少ないわけでもなく、普通です。
ただCG鑑賞はキャラ別にしてほしいなと思った。あと差分は一つにまとめて欲しい。

・BGM
OPのイントロが、と感じていたけど気がついたら癖になって頭の中を駆け巡って困っている。
あと基本的にあっては居るんですが、たまにシリアスなのに明るいBGMだったりのんきなBGMだったり、エロシーンの場面のBGMがパララーパーパーみたいな曲である意味素敵でした。

・スチル
キャラデザの方が二人いて、キャラごとに担当が違うので攻略する順番によっては違和感を覚えるかも知れませんが、お二方とも丁寧に描かれているなとは思いました。シナリオが長くないのでたくさんスチルが挟まっているような気分になれるのがほんの少しだけお得かも知れない。
ただエロスチルは何の指定をうけているのか、主人公はがっちり着込んでいるのにキャラだけ全裸にシャツという出で立ち。しかもたいていは、見ているこちら側に向かってケツを向けるという面白スチルでした。あとどう見ても先しか入ってないだろ、っていうのも多かったです。見ていた私は今でも思う、どんなだ。

・シナリオ
memoriesがこれ程までに記憶に残るゲームとなった理由のほとんどはシナリオにあります。
そこら中に散りばめられる読点もそうですが、なにより主人公の口調、性格、その他もろもろの基本的にユーザーが感情移入する点で、それをさせまいとある意味徹底的な逆表現方法。エロシーンでは台詞にグチュグチュ等の擬音、キスシーンでは『んちゅるるる』等の擬音、クリック数回で場面展開数年後、いつの間にか仲良くなっている仕様……何もかもがスピーディーでした。音速で駆け抜けていった。
キャラもキャラでこれまたどいつもこいつもいい感じに鍛え上げられた糞野郎感がたまりません。一部キャラはそうでもないですが、それはないだろということを数回はしてくる。
ある意味彼ら、そしてシナリオはその道のプロです。


攻略していくうちにこのゲームは何のために造られたのかと存在意義まで考えてしまう始末ですが、制作者も謎だろうに。
ただ私は元々『低評価』というのを知ってて、これはキタ!とやる前からビンビン受けて購入したので、楽しんだかと問われれば大きな声でイエス!と答えます。生まれてきてよかったと思えるセックス、伊生堂……これだけでも大収穫祭。
私のような楽しみ方もあれば色んな楽しみ方もあると思いますが、ディスクの穴を指に嵌めてくるくるするのが楽しいと思います。




次はmemoriesと共に購入した夢をもう一度、です。こちらは私と相性のいいメーカー美蕾様なので、本格的にたたきのめして頂けると思います。楽しむか、たたきのめされるか。
思えばすみれや仁義では多大なる感動や楽しさを得られましたが、星の王女1のヤクザルートで無理矢理系でのトラウマを植えつけていただき、宇宙意識では頼朝や後白河に完膚なきまでに潰され、今でも後白河を超えるトラウマキャラは居ない、と私の中では自負しております。
夢をもう一度では低評価ながらも、ここから美蕾が変わっていったという声もちらほら耳にし、楽しみといえば楽しみであります。

でもなんとなく、昔の美蕾な感じがするのでたたきのめされるに8割。
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