03 2012

三男 茂ルート クリア

マジカス様と不愉快な宮ノ杜家たち。

あけましておめでとうございます。
新年一発目にマジカス様からのマジカスっぷりに卍固めを食らって、握る拳が燃えるように熱い正月を過ごしているところです。いや、本当に、茂ルートは茂は宮ノ杜家の罪を全部背負ってんのかと思うぐらい色々背負わされていた。その上、おそらくですが茂は兄弟の中でもトップクラスで心根の優しく穏やかな心の持ち主なんです。
父親や環境が憎くて仕方が無いけれど、それでも引き金を引けない。一線を堪えれるほどの鬼畜さを持ち合わせていない。こういうのは覚悟が足りないヘタレという解釈も出来るような気がしますが、それでも自分の意志で殺さないでいてくれた茂は、迷いながらも自分を立たせる強さを持っていたという風に思いたい。

可哀想になるぐらい不憫だった。
それと同等なぐらいクソとしか言いようのないジジイ。

マジカス様がいつから自分の子を競わせようと考えついたのかはわかりませんが、正が生まれる前で有ることは確実です。
長男は名家の子、次男は京都の家元の子、そしてマジカス様が次に思いついたのは、芸妓という身分格差の逆境の中で育つ子供、そして生まれたのが茂です。
しかも茂の母、静子は有名な芸妓だったのだけれど、ある時ヤバい人に目をかけられて専属にされそうになったところをマジカス様に救われる、というそのヤバいやつもマジカスが仕組んだんじゃ……と疑いなるぐらい整った舞台から出来た子供でした。本当に良く精神崩れず、ここまでやってきたと思う。
茂はずっとこの差別の中で過ごしてきて、自分が生まれた意味を嘆きながら、父親を憎むだけで殺せずにいた。そこを逆にマジカス様に突かれ、揺らぐ茂。他人をよく観察しているけど、自分のことは見えていないっていうのはよくあることなんじゃないかと思う。自分が何でどういうものなのかわからなくなった茂は、主人公に辛く当たったりもしてましたが、その中にも優しさが見え隠れしていた。自分の身分差による生まれがあったから、使用人らしくなく機械的に行動しない主人公がイライラして近くなっていたんだと同時に、あまり近づきすぎないようにと牽制していたのかもしれない。

まだ三人しかやっていませんが、この腹違い兄弟対抗チキチキ次期当主レースの中で、当主が一番期待を寄せていたのは茂だったんだろうな、と思う。もうあの手この手で点数稼いでこいよ!と茂のヤル気をくすぐるのに躍起になるマジカス様にはもうたまらんかった(茂がレースを降りるといったらマジギレするマジカス様)。

兄弟で一番弱い茂に拳銃をもたせ、暗殺者から身を守れといったら、暗殺者に逆に利用されて引き金を引かせられ、首相がそのままお亡くなりになった時は、茂が何をしたんっすか……と呆然とした。華ヤカの感想でもう何度も言ってますが、この劣悪としか言えない環境で、迷い悩みながらもよく育ってくれていると思うだけに、まだ背負わされるのが辛い。人生のイージーモード(金銭的な意味)とハードモード(精神的な意味)が凄い速さで同時に来ている。
そして茂が首相を撃ったということを全力でもみ消しに走るマジカス様のお姿は鈍い光がまぶしすぎて見ていられなかった。

そのことを茂から知った主人公は、マジカス様から口外したら殺すとドストレートな脅迫をされ、茂を攻め立てる主人公。
一度、あれ…?と思ったんですが、よくよく考えてみるとこの主人公の反応は真っ当なんじゃないかなと思う。確かに宮ノ杜家の闇に真っ向から触れる覚悟はできては居なかったけれども、それでもこの時点では殆ど関係ないといってもいい主人公がいきなり殺すって言われて取り乱してしまうのもよく分かる。
それを受け止めて、慰めるわけでもなく、使用人として茂の側に居てくれたのは、茂にとってどれだけ心強かっただろうなあと。自分の罪(といっても勝手に引き金引かされたのだが)を知っていてくれて、何を言うわけでもなく、でもずっと側に居てくれる……茂が一番不安定だった時期に。思わずこちらもほっとしてしまった。

ただマジカス様の側近である平助がこのことを「非常に高度な政治的問題」と言ったので、非常に場が凍りました。

そんな感じでだんだんと近づいて行く様子は良かった。もう超高速で幸せになってほしいと思うぐらい、茂は報われて欲しかった。
年を越した当たりでお互いに気持ちを自覚して、付き合い始めていくのだけれど、目ざといマジカス様がそのことを見逃しているはずがあるまい。二人を泳がせておきながら、さらなる試練と言わんばかりに茂に暗殺者が来るから自分を守れと命じる。この屋敷が常時オープンザドア状態だったのはスリリングな生き方がしたいマジカス様のご意向だったようだ。
いつ言ったかは忘れましたが、だいたいこの当たりで茂がマジカス様に言った、
「し、信じられない……狂ってる」
というお言葉に一番感情移入した。

兄弟で一番弱いながらもなんとか追い払い、主人公と一緒になりたいと思い始める茂。そんな気持ちを知ってか、マジカス様が暗殺者を殺してくれば、主人公やその他もろもろ全てを解放する、と言って茂を釣る。その裏で、主人公を誰にも知らせず解雇させる、というお見事と言いたくなるぐらいの精神攻撃に倒れそうになった。もう一度聞くが、茂が何をしたって言うんですかね?

