全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

09 2011

蒼穹のファフナー 感想

葵座やるだのP4やるだの言っておきながら、蒼穹のファフナーがニコニコ動画で無料配信されていることを知り一気に駆け抜けてしまった。今は無事放心状態です。救いをください。

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以下より感想という名の自分語りと思い出語りです。腐目線で語っているところがあるかもしれないので畳みます。(細かく言うと、友情に萌えているのかホモに萌えているのか自分でもよくわからないという不可思議現象中)
あといつもの如くネタバレしている部分もあります。



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自分はこの作品を一度リタイアしている過去があります。まったくもって自分の堪え性の無さには、もう一度memoriesとか過去の美蕾作品たち(※18禁乙女ゲ界における革命児と女神、そっち系の)に鍛え直してもらってこい、と言いたいぐらい豆腐のようなやわい心の壁だった。

ファフナーが放送終了して1年か2年経ったか経たないかぐらいの頃だったので、何故離脱してしまったか記憶があまりありませんが、とにかく最初の展開で感情移入できないままキャラ達が死んでいった事が原因だと思います。このアニメって何を描きたいのかと、人の死で視聴者に訴えかける展開ではないのか、と思った記憶があります。
しかしながら、これは今見た時もそう思ったんですが、後半の展開があってもう一度戻ってみたときに初めて感情移入できる展開なんだなと感じた。もう一度戻って翔子の死や光洋の同化を見ると、また違う感じ方を得られるような気がします。まあ、最終回を迎えた今となると、振り返るには辛すぎてもうこれ以上殴らないでくれという気持ちで溢れかえっているのですが。

よくファフナーの紹介文で、最初は我慢して後半の展開に期待しろ、というものを見ますが。別に前半が悪いわけではなく、後半が上手い、前半を上手く利用しているという感じだった。
今回はニコニコ動画で、ありがたいことにコメントで補足コメを流してくれている方が多かったので(いかにこの作品が愛されているか知った)、前半を乗り切ることができましたが。確かに最初は何の説明もしてくれないのでおつむが常に沸騰状態の自分は何言っているのかさっぱりな状態なまま進んでいく。正直最終回を迎えた今でも、何がどうなってんだか理解しきれていない部分が多くありますが、生と死だけでなく、いろいろな関係性、展開を踏まえて自分という存在を考えさせてくれるというテーマはブレずに伝えてくれたように思う。

初めの方は、島以外の日本が消えているとバラされてもさほど引きずらないキャラ達に違和感を覚えたりしたのですが、今よくよく考えてみると島から出たこともないし、出ようとも思った事がないんだったら、そりゃ島の外がどうなってようが見ても居ないし詳しく知りもしていないので『事実はショック』だけど『引きずる程度ではない』というのは理解できる。

ただ、手放しでほめることが出来ないのも事実で、ファフナーに乗ったら人格が変わるのは何故か、というのもウィキペディアに教えてもらって初めて知った。補足なしではある意味魅力を理解しきれないような気もする。視点を変えて考えれば、キャラ達が周知の事実であるため敢えて説明をする描写を省いた(よくバトルアニメとかで解説するキャラを除いたということに近い)のかもしれません。どちらにしろ、重要なことは伝えきってくれたと思うので、自分はただただ目から滝を流すのみなのです。

総士と一騎の関係性は説明不足な部分も多かった、親友部分の説明がほぼ無いです。それでも行動や言葉の端々に、相手が相手を思っている、特別であるという部分も見て取れたので、序盤の二人が遠ざかっていく展開には、そうじゃねえ!そうじゃねえ!となんだか別の意味で熱く拳を握りました。
特に総士の、誰にも悟られぬような気遣い、優しさは本当に苦しかった。これも動画の補足コメントで気付かされて本当に救われた。誰にも不安を与えぬよう、裏で必死に努力して、竜宮島を守るために行動する総士になだれ込む感情移入。
一騎が離島していった時の真矢の『誰も一騎くんの気持ちを考えなかったじゃない!』的な台詞が、じゃあ総士の気持ちは誰か汲んでくれたのか……と思うと、この時点では誰も総士が頑張っていることを知らないんですよね。まあ気付かせないようにしてたから知らないのは当たり前の事なんですが……。
非情に見えるようで深い優しさが、辛すぎて別の意味でこのアニメに耐えていけるのかと不安になったりもしました。無事、見終えて良かった。

