04 2012

リンルート クリア

この感想は、いつもの数十段ぐらい酷い下ネタで構成されております。ご注意ください。



突然ですが、私は心のティンコが生えたようです。

自分はBLというものがあまり得意ではありません。避けて通ってきたわけではありませんが、特別やりたいとも思わなかったので、手を出したことは両手で数えるだけでした。
その中で唯一プレイした鬼畜眼鏡もご覧のとおり絶賛棚の上であり、話に納得はできるものの『楽しむ』『萌える』ところまでは行きませんでした。
なぜ得意ではないかというと、自分は一般作品でBLをやられることに酷く抵抗感を感じるからです。言い方が悪いかも知れませんが、同性同士というのはもっとナイーヴな問題であり、周りと違うという戸惑いが上手く表現されている作品に出会ってこなかったというのが大きな理由の一つだと思います。(ただ個人の趣向なので、同性同士に抵抗がない作品が悪いというわけではないです)
BLというのは元々男同士がベースの作品です、私にとってこれほど壁が高い分野はないかも知れません。ベースが故、同性同士の抵抗が省かれてしまう可能性が高いからです。(ちなみに同性同士逆バージョン百合は、私がギャルゲー畑(男性向け)出身なせいかそちらのほうが抵抗が少ないです)

そんな自分の視点が変化したのは、近年になって蒼穹のファフナーという一般作品で、男同士に萌えたからです。こともあろうか「女子は必要ない」と思った程の革命が起きました。ただし、そのキャラたちに対して、妄想でキスしてるところをみて萌え萌えするだとか、チョメチョメしてるところみて雄叫びをあげるということもなかったです(ちなみに本編は色眼鏡を掛けた状態で『行き過ぎた友情』程度です)。要するに、ここらへんで毛が生え始めたというわけです。

そしてこの作品をやろうと思ったのは、乙女ゲーに食傷気味であり、なんか変わったもの食いたいなあと思いつき、前々から気になっていた咎狗の血に目をつけたというわけです。
私と咎狗の血の本格的な出会いは、あのアニメ界屈指の乳首毛アニメからでした。
放送当時まだ学生だった私は、深夜3時から始まるニコニコ生放送を見た後にもう一度本編をみて就寝する、という今思うと何がそうさせているのか全くわからないサイクルで毎週アニメ咎狗の血を楽しんでいました。
毎度理解できない謎の壁文字ZAPを探すもよし、乳首毛を引っこ抜くのもよし、最後まで修正されなかったOPのアゴティを楽しむもよし、何故か一人だけ作画レベルが違うアブリトロ様を堪能するもよし、切羽詰まった脚本に頭を抱えるもよし。毎週違った楽しみ方で『わーいドラゴノーツ以来のクソアニメだあ!』と本気で毎週楽しみにしていました。(その後に同じキャラデザで同じアニメ制作会社で制作されたアニメがうたプリマジLOVE1000%だったということは私の中でずっと語り継がれていくでしょう)
そんな右斜め後ろ300mな楽しみ方をしていた自分ですが、本編には何故かしっかりと萌えておりました。シキティにはキュンキュンしていたし(なぜだか分からない)、トチ狂ったケイスケをみてヒャッハー!と同じようにラインをジョッキで一杯ヤッていました。
この作品をいつかきっとやってみたい、この作品のBLなら受け入れられるだろう……なんせニトロプラス系列だし、という気軽な気持ちでプレイしたところ、

結果、最初に言った通り精神的ティンコが生えました。(ツイッターで心のティンコが生えたんですね!と言われ、ものすごく言い得て妙だったのを記述しておきます)

プレイしてみると、萌えること萌えること。何故萌えるのかと考えたんですが、自分でもよくわかりません。正直今でも男同士がまさぐりあって居るのをみてもどうとも思わないですし、エロシーンは挿入シーンが気になって気になって「いややっぱケツはないわ!穴だからってケツはない!」と別の意味で突っ込んでいた(上手いこと言ったと思ってる)。個人的に私はBLではプラトニックで居て欲しいんだなと自分の好みを理解できました。(ただ、ニトロプラスにプラトニックを求めるのはアレなのですぐ切り替えました)

