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28 2012

キラ☆キラ 感想

最高にクソッタレな涙腺ファック(崩壊)ゲーム、それがキラ☆キラです。

キラ☆キラ COMPLETE ACTs
キラ☆キラ COMPLETE ACTs
posted with amazlet at 16.01.05
OVERDRIVE (2010-10-29)

こんなことを言っておきながらアレなんですが、私はこのゲームを女性に強くおすすめしたい。
真面目で丁寧な心理描写、無理のない展開、かつ人情や人の心に訴えかける、青春でキラキラしているこのゲームは女性の方にも受け入れられるものではないかと自分は思うのです。
よく男性向けエロゲーにあるような、付き合ってもいないのにセックスするような展開もほとんどありません(あるにはありますが、回避することが出来ます、おまけのようなものです)。主人公は非童貞ですが、それも展開に無理のないもので、『ああ、普通の男子高校生なんだなあ…』と思わせる要因にもなっています。
何か欠けたような子達が、熱くなるために勢いで青春一直線……最初は主人公にやる気が無いように見えますが、それももちろん理由があり、あとあと考えると胸が痛くてたまらない個々のバックグラウンドがとても切ないのです。でも、終えたあとに、晴れやかになるというか、前を向いていようという素敵な気持ちにさせてくれる。私はこのゲームが大好きです。

あと、最近、自分はツイッターで一日一回ぐらいは「とのやんとファックしたい」と何かの病気のようにつぶやいていたのですが、この『とのやん』とはこのゲームの主人公の友人であり、お師匠様のような人です。
見た目平凡でどこにでもいそうなエロゲによくある男友人キャラなのですが、このとのやんが私の中で激アツなのです。いつも『一緒にのたうちまわれるSもMも楽しめる人がタイプ』とフザけたことを抜かしている私が、こういう芯が熱いキャラを好きに慣れたのでだいぶ病気も治ったのかな、と思ったのですが、ファックしたいとつぶやいている時点で逆方向に爆走していることをつい最近になってようやく自覚しました。
でも、殿やんみたいなキャラは、いそうでいないのです。乙女ゲーにもいませんが、男性向けにもなかなかいないと思います。こんなに自分のやりたいことに一途で、でも友達思いでもある。そして、主人公たちをみながら自分も何か挑戦したい、と高校生らしい部分もある……自分にとってこれが半端無くたまらない。
(乙女向けに中の人を紹介すると、華ヤカの守様である泰勇気さんです)

で、なぜ『ファックしたい』という表現なのか。
これはこのとのやんが教えてくれたパンクロックの精神みたいなものから来ています。うまく説明出来る気がしないので肝心な部分を省いて説明すると、会話の中にクソッタレだとかファックだとかいう汚い言葉を入れて社会への反発のようなものを表すんですね。というわけで、とのやんとファックしたい。(反発していない悪い例)
プレイ実況をしていた時は、『もう自分は元に戻らないだろう』と他人事ながら思ったけども、それでも私はとのやんとファックしたいわけです。彼が、乙女ゲーに来る日をひたすら全裸に靴下でまつだけなのです。


