全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

27 2011

仰ルート クリア +総評

クリアした。
この一言を言えた有難みを震えながら今実感している。


とはいえ、今回クリアした吉野くんは、この要らぬ感動のフルコースゲーである『夢をもう一度』の良心的存在であり、プレイ中はやっていてとても雪村先生と同じ世界に住んでいるとは思えないピュアさで私を焼き尽くしてくださいました。雪村先生は別の意味で焼き尽くしてくださいました。

君はどこから紛れ込んできたんだ。この世界は女を精算しない男が暴れ回る世界だというのに。
しかしそんな私の勘は後々当たることとなる。(的のど真ん中というわけではないが)

吉野くんは、本当に、どうして夢をもう一度の中に生まれてきたのか分からないほど純情ボーイでした。やっていて、この空気に慣れた自分なんかが吉野くんを攻略していいのか胸が締め付けられる思いでした。と、同時に彼を最後に取っておいた自分の選択が、間違っていないのだと救われた。夢をの世界に一筋の光をてらさんばかりの輝かしい煌めいた光で私を浄化してくださいました。
ここまでの苦難を乗り越え、最後に彼がきたもんだから、感動の押し売りをしなくてもキャラだけで泣けるという不可思議な現象にさいなまれる。

そんな吉野くんは、東北の田舎からミュージシャンを目指してやってきた少年です。18歳以上ですが、彼は未成年です。もういい、いいから君は全年齢に戻りなさい、という気持ちを号泣しながら押えてゲームを進めることとなった。
いやしかしながら、彼は純情でした。何度もいう、彼は純情で清純だった。このゲームに足りないものを、彼が全部抱えていらっしゃった。
主人公がボタンを二つ外しただけで顔を真赤にしてソファーで丸くなるという子犬っぷり。口下手だけど、人がくれた優しさには精一杯返そうとする健気さ。ちょっと褒められただけで頬を染めるピュアさ。
まるで雪村先生(&結奈)に縛り上げられ無理やり痴態を晒された傷を、彼でやさしく慰めてくれる。優しさとは一体何か、そんな真理を見た気がする。
もし吉野くん→先生でやっていたら、確実に夢をワンモア出来なかったであろう。

しかし吉野くんが暴れまわらない代わりに、主人公が荒ぶっていた。なにがあなたをそうさせるのか。
吉野くんは当てもなく東京に来て、ストリートライブをしながらミュージシャンを目指していたのだが、口下手で上京したばかりの彼が上手く行くはずもなく。そんな彼を見つけて家にヒモのような状態で一緒に住むこととなる。
ここらへんはホントピュアでした。息が詰まるほど空気が淀んでなかった。(澄んでいたという表現をしないのをお察し下さい)

しかし状況に慣れてきたのか、ストリートライブが上手く行くようになり、その端正なルックスから女の子の人気が溢れ、主人公が嫉妬の嵐。ここらへんで、あ、いつもの感じだなと空気がある意味正常に戻ってきた。
思わず感情を爆発させて、人生の厳しさに自分の嫉妬を混ぜてしまう。でも言っていることは結構納得できて、まあそうだよな、と思いながらも、嫉妬以外の何ものでもなかった感じも混在していて不思議だった。
もちろん吉野くんは出て行くのですが、主人公が切り替えて謝りに探す、という展開はスパスパ行ってたけど分かりやすくて良かったと思う。

そんで仲直り後、まさぐりあう事になるのだが……。
なにやらとてつもなく申し訳ない気持ちになったのは、彼を攻略する前に攻略した最強の布陣が私の精神を根こそぎドメストしてくださったからだと感じている。主人公攻めだったのはちょっと面白かった。

これで終わりか、早いな、と思っていたらまだ続きがある。テンポは悪いが、もう刺されないから何でもいい。(これが夢をに鍛えられた人の図)
実は吉野くん、ミュージシャンとなると同時に東京に人を探しに来たんだとか。