結論からすると、まあ食わず嫌いというか、近寄ることが無かったので本質をあまり理解できていなかったのかなあと思います。これからどんどんBLゲームもプレイできていけたらいいなあと感じています。できるならケツ回避したいですが、名作と呼ばれるBLゲーは全部ケツ回避できなさそうなので、なんとか耐性をつけてゆきたいものです。


やればやるほどあのアニメがいかに説明不足かということを知りましたが、あのアニメにアゴティ以上のものを求めるのも間違っていると思うので話を本編に戻しますが。
簡単に状況を説明すると、第三次世界大戦があって日本は戦争じゃー!と国民に煽ったものの結局大ダメージを食らい日本は二つの組織に分割し、戦争が終わったあとは手のひら返して、国民みんな家族だろ!?とバラバラになった家族を寄せ集めてみたけど、結局合致しなくて家庭内暴力たくさんで子供たちの心は廃れに廃れ切って、その中でブラスターだのなんだので人殺しは厳禁だけど殴り合いOKの喧嘩大会で井の中の蛙だった主人公・アキラが、冤罪を着せられ男だらけガチンコ人殺しOK大会イグラの開催地トシマにぶち込まれるところからこの物語は始まります。
アニメでこれらを説明していたかどうかは全編見ていたのにもかかわらず全くといっていいほど覚えていませんが、私も私で意識を失いかけながらあのアニメを見ていたのでこの戦いはイーブンです。

咎狗の良さは、キャラ立ちしているところかなと思う。アルビトロ様の吐き気を催すような素晴らしいご趣味や、強い超強い最強アピールしておきながらリンルートEDでアッサリヤラれるシキ(ティ)とか、何武者氏のアキラァな演技輝くケイスケだとか、主人公の周りには魅力あふれるキャラたちばかりです。
今回攻略したリン、又は情報提供キャラの源泉はそれらに比べると印象は薄いですが、でもそれらが良い感じにバランスを保っていて、どれか一人でもキャラはヒットするんじゃないかなあという感じを受けました。

今回やる上で一番恐れていた、『男同士の抵抗感が描かれているか』ですが、深くはないながらも要所を抑えつつ描かれていたので私は納得できました。まず第一にイグラが開催されるトシマには女性が殆ど居ないこと、その中で穴さえありゃなんでもいいぜ!となるのも理解出来るということです。ケツはない、と思っている自分ですが、この状況には納得できました。
何より驚いたのが、一番男同士に抵抗がなさそうなアキラ大好きアキラ命な幼馴染ケイスケが「セックスは男同士でするもんじゃない」という概念を持っていたことです。しかしながらケイスケ、私は君が女性とセックスしているところを全く想像できないのが悔やまれるよ。(そういう点ではBLに置いてケイスケというキャラは成功しているかもしれない)

ちなみに此度のリンルートでもフェラティンコシーンで「男にしゃぶられてどうよ?」というシーンがあってヒャアアってなりました。どーもこーもないよ!
リンは人懐っこいキャラなのですが、それにもちゃんと理由はありましたし、エロには納得もできるんですが、なにぶん過去の描写がリン本人とリンの昔の仲間が語っていたぐらいでそこの描写が丁寧で無かったことは残念です。
主人公のアキラがいろんな理由で性別に頓着が無いというのはまだ理解出来るんですが(主人公という補正もあったので)、リンの方はなかなか納得がしにくかったかなあと。

しかしながら肝心のエロシーンは、前述した通り普段乙女ゲーしかやってないといっても過言でない私にとって抵抗感のあるものだった。BLゲーに置いての愛あるセックス(BY memories)というのを理解しきれていないのが悔しいというかなんというか。エロスチルをみても「あれ?なんか受けの股間に変なもんついてない?」と思って『違う!これはBLゲーだ!』とよくわからない現実に戻ったりもしました。
自分は同性愛というものを否定はしませんし、どちらかというと肯定派ですが、自分はノーマルなのだなと思い知らされました。
ただ今回よくわからずとも男同士に萌えることが出来たのは、あくまでこのゲームが女性の理想や想像が形になったからこそだと思います。男性が、男性同士のゲームを作ったらそれこそどうなるのだろう?と興味深かったです。