話を元に戻して、キャラ感想に入りたいと思う。攻略順に語っていきます。おもっくそネタバレしてます。

●千絵姉ちゃん
千絵姉は主人公の幼馴染なのですが、両親の離婚が原因で留年してしまうも、そんなことを感じさせない姉御肌で快活な女の子です。
その離婚が一段落ついたとおもったら、今度はお金の面で争うことになり疲弊してしまう千絵姉は見ていて辛かった……きっと今までの両親が普通だった分、そうでない両親を見ると結構ダメージデカイと思います。
ただ、不倫相手を責めないのには、まあそういう性格なんだなと納得は出来たけど、私だったら無理だなーと感じました。最後に不倫相手が今までの貯金を下ろして、使って下さいとお金を渡されるんですが、これはお腹の中の子どもに使って下さいと不倫相手に返すんです。
いや、正直、非情かもしれませんけど、私だったら金だけ貰ってとっとと帰って下さいって言うだろうなと。現実的に考えて、千絵姉のうちには未成年の妹が2人も居て、千絵姉自身も未成年なわけです。これから大学なりなんなり少なくないお金が絶対にかかってくるはず。最低でも金銭的な面で子どもを育てることは、親としての責任であり義務です。
最後に千絵姉に会いたいと父親が迫ってきてましたが、あれはどういう意味だったんだろうなあ。そういう現実的なことを考えると、金は払いたくないけど娘には会いたいっていう自己都合満載のこの父親のことが気持ち悪くてしょうがなかった。
あと、千絵姉がそれに対してどういう返答をしたのかが気になるところです。でも、ちょっと投げっぱなしで展開に無理な部分もありましたが、心理描写が巧みでどうにもならない状況の痛々しさを感じました。
まとまりはあったし、最後の終わり方は結構すっきりしていて、そこはとても良かった。


●カッシー
カッシーは病弱でお金持ちの美人さんなご令嬢です。親は駆け落ちの末、なんだかんだで二人共いなくなってしまいます。というわけで自分の息子もいなくなった病弱な孫を思った祖父さんが過剰ともとれぐらいカッシーのことを心配している。
個人的ですが、私はこういうお嬢様に弱い。ツイッターで実況中は、とのやんとファックしたい、カッシーとセックスしたい、とつぶやいていました。私にとって両方美味しいゲームでした。
主人公の鹿之助も、父親についていざこざがあるのですがそれはまた後ほど語るとして。カッシーは最初にも言ったとおり、物心がつくまえに両親がいない。カッシーの病気は母親からの遺伝ですが、カッシーを産んで程なくして亡くなり、カッシー父も後を追い……という、簡単にあらすじだけなぞるとありきたりだと思うかも知れませんが、ここまでの描写がとても丁寧で、カッシーの心情も、鹿之助の心情も、辛いけど心地よいという気持ちを味わうことが出来る面白くも切ないルートでした。
カッシーが親友であるきらりにも言わなかった自身の病気を鹿之助に告白して、なおかつ自分の鹿之助への気持ちを理解して、相手を理解して自分の気持を伝える……こんな悲しい境遇に居るのに、こんなに優しく素敵な子に育ってくれただなんてホントもう。
あと、後半戦になると勝手に旅に出て、帰ってきた途端体調を崩して、祖父さんに怒られて養生も兼ねた軽い監禁みたいな事になるんですが、そこの祖父さん説得のシーンが私にとって限りなく絶望であり希望でした。

ホント個人的ですけども、自分は年寄りと子どもに極端に弱い。年寄りの哀愁や、子どもの一生懸命さやどんな状況でも直情的な様子は見ていてほんとうに辛く切なく心揺さぶられるものです。(老人御用達の共同風呂のドキュメンタリーを見た時、開始数分でどうしていいのかわからなるぐらい絶望と切なさと少しの希望で胸がいっぱいになって光の速さで泣いた)
カッシーの祖父さんは厳格で、息子が掛け落ちしたのちにいなくなったのもあり、カッシーには本当に過剰なぐらい過保護かつ厳しい。その祖父さんに、何度も何度も分かり合おうと説得したあとに、祖父さんが『もういい』と諦めてカッシーごとすべてを手放そうとしたときは、全身の穴から涙を流すくらい気力を失いました。散々カッシーとセックスしたい、と思っていた自分もこの時だけは変な声を上げながら画面を見つめ続けるという気色の悪い行動に出ていた。
それを、鹿之助の良さと生い立ちを含めて、祖父さんとまっすぐ対峙させ、納得の行く形で解決に導いたライターさんの力量にはアッパレです。
ただ、最後のお見送りの駅のホームのトイレで、セックスを開始されたときは、おいお前ら、とは思いましたが、こんな可愛い子とセックスできてほんとよかったなって思います。声もエロくて良かった。
私はカッシールートが一番楽しく、感動も出来て明るい気持ちになれた大好きなお話でした。


