全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

30 2011

五男 博ルート クリア

デッヘヘッヘヘヘヘ!(博ルートの自分の笑い声を忠実に再現)

博は色んな意味で自由な人であり、思考が現代的であるため、主人公がどんなに身分を場外ホームランなさろうとも展開的に受け入れることが出来た。勇ルートの後の博ルートはまた格別です。(勇ルートはやめろって言ってるのに湯水のように質問が溢れ出していた)

博ルートは成長がテーマなのかなと思う。割りと無理なく描かれていたところは、素直に共感できた。
どうあがいても、どう頑張っても、今の博には現状を打破することは出来ない。それを順序立てて博の幼さと、宮ノ杜の問題を上手く織りまぜて、相手を束縛せずに、ただ相手を思い、自分を成長させる道を選んでくれたのは本当に応援したい気持ちでいっぱいになった。

とはいっても、序盤はすごかった。
使用人と仲良くできないことを理解出来ない、洋行から帰ってくる五年後に主人公に待っていて欲しいと無茶を言う→じゃあ結婚すればいいじゃん→結婚って何?→家族になること?→じゃあ子供つくろっか!の真っ直ぐなパンチが飛んでくる。
ただ、この時点で博はまだ、年相応(といってももう少し下なように思うが)の男の子なんです。まだ学生の、世間知らずなお坊ちゃん。自分の生まれは、ただ家と家を繋ぐものでしかなくて、歩く道はもう既に決められていて、それが窮屈で、でも本当に本気でやりたいことがない、親に反発したい年頃の現代的な普通の男子学生。この時代からすれば博はとんでもなく我侭な子ですが、それは宮ノ杜家だからこそ言えることで、使用人と仲良くできないのをどうして?と疑問をもつことも、自分や妹が自由に道を選べないのはどうして?自由にしたっていいじゃん?という疑問からつながっていて、とにかく無理が無かった。
他の兄弟たちにある(茂と進にはあまりないが)、女性は下、使用人は下、という思考も無いのは、母親が婦人活動をしているということもあったのかな、と。

兎にも角にも、この劣悪としか言えないような環境の中で、博が真っ直ぐに育ってくれてよかったな、と私は思うのです。博よりも年下な雅は、自分の周りの環境を把握しすぎてあんなんなっちゃったんですし(いやそこがすきですが)。
老人のようなことを考えてしまうが、自分はその年代ごとにしか経験できないことや考えがあることは凄く良いことだと思う。20代越えて責任負うような立場で『使用人として気に入ってるけど五年待つには結婚するしか無いから子供つくろっか』とか言われると閉口するしかないんですが、それでも博はまだ子供でいていいんじゃないかなと思う。
人間っていうのは否が応でも大人になるし、背負いたくないことだって背負わされるし、でもそれを享受して仕方のないことだと理解して生活している。大人になってからの方が相当期間が長いんですよ、困ったことに。
だったら、そんなのを考えずに過ごせる立場は学生時代ぐらいしかないのかなと思うし、ならばその時にその時の考えのままでめいいっぱい楽しんだり無茶言ったり我侭だったりするのは、決して悪いことではないんじゃないかと。(大人になってから我侭で居られるのは、限られた人しかいないと思うので。)
その上で、無理なくいろんなことをたくさん考えて、学んで成長できていくのは、博にとってとても貴重な体験だったと自分は思う。

そんな、自由に出来なくて勝手に洋行を決められてイライラする博を、大人な進が諭すシーンは本当に、良い意味で閉口だった。名シーンだと思う。
「一体この世の中で、好きな事をして生きている人間が何人いると思っている?」という進の言葉は、重厚感ありすぎてひねり潰されそうな名言です。いや、そうですよね、乙女ゲーだけやって世の中回せるならそれはもう別の世界だ。

我侭を言い連ねてきた博ですが、自分には色々手一杯だってことを知っていく。その上、覚悟が足りない。
洋行して自分を成長させたいという気持ちは湧いてきたが、主人公と離れたくない、かといえ結婚は出来ない(出来たらどうしようかと思った)。じゃあ連れていけばいいじゃん!となるが、主人公に「博は向こうで学ぶことややること沢山あるけど、私は向こうで何もすることないじゃん!(意訳)」と諭される。これ、使用人としては失格どころかとんでもないこと言ってると思うんですが、大分麻痺を食らったのと、あくまでも博は主人公に対等であることを望んだので、理解できました。多分勇ルートでこんなこと言ってたら、庭に出来ている雪山に埋もれてたと思う。

