全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

27 2012

その愛は病にいたる 感想

皆さまクリスマスをどうお過ごしになられたでしょうか。
自分はというと、ディアラバをプレイし吐血し続けた後、気がついたら牧場物語をプレイし牧場経営に勤しんでおりました。ひたすら畑を耕す作業に無我の境地になりつつここで過ごすほうが悪くない、と思えるくらいになりました。
(ちなみに現在発売されてる牧場物語は恋愛もできるし結婚もできるし子供も産めるし(医者に「君たちの赤ちゃんがいるようだ」とか言われる)三次元凝縮ソフトと言っても過言じゃないです。ここに、三次元がある。)


そんな話はともかく、今回感想を語るのはこちら。
その愛は病にいたる
その愛は病にいたる
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聞き終えたあと、無事に「よし、病院行こうか」と思えるほど病にいたっていらっしゃった。
一人は戻ってこれる感じでしたが、もう一人は戻ってくるどころかもうこの人最初っからこんなんなんじゃない?と聞いてみたくなるほどぶっ飛んでらっしゃった。でもぶっ飛べばぶっ飛ぶほど私の顔は笑顔になるので、私も一緒に病院に駆け込んだほうがいいかもしれない。

少し自分のことを語りますが、自分はドラマCDというものにとんと興味が無くてですね、毎度乙女ゲーを買った時についてくる特典ドラマCDも封を開けずに光の早さで棚にしまう人間です。例えばすごくハマった作品だとすれば少しは聞いたりするのですが、すぐまた棚に戻します。
自分はもともとゲームをプレイするスタイルもながらプレイとか、何かを同時進行で頭をパンクさせながらプレイすることが多いので(そのせいでいつも目が虚ろ)、どうしても耳だけに集中するというのがどうも苦手なのかもしれません。
ではなぜこのCDを買ったかというと、このライターさんが生み出したDiaryというゲームのキャラ零さんが未だに大好きだからです。生理が来た主人公に言い放った「これで僕の子供が産めるようになった」というセリフは私にとって革命的であり、信じられないと口に手を添えながら歓喜に震えたのも記憶にあたらしいです。

そんな経緯を経てこのCDを買ったのですが、いやはやこういうシチュエーションCD?みたいなのは恐らく初めてでして、初っ端からクソアマイ台詞を散々耳に投げつけられ、PC画面を殴ろうかと思うぐらい拳を握りました。いや、こういうのがいいとか悪いとかではなくて、ただ単に私との相性が悪い。
そのクソアマイ台詞を吐いてどうしたいんだよ、私に言わなくていいから壁に向かって言ってください、と斜に構える自分が悪いのだろうけど、どうしても背中が痒くなってしまうのである。ちなみにこういうのを利用した立体響音も苦手です。耳が弱いというより、音に対して閉塞感があるのがダメなのかもしれない(ちなみにディアラバのダミヘは最初だけ聞いて、後は耐えられなくなってしまいそのまま聞いてます)

然しながら初っ端こそ苦手だ苦手だ~なんて嘆いておきながら、終わり頃にはミカンを食べながら昼の情報番組を見ていたので何の問題もありませんでした。自分は耳に対しての耐性は無いが、エロに対しての耐性はご覧の有様です。
あと、このCD、途中からおもいっきりセックスに励んでおられたのですけど、コレはこういうCD界隈においては普通なんですかね。ただ、いつもの18禁ゲーのような視覚は無いし、男の喘ぎ声だけ聞いてるこの状況というのもなかなか胸が熱くなる感じでした。

以下よりそれぞれのキャラ感想です。

●間宮 叶衛

Diaryでもそうでしたが、この短い尺の中での状況説明とキャラごとの心情の理由付けは巧みだと思いました。深いわけでは無いし、ありがちなものだけれども、ちゃんと納得できる理由です。
叶衛が主人公に固執する理由もちゃんと説明され、主人公に対する好きという動機も描かれており、一つ一つが納得できるものだった。とは言え、諸々の事情から彼は男性が女性に抱く性欲を嫌悪して悩んでたとか言っておきながらノリノリで主人公にエロ行為してたのはもうこの早漏童貞!と思いながら聴いていた。
「可愛い声……聞いてるだけでコレ、爆発しそう」って発射寸前のTNK見せられた時の私の心情は言葉に出来ません。(私がプレイしているゲームの順番がアレなのか、最近良くこういうので股間見せてくる人多くないですか)
途中からいろいろ悩んで主人公を監禁するんですが、自分の弱さに打ち勝てなかった切ない姿でした。でも彼は最初から『こういう人』なわけではありません、病にいたる原因がいろいろあって、それでこうなってしまったという形でした。依存体質はあるかと思いますが、基本は優しい子なんだなと感じながら聴いていました。
ただね、もう一人の彼がそっち的な意味で主役過ぎて叶衛が刺身のツマになっていたのが可哀想でした。叶衛のハッピーのラスト数秒、もう一人の彼が全部持って行くんです。卑怯過ぎる。

