全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

27 2012

フツヌシ、シラビト、ザウス、アマテラス、篠原、堂本ルート クリア +総評

フルコンプしました。

未だ何故このゲームをフルコンプしようと思ったのか、フルコンプできたのか、何が動機だったのか、自分に何が残ったのかさっぱりわからない。このゲームの感想で自分は1億回ぐらい「よくわからないが」と言ってきたような気がするが、結局何が言いたかったのかさっぱりわからなかった。
特別、よっしゃ勝った!とかの優越感やフルコンプできたああ!とかの達成感も特に無い。真っ白な顔をしてこれを打っている。特別表情もない。

このゲームをプレイするということは、フルコンプするということは、そういうことなのだろう。


●フツヌシルート
14人もの人数を攻略キャラにしておきながらどのキャラも目の前が真っ暗になって倒れるような強烈なキャラ造詣でしたが、10人いれば1人ぐらいは影が薄いやつがいてもおかしくはない、そうフツヌシのことです。
自分が記憶喪失になったのかと思うぐらい思い出せない。あまりのシナリオに途中で意識を失いそうになる自分の記憶を支えるために、ツイッターで星3のプレイ実況を毎度毎度しているのですが、特筆すべきことが何もないシナリオだったのでつぶやくことも殆ど無いのである。
まるで彼は、宴の場等で誰に話すことも話しかけられることもなく延々とソフトドリンクを飲み続ける機械と化す私のようではないか……と感情移入したところで、しかし風呂いっぱいに一滴たらしたカルピスのようなシナリオには特別感動も無いのである。
フツヌシ「寿命が10年縮まりましたよ……」
主人公「神様なのに?」
という意味のないやり取りも最低100回こういうやりとりを見た自分では何故か笑えるようになっている。よくわからないスキルだけが育っていっているようです。
『こんなゲーム作って売れる以前に楽しめると思ったんだろうか?』という何万と繰り返した問いかけも、ここまで来ると無粋だということに気づき、かつ『このゲームを楽しむ方法』を探すのも万策尽きてしまったので、全身で電波を受け入れ、たまに微笑みともとれないささやかすぎる笑みを浮かべる謎の状態になる。もうそろそろ病名をつけられてもおかしくないかもしれない。
そんなマイクロファイバー並の薄い記憶をそうまとめして感想をまとめると、他のルートと同様に後半になってから唐突に本筋の話が始まり、毎度おなじみの主人公の嫉妬を鳩尾にキメてくれ、セックスして終わりである。ただ、毎度おなじみの主人公の嫉妬シーンは毎度の如くクソしかいい用がなく、此度も戦いに出て長い間話せなかったフツヌシに対し「この人(村人)と遊んだら少しはやきもち妬いてくれるかな……」というクソ女っぷりも披露。ただ、憤ること無く無心無表情でクリックし続けた自分がいた事を書き記しておきたい。

●シラビトルート
美蕾様は一体全体このシラビトというキャラをどうしたいんだろう?というぐらい、投げやりっぷりが目に余るルート。後でも語るが、星の約束というファンディスクで彼のルートを攻略できるのだが、本編でも投げやりだったがそのルートでも投げやりだったため、もうすっこんでたほうがいいのでは?と思うほどある意味可哀想なキャラだった。
この星の王女3は簡単に言えば正義(アマテラス)と悪(ザウス)の話で、彼はザウス側に付いている悪い人らしいので、ザウスよりもいろいろな諸悪の根源であり「性欲の相手ならしてやる」といってのけるクソ男系クソ男子なのであるが、ここまで攻略して来た身からすると、良い人を装ってクソ男よりもこういうふうにはっきり言ってくれる方が清々しくてむしろ好感さえ持てた。……自分が危ういような気がしている今が戻って来れる時かもしれない。
というわけで、此度のルートも彼を追いかけて、理由もなく好きになり、よくわからない話しをされ、セックスし、ヤリ捨てされる。……それ以上を語りようがないのをお察し頂けると幸い。
あと何故神様の世界の話なのに眼鏡を掛けているかとかそういうのも特に説明がなかった。あるわけがないのである。

