全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

18 2012

nルート +総評

この感想は乙女ゲー視点で語っているところがあります。また、下ネタがとても酷いです。ご注意お願いします。



心のちんこを生やし、ケツドライバーに驚き、BLとはなんだろうと考え、腸EDで苦悩し、シキティの強さレベルを考え、カリスマとは何だったのか……と深い疑問に嵌まりながら、わりと楽しんで終えることが出来ました。
私のゲーム歴の中でも異色な存在でしたが(ケツドライバー的な意味でなくても)、ある意味一つの節目となったゲームでした。


●n(ナノ)ルート
ナノっていう存在は、すごく卑怯だなと思う。完全には悪とはいえず、ただ絶対に正しいとも言えない。人殺しがほぼ合法な時代だったとはいえそれを肯定する自分でも居たくないような気もするし、かといえ全否定してナノを責めるのもなんだか間違っているような気もする。自分がもしナノの立場だったらと考えると、全否定されてしまうのはやはり悲しいからです。まあ結局は自分のためとも言えるのですが。
そういう白黒はっきり付けられないようなナノの灰色っぽさがすごく表現されていて上手いなと思いました。
あとアキラの成長が見て取れてそこが凄い楽しかった。他のルートでは成長も心の変遷もあまり感じられませんでしたが、ナノと触れ合っていくうちに、最初はナノと同じ『死に対して特別なにも感じない』から、だんだんと疑問を持ち、ケイスケの死に触れてアキラが大きくなっていくのが見て取れて、やっとか、と思うと同時によかったとも思えた。このルートに攻略制限が掛かっているのは、話の大筋がバレるのだけではなく、こういうアキラの心の成長が描けるのはナノルートだったからこそ最後に回したのではないかな、と思えました。
個人的にはアキラと再開した時のナノはまだ感情を失ってなかったんだと思う。失いかけてはいたけれども。でなければ、シキティルートでシキティの気持ちを見ぬいて攻めたナノに説明がつかないし(人の気持ちがわからなければ言葉で人を責めることが出来ないと思うので)、ある意味作中誰よりも感受性が強かったんじゃないかな、と思う。
しかし、エマのナノが好きだったという台詞には机に頭を打ち付けそうになった。こんだけ関係ない人巻き込んで置きながら、自分の気持ち優先するとか結構目が虚ろになったのですが、それだけエマはナノのことを思っていたという風にも思えた。
まあ、お互い好きだったんでしょうが、ナノにとってエマが裏切ったといううわさ話は単なるきっかけに過ぎなかったのかと。乙女ゲーだとここで思い合っていたのにナノが裏切ったと考えるのが普通だと思いますが、乙女ゲー目線寄りの私でもそうは思えなかったので納得が出来ました(BLゲーだから女性キャラとの関係を切ったというふうには見えなかったということです)。エマは、深いところを知らなかったとはいえ、ナノを苦しめたうちの一人なので。単純な理由といえば単純ですが、これまでの信頼に足りえる人間じゃなかったというところで納得しました(そもそもエマ側は結局ナノを思いっきり殺そうとしてるので。ここでエマがナノを信じていたらまた違う展開になったのだろうか)。
よくわからないのは、なんで昔のあのほっそいやり取りでナノがアキラに構おうと思ったか。その細い約束を頼りにするあたりはナノらしいとも言えるのですが。血の関係を知らなかったのにそのやり取りだけでアキラを頼ろうと思ったのにはあまり心動かされる要素が少ないんじゃないかな、と感じました。
あと男同士のセックスについてはもう慣れたのか、それともこの二人の関係が関係だからか、結構すんなりと受け入れられた。咎狗は愛あるセックスというよりも相手を服従させるという意味で使われることが多かったので、そういう意味ではすごく納得できた。
エンディングはナノの感情が戻って安心したのもあり、そうでないのもあり。元が優しいから人殺しに苦悩するのだと思うので、これからもたくさんのことを考えて感じながら、生き抜いて欲しいなと自分は思いました。あと、このエンディングが一番アキラを成長させて、かつ全ルート中で一番流れが納得できるルートでした。

しかしながらこのルートであっさりやられるシキティには笑いを堪えられなかった。カリスマとは一体何なのか。


【総評】
・システム

バックログに戻っても右クリックで元画面に戻れなかったり、動作が若干遅かったり、バックログで聞き逃した音声を聞けなかったり、色々不便でしたが数年前の作品だと思えば納得……できることも出来るのですが、大本が男性向けエロゲー会社だということを踏まえると、些か物足りないシステムというかなんというか。
ただ、シュタゲでのあのバグっぷりを見ると、プログラム関係はあまり得意ではないのかな、と思ったり。
(同時期にニトロプラスの方で発売した塵骸魔京をプレイしたことがあるのですが、その時は割りとぬるぬる動いていた記憶があるので……もう数年前のことなのであまり当てになりませんが)

