全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

17 2012

三国恋戦記~オトメの兵法!~ PSP版 総評

クソゲーに次ぐクソゲーにより疲弊憔悴、ある意味潤っていた私に舞い降りた三国恋戦記PSP版。
未だに「こいせんき」と読んでいる“クソ”ゲーマーではありますが、やはり私はこのゲームが好きだなと思い知り、ほくほくしている今であります。

というわけでこのゲームは別コンシューマーとはいえ2年後2回目のフルコンプであり、2年前の自分の感想文を読みながら2年前の不安定な自分のキャラに絶叫したい戦慄を覚えつつ、2年後も変わらずにほぼ同じ事を思っている自分の成長しなさに愕然としている状況です。
2年前は師匠ルートで下ネタを挟めないよ~~どうしよう困った~~などとふざけたことを抜かしていたのですが(ふざけたこと抜かしているのは今もですが)、次に攻略した孟徳ルートで水を得た魚のように活き活きと「おっぱい妾御殿大開帳!(2年前の孟徳ルート感想を一言でまとめた)」と叫んでいるので、もうそろそろ自分で自分を殴ろうと思います。

以下からは簡単な2年後の自分としての個別キャラ感想と、スペシャル感想、ボイコレ、PSP版に置いてのシステム、なんかについて語ってみたいと思う。

【個別キャラ、スペシャル感想】※攻略した順です。
・仲謀ルート
「いやあ!いいねえ!若いって!」って100回ぐらい思った青春ルートです。以前と変わらず同じ事を思ったのですが、本当にキラキラ輝いた恋愛してますねえ。他のルートに比べるとなんというか勢いがあるのはきっと若いからなんだろうなあと思いました。そこが仲謀の長所であり短所でもある。でもいいんです、回りくどいことは師匠とか孟徳辺りにでも任せておけばいいから。
スペシャルは以外にもまともというか、他のキャラみたくおまけ的でなく続編的な感じがしました。そんな中で仲謀のヤりたい感がもう、なんというか。日頃一般ゲーでのNOセックスを提唱している自分ですが、彼のヤりたいはヤレないことが前提なので安心して見れますね。……私はしょっぱなから何を言っているんです?
・翼徳ルート
以前の感想では一番最初に攻略したので結構辛辣とも言える感想でしたが、此度は恋戦記がどういったゲームかわかった上での攻略だったので、割りと安定した気持ちで見ることが出来ました。やっぱりもう少し翼徳の過去を描いて欲しかったなあと思うのと(せめて孟徳ルートぐらいな感じで)、安定して見られたおかげか以前は思わなかった翼徳の可愛らしさが見えてこのルートもまたこれはこれでいいなと思えるように為りました。
スペシャルでは裏翼徳と表翼徳について。私個人としてはここまで人格違うと別人じゃないか?とも思うんですが、どちらも一緒、という花ちゃんの答えも意外とすとんと落ち着きました。人って誰しも内にありながらも攻撃的な表に出せない人格があると思うからです(ジョハリの窓的な)。あと桃が食べたくなりました。
・文若ルート
この方のブレないキャラは二年後でも好きです。きっと何年たっても好きだ。自分は文若が一番筋の通ったキャラだと思います。献帝を思い国の為を思い、それに背いた行動をしたと判断すれば自らの命を持ってして償う。ノーマルルートでの自害での二文字が変わらずキツくてたまらなかった。終えた今は嫁さんもらえてよかったね、という近所のおばちゃんのような心境です。
スペシャルでは付き合ってるのにヤラないなんておかしいだろ!という孟徳からの後押し。私はPSP片手に理性!理性!と旗振って応援してました。よくぞ耐えた!つうかそんな小汚い不衛生な小屋で何させようとしてんだこら孟徳!と拳握る激アツスペシャルでした。
・公瑾ルート
もう、ほんと、なんというか……暗躍お疲れ様でした。これも呉の為だと考えると公瑾の行動は納得できますが、その後の早安ルートのことを考えるとやっぱりてめえこの野郎!という気持ちもあります。公瑾ルートクリアが早安ルート開放条件なのがよくわかります。でも、一番戦いに捕らわれていたのはこの人かもしれないなあとボンヤリ思いました。
スペシャルは隠し子騒動。そんなヘマはしない、と言っていたのに妙な焦りっぷりが笑えました。と同時にショタ好きの私は恋戦記での貴重なショタに鼻息を荒くしていました。
・子龍ルート
以前は唐突に感じた水浴びシーンでしたが、今回やった時は「ああ子龍も普通の男の子なんだなあ」と思えて楽しかったです。こんだけ堅物な人間をゆでダコにさせる、やっぱり裸体って偉大ですね。子龍のさっと現れてさっと救って何事もないように振る舞う感じは漢だなあと思います。恋戦記は大人組より若者組の方がしっかりしてると思ったルートでもありました。