彼のBADが、ほの暗いけど現状的に一番解決しているのが悲しいです。


●島野 春人
零さん2号……と、言いたいところですが、彼は完全にアッチ側行っちゃった御方です(零さんは手綱次第でこちらがわに引き戻すこともできるので)。ただ、彼も最初からこうだったわけではなく、こうなったのにも理由がありました……もちろん描写が深いわけでは無いので感情移入まではなかなか到達しにくいのですが、納得はできます。
しっかしなあ、零さんでは無いとはいえ、台詞のセンスが完全に零さんと通ずるものがありました。
「君は骨格がしっかりしてるから、きっと丈夫な子供が産めるだろうね」
変化球な変態です。
しかも叶衛を汗臭いと風呂に突っ込んでおき、自分と主人公だけは晩御飯を作るからとふたりきりの状況にし、太ももとか腰とかをお触りしてくる、気持ち悪い!気持ち悪い!と叫びながら笑っていました。春人さん、病院行こうか一緒に。
しまいには、
「駄目だよ、そんな顔したら……パスタ以外のもの、食べたくなる」
パスタを食べてください。
これは「私を食べて」「食べさせてあげる」的なのが上級者な回答なのだと思うけど、やっぱりパスタを食べてください。むしろパスタ以外は食べないでください。
そんな感じで彼らと戯れていくうち、彼が本性出してきます。BADルートは強烈というかなんというか、春人さん上級者過ぎて零さんとはまた違った意味で震え上がりました。
キャラ2人の想い人は主人公で、取り合いが始まるのかと予想していた私の斜め過ぎる心情をお持ちだった。ただその斜めな心情も、彼の過去からなんとなく納得できてしまうのがなんというか、なんとも言いがたい。

ただ、自分……彼のようなキャラが嫌いじゃないのがなんというかもう、自分でダメだと思いました。春人さんとお手々つないで病院に行こうと思いました。治る見込みがなさそうですが、『大丈夫だよ、私達……最初からこうじゃなかったもんね』を合言葉にこれからも前を向いて行こうと思います。

ちなみに彼のハッピーもバッドも何も解決しません。タイトル通り。全ては春人さんの思うまま……この物語の主人公で、末恐ろしい性癖を持った変態でした。

「俺との子供をつくろう」このセリフがずっと脳内を巡ってます。俺との子供を作るにいたる過程を楽しもう、とも聞こえる。不思議。


【総評】
物足りなさは感じるものの、ヤンデレ好きな方は楽しめるストーリーでした。バレバレながらも物語の謎もあり引きこまれます。ただ物語を楽しむ、というよりもキャラの心情を楽しむという方が近いかもしれません。
音には特別こだわっているわけではなく、同じBGMが長時間流れている場面もありましたが、問題があるわけではありません。エロシーンの水音が18禁ゲーで聞き慣れている自分としては少ないように感じましたが、アレが苦手な身としては少ないほうが良かった。効果音も特別何かがあるわけではなく、可もなく不可もなくといった感じでした。

声優さんの演技は見事でしたが、もうちょっと狂っていただいても私としては差し支えなかった。

完全に幸せになるルートはありません。キャラにとっての救いは多少はありますが、万事解決はしません。何処かほの暗い感じで全部のルートが終わるので、明るい気持ちにはなれないけど、一応彼らなりの愛はあるので十分楽しめるものでした。


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このクソ甘い恥ずかしい台詞を声優さんが真面目に演技なさっているという状況を考えるだけでなんか申し訳ないような胸が詰まるこの現象に名前をつけて欲しい。


このCDを聞いて改めて理解できたんですが、私はヤンデレ好きですが、ヤンデレがヤンデレのまま何も解決しないのはあまり好きではないようです。零さんが大好きで、春人さんは好きだけどそんなに……なのにはこういう理由があるのだと感じました。
自分は一人の人が病んでいき、いろいろ傷つき傷つけられを繰り返し、それを一緒に乗り越えつつもまだ危うさをはらんでいるような感じが好きなんだとわかりました。そう考えると零さんは本当に私との相性がいい貴重な存在だったのだと、これからも大切にしていきたい。

完全なるハッピーエンドってご都合主義がつきものですが、なんだかんだそういうのも自分は嫌いでもないのかもしれません。もちろん全部が全部それだと物足りないですが、乙女ゲーにとってはよりハッピーエンドというものの扱いが大切なんじゃないかな、と感じました。


というわけで、ねえ聞いてますか忍人先生……。(涙を拭いながら)
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