●きらり
きらりは貧乏少女ですが、頭はよく知識も豊富。最初は下手くそだった歌も溢れる才能でいろんな人達に認められていきます。
キャラとしては、ギャルゲーによくあるちょっと頭の弱い子的な感じですが、意外と考えてることが深かったりしました。
プレイしていて、きらりはちょっと我儘なのかな、と思う部分が多々ありましたが、それも家庭の事情によるもので、学校に来て気の置けない友人たちだからこそ言えた我儘だったのかな、と思うと辛いものがあります。
どのルートでもいえるといえば言えることなんですが、きらりは特殊なようで居て意外と普通の女の子だったりします。ルートに入って行くと、中身が見えてくるので、それが結構……というかそこが見えないぐらい深く暗く、たまに鈍い光があるので……もうなんと表現したら良いか。以下からEDごとのきらりルート感想です。

・ED1
よくもまあ、こういう欝展開を持ってきて、ほのかな希望を持たせて終えることが出来たなあと思います。
きらりの家庭の事情を提示して、ついにいよいよどうにもならなくなった、さあどうなる?と思った次の瞬間に叩き落される。展開は読めるものの、その淡々とした表現が本当に恐ろしい。きらりの死は、鹿之助のほんの一文でしか告げられないのが、特に苦しい。
きらりの内部事情を知った上で、その直後に死を与える……きらりの人生って一体なんだったんだろう?幸せだったのだろうか、とかんがえると辛くてたまらない。その事情も、きらりが悪いわけではないですから…。
きらりの家庭事情は、どのルートでもそうですが父親が起因します。もともとエリートだったきらりの父親は、病気に掛かってから転がり落ちるようにすべてを失い、どうにもならなくなったにも関わらずプライドだけが残って他人の手を借りようとしない。ついに借金だけが残ったのにも関わらず、役所の手を借りるのは恥だというプライドでしかるべき手続きをせずに借金に追われる日々。
この父親、グタグダだと思う方が圧倒多数だと思います、私もそう思いました。でもあがいてもどうにも上手くいかないことって、確かにあると思うので、共感する部分も確かにあった。努力したり頑張ったりすればすべてが報われるわけではないですし。
あと、人ってもともと当たり前のように手にしていた物を手放すのはそうそう簡単にできることではないと思うんです。上がるのはすぐに慣れますが、もともとあった生活水準が、がくんと下がってそれに慣れていくのは難しいことだと思う。だからと言って、このきらり父のように、家族を巻き込むのを許せるかどうかっていうのはまた別問題ですが。
そして後半の鹿之助の無気力描写は、妙にリアリティがあって……心えぐられるようでした。つらい、本当につらい。そこから、プレイヤーと鹿之助に違和感を与えつつ、じんわりと前を向くシナリオは、丁寧かつ違和感のないもので、こういうふうに鹿之助が前を向いて言ってくれて良かったな、と思えました。

・ED2
ED1より2の方が個人的には辛かった。
きらりではなく父親が自殺未遂をして、その父親を少し目を放した好きにまた自傷行為に走り……この人が居なければすべてがうまくいくと思う鹿之助の心の闇。一度見放して、でもやっぱり戻って人を呼んだにも関わらず、きらりの父親は亡くなってしまう。どちらのEDにせよ、人の死が鹿之助に重くのしかかるのが辛い。辛いことばっかりだな。
そんな中でのきらりの明るさは、このルートのためにあったのかもしれません。「笑われるかもしれないけど、苦しいことや辛いことを我慢していればいつか皆で笑い合って幸せになれる日が来ると思っていた」というようなきらりの台詞が印象的でした。ED1のあとにやると、きらりも鹿之助も、ちょっとは報われたのかなあ……とは思うんですが、誰にでもあるような少しの人の闇に付け入るように重たい人の死がいつまでも残って痛いルートです。
完全に解決とまでは行かなくても、誰も死なずに前を向いてくれるようなルートがあったらなあと思う判明、それが無いからこそこの『キラ☆キラ』という作品が印象に残るものになるのかもしれません。


