全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

19 2011

アーネストルート クリア

時空を超えるたびに神子殿は強くなっているような気がしてならない。
そんな私の神子様も44Lvとなり、立派に育った上腕二頭筋で怨霊だけでなくプレイヤーもろとも殴り飛ばしてくれる展開が待ち受けていた。

殴る、NO、私。(遙か5をプレイして得た英語の成果)


というわけでアーネストは英国からやってきた外交官として日本にやってきた御方だそうです。
正直ここまで三人クリアして、三人ともどのルートでも空気だったので、『この人は英語を話す』以外の印象を与えられなかった。
アーネストは希望を抱いて日本にやってきた、という設定なのですが、(設定と言った時点で色々破綻しているような気もするが)、そこには異国を排除しようとする日本人が多く、ともに来た仲間を何人も殺されたせいで次第に日本が嫌いになっていった、という展開だった。しょっぱなから高杉さんとバトルっていたし、まあ嫌われるのも無理は無いとも感じる。
そんで外面だけよく、英語で愚痴をこぼしまくっていたアーネストを、神子の帰国子女スキルで察知し、アーネストの英語を聞き取るという能力を発揮。神子様、龍神や四神と会話できるだけでなく、英人とも会話できるなんて、神子様ったらさすがのトライリンガル。
が、何を勝手にやってきて、勝手に幻滅しているんだこいつ、と画面外の私を一度は高杉さんに「自分たちの都合のいい時だけ同じ人間だと言われてもまともに取り合う気にならんな」とご支援いただくも、その後はいつもどおり心を殴り飛ばす展開が待ち受けていた。

異国人でも差別しない神子様な時点で、すでにアーネストの心はガッバガバに開いているのであるが、そんな神子様にアーネストは自分の心境を話しだす。アーネストが神子だから教えたことを、他の人には言わないでと頼むとすかさず神子様が

「嫌だといったら…?」 

と、心から語ったエピソードも全否定の返答をなさり、アーネストだけでなく私の心もバッチリとそのフェンシングで切り刻んでいただいた。
これでアーネストももっと仲良くなろうと思ったのか神子様だけを呼び出して大使館で二人でお紅茶をすする機会を与えられるので、彼はマゾなのだと思うことで自分を落ち着け先に進めた。そこでお茶会を彩るスコーンが激マズな素敵な話をしだす。
簡単にまとめると、自分の国は紅茶狂で、でも資源が少ないから他国から紅茶を仕入れるようになった。だけれどもお金が払えなくなって、『あるもの』を秘密裏に別の国で栽培し、それを輸出国へ送るようになった。そしてそのあるものが原因で戦争になる。

思わず口に含んだ紅茶を全部吹き出しそうになったが、便所へ向かうことでなんとか窮地を逃れた。

ここまで紅茶が不味くなる話を出来るなんて天才的。
とも思うのですが、ここらへんの話は正直許容できる人とそうでない人が分かれそうだな、とも思った。
歴史はおまけ、諸外国の話も二次元といえば二次元。
しかしながら、阿片戦争(のことだと思うんですが)の開戦の理由が理由なので、如何ともし難い非常に胸抉られる気持ちにさせられた。かつアーネストは、それがあるからうちの国を敵に回さないほうがいいとドヤ顔でいうものだから、上唇と下唇をミシンでしっかり縫い付けられた気分。

英国は敵に回さなくてもいい、アーネストを敵に回したい。

縫い付けられなかった鼻の穴から私の気持ちが漏れ出る中、神子が不安そうな顔をすると「こんな話はやめてお茶を」とか言われるから、ここで一発テーブルクロス芸でもやって場を盛り上げたかったが、神子様が何も疑わずに紅茶をすするので、「そのまま飲み干してくれ」と絶叫した。
美味しい、と神子様が申すと「やっと笑顔が戻った」と笑うアーネスト。

さすが英国紳士、日本人を黙らせる術はお手のものってか。
このまますぐにでもアーネストと一緒に紅茶のブッカケプレイでも始めたかったが、またもや出現するアーネストを褒めるしか無い選択肢が襲ってくるのでどうしようもない。
神子が口に含んだ紅茶を毒霧してくれたらチャラにしようと思ったが、淡い期待だけで終わった。

このように、神子がアーネストに対して精神的心の刃で切り刻むのかと思いきや、二人とも画面外の私だけを美しく叩きのめしてくれるので、私は遙か5に対する思いをそれはもう形容しがたいぐらい美しく毒霧して、○ボタンを連打しました。

その後は時空を跳躍しすぎて削られた命のせいで神子様がお倒れになったりしましたが、神子様の心の上腕二頭筋は44Lvですから、すぐに起きてアーネストと会話してました。そこでアーネストが、ここまでしてあの国を守りたいのはなんで?この荒廃した世界(現代)じゃなく、向こうの世界を救いたいように見える、と神子様に何を勘違いしているんだかわからん質問を投げかけると、すかさず神子様が、
「それは…私の世界を取り戻すため。あの国を守ることは、私の世界を取り戻すことに繋がるから」
とここでも一貫して守りたいのは自分の世界だけや!!と申されるので自分は泣くしかなくなった。
過去と未来を何周したって、どんな男を落とそうったって、神子様は振れないそのお姿で現代をサラッサラな世界へとお導きなさる。


