23 2012

ソサノオ、キク、ツキヨミルート クリア

まず私がこのゲームを再開することになった経緯からお話したい。自分の中で何かがハジけたというよりも、大爆発を起こし木っ端微塵になったところを手を差し伸べてきたのが星の王女3だったといっても間違いではない。

恋戦隊を始めようと思っていた自分はPSPを起動したが、「なんか違うな」と思い自分が今まで積んできたゲームを見なおしてきた。起動してはOPを眺めアレも違うこれも違うを繰り返し、なんだかんだ辿り着いた先は「遙かなる時空の中で5」である。皆さん御存知の通り、古くから続くネオロマンサーたちにとどめの一撃を刺したと名高いゲームである。
しかし私は(いろんな意味で)このゲームが嫌いではない。むしろお互いをつつき合うマブダチのような感情を一方的に抱いている。新作も無事発表されたことだし、いっちょ景気付けにやってみっか!と起動したところ、沖田ルートED直前でセーブされたデータに白目になりそうになりながらもロードし、五行がカンストを起こし999になっているのに寒気を感じながら沖田ルートを無事攻略したところで、何の前触れもなくガシャンと音を立ててPSPは呼吸を止めた。

これはもう星の王女3をやるしか無い、お告げだ、そう思って今に至る。


●ソサノオルート
一ヶ月ほど前に攻略したまま感想を書かずに熟成させたため、もう殆ど何も覚えていないと言ってもいいのですが、メモしておいたソサノオとの会話を記すので、私がどう感じたかを察していただきたい。

・あ!スサノオさんだ!挨拶しとこ!→じゃまだ、どけ→(スサノオさん急いでたのかな)
・ソサノオさん、なにか言ってくれません?→お前と話すことなどなにもない→そうですか……→フン!→おわり

これを見て強く拳を握って憤りを隠せない感情を抱いた方は、まさしくその時の私の気分です。もしこれを見て、濡れるとか思ったドMな方がいらっしゃったらお師匠様と呼ばせていただきたい。貴女には美蕾様の電波を全身で受け入れる事の出来る素質がございます。
然しながら自分も、このような不毛な会話を数十回やり取りしているうちにだんだんこれが面白くなってきたのも記しておきたい。どうやら私も少なからずではあるが素質があったようだ。

打っていて思い出したが、このルートは不毛で意味不明なやり取り、シナリオを繰り出す星の王女3の中でもある意味異色、ある意味通常どおりのルートであり、やっているうちはハードごと叩き割ってこれ以上犠牲者を出さないよう美蕾様電波受信者の見本にでもなろうかと思ったぐらい、なんだろう、こう……言葉にも出来ないぐらいの感情を頂けた。
簡単に説明すると、よくいる地位を狙った女どもに酒に酔わされるソサノオを棒立ちのまま見つめる主人公が、ソサノオを助けも止めもせず「もう見てられない…!」なんてことを言い出しそのまま暗転に入る。私の視界も思わず暗転しそうだったが、なんとか意識を保ちつづけるもそこは電波in電波ワールドだった。
神々の世界の話なのに「キング・オブブラック、ザウス……」などの台詞でウォーミングアップを済ませながら、兄であるアマテラスと比較されて何も出来ないワイルドクソ男系男子ソサノオは、不満を爆発させそのワイルドさで暴れまわるも、暴れまわり壊した建物の中にハナコ姫がおり、ハナコ姫は命を落としてしまう。(神なのに命とは?という質問にはもちろん答えてはくれない)
ここで楽しむところは「ソサノオさんが、馬を投げた建物の中にハナコ姫がいたの……」というなんとも言えない台詞である。ちなみにハナコ姫というのはよくわからないが主人公に使えてくれる少女である。
ソサノオが暴れまわった罪はアマテラスの親族としての恩赦で減刑されることになる。殴っても壊れない壁が欲しくなったところだが、その罰の内容はというと、爪抜きの刑と髪抜きの刑である。乙女ゲーでコレほどシビアなゲームはあっただろうか(反語)
しかしいつも来るお得意の暗転だろうと思っていた自分は、その後に来るマジもんの爪抜き描写にドン引き、次に来る髪抜き描写に目が虚ろどころではない騒ぎになったが、幸いにもスチルは頭から血を流す程度で済んだ……罰を与える神々たちに向けたキラリと輝くソサノオの台詞「楽しいか……」に全力で楽しくない!!!!!と答え、突如言われる