●ザウスルート
アマテラスと対極な存在なのにもかかわらず、アマテラスルートから派生するのがなんとも言えず申し訳ない気持ちにさせられる。ザウスのところへ押しかけるうちに、よくわからないが(これももう何度打ったことか)彼に感情移入し、アマテラスから離れ彼の元へ行く。宇宙戦艦ヤマトもびっくりな宇宙船を見ることが出来る。此度攻略参考にさせていただいたサイト様がいくつかあるが、殆どのサイト様で「宇宙船ED」と表記され私の記憶がそこで止まりそうになった。
ちなみに彼とはセックス無しである。……どうしてだろう、なんだか物足りない気分にさせられたのは……。(声優さんが乙女では貴重な方だからだと思われる)

●アマテラスルート
13人攻略して、14人総じてクソという鉄槌を落としていただくために開始した最終決戦。皆さんのご期待を裏切らず彼のルートも激アツなクソさだった。
おそらくであるが、彼は星シリーズ屈指の病人(日本語が滅茶苦茶だがこれが一番しっくりくる表現)である和希お兄ちゃんにそっくりなのであるが、特別関係性はない。もしかしたら私が白目でプレイしていたせいかもしれないが、関係があってもそれはそれでどうということもないので特別問題はない。
始めに言っておくが彼は妻子もちである。しかしながら星の王女3を13人も攻略してきた自分にとってはこの事実さえ特に何の感情も揺り動かすことはなかった、不動である。それよりザウスとのセックスが無いほうが残念だった。彼には不正を犯した姫二人の処罰を急に任せさせられたり、その内の一人が彼の妻だったり(これがホント手足しびれるぐらいクソ女)、自分のケツぐらい自分で拭けと絶叫したくなるが、こういうのも最後だと思うとなんだか寂しくなったりする。泡のように一瞬で消えたが。
ソサノオルートでも目を背けて耳を塞いでしまいたくなるぐらいのオロチとの熱い戦いも無事に乗り越え、まずはBADEDからと意気込んで突入して現代に戻ってきてホッとしてもまだ選択肢が出てきて同梱の星の約束ルートにシフトしていたことが判明し背筋が瞬間冷却した。
気を取り直してGOODED目指し、ザウスとの意味のない戦闘描写も無事登頂。もしかしたらこのままセックスなしかもしれないと考え始めたところで宇宙で全裸になるアマテラスと主人公。光の早さで挿入しEDを迎えた。前述したとおり、フルコンプした達成感はあまりなく、何故か頭がすーっと冷えていた自分は『その体制では挿入できない』と挿入を否定していた。
あと、長い間忘れていたが、最初にぽろっとでてきた星シリーズおなじみのさくらちゃんの詳しい話が見られるルートがあるが、ムダに長い上に、子残して交通事故にあったお母さんの魂を3ヶ月だけ子犬に移すという子犬の意志が丸無視な話を見させられ、その子犬(さくら母)はさくらちゃんを守り再び交通事故に合い天に召される。もちろん、神々である主人公を含むキャラたちはこれが自然の摂理と言って救ったりはしない。そしてアマテラスとはキスしておわりである。

業とは深いものだと学ばせて頂いた気がする。


【星の約束】
同梱していた星の王女シリーズのファンディスクである。星の王女2からサブキャラの二人が、星の王女3からはシラビトが参戦している。なぜこのキャラチョイスなのかはまったくもってわからない。
ちなみに私の18禁乙女ゲー処女は星の王女に奪っていただいたが、その次に攻略したのは星の王女2である。1では未だにトラウマとも言える記憶に根強く残っているクソルートがあるが、まだ10代の頃にプレイしたせいか2では普通に感動したルートもあった。然しながらもう記憶が曖昧なため、この二人のキャラは「こういうイメージがある」という印象しか残っていない。そんな曖昧な記憶を持ちながら感想を語ってみたいと思う。