そして、私はホモが好きなのか好きじゃないのか、というクソどうでもいい話題に入りますが。
自分は予めBLを前提とした作品では萌えもするし大丈夫な性質なのですが、一般・乙女作品ではBLは否定派に回ります。なので、今回はすごくイレギュラーで、これはホモとして萌えているのか、それとも友情に感動しているのか、新たな自分を見つけたような気になりました。
いやホモに目覚めたからって、ただ一人のオタクが腐女子に目覚めただけの世界の腐敗度がカスほど増えたぐらいのものなのですが、自分にとっては革命過ぎて今でもかなり驚いている状態です。それほど、自分にとって一般作品はBLとは無関係だった。

で、じゃあ結局ホモで萌えてるんすか、と聞かれればやはりわからない。
別に脳内妄想で二人がキスでも801展開になろうとも萌えはしないだろうなとも思うし、だけれども真矢という存在が二人のどちらかと結ばれると考えるとなると、女は邪魔だすっこんでろ!といつもと真逆の事を思ってしまうのです。腐ってるけどそうでもない、ただただ臭いが酷い、という納豆のような状態です。
一番近い表現で言うと、二人は『親愛状態』で、そこに萌えているのかな、と思う。あまりまさぐり合われても、やっぱり引くだろうし、お互いがお互いを想い合っているこの状態が好きなのかもしれません。

いや、しかし、なあ。
自分が同化されていく状態で、好きな女の名前ではなく一騎の名前を呼んだ時は正直ウホッ状態でしたし(私が)、その後の一騎の『総士!総士!総士!!!』の悲痛な叫びは、有難うございます!有難うございます!!というフェストゥムも同化拒否な気持ちの悪い笑顔を浮かべていたんで(この場面はこれまでにないぐらいの鬱展開だったのにこの始末)
グレーは黒がまざってこそのグレーなんでやっぱ自分は腐ってるんだと思う。というか、これグレーか?あり得ない色してませんか?


兎にも角にも、最初から最後まで重量感ありすぎなぐらい重い。
救いはあるのかどうか分からない。
最後の最後で涙腺の鳩尾を殴りまくる。涙腺ごとザクザクヤッてくる。
それでも、言葉では言い表せないほどのものを考えさせてくれるきっかけを与えてくれました。
何故もっと早く見る機会があったのにもかかわらず、とも思うが、今こうやって年をとってみれたからこそ楽しめたのかもしれない。ファフナーに乗れる年代だった頃にギブアップし、乗れない年代になって楽しめたのにはとても感慨深い。

重苦しいしあまり明るい感情は与えてもらえないけれど、それ以上の物語の巧さと、キャラクターたちの関係、お互いを思う気持ち、家族の在り方……色々なことが凝縮されているアニメだった。
平日に5話で三日間限定配信を乗り越えた先は楽園でした。



同時期に、種運命を見ていた方は一体何人居らっしゃるんでしょう。
ちなみに自分は運命の方を見ていました。夫妻が織り成すキラ様主役奪還展開には、趣味でアニメを作れるんだ、とある意味学ばせていただいたものです。もちろん好きだった部分も多いので嫌いとかではないんですが、制作現場もアニメもギシギシした感じで、ゾクゾク来ましたね。(私の好きなアニメはドラゴノーツです、お察し下さい)
10代で種運命、20代でファフナーを見れて改めて良かった、と思いました。おかげでどちらも楽しめた。

余韻で辛いので(総士好きとしてはあのラストで目頭が熱くなるどころではなかった)、番外編のRoLと劇場版はゆっくりみたいと思う。
劇場版は去年やっていたと知って、二重に絶望を食らいました。BDの初回限定版は売り切れゴメン状態で、アニメでも現実でもファフナーになぶり倒されっぱなしです。これを有りがたいと思うんだから、どうかしている。

よい作品にであえて良かった、心からそういう気持ちにさせてもらえて有り難いです。
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