スペシャルでは仲謀とはまた違った等身大の恋愛というか、なんかこんな日頃恥ずかしげもなく下ネタばらかしてる私がすみませんと申し訳ない気持ちにさせられました。浄化されました。あと、あらためて石田氏の演技の幅に脱帽です。
・早安ルート
仕方がなかったとはいえ、このルートをやると公瑾のクソっぷりがキラリと輝いてたまらねえです。公瑾に使われていると知りながらも公瑾が居場所を作ってくれたからと、早安の根の優しさの部分が見えるから余計辛い。今更文台の子だと表にでるのも混乱させるから、という引いた行動にもそれが現れているような気がします。
スペシャルでは、居場所ができてよかったなあとしみじみ思います。公瑾の隠し子スペシャルを見た後だと、ほんともう……早安のやってきたことは消せはしませんが、その分同じぐらい苦しみ悩みながら、穏やかな日々が続けばいいなと思います。
・雲長ルート
本当に卑怯なルート!何度やってもそう思う。この人のルートやった後の別ルート攻略後のもやもや感ったらたまらんです。雲長ルート以外に雲長の苦しみの呪縛を解き放つことが出来ないのが、本当にキツイ。その分このルートで散々苦しんで、成長して、花ちゃんに救われてよかったなとしみじみ思いました。
スペシャルは普通の学園モノになっててびっくりしました。でも逆にその普通の学園モノな感じが、もう二度と戻れない疎外感と懐かしさと、帰ってきたんだなあという実感になってプルプル震えて悶えていました。意外と積極的な感じになってたのに声にならない悲鳴を上げました。
・玄徳ルート
もう待たなくたっていい!と思ったらその後のスペシャルで、いやちょっと待って!やっぱり待ってください!と思えるような暴走っぷりを発揮して居られました。2年前の感想同様、熱い展開は無かったけど安定感があった。安定した地は無いけど、この安定感はなんなんでしょうか。ただ主人公が惚れるのもわかるいい男だなあとおもいます。
スペシャルでは主人公の許可なしに婚約宣言しててオロC噴き出しそうになりました。芙蓉姫と孔明にチクチクされてしょんぼりしてる玄徳も、孟徳とは違う意味で可愛い駄目な大人でした。
・孟徳ルート
もうほんとにダメダメ男。地位も権力も金もルックスも持っておきながら、17歳の女の子に翻弄されて骨抜きにされて年甲斐もなくあたふたする様子はもう見ていて楽しくて仕方がなかった。女の子好きで異国から来たイロモノだしちょっと手だしてみたら意外と本気になっちゃって、そのあとはもうぐずぐず。このぐずぐずさが孟徳ルートのよさでもあるんですけどね。
スペシャルは猫に嫉妬してた、もうなんでもありだな!ただこのスペシャルで許せない発言「城内を女人禁制にしてもいい」これって、主人公がそんなことを言わないと知ってる上での気を許しまくった発言だな、と。じゃあ本気で妾御殿解散せいや!って主人公が言った時の展開が見てみたい。
・ノーマルルート
自分にとってこれほどまでに記憶に残る作品となったのは、やっぱりこのノーマルルートの完成度の高さだと再び感じました。プレイ後の仄かな切なさと寂しさが残るエンディングはたまらない。主人公が忘れてしまっても、主人公が築いた太平の世はずっと残り続けてくれるんだなあと思えて、それがまた暖かな気持ちを与えてくれます。
・孔明ルート
もう許していただきたい。切なさが溢れて喉に詰まって息の根止められるかと思った。10年という時間を犠牲にして、捧げて、諦めかけて、自分のすべき事をしようと決意した矢先に隆中に現れた主人公を見た時の師匠の心情は如何許かと。もう苦しいから止めを刺してくれ、と思うのにゆらゆら諦められないような、でも必死に「居ない人」として残りの時間を過ごす師匠の心中を考えるたびに雄叫びをあげながら畑を駆けまわりたい。
スペシャルは周りが道士としての主人公を忘れていく中で、自分だけは忘れないようにとしたためておいた主人公への手紙(10年分)をみた瞬間に戦慄が走りました。途中で師匠と主人公がこの手紙(書簡)に埋もれる描写があるんですが、それって正しく心理的なものが物理的に起こったんじゃないかと思えて仕方がない。あと、最初主人公に向けた手紙だと知った時に大声で笑ってごめん師匠。多分、主人公を返した後のBADEDではこの手紙を一人で観て、ずっと処分できずに取っておいて置くんだろうなと思うと、思うと……師匠に救いがあって良かった。本気で。