女を。

ここまで上手くいっていたのに、マジでか、と頭を抱えるが、この女性は恋人ではないらしい。しかし本編では一切明かされずそのままEDを迎える。それをファンディスクのアナザーストーリーで解決して来るってもんだが、もう何でもいい、刺されないから。
どうやらその女性、夜のお仕事をしているようで、それを手がかりに吉野くんはキャバ嬢の客引きのアルバイトをすることになり、すれ違いの日々が続く。そのうち吉野くんが事務所からスカウトされ、いよいよ別れることに。
夢を追いかける男性に置いてけぼりにされるのは、主人公はこれで二回目なんですよね。主人公も自分自身で自分はそういう女だと言っていたのが、なんだか印象的だった。また、俊の時のようにもうもどってこないだろう、ということも。ここらへんの下りは面白かったです。

ただ、EDでは事務所で歌いたい曲が歌えなくなって、やっぱり主人公が必要だと戻ってきたのは、どうなんだろうと思った。今までの他キャラの所業を考えれば、確実に幸せなEDでしたが、その苦味も味わいつつ乗り越えて戻ってきて欲しかった。
もうひとつのEDは、歌に個性は無くなってしまったけど、二人の思い出の歌をテレビで歌ってそれを主人公が聞く、というもので、そちらのほうがなんだかじんときた。

どちらにせよ、私が言いたいのは、良かった、ということだけです。
人が刺されなくてよかったのか、昔の女が出てこなくてよかったのか、感動の押し売りが弱くてよかったのか。

全部です。


ここからは各キャラのアフターとアナザーの感想を簡単に。
・アフター組
●泉
結婚準備前の二人。なんだかもう夫婦、という感じで見ていてとても安心した。不思議といい感じで楽しかった。これからいい夫婦になりそうだなというのを感じ取れました。こういう気持ちを感じることが出来るとは思いませんでした(涙を拭いながら)
●一姫部長
子どもが生まれていてびっくり。あの堅物眼鏡部長が子煩悩、というのは笑ったけど幸せだからいいと思った、幸せだから(大事なことなので二回)
●久我
もう、固有名称は言わせない。写真家を目指す久我くんが、展覧会に応募して、という話。若い子と遊んでる感は久我くんが一番出てた。楽しそうではあった。

・アナザー組
●俊
もう腐るほどやって来た芸能界ネタ(ゴシップに追い掛けられる、ファンに攻撃される)を、まだやるかてめえ!と言わせんばかりに繰り返し、それでも主人公と一緒に居たいとかいわれて、結局主人公は海外へ飛ぶもんだから。これこそ夢をもう一度の空気…!なルートでした。吉野くんは奇跡やったんや!
●吉野くん
本編で解決しなかった、彼がさがしていた女性を追うルート。彼は実は孤児で、そこで仲良くしていた血の繋がらない姉をさがしていたということだった。しかしこの姉が、吉野くんに金をかしてくれだの言ったところから、唯一の清涼剤である彼が夢をの世界に引き込まれようとしていて、見ているのが辛かった。お姉さんも辛い部分はあったんだか、余計なことしやがって感も否めない。どうしようもない。吉野くんは可愛かった、それだけです、ほんと。
●雪村先生
個別感想のところでも語ったんですが、ブラジャーをメスで破いていたりして流石だなと思いました。そのまま乙女ゲー界屈指の糞野郎として君臨していて欲しい。逆に笑いが止まらなかった(血の涙を流しながら)

あとプレイするのをすっかり忘れてたんですが、秋元ルートのバッドエンドで、秋元飼い慣らしみたいなのがあって楽しかったです。ドSになりたい女史にお勧めです。わたしは基本どっちもいけるので楽しかった。