イフキドヌシ「ワカ姫様なら、きっとわかっていただけるでしょう……大御神様よりネの国に行くようにとの勅でございますが…」

という台詞に疑問符で頭がいっぱいになる。もちろん、ワカ姫の説明もネの国の説明も一切無い。あるわけがない。
その後神から人間にされ国外追放になったソサノオは、飢えて道草を食べだしたり、毒キノコ食べて苦しんだり、攻略対象が浮浪者になっていくようすを主人公はそっと見守り続けるだけである。極めつけにそんなソサノオにつきつけた主人公の台詞「足ケガしてる……休めば?」は名言中の名言であり、何かをかきむしりたい気持ちに駆られた。
その後悪評の噂が絶えないソサノオが辿り着いた村で、村民に石をぶつけられる描写を延々と見させられ、「どうして無抵抗の人にこんな事するの!」との言ってのける主人公を純白の白目で見つめ続け、ソサノオの「フウ!フウ!フウ!フウ!フウ……」という台詞で白目通り越して赤目になった。

村人の心をゲッツするため、オロチの支配下にあった村を救うため巨大化してオロチと戦うソサノオのシーンは、効果音が非常にうるさく、サウンドカードをぶっ壊すかと思うほどの音割れ激しい音量で、その戦いが如何に激しかったかを演出してくださる。スチルもふんだんに使ってソサノオがゆっくり倒れていく描写を華麗に演出。その後ソサノオは死んでしまうが勾玉の力で復活し、収まったはずの爆音も息を吹き返したかのように再開し始める。
オロチを無事倒した後は「俺と結婚しろ」と言われセックス様の開戦である。クソセックス(クソ以外に言葉が見つからない)の周りを飛び交う閃輝暗点は非常に美しく、背景キラキラセックスの演出を更に際立たせ、そんな中でのイブクイック踊り食いは格別の味でした。

これから3にかぎらず、今後星の王女をプレイするご覚悟をお持ちの皆々様へお伝えしたいことは星の王女シリーズのCV霜月は修羅だということです。


●キクルート
ソサノオも随分とまた胃にクるクソ男だったが、キクは乙女ゲーにおいて格別のクソ男と言えよう。そのオチをみた瞬間、心の嘔吐感が止まらない素敵なルートだった。
三行で終わるキャラとのやり取りもここまで来ると星の王女3には欠かせないものだな、と全身で感じつつ、1ルートにかならず一回はぶち込まれる嫉妬イベントも「嫉妬していた相手は実は兄でした!」な感じで済ませ、BADEDルートで筆を使って主人公を惑わせるようすを、一切感情を廃した表情で見守った。主人公がキクに構い、急に手を引くとレイプ展開。こんなEDでも「話が理解できたから」という理由で及第点を与えようとしている自分はほんとうに電波を受信しまくっていたのだと感じている。
しかしそんなBADEDよりも凄いのが通常EDルートである。
キクには昔婚約まで行った女性が居たらしい。その女性は両親をなくし、幼い弟妹を養うため一生懸命畑を耕していたが、怪我したところをキクが看病していた。そんな一生懸命な女性と何もしてないキクの後を追い回してただけの主人公が同じ天秤にかけられ同じように「輝いている」と言われたところでもう心の嘔吐がノンストップであるが、ここまではまだ理解できる。
女性は村人からのいじめがあり、キクは結婚して早くこの村を出ようと思っていた。女性は最後の恩義だと収穫の時期を待ち、それを終えると今までよくしてくれたらしい村長のところへ挨拶に行くが、村長にも手篭めにされ妊娠したのがわかると村長に「村から出ていけ」と言われ幼い弟妹と崖から飛び降りてしまう。血ゲロ止まらぬ状況に話を聞き終えた主人公の一言「可哀想」は場に一石を投じた。投げ返したかった。今ならダルビッシュ並の速度がでる気がする。
しかし酷いのはここだけではない、その話を聞いた後これから幸せに行きていこうね、みたいな感じでさっきの女性の話をおかずにセックスをおっぱじめる二人であるが、終わったあとにキクの姿はもはやなかった。
ヤリ捨てじゃああ!と鬨の声を上げるまもなく、さっきの村娘の話も実はキクが手篭めにしていたという究極のオチを付けていただき黒背景のEDをたたきつけられる。ちなみに主人公とヤッたあとのキクは神にたてつき捕まったらしい。