そして唐突に出てきた暗殺者さんに脅され、主人公は背中をざっくりやられる。
この謎はきっと他の人のルートで解決されるんだと思うが、そのルートごとに答えを見せて欲しい自分としては非常にジリジリプレイだった。
かつ博は脅迫文を送られてきたが、誰にも相談せず結果主人公だけ斬られてオワリ、っていうのが主人公が不憫だった。言えば全員斬る、と書いてたんですが、私にはむしろ『全員に会いに行くからな!』と読めた。主人公斬った後も人来たら速攻で引いてたし、何がしたかったんだろうあの人、という印象で終わったのは残念。
あと宮ノ杜家の屋敷は、本当に出入り自由なのかもしれない。私が入ってもばれないかもしれない。

自分には力がなく、また覚悟もなく、何も出来ず、主人公の五年間を縛ることもできないと知った博は、主人公に別れを告げる。ここまで気持ちを高ぶらせといて、卑怯な男だなーと思ったが、さらに卑怯なのは5年経ったら0になる時計と自分の写真を主人公にあげ、五年後もお互いを好きだったら再会しようと約束するのである。これで五年後、兄弟の誰かと結婚して子供が出来てたとかなったら博は宮ノ杜家を爆発させるんじゃないかと思う。そうならなくてよかった。

ここまで来て残念なのは、主人公の気持ちの変遷と、主人公側の覚悟が全く見えないということ。5年待ってやるよ!という覚悟も見えず、5年の間にあったであろう縁談はどうやって断ったのか?という疑問も拭えぬままあっさり五年後だったのは物足りなかった。
そして、博ルートでも思いっきり首相の死がスルーされていた。もうちょっと悼んであげて欲しい。その上自分の祖父を殺したり主人公を斬った暗殺者を信じたり、笑顔で対応していたことは祖父ちゃんの立場がなさすぎて……(やり方は強引だったが、博のことを想っていた節はあった)。ただ、内心でどう思っていたかはわからないので、暗殺者と笑顔で対応しながら腸が超沸騰状態だったのかもしれないが。
あと五年後の、博の成長ぶりがみられなかったのは残念。そこらへんはFDで見せてくれるのかな、と期待したい。

いやしかしながら、五年後は、まあすごかった。このナリででへへとか言われたらどうしようかと思ったが、さすがにそれは卒業したらしい。でもきっと、誰よりもいい大人になったんだなあと思えるぐらいのいい姿でした。その真っ直ぐさは失わないでいてほしいなあ。


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漢なら (五年後に別の男がいようと)奪うって言え ホトトギス  博に捧げる望月心の俳句


暗転したときに化物が映るのをどうにかして欲しい。
華ヤカはロードが多発するゲームなため(しかも長い)、ここ一番の汚い笑顔が画面にめいいっぱい映るのである。何が一番精神的にクるかといったら、それが一番クる。

次は博ルートでは大変穏やかだったマジカス様大暴れの茂ルートに行きたいと思う。
プレイする前からマジカス様パラダイスな気がして震えが出てきていますが、それでも立ち向かっていきたい、パイプカットEDを目指して三千里。


以下より、拍手お返事です。押してくださった方、メッセージを下さった方、本当にどうもありがとうございました!
使用人としてやっていけそうか些か不安ですが、なんとかやっていけそうです、多分。
.


●青子さんへ
こちらこそ、先日はご丁寧なメールどうもありがとうございました。とても嬉しかったです!
そしてまたこうしてメッセージまでいただけて、ありがたい気持ちでいっぱいです。

おお、青子さんもときメモから入られた方だったのですね。
私も恋愛ゲームの始まりは初代ときめきメモリアルだったので、乙女ゲーもBLゲーもなんだかんだその延長線上にあるものとしてみてしまいます。
今思うと、キャラにS寄りな傾向を好むようになったのは、詩織様がいたからかもしれませんね。いや、当時から今でも彼女は苦手ですが……なんだかんだ頂上に君臨している女王・詩織はいつまでたっても揺るがないような気がします(笑)。

あと、PCが午後ティー色に染まってしまったとのことで、大丈夫でしたでしょうか……。
もし青子さんが華ヤカの勇ルートをやられる時は、大半の台詞がハム太郎なので、午後ティーを口に含まずPSPにぶっかけにならないように気をつけてくださいね!それでなくても暗転という精神攻撃が待ち受けていますので……。

でへへは無事攻略できました。ただ、次の茂ルートはマジカス様祭りらしいので、一生懸命暗殺者を応援しようと思います。茂も使用人に対してあまり身分とか考えない人なので、主人公の暴れっぷりも収まるような気がしておりますが……。
どっちにしろ殴られることにはなると思うので、殴られっぷりを御覧くださいませ。

それでは、またお暇なときにでもいらして下さいませー!お互い健康で良い年末を過ごしましょうね!
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