・グラフィック
咎狗の血はシナリオもさることながらたたなかなさんだからこそ引き立った作品だな、と思いました。アキラの受け顔はドMの私でもゾクゾクしました、思わずSに目覚めそうでした。乙女ゲーだと割と多いキススチルがあまりないのは咎狗の血だからか、それともBLゲーだからか。個人的には、丁寧ながらも尖って荒々しくちから強い咎狗の絵柄が好きです。
あまり関係ないですけど、アルビトロ様の失禁スチルを見て、制作陣のアブリトロ様への愛のようなものを感じました。

・シナリオ
BLゲーはシナリオが綿密という自分の固定概念があったからか(なぜだかはわからないのですが、自然と自分の中でそういうイメージが固まっていたようです)、
最初は設定の矛盾や展開の甘さが気になりましたが、簡潔ながらもきちんと抑えるところは抑えてまとまったルートもあって楽しめました。
シキティの最強最強アピールで上げて上げておきながら、最後にあっさりとそれを覆すところは面白かった。もちろん効果的に使われていました。
気になったのは心の変遷及び心理描写と、キャラルートに入ると他キャラの動きが一切見えなくなることです。基本どのキャラも物語には必要な設定やポジションを持っているのに、ルートに入ると何事もなかったかのようにピタっといなくなって何しているのかわからなくなってしまう。アキラ視点に徹底しているからそうなのだとしても、後半になっても関わってこないのは違和感を覚えた(もちろんすべてのルートすべてのキャラがそうだったわけでもないですが)。
心の変遷と心理描写はわけのわからないうちに好きになったとしか言いようがない。結局アキラが言葉を濁して俺こいつのこと好きなのかな?→まあセックスしても大丈夫だし好きなんだな!というのは少々いただけなかった。あとアキラ視点で話が進むとはいえ、地の文は三人称なのだから、他キャラの心理描写をもっと深くしてくれても良かったのにな、と。
個人的には血の設定がすごく美味しかった。ただ、ナノとアキラで反ウィルス保菌者同士なんか禁忌的なものでもあるのかなと思ったら、特別そういうのもなくて少々残念だった。
アキラが姫受け過ぎて攻めることもなかったのも少々残念。

・同性同士という抵抗感について
咎狗においてセックスというのが相手を服従させる、屈服させるという意味で使われることが多く、かつほぼ男しか居ない世界、主人公・アキラがそもそも性別に関して(及び他人に対し)あまりとらわれない性格であり、それらが上手く合わさって男性同士だということを悩むという描写が少なくても理解し、納得することが出来ました。その上でこういう関係もあるよね、という風に落ち着くことが出来た。
まあそれにしてもアキラはお股パカーンすぎるのですが、R18女性向け(乙女・BL)において主人公はお股パカーンになる運命でもあるのでしょうか……。
BL史だけでなく女性向けゲー史に残る数々の道具、EDを残したことには賛辞を送りたいです。

乙女ゲーに飽きてちょっと違う世界に飛び込んでみたい方(かつある程度のグロ耐性がある方)、もうなんでもいい私の世界を変えてくれ!な方、ケツ穴ドライバーに興味がある方などにオススメいたします。
オススメ攻略順は
【源泉→ケイスケ→リン→シキ→n】(サブキャラはお好きなところでどうぞ)



いやあ、世界が広がりました。
これからもどんどんBLの世界を広げて行きたいな、と思う。

次にプレイするゲームは非常に迷っている。きっと次にプレイする乙女ゲーは新鮮な気持ちでプレイすることが出来、また乙女ゲー(我が家)に帰ってきた安心感みたいなものを味わえるだろうと予測できるからである。
しかしながら、私はどうしてかこの次にプレイするゲームに、星の王女3を据えていた。ここで止まってはいけない、走り抜けるのだというよくわからない心の声からのお達しである。
そうして深く考えている内、いやまてよと、星の王女3は乙女ゲーなのか?と。哲学ゲーとかではないのか?と。哲学ゲーでなくても文学ゲーである可能性も捨て切れない。
ただ、きっと、この先どんなエロスチルであろうと男と女がまぐわっていれば安心してしまいそうな気がしてしまい、星の王女3で安心するということを考えた瞬間、身の内で争いが起こったので、考えることを半ば放棄して「芳忠の声が聞きたい」という理由で恋戦隊をプレイすることにしました。

とかいいながら次の記事で星の王女3の感想を書いたとしたら、それは自分の中で何かがハジけたのだと思ってください。
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