全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

11 2012

タケミカツチ、イソラルート クリア

このゲームは本当にクソゲーでしょうか?(真剣)

やればやるほど考えさせられる存在意義、時間を消費するためだけに作られたかと思うようなマップシステム、主人公から発せられる上から目線なお言葉、5クリック程度で終わるキャラとのやりとり……数を上げればキリがないのはある意味才能としか言いようがないぐらいクソゲーの天才たる星の王女3ですが、その道に徹底しているという点に置いて私はこのゲームが素晴らしい魅力を内包しているような気がしてなりません。
その魅力を感じるのに、時間、精神、体力等を差し出さなければならないからこそクソゲーと呼ばれているのでしょうが、やればやるほど、クソゲー界に置いての成すべきことをきちんと成している、いわばクソゲーを作る教科書のような存在です。先生ですよ、先生。
個人的には、ゲームっていうのはあくまでもエンターテイメントの一つであってそれ以上でもそれ以下でもないというのが自分の中にあるのですが、「楽しさ」を与えるためにあるゲームが、逆に時間・精神等をプレイヤーからもぎ取るという点からすると、星の王女3は間違ってゲームになっちゃったんです。そんな奇特な過程を踏まえてゲームになってしまった星の王女3をプレイできてよかったなって……本気で思い始めている自分がいることに気がついて自分自身に引いています。

余談ですが、ウイルスソフトを更新した状態で星の王女3をプレイしようとしたところ、「マルウェアの可能性があります!」と起動画面が出てきて、ああ確かに脳内マルウェアかもしれない……と妙に納得してしまった自分が虚しくて仕方がないです。


・タケミカツチルート
山口勝平氏の濡れ場音声を聞きながら、白目になるという新しい楽しみ方も出来ましたが――もう何人攻略したかも覚えてませんが(5人目ぐらいですかね?)、ここまで来ると、このゲームを“純粋に楽しむためにはどうしたらいいか”を考えだして、楽しくて仕方がありません。何故かって、楽しもうといろいろ模索する自分の考えを、悉く潰してくれるからです。このゲームは偉大です。
GW時に東京旅行で買った星の王女のファンブックを片手に、キャラが繰り出す用語(すべて初耳で意味とかは別に説明してくれない)を逐一ヤフーで検索し、わからない、何もかもがわからない!と両手で頭を抱えてファンブックでタケミカツチの項を見てみてわかったのはタケミカツチの身長・体重で「ウワアアアアア!」という悲痛な叫び声が部屋中に響き渡りました。
マップ画面に戻されるたびに肝が冷え、キャラとの会話はわずか3クリックで終了しても、「これは逆にプレイヤーが突っ込むことで楽しさが生きてくるのでは?」と最早ポジティブというどころの話ではない考え方に至る。楽しさを与えるゲームが「このゲームを楽しんでみろ」というある意味挑戦的なゲーム。なんだかんだ楽しんでいるから、私にとって星の王女3及びタケミカツチルートは最高のゲームなのかもしれませんね(どういう楽しみ方かというのは、皆様がお察しのとおりです)

特にキャラクターに何かされたわけでもないのに「…訓練でもすれば」という主人公先生の辛辣なお言葉を賜り、何故か星の王女3をプレイしている自分に言われている言葉なのかもしれないと錯覚した。クソゲーを楽しむ訓練をしているんだ、そう言い聞かせて、この後も続く理不尽すぎる主人公様のキャラに対しての言葉の暴力を受け止める。

この文章を読んで下さる皆様が、遠い未来に星の王女3をプレイすることになった時の為の前哨戦として一例を出したい。下記のキャラと主人公とのやりとりを見て、意味と楽しさを見出していただきたい。