●篠原くんルート
私の彼に対してのイメージは「ホスト」「最後までホストやめなかった人」「何が言いたいのかよくわからないグダグダED」である。おそらく今プレイしてもそう思う自信がある。
しかしながら、日本語を話しているのに何を言っているかさっぱりわからない星の王女3を続け様にやっているせいか、現代での普通の会話、やり取りに感動を覚えてしまった。いいないいな人間っていいな。
星の王女御用達レストランアルーラに懐かしい記憶と歓喜に震えながら心が何故か潤いを取り戻していくのを感じた。
そんな潤いも枯れるほど、彼は星の王女3の電波を浴びていた。やればやるほど腐るほど浴びせされられる「俺はホストだけど君だけだからね?」アピール、母子家庭なのに学費を稼ぐためといってホストを続けるが、大学に来てもまじめに授業を受けている描写はなく、同じく天涯孤独な主人公も彼に感化されたのか10時に起きたり1限をサボったり意識を失うほどの素晴らしい生きっぷり。
セックスに入っても胸のスチルを何度も見させられたり、立ち絵に+αしただけの手抜きスチルが目にあまり、思わずすみれFDを思い出した。変わっていないところもあったんだなと思ってちょっと温かい気持ちになった自分はどうかしている。
ちなみに彼と主人公は遠い昔に会っていたという設定だが、もちろん描写が丁寧なはずはなく、幼少期にプラスしてシラビトを封じ込めていたご神体?を二人で壊すという電波設定が降り注ぐ。ヤリ逃げのごとく主人公から離れる篠原くん。その理由もご神体?を壊した二人があったらシラビトの力が云々かんぬんといった意味不明なものだった。そして少し目を離した隙にEDロールが流れていた。
そんな彼に対する私の評価は、5年以上たった今でも変わらずクソホストである。

●堂本くんルート
クソホストとして私の中で輝き続けてくれた篠原くんとは対象に、彼に対する記憶は殆ど無い。あるとしたら「友人」それくらいである。しかしそのほうが大分良心的だった。
ルートをまとめると、彼のルートも机に頭を打ち付ける出来だったが、それでもこの星の王女3関係では一番楽しめたルートだった。普通の意味で。
良い話で終わるために、クソなところから先に語るが、彼は幼い頃両親が離婚しており、離島で育ったため周りからいろいろ言われるも明るく元気に生きてきた。どこもクソじゃないじゃん、とお思いの方、もう少し待って欲しい。彼は母子家庭でバイトをしながら大学に通っている、しかし授業に出て彼は大抵寝ている。大学は寝る場所ではない。そして主人公をナンパしてきた高校生に「高校生なら高校生らしく、家帰って勉強してろ!」と豪語。登場人物総出で学問とは何かを考えさせてくれるありがたいルートである。
その後なんだかんだ主人公の家に来ることになった堂本くんがご飯を作っている最中に素敵な話をしてくれる。俯いている男女が居り、女は「できちゃったみたい」と切り出し、切りだされた男はコンドームの広告にでてたというオチである。食べる前から嘔吐止まらぬおかずを出され、クソしか無いじゃん、とお思いの方。ここから良い部分がふわっと香る程度にやってくる。(これだけでも十分なほど)
いわゆるまあなんだかんだいい雰囲気になりエロ展開になるが、そのエロがなんというか違和感なく、やりとりもほんわかしていて見ていて軽くときめいたぐらいのさわやかなものだった。上手く説明できない自分が歯がゆいが、感情移入出来る丁寧な描写だったのです。
その後すぐ堂本くんと連絡が取れなくなり血ゲロノンストップなのですが、その理由も昔好きだった女の子がワル男に引っかかりそれを救うために色々してたら交通事故で記憶喪失になっていた、との事だった。その女性も巻き込まれ亡くなってしまうという後味悪すぎるオチである。
それから主人公は生まれ故郷に帰っていた堂本くんを看病したりするけど、本人はその事に苦しんで、その様子を見て諦めて留学して離れようとするところを思い出して引き止めてくれる、というこれまた美蕾様御用達のお涙頂戴展開。逆に安心しました。
…………結局クソな話しで終わってしまったが、彼のルートは電波度が少なめでそれだけでも(血の)涙が零れ落ちそうでした。

●シラビトルート
前述したが語りようがないぐらい投げやりで、篠原くんルートにちょこちょこっと現れているうちに主人公がなんだかよくわからないうちにシラビトさんが超きになる存在にあり、セックスして終わるというグダグダ感たまらないルートでした。