この話で私が学んだこと、それは星の王女3にとってこれは日常茶飯事で早く身体を慣らさなければ胃の中のものが無くなるということである。


●ツキヨミルート

修羅という修羅なルートしか無い中、ツキヨミルートは星の王女1~3までの集大成というかいろんなことが見えてくるルートでまあ、他に比べれば幾分面白かった。ツキヨミも前半まではまともな御方であったため、前半までは癒しにも近いルートでいられた。「申し訳ないが、話すことを決めてから話しかけてはもらえぬか」といった言葉が飛び交うルートで癒しと言っている自分も相当キている。
何の説明もなしに宇宙を紹介していただいたりしたが、もちろんのこと何を言いたかったのかさっぱりわからない。が、ツキヨミは地球を管轄する神様?なためか、過去を見せて頂いた。それがこの星の王女シリーズのクソ主人公・未来様の始まりである。
星の王女シリーズ(1~3)の説明をすると、桜の木の下で置き去りにされていた記憶喪失の少女、それがこのシリーズの主人公である。1も2も大分昔にプレイしたため、記憶が白靄に包まれているが、遠い昔…ご先祖様のご先祖様ぐらいで会っていたよね私達、ぐらいの説明でまず間違いはない。深く考えるとそれこそドツボにハマるのであまり考えないのが得策です。
簡単に説明すると、この主人公は元々は神様の娘であり、いずれは何処かの星の王女になる予定でした。しかし精神的に成長するまでは父母が管轄している星からは出ては行けないと言われていたにもかかわらず、地球に遊びに行きとある姉妹の姉の家庭が幸せになるように魔法を掛ける。ここの描写も唐突に始まり意味不明以外の何物でもなかった。唐突に妹が「いつもお姉ちゃんの方がちやほやされてたから、お姉ちゃんよりも先に幸せになってやるの!」とか言い出していたが、もちろんスルーした。
そんで姉の方はというと、旦那の事業がようやく軌道に乗り始めたところであり、主人公の魔法により家庭は裕福になっていくが、裕福になりすぎたため旦那が他に女を作り後はもうぐだぐだ。ここで出てくる姉の子どもが星シリーズでおなじみのさくらちゃん(ハナコ姫のこと)である。
事の顛末を見た主人公の父親は「お前は星の王女になるはずだったのにまだまだ駄目だ!一回人間になって出直してこい!お前が立派な人間になって神だった頃を思い出せば元の星に戻れるだろう(要約)」というような事を言ってくれる。そして記憶をなくし、桜の木の下に置き去りにされたのが星1・2のスタート時点、ということになる。ほんと地球にフザケたもの残さないでいただきたい。

「私、星の王女なんですって……」と深刻そうに言う主人公に鼻に小指突っ込みながら今にも眠りそうな瞳で見届け、ツキヨミに思い出させて貰っただけでなく何の成長もしてない主人公は地球にいられなくなり、星1と2の攻略対象たちに心の中でお別れを言う。さよなら……さよなら……なシーンは血涙誘う屈指の名シーンである。
ツキヨミは地球の神様?であるため、二人は離れ離れになって物語は終わる。

ちなみにツキヨミとのセックスは今更特筆すべき点もないので、御用達の背景キラキラセックスだったということを報告してこの感想を終えたい。


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一体何がプレイする気持ちをかきたてるのであろうか……。


このゲームをプレイし、感じたことはたくさんあるが、書き記す前にすべてが泡のように消え、結局手元に何も残らない。確実に視点が定まらなくなる精神状態になるのにもかかわらず、記憶にも残さないそのシナリオの凄さはもう圧巻としか言いようがない。
14人の攻略対象の内、10人まで攻略できました。もういいでしょ、頑張ったよ……と妥協しそうになる自分を緊縛して、今日も私は桜の木の下で意識を失いたいと思う。
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