・あれ?そこ破けてるよ?→ああ、ホントだ、じゃあお前縫ってくれる?(in森)→でも今裁縫道具持ってないよ?→そっか、このままでいいや。じゃあな!→うんまたね

これが30回続く。これなんかまだいいほうである。

裁縫セットはいつも持ってたほうがいいよね!女の子の必須アイテム!と強く拳を握ったところで、お次には全然疲れた描写もないのにしけた面してるとか言われるイベントを食わせられ、意識を失いかけた。軽い気絶という名の睡眠を頂けたほうがまだ時間を有効に使えるかもしれない。
このルートも後半戦に為り、突如始まる意味不明な戦いイベントが来る。前後の流れが全くない。もしかしたら私がいつも意識朦朧としながらプレイしているからかもしれないし、いつも飯を食べながらだとか「ながらプレイ」をしているゲーマーとしてクソとしか言いようがないスタイルでプレイしているからかもしれない。

いやしかしながらそれでも、そんなながらプレイを一切排し、隣で未視聴のアニメを流すこと無く、飯も抜いて真剣に星3と向き合いながらもタケミカツチルートなのにイツナの過去話を突如見させられた私の心境といったら、「このゲームやったらマジ空飛べるよ!」と心の中で空が飛べていた。美しい青空だった。(BGMは旅立ちの日にでお願いしたい)

そんなイツナの過去話はというと(ちなみにタケミカツチルートでイツナと出会ったことは一度もない。此度が初めてであり、それでもタケミカツチとイツナは親友だという説明をされるからもうそろそろ自分は発狂したい)、
叔父だと思っていた人間に「お前は人間じゃないんだ、イツナミチ一族の頭領なんだ」「俺はイソラミチだ」「お前の両親は俺が殺したんだ」とWhatな会話に溢れており、
ここまで来るともはや意地とプライドに寄って形成されている『星の王女3を楽しむ』という感情もすでに虫の息。

しかしながらこの「イツナミチ」「イソラミチ」という単語で、ようやくこのゲームが日本神話ではなく「ホツマツタヱ」という古文書を元にしていることに気づく。白目になりながら読んでいたファンブックの中にも、星3のプロデューサー(兼美蕾様社長)のお言葉に『このゲームはホツマツタヱというものを元にして作っているんですよ』という一文があり、一拍おいた後、自分はご飯をもりもり食いながら星の王女3を再開した。よく止めなかったと自分でも思う。
これに気づくと他ルートでさんざん出されてきた「ハタレ」といった意味不明な用語の意味が次々にわかり、妙なカタルシスを得てしまった自分は「やべえ!超飯がうまい!」なんてことを思いながらプレイを続ける。

よくわからないが、イツナとの戦いのあとよくわからない裏切った裏切ってないだのの展開があり、結局イツナは天に還る(ここのスチルまたは演出は爆笑を誘うので必見である)
よくわからないが(二回目)、やっぱザウス最低だな!ということとなり、意訳すると「ザウスと戦ってからお前とセックスするわ」と熱い告白をウケ、次の瞬間血だらけで帰って来た。スチルも出てくるが、特に血だらけという感じではない。
今まで散々出し惜しみしてた有り難いとも思えないスチルをよくわからないが(三回目)味方とのバトル描写で4枚も使い、その後皆さんお楽しみのタケミカツチとのセックスタイムである(楽しみにしていたのが私だけでないことを祈る)

そして、冒頭に戻る。言わずとも皆さんご存知でしょうが、山口勝平氏の演技は滅茶苦茶上手く、それがたとえ濡れ場でも変わらず本気で上手く、本気を出すようなゲームじゃないのが切なくて涙を誘う。
此度も恥部でない場所のモザイクを頭を空っぽにして眺めながら、以下のような謎なやり取りが繰り出された。

タケミカツチ「ひとつだっ……一つになってる」
未来「そうだねっ…そう…だねっ」

ちなみにこのシーン、だいしゅきホールドのスチル付きなんでお目にかかることがあったら、脳内に刻みつけてください。

そうして私は山口勝平氏の喘ぎ声だけが脳内で響き渡りながら、タケミカツチルートをクリアし空っぽの頭で眠りについたのでした。夢は見ませんでした。


・イソラルート

タケミカツチルートをクリアしてからというものパソコンが激重になってしまい、「あーもうこれマジ積んだわー」と笑顔で再起動をかけたところ、6年目のパソコンが何を思ったか再び目覚め、ウイルスソフトの反応もなく起動できてしまった。出だしはこれまでになく絶好調である。
ニトリのCM(初音ミク)やケンミンショー(北海道編)に気を取られながら、
・イソラに声かけられてびっくりする→大丈夫か?→はい!大丈夫です→そうか……→おわり
という星の王女3も相変わらず絶好調な感じで応戦してくれる。
他には川のそばで枝を集めろと言われて、完全に湿気ってるであろう枝を集めたりしました。