BLゲーでこういうこと考えるのご法度なのかなとも思うんですが、この人達童貞なのかな……とちょっと気になったりもしました。(女性とも試してきたけどやっぱり俺はお前とじゃないと駄目だ、的なものがないと今の自分は完全には納得出来ないからかも知れません)

ここまで考えてふと冷静になって、この二人追われる立場なのにセックスしてて、やっぱそういうところは男女向け関係なく変わらないな、となんだか安心……したようなしなかったような。

リンについて印象に残ったのは、人を信じられなくなったリンがアキラと交わした約束のシーンです。
アキラがリンに信じてもらうために、嘘をついたら自分を殺しても良いと問いかけるのですが、この約束の意味を理解はできるけれど、自分は嫌でした。自分の命を差し出さないと信じてもらえないぐらいまで差し迫っているのは分かるんですが。
例えばアキラが裏切ったとしても軽い約束だったということになるし、例え守ったとしてもそんな言葉でしか繋げなかったのかという意味で薄い約束に感じられてしまう。だから展開には納得できるんですが、この先二人がそんな約束や言葉なしに互いを信じられるようになった時こそ本物の関係になるんだろうなあ、と感じました。

そして最終決戦、イグラの王・シキとの対戦ですが……これまで何度も戦いを挑みそしてやられ返されてきたリンがやっぱり戦いに行くから、とシキの元へ向かうリンをアキラさんは止めないのね!
アキラのしたことと言えば、しょうがないとはいえ後々深い傷になる怪我をリンに追わせたことと、気持ちの変遷がよくわからない上いつ好きになったのかもわからないけど「兎に角、俺、お前の事信じるから!」という力強いお言葉、戦いを見送り信じて待ってる……っていやお前は乙女ゲーの主人公か!男だろ!と思ったところに「アキラは姫受けです」と教えていただき、酷く納得しました。(姫受けは、その名の通りお姫様のように扱われる受けのことです)

アニメの最終話、唐突に成長してハゲたリンを見させられたのですが、これはリンルートでシキに勝負を挑んたリンが、あんなに超強い描写がたくさんあったシキティをあっさり倒し五年後にアキラとの約束を果たしに戻ってきたところを表現していたのだと気づきました。もちろん、ゲームでは毛根ごとご存命ですのでご安心ください。

しかしながらショタコンとして、いくらショタでないとはいえショタポジを成長させられるのはやるせなさを感じざるを得ない。乙女ゲーBLゲーだけでなく何処の世界でもよくある五年後手法ですが、成長する過程を表現することもなく五年後に成長した姿だけを見せてギャップ萌えを起こす、という風潮に警鐘をガンガン鳴らしたい。

結局、リンは信じられないと何度も言っていたし、最初の方の人懐っこさを演じていたという風にも言っていたけど、なんだかんだ初心者の二人を見捨てられない優しいリンも身の内に居たのではないかなと思う。
このあと、この二人がどういう風に生きていくのか気になります。



ここまで、私は何処に萌えたのか一つも語っておりません。自分自身でも何処に萌えたのかわかってないけどキスシーンには萌えたし良かったなと思えるEDだったし、付いてても付いてなくても別に関係ねえや!という気持ちを得られたのも事実です。
今まで開かれなかった扉を開き、めくるめく輝かしい世界をみた気持ちになっているのも事実です。
物語の流れより先にエロシーンの感想について語った私の動揺っぷりをお楽しみいただけたのなら幸いです。

ただ戻ってこれなくのもそれはそれで困るので(どちらとも楽しめるようになりたいので)、定期的な心のティンコのパイプカットを目指します。
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