【心に残ったボイコレ】
30個じゃ全然足らない上に殆どが孔明と孟徳が占めるというボイコレじゃなくてもう孔明と孟徳ルート二週しろよと言いたいぐらいのものになってしまったので、掻い摘んで紹介します。

・翼徳「……うん、それならいいや。なんか、いいや。お前が幸せならなんでもいい」(愛に見返りを求めないって素敵ですね。)
・子龍「今日、自分が止めを刺さなかった敵兵に、明日、隣にいる仲間が殺されるかもしれないとは考えないのですか?」(重たい言葉です、作中では幸いこのセリフが活きてくることはありませんでしたが、実際こうなったら主人公はどうしたんだろう。)
・雲長「いいか……お前が生まれて過ごした元の世界だけが、お前にとっての現実だ」(肝に銘じておきます。ええ。)
・孟徳「君は玄徳の部下でも奥さんでもないのに、あいつに義理をたてる必要があるの?婚姻関係はないとしても恋仲?」(すごい嫌なとこついてくるなあと思うと同時に、孟徳に答える義理もないセクハラだという事に気づいた。)
・孔明「知恵も知識も力になる。武器にもなるし、自信にもなる。君はもっといろんなことを知るべきだ」(すごく良い台詞だなあと思います。三国の世界だけじゃなく、元の世界に戻った時にも活きてくる良い台詞。)
・孟徳「君の目はへりくだることを知らない目だ。かといって高慢でもない。子供ほど単純でもないし、すごく興味深いね」(この頃から好きだったんじゃないかなあと思える台詞。大分最初の方ですが。)
・孔明「現れた時と同じようにいなくなっちゃうんだ」『ボクの進む先に君はいるのかな。君に会いたい』「――ねえ花、本当にボクと出会えて幸せ?」(ずっと師匠のお側に居ると誓った台詞群。)


【PSP版のシステムについて】(シナリオ・グラフィックについてはPC版と同様です)
なんといってもスペシャルがあるからこそのPSP版でした。PC版を楽しんだ方ならどれも楽しめる出来なのでは無いかと思う。
システム周りも前回選択した選択肢を記憶しておいてくれる機能が周回プレイに非常に役立った。スキップは押しっぱなしなのが気になりましたが、速度が早いのであまり気にはならなかった。バックログや数個前の選択肢にもサクサク戻れて素晴らしかった。
ディスク二枚組にする必要性は今でもないとは思うが、一枚まるごとインストールさせることでこのサクサク感が得られるなら全然苦ではないなと思える。
綺麗に移植されたという印象を受けました。


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このゲーム、本当に私がやってよかったんだろうか……。


とも思うんですが、そうじゃなかったら本当にそっち的なゲームしかすることが出来なくなる。恋戦記に出会ってよかったなあと思います。
いつもいっしょにのた打ち回れる人がタイプと言っていた私が、師匠のような一途な理性人間を好きになるなんてほんともう、何かが起こったんでしょうか。そっち系のゲームやりすぎちゃったんでしょうかね?

どうしよう次のクソゲームに行けない……なんてことも思っていますが、なんだかんだ結局そっちのゲームに舞い戻ってくると思いますので今後共よろしくお願いします。


しかし私が同じゲームを2度もコンプするなんて珍しいなと自分でも思いました。いつもわーいクソゲーだーなんて言いながら光の早さで積むのが自分なので。そういう意味でも救われたのかもしれません。
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