ここで暗殺者を殺しに行くんですが、本当に不安で仕方がなかった。一度目は不本意というか、茂と暗殺者の(嬉しくない)初めての共同作業だったんですが、今回は茂の意思が追加される。
乙女ゲーをやっていて、毎度思うことなのですが、乙女ゲーって人の死を蔑ろにしすぎる部分がある。または、一度は重みを取り扱っておきながら、それ以降の死に対する扱いが軽かったり。人の生死があまり問われない世界観ならまだわかるのだけども、中途半端に扱われるのが一番心証が濁るんです。
その重みを、茂が忘れてしまわないか非常に不安だったんですが、暗殺者に逆に『俺を死んだことにしてマジカスを嵌めよう』と提案されて熱く拳を握った。
いや、でもどんなにマジでカスだって、人を殺すっていうのはたくさんの意味でとんでもないことなんだと私は思う。

しかしその後、主人公が勝手に解雇されていたことを知った茂は激昂してマジカス様をそのまま殺りに部屋にいって銃口を向ける。銃口が自分のほうを向いている錯覚を覚えながら(いや確かに汚い笑顔で見つめてすまなかったとは思うが)、やはり引き金を引けない茂。と、そこへオープンザウィンドウにしていた窓からようこそ暗殺者さん。
よく見とけこうやるんだとあっさりざっくり斬るお姿には、喜ばしいんやらでも人殺してほしくないやらで複雑な気持ちになった。
そんな暗殺者に銃口を向け、なんだかよくわからないがマジカス様を救った茂にはもう、こんなに優しい人がどうしてこんな目に合わなければならないんだと、たまらなかった。
こんなに背負わなくていいもの背負ってる人も久しぶりだ。

それからなんだかんだ、一番点数の高かった茂が当主を継ぐことになるのだが、もはやそんなことはどうでも良くて、大切な主人公を失った(いや死んでませんが)茂は自暴自棄になる。そんな茂を叱咤したたえちゃんの言葉が見ているこちらにも身にしみる。
ここで他の兄弟全員で、宮ノ杜家をどう継いでいくかと考え、茂を解放させてくれたのは子は親を越えた瞬間を見たようで感慨深くなった。この一年で兄弟仲もまとまっていったようなので、無理のない展開で良かった。

EDでは宮ノ杜家や身分も全部置いてきて、主人公家に婿入りしたのは、ようやく切り離せたのかな、と思えて安心しました。茂のことだから首相の件を思い出して苦しんだりするだろうけど、今までの分、うんと幸せになってほしい。


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揚羽姿がごついとか思って悪かった。

加えて、マジカス様と静子さんが結婚した時の指輪とか縁起でもないとか思ってすいませんでした。
あと凄く個人的な理由で、私は中の人のファンで、乙女ゲーでこの方の声を聞けると思っていなかっただけに常時うはうはしていたのですが、いかんせん叫び声が某ギャグ漫画だったり某五連打を匂わせていて思わず噴き出してしまった。でも相変わらず、ふとした感じの演技が良くて、とても良いボイスでした。ずっと聞いていたかった。


ひとつだけ引っかかるのは、やはり首相の件です。
暗殺者によって無理矢理引き金を引かせられたとはいえ、首相を殺してしまった茂の罪は一体なんだろうか。
茂が殺してしまったと判断する方は、どれだけ居られるのだろう。
私は茂は今後もずっとこのことを引きずっていくと思う上、茂が今まで受けてきた扱い(作中では見られなかった茂への差別)を思えば、確かに茂に罪があるかもしれなくても、幸せになってもいいんじゃないかと思う。
マジカス様は確かにマジでカスですが、茂が殺さないでくれていて、一線を越えないでいてくれて本当に良かったと思いました。
こういう問題は、考えざるを得ないんですが、答えが無いので、判断が本当に難しくて考えさせられました。


次は、若いメイドが気になって仕方が無いけど見つめ合うと素直におしゃべりできない長男、正お兄ちゃんです。
なんだかんだ気遣いの優しさが垣間見れて楽しみです。次はマジカス様のお口がチャック状態のアロンアルファ追加だと嬉しい。
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