このゲームは、主人公である鹿之助がいたからこそだと思います。鹿之助にもとうていまっすぐとは言えない生い立ちがあり、「生きていたくない、でも死んでも迷惑がかかる。ならばなるべく、生きているわけでも死んでいるわけでもない状態になろうとした」という表現が、ほんともう何も言えねえ状態でした。
鹿之助はおちゃらけているようで居て、誰よりも人の気持ちを察するのが上手くて、誰よりも優しい子です。でも、普通の男子高校生らしさを持っていて、それがなんというか乙女ゲーマー心をくすぐるといいますか……とのやんの次にファックしたいですね。


【総評】
・システム
スキップは早いし、右クリで簡単にセーブもロードもできるので大変便利でした。ルートに入るのもサクサク。
ただ、読み進めて言ったら唐突に選択肢が出てきて、意図としない選択肢をクリックしてしまうのは不便でした。何度ロードしたことか…。
場面ごとにきちんと背景が変わり、立ち絵が変わり、そういう些細で面倒な事を怠っていないのが素晴らしいと思いました。全体的に丁寧な印象を受けた。

・音楽
音楽の精神、そして現状……才能の壁、金銭的な壁、いろいろな現実的な壁をシナリオで知ったあとで、こういう音楽を聞くとまた違った意味で考えさせられたり、いつもとは違う気持ちを与えられたりしてとても楽しかったです。パンクロックのことは今でもさっぱりですが、違う音楽の世界を知られたようで、有難いようなうれしい気持ちになれました。

・シナリオ
ちょっと強引な展開、ありきたりな展開もありましたが、そこはライターさんの味と技量で見事感情移入させてくれました。もうとにかく、感服しました。
絶望や、どうにもならない辛さから前を向くような展開へ持って行くには違和感がつきものですが、それが殆ど無く、見事納得もさせてくれる。原因となるものを、単純に憎めなかったり解決できなかったり、そういう難しいものに説得力を持たせてくれたので読んでいてとにかく違和感が少なかった。
このゲームは、父親がある意味テーマなのかと思う。ほとんどろくってもない父親が出てて、なにか恨みでもあるのか?と心配してしまうぐらいクソ父親祭りが開催されてます。もう少し父親側に踏み込んだシナリオならもっと面白くなったような気もします。
特に素晴らしいと思うのは、心理描写。何気ない動作や出来事に対しての感じ方、ひとつひとつが丁寧で、かつ飽きさせないように伏線や次の展開も計算されていて、安心して最後まで見ることが出来ました。

最初にも言ったとおり、女性のかたも普通にプレイできる素敵な作品だと思います。
とのやんとファックしたい方がたくさん増えて欲しいというのも本音です。
男性向けには興味があるけど、あんまり乙女ゲーと離れているのも……とかんじる方にプレイしてみてほしい。

改めて、このゲームを薦めてくださった友人様に感謝します。あと、予想外にとのやんとファックしたくてすいませんでした…。


次はデスコネのヨシュアとファックする予定だったんですが、美蕾様の新作、ペロじゃなかったペルソナが届くので、そちらの方を鼻息荒くして攻略したいと思います。あの中途半端な仮面は絶対変態。


長くなりましたが、以下より拍手お返事です。押して下さったかたもありがとうございます!
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●04/27 12時頃へメッセージをくださった方へ
情報ありがとうございます!
あさき、ゆめみしはいろんなところで男性向けに近いと言われているので気になっては居たのですが、これを気に機会があれば購入してみようと思います!どうもでしたー
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