イソラが暴力を振るったせいで村から追い出されたという香ばしい噂も聞き、優しい面を知っている主人公は誤解です!と必死に説得(優しい面とやらはカスほどもわからなかったが、そういう選択肢を選ばなければならない苦行と言う名の哲学)
そんな一触即発の中で現れたイソラは村人に対し辛辣で暴力的な言葉を投げる。

主人公「今まで私は騙されてたのかな……」

う、うん……。
信じるって一体どういうことなんだろう?という問題にどっぷり浸かりながら、よくわからないがいきなり逃避行を始めるイソラと主人公。前後の流れがないんです、本当なんです、信じてください。
村人に追いかけられながらも主人公の解説

「戦うのは生き残るために原始時代からDNAに組み込まれたものだった……」

……はい。
よくわからないが(数百回目)突然よくわからない敵?に捕えられて折檻を受けているイソラ、の側にいたはずの主人公は無傷という不可思議現象。
乙女ゲーで何回か柱に縛り付けられてる攻略キャラのスチルを眺めて、毎度このスチルの存在意義を考えたりもしたが、今回は特に感慨深かった。
その後いきなりいなくなったはずの主人公の父が現れて「もう止めて欲しかったら、イソラに言いなさい!」と縛り上げられてるイソラに無茶ぶり。
敵とかじゃなく、イソラに言うんすか?と疑問に思っていた私に追い打ちをかけるように、
「お父さんを、信じなさい!」

は、はい!
ちなみにその先にたどり着いたのは、夢オチである。

その後の告白イベントはさらに何が起こっているかわからない。
イソラさんが好きだからです!と告白した途端、イソラの頬を思い切り殴っていた。次の瞬間繰り出された言葉に目をかっぴらく

「蚊が止まってましたよ」
イソラはよくこの目の前の女を殴り飛ばさなかったなと本気で思う。
しかし、私の予想を悉く潰すのが星の王女3及び美蕾ゲーである。

「俺の、負けだ……離したくない」
次の場面から、突如として全裸になる主人公とイソラ、即挿入、即終了。
極めつけには毎度おなじみの村娘との嫉妬イベントをしっかり鳩尾に食らわせ、さらにこれだけでは終わらない。

ちゃんと前を見て歩いてないせいで村人とぶつかる主人公→村人「ちゃんと前みて歩けよな!」→ごめんなさいウルッ→村人「!?お、おい泣くんじゃねえよ!」→イソラ「おい、何俺の女泣かしてんだてめえ!ぶっ殺す!」→守ってくれてるんだ……嬉しい!しかも俺の女って言ってくれた!

今のところ星の王女3で一番幸せになってほしいキャラは村人Eになったところでイソラルートも無事終了した。

【参考サイト】
ほつまつたゑ 解読ガイド - 駒形 一登様
(主に用語集でたいへんお世話になりました。星3を楽しむ上で欠かせないサイト様です。感謝してもしきれません)


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悟りを開きそうです。
どうして今まで萌えるゲームをやって、やっぱ乙女ゲーって最高っすね!っていい意味で絶叫していたところで今年の2月に攻略して積んだままだった星の王女3をいきなりやろうと思ったのだろうか。
実家に帰省してからもずっとそんな不可思議でならない自分の行動を振り返っていたのですが、実家の側の畑でとんぼのつがいが飛んでいるのをみて、

『ああ、こんなふうに、たまに振り返ってふとしたことに良さを感じる。私にとって美蕾ゲーってそういうことなのかもしれない』

と頭おかしいとしか思えないことをようやく自覚しました。
これからも18禁乙女においての私の心の故郷として美蕾ゲーに浸かって行きたいと感じている所存です。
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