しかしながら、過去の日本に戻ると、唐突にアーネストの上司が薩長同盟が何時まで経っても締結しないから今度は幕府側の味方をすると訳の分からないことをもう仕出し、アーネストは神子への敵といった態度を取り、その銃口を神子へと向ける。
神子様のフェンシングがその銃口に突き刺さる前に(勿論アーネストの身のほうが危ない)、他の八葉で神子を引っ張り出し宿へ。
そこで何故かもう一度アーネストへ声を届けたい、と摩訶不思議なことばかり言い、ここで命のかけらを使わずにいると画面に現れる



の一文字がより一層アーネストルートに華を添える。
命を削る理由が不透明な中、神子様の悲痛な声がアーネストに届き、アーネストは神子の宿へと迎えに来てくれる。
静かな部屋にガンガンと、画面に頭を打ち付ける音が響く中(どうやっても神子様には勝てない)、なんかよく分からないけど龍馬が一生懸命頑張って薩長同盟が締結。
アーネストが何をしたのかよくわからんまま、天海をいつもの1対10の素敵な配陣でボッコボコにしたあと、アーネストが現代へ来たいと申す。
ここまで来て国へ帰れ、という選択肢が出るのだと期待したが、アーネストの気持ちを受け入れられないという生温い選択肢しか出てこなかった。その生温い選択肢を選んだあと一度「完」をもう一度迎え、そしてエピローグ。

現代へ来たアーネストを、『あのひとかっこよくなーい?』の何万煎じのエピソードが待ち受けているが、ここまで来るとそれも白湯を飲むような感覚で素通りし、アーネストは今度はこの国の外交官になる、といってエンディングを迎えた。
アーネストが日本代表になるなんてやだ、そんな声が部屋中に木霊した。

神子様は言った。アーネストに。
「アーネストが八葉に選ばれた理由は、みんなの架け橋になれるからだった」と。
「この国のひとだけだったらバラバラできっとこんなにうまくまとまらなかった」と。

私は言った。神子様に。
「神子様が居なかったら皆うまくまとまってた」と。

突き刺さるフェンシング。

完。


ここまで祟くんの存在がかき消されると、私だけは覚えているよ、と神子様に感情移入するはずだった心のかけらを全部祟くんへ注ぎ込もうとする始末。
敵は神をも黙らせる存在、味方は一人も居ない。心を許せる人も皆無。泣き言も言えない、不平不満を言ったら兄に叱られる。自分の命はと問うと、いつの間にか話題が変わっている。存在はただ忘れ去られ、邪魔するエピソードも最初だけ。
祟くんが何をしたって言うんだと問うても答えは帰って来ないので、EDを迎えるたびに、本当に申し訳ない、と別の意味で心を傷められる。出番がないのでこれ以上話題にも出来ないが、それでも一回は話題にだしておきたい、ここでも忘れ去られるって言うなら彼の存在意義はもう無いじゃないですか。既に無かった事にされかかってるのに。

アーネストについては、言いたいことがたくさん有り過ぎて逆に口を閉じるしか無くなっている状態です。これまでにやった三人のルートよりは薄口だったという評価を下したいが、これまでにやった三人が忘れられない程刺激的な味だったので、結局はアーネストも、そういうことです。お察し下さい。
日本が好きという割には、幻滅せずに日本を好きでいる、という根本に欠かせないものを欠いているので、何をしに来たの、と問いたい。観光に来たといったら、拍手を贈りたい。
いや、日本文化は日本人を嫌いになっても好きだと言っていたし、分かり合ったあとは最初は自分の命を狙っていた高杉のことも認めていたが。日本人が英人を警戒する理由は、黒船しかりアーネストも言っていた阿片戦争のことも要因の一部。それを知らなかったわけでもなく、というのが非常に複雑な気分にさせられる。だったら、日本文化が適度に続くなら、日本人を飼い慣らそうっていう感覚なのか、そんな気持ちが拭えぬまま、最後に、外交官に俺はなる!と言ったので、嫌だと拒否したくなった。
ただ、中の人の英語の発音はとても素敵なので、それを聞こうと一生懸命英語の選択肢を選ぼうとも、この他の追随を許さない圧倒的なボイス量なので、英語で喋ってくれても毎度のこと飽きもせず、語尾に句点を付けるが如く『My Princess』と言うので、次第に神子様に無理やり言わされてるのかな、と思うようになった。(無理やり言わされてる展開のほうが面白いかも知れないと思うまでに洗脳された。)
たまに来る長文英語の発音は本当に素敵でした。もう日本語で話さなくてもいい、神子様と一緒に何処か遠くへ行ってくれるかな、という気持ちで胸いっぱい。


ここまで来たらもっと殴り飛ばしてもらおうと、マゾ心で都に行くことにした。瞬や他の八葉が神子に小言を言ったりするたびに神子は悪くない!と息を吐くが如く申されるので、私は絶叫しながら自分の心を落ち着けるために怨霊をひたすら浄化する作業へと突入するのです。そしてふと気がついたら、神子が40Lvを超えていた。
神子を心配するも突拍子も無い行動を深く注意しない姿を見て、都は都自身に神子が必要だから神子を擁護する気がしてならない。

人を愛することって一体どういう事だったけ?
そんな真理が垣間見えるゲーム。


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愛とは嵐だろうか、愛とは、痛みでした


拍手ありがとうございます。
神子に一太刀与えられるたびに、拍手で浄化されてなんとか人の形を保っています。
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