【総評】
・システム、キャスティングについて

クソとしか言いようがない。日付表示も無いマップシステムを繰り返し(20回)、そのたびに5クリック程度で全く意味のなさない会話が終了する。意味のないランダム?なハナコ姫との選択肢でスキップを止める。止められたらもう一度スキップボタンを押さなければならない。
行ける箇所は10箇所程度あるにもかかわらず、途中で貰える道具をもらわなければキャラが何処に居るかは一切わからない。ちなみにそのアイテムを貰うと、どのキャラの居場所を知りたいかいちいち聞いてくれるセーフティ機能付き。同じような展開なのにスキップは使えず、パワースポットに言ってパワーを貯めなければならない意味不明な仕様。ルート突入後に好感度が足りなければ、ルートがループするキャラが居る。やればやるほど意識が遠のき何かに目覚める素晴らしいシステムです。
キャスティングについては豪華であり、今をときめく声優さんもたくさん出ている。ここで『●●さんが出ているから上記のようなシステムだって我慢できる!』と思った方は気をつけていただきたい。シナリオが瞳から輝きと生気を奪うほどのものであるため、声を聞かなくてもいいから早くシナリオを終わらせたいと思ってしまう。
ただ声優さんの演技はすごく上手い、仕事を選ばず丁寧な演技をしてくださるみなさんには涙が溢れんばかりの感動をいただける。然しながらモブの声優はそこら辺の人捕まえて喋らせたんじゃないかっていうぐらいの演技なのも星の王女3の魅力です。
ちなみに私はこのゲームで恐らく3000回ぐらいはクリックし、1秒に4回クリックの速読を身に付けました。

・グラフィックについて
星の王女3と星の約束では絵柄が違うため、別々に語りたい。
まず星の王女3はアニメ絵を基本としているが手抜きと思われる部分が沢山見受けられ、シナリオが意味不明な為意味不明な巨大化スチルとかたくさん出てくれる。水の精霊や火の精霊のスチルを一体誰が必要としているのだろうか。
これは星の約束でもそうだったが、立ち絵を加工してスチルとカウントしているものがほとんどを占めている。アマテラスが階段を降りるだけのシーンに3枚使っている。オロチのスチルに5枚は使っている。
エロスチルは美蕾様御用達、亜空間キラキラセックスである。体位等はいろいろであるが、どう見てもそこは股間じゃなくない?というところにモザイクが掛かっているのも必見。
一方星の約束の方は星の王女3よりはいくらか塗りがマシで主人公がちょっとかわいい程度。エロスチルは何度も同じスチルを表示したり、主人公の胸のドアップを腐るほど見させられる。星3よりもっと立ち絵使い回しスチルが多かったです、ほとんど立ち絵でできてるのかと思うぐらい。ただキススチルは2つともそれなりに良かった。ちょっとときめいた。
ちなみに総スチル枚数は差分含め700枚。一体何が美蕾様をそうさせたのだろう。

・シナリオ
何を言っているのかさっぱりわからない。
一言で説明すると上記に尽きる。途中の感想で語ったけれども、この星の王女3というゲームはホツマツタヱという古文書を元にしている。ハタレといった用語が次々出てくるが、それに対しての説明は一切無く前にずんずん進んでいく。例えばこれが新選組とかだとある程度の用語が出たとしても理解できるだろうが、ホツマツタヱなんて普通の乙女は知らないわけです。そんなマニアなとこを攻め電波を浴びせてくるのも美蕾様の全く人に理解されない魅力です。どうしてこれをテーマにしたの?という問いかけはもはや無粋というもの。誰もやらないことをし、お涙頂戴展開を何度も繰り返し、誰にも理解されないような物を作る。それが美蕾様の良い所であり、プレイヤーの表情を無にするところでもあります。
しかしそんなのどうでも良くなるぐらい、主人公も何言っちゃってるのかわからないぐらいヤバい。時には怒り、時には恐れで震えるぐらいヤバい。攻略対象たちはよくこの主人公に手を上げなかったなと褒めたくなるぐらいヤバさに感極まるが、この主人公にこの攻略対象たちアリ。攻略対象14人総じてクソ、という鉄壁の布陣で立ち向かえてくれる。クソじゃないルートがない。
加えて空気のような軽さに見えて鉛のように重いマップシステムが重なり、いつ好感度を上げたのか理解できない、ストーカーしてたら好きになったりなられたりしており、もちろん主人公のお股はパッカン。唐突に入るEDロールには最初は驚きこそすれ、次第と「もうここでいいからEDロールこい!」と思わされている。
じゃ、じゃあ戦闘描写は!?戦闘描写もあるんでしょ!?とお思いの方、ご安心ください。戦闘描写も何をやっているのかさっぱりであり、主人公は戦にも参加せず実況中継するだけです。
最終的に「このゲームで何がやりたかったんだろう?良い所はどこ?何か理解できる場所はないだろうか?」そんなゲームの存在意義を考えながら、次第に何も考えずに無心でクリックしている自分に気付くことでしょう。
このゲームをプレイした後、きっと人間が理解できる日本語をしゃべっている事に感涙するでしょう。