【総評】
・システム

私のPCが古いせいもあるんでしょうが、よく固まったり画面がちらついたり、バグったりして悶えました。プレイしてるだけでも息が詰まってたのにさらにPCまで詰まらせるのかと。ただおまけは結構充実していて、18禁では珍しいキャストボイスや、フルコンプするとキャラ全員がワイガヤしている様子が見られる。
回想はエロシーンしか見れないというとても素敵なものでしたが、振り返るには辛すぎる話ばかりだったんで、エロが大好きな自分に有り難い機能だと思えば乗り越えることが出来た。

・スチル
変な体制とか骨格とかはなかったですが、いかんせん少し古臭いというのと、塗りが荒い。そしてエロシーンではキラキラ背景を持ち出すという、美蕾おなじみのエロキラ背景が堪能できます。使う場所はよかったと思うし、惜しみなくスチルが出てきたのも良かったが、上記の点があるので喜ぶに喜べないところが惜しかった。
あとスチルごとに塗りが違うのもあって気になった。

・シナリオ
背筋凍らすどころか、背筋矯正が起きるほどの身悶えするストーリーにはある意味感服せざるをえない。矛盾点は少ないものの、古臭いお涙頂戴ストーリーが余計に場を凍らせる。何度も繰り返されたネタを持ち出されて飽きたというよりは、王道を料理しきれなくてとりあえず泣かせるようなストーリー、にしたのがクリックを作業化させた。
特に雪村先生ルートは、ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン、なわけであり。これ以上の糞野郎は探しても見つからないぐらいの衝撃でした。星1のヤクザ、宇宙意識の後白河も中々の糞野郎っぷりに胃を粘膜ごと洗浄されかけましたが、まだ人間らしい感情を持っていた気がする。雪村先生は精神科医でありながら、自らそういうのをぶっ飛ばしたお方ですから、プレイをするなら最初から爆笑する覚悟で挑むか(それでも笑顔ごと凍る)、あとは萌を根絶したい時にお召し上がり下さい。
あとは演出、次のスチルにはお互いの体位が反対になってたりしてもうちょっとなんとかならんかったんかと。いくら背景がキラキラしてたって異次元でまさぐり合ってるんじゃないんだから。

ファンディスクでいくらか持ち直したな、という点はあるものの、逆に蹴落された、という部分も見られるのでどっこいどっこい。ある意味宇宙意識より宇宙意識を受信できる。
楽しめなかったのか、と問われればそりゃあ楽しかった部分もあったと答えるが、そのかわり表情が真っ白だった。

とはいえ、愛を持って制作に打ち込んだんだな、というところが何となく分かるから、余計になんとも言い難い。



兎にも角にも、これまで数々の山を乗り越え、夢をもう一度を攻略することが出来た。
一時期は秋元に萌えてそのまま満足して別のゲームに走ったが、私はなんだかんだ美蕾の作るゲームが好きなんだと改めて思ったドMでありますので、これからも美蕾ゲーをやっていきたいなと感じている。思えば、初めて18禁乙女をやったのも美蕾だったが、真っ先にヤクザを攻略して(嫌いなものを先に食べる心理)、気持ち悪いと真直ぐな評価を下したときから虜になっていたのかも知れない。

そんな気持ちで次もあすか!をやろうと思っていたが、実家のPCに置き忘れてきたので、次は萌を取り戻せるようなゲームをしたいと思う。
というか、今なら何でも萌えられるような気がする。

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長くなりましたが以下より、拍手お返事です。有難うございます!
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●μさんへ
ありがとうございます!四年間、語り尽くせないほど本当にいい出会いといい経験をさせてもらえたので、頑張って良かったなあと心から思います。
毎年当たり前のように行われていることの有難みを、こんな形で知ることになってしまったのは悲しいですが……だからこそ卒業という行事はとても大切な事だと知りました。私は卒業する立場でしたが、μさんは送り出す立場としてそれぞれ違った観点があるのではないかなあと感じています。
人の笑顔と元気は伝わっていくといいますし、μさんの言うとおり、一つ一つ出来ることをしていくしか無いですよね。

これからもこの変なブログ共々よろしくお願いします!
そこにクソゲーがある限り、私は何度でも立ち向かう――!
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