星の王女3とはそういう深いところを考えさせてくれる前にギブアップするであろうクソゲーです。


オススメ攻略順は特にありません。感じるままに14人の攻略キャラとのやり取りをお楽しみ(できないと思いますが)ください。
あえて言うなら最初はシナリオがまだ優しいフツヌシ、最後はアマテラスににすると話がまとまるような感じがします。


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なんだろうこのゲーム。
例えどんなにクソゲーだろうと攻略し続ける自分でも、このゲームは相当きつかった。システムは面倒、シナリオは何を言っているのかわからない、考えれば考えるほどズブズブハマる底なし沼。それでも放棄しないのは自分がそういうゲームで頭を悩ませるのが好きというのもあるでしょうが、このゲームは本気でゲームとは何かとかゲームが面白いのは何故かとかを考えてしまう出来です。こういうゲームを本気で作ってるところが垣間見えるところが愛おしいところです。
星の王女もとい美蕾様は『乙女ゲーでやってはいけないこと』をたくさんやって来ましたが、今回は存在意義を考えてしまう感じです。シナリオ重視の恋愛ADVなのに恋愛描写はほぼ皆無といってもいいし、ゲーム性のあるマップシステム及びパワーシステムは意味をなさず、スチルもこれといって見て喜べるものもない。

いやしかしよく考えて欲しい。
マップは動かないわけじゃないし、パワーシステムもちゃんと動いて、スチルも700枚、攻略可能キャラも14人作るほどの意気込みです。セーブ数も当時にしては十分な数だし、基本的なシステムはちゃんと動いている。立ち絵使い回しとはいえ、発売当初の事を考えれば並大抵の根気じゃ出来ないことです。スチルが多ければ多いほど管理がめんどくさくなるし、キャラもフラグ管理が複雑になるため(それを簡易化するためのマップシステムだったのでしょうが)、自然と演出の指示プログラムも多くなるでしょう。場面が増えるほど音楽だって増えていきます。一つ増やすたび、いろんなものが増えて行くのはゲームの悲しい連鎖です。
もちろん、声優だって大御所・(当時の)新人問わず起用し、きちんとモブにも声がついている。これだけ攻略キャラがいれば声優代だって馬鹿にならないはずです。

しかし、それでもクソ。

クソな物はクソです。ここまで作り上げ、それでもそれを見事ひっくり返すだけのクソ要素がこのゲームにはあります。もう語り尽くしたため多くは語りませんが、これだけしてもまだそのセンスを押し切るのだから私はこのゲームがとんでもない魅力を内包しているような気がしてなりません。
手放しでわーいクソゲーだーと言い放てない、何かを語りたくなる不思議な感じ。今でこそブランドが増えたR18乙女ゲー界の黎明期に、ここまで(ある意味)挑戦的なゲームを出したのは、美蕾というブランドならではこそだと自分は思うのです。今の美蕾にはない、でも仄かに今の美蕾にもあるような不思議な空気……語っても語り尽くせない不思議で仕方がないゲームです。
これが美蕾様特有の電波なのかもしれない……そう思いながらフルコンプ感想にさせていただきたいと思います。

個人的には人にオススメできないシロモノですが。
恋愛ADVについて深く考えたい方、ゲームについて感じたい方、ホツマツタヱを乙女ゲーで堪能したい方、頭を真っ白にしたい方、乙女ゲーム卒業記念にしたい方、クソゲーが大好きな方におすすめしたいです。

このゲームをプレイして、より一層美蕾様をお慕いして行きたいなと感じた今日この頃です。
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