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25 2013

有川譲ルート クリア

(※PS2版をフルコンプ済みの感想です)


一体何が彼をそうさせるのか。

初プレイ当時の自分が彼のルートをプレイしてどう思ったかというと、さしてどうも思わなかった。というのは、自分は当時断然将臣派であり、将臣のために戦い、将臣と戦い、将臣となら何処へだって行けるぐらいの覚悟で神子をやっていたからです。

そんな自分がなぜ今になって口に出せば「譲」と言っているのか。
時がたち、気持ちが熟成して性癖が固まっていくうち、譲のように自己と戦っている人間を好きになるようになってしまったのかもしれません。コルダの加地くんも同じ理由で好きなんですが、抗いたいのに現実が阻んだり乗り越えられなかったり、それを主人公と二人で乗り越えていくという展開に惚れるのかもしれない。
加地に頑張れと応援して「僕が頑張ってないみたいじゃないか」と言われパリーンした時には「めんどくせえ男だ」とか思う前に私は笑った。ここ一番の笑顔で笑うことが出来た。
譲もまあどちらかと言うと、そちら系の男子だとは思うが、いかんせんプレイしてから大分時間が経っているため(しかも当時は将臣にそっこんで他はモザイク画質)、もう一度彼を見つめなおして見ようと思いプレイしたところを浮かんだ言葉が一番最初に言った言葉である。

私が今この歳になって改めて彼の様子を一途に眺め(いや軽く将臣に傾きかけたときもあったが)、感じ震えたこと。


譲には冗談でも「女は他にもいる」というような言葉は決して使ってはいけない。


譲にとってはまさしく唯一無二の存在であり、極端な話をすれば譲にとって女=望美であり、望美以外は女では無いのだと思う。譲の中の恋愛対象というカテゴリは女性とか人間いうカテゴリなレベルではなく『望美』でしかないと感じて、わあヤバイ、と思いました。
だから彼の物語を自分は「男子高校生の片想いの話」だなんて一言では片付けられないし、「小さい頃から幼馴染を春夏秋冬欠かさず見続けた根っからのストーカー」とも言えないのである。

「あなたのことを諦めれば幸せになれるのだとしても――俺はあなたを想ったまま、不幸になったほうがいい」
上記は自分が死ぬのではと恐れた譲が主人公のほんのちょっとした行動で譲の気持ちを揺さぶってしまい、「譲が好きだ」と主人公が伝えても一切耳を貸さず、極めつけに言った言葉である。
私は当時、この台詞を『心の狭量な情けない自分は貴女の事を好きになる資格が無いから、貴女を想って不幸になるべきだ』という解釈をしていた。これは今でもあながち間違いではないような気もするし、そうでないような気もする。
というのは、この発言の前に「この世界に来たことも死ぬことも、それほど恐ろしいとは思わない。ただ、あなたが別のものになることだけが怖いんだ」という台詞をぶっぱなしてくれちゃっている。
これらを総合するとつまり『自分はずっと望美のことをすきでいて、例えば望美が別の誰かを好きになっても自分は不幸だけどずっと望美のことは好きで、しかもその不幸は死よりも辛い』と愛の告白や嘆きよりも、魂を賭けた脅しに近い
然しながら譲の凄いところは、これを計算でやっているのではなく、恐らく何も考えず勢いで出た言葉だということ。つまり無意識。
そんな不安定な自己を本気で嘆きながら、そんな言葉を結局ぶつけちゃうのだから、譲の不可思議な魅力はそんなところにあるのかもしれない。俺を見てくれなきゃヤだとか思っておきながら、狭量な自分を否定し、揺らいでいるところが譲の矛盾的な魅力なのかなと感じました。

ちなみにストーカーと言われる所以となった台詞。
「春も夏も秋も冬もずっとあなたの姿を目で追っていた」
ですが、これは改めて聞いてびっくりしました。音にすると「春も、夏も、秋も、冬も」と一つ一つ区切っていて、なおかつそれぞれ慈しむように語りかけるように訴えられる。きっとこの台詞で身の危険を感じた方もいらっしゃるでしょうが、私もPSPを持つ手が震えました。もちろん歓喜で。
この台詞一言だけで、情景を想像できるのがすごい。短くて長い時間を彼はずっと望美のことを考えて過ごしてきたんでしょう。台詞もすごいが、そこに上手く譲の心情を乗っけてくれた声優中原茂さんの演技も素晴らしい。


では、彼が好きになった春日望美という人間はどういった女性なのか。私が見るに、子供のような無邪気さ、自分のことには軽く疎い天然さ、異世界に来ても即座に敵と戦う順応力と勇気……と知盛が「獣のような女」と評したのもよく分かるある意味トンデモ主人公ですが。
なによりも上記の譲の告白を聞いてすらなお引かず、「今の譲くんを一人になんかできるわけないよ」と大変勇ましい表情で訴え、告白しても自虐ネタを散々披露し俺のことが嫌いになったでしょう?と問いかける譲に対しての選択肢の一つに「嫌いになってほしいの?」とここまで来てそれを言うか!という色んな意味での強さ。またもやPSPを持つ手が震えた。

「好きだよ。言葉のとおりだよ。幼馴染という意味でも仲間という意味でもなくて――好きだよ(真顔)」

上記はウルトライケメンな望美が譲に放った台詞である。そして譲はこれを聞いて「……えっ」と頬を染めて驚く、乙女か。
こりゃ好きになるわ、と思いました。と同時に、譲の見る目が凄すぎて感動もした。
あと、この頃よく思っていたことを思い出した。この人達主人公が居なかったらどうなるんだろうと。譲なんてこのルートで、俺は一生この気持ち背負っていきますからせんぱぁい!宣言をされてしまうので、他のルートで他の男とくっついているのをみた譲の心情を考えると、別の意味で悶えたまらないです。

また、譲の「近づく奴を一人残らずこの手で葬ってやれたら…」発言ですが、これは本当に発動するのは恐らく両思いになった後だと思う。この時点では思ってはいるけど、望美を自分に近づけさせない脅しの意味のが強い気がしました。
ヤンデレ気質ではありますが、それともまたなんか違うような。まあ何があっても望美が側にいる限りグイグイ引き戻されるでしょう。どうして攻略対象よりヒロインのほうが力強いんだ。
ちなみにこの思いが通じ合うイベントは、彼の気持ちが軽く10回くらいは山谷川を越えちゃってる感じの台詞も聞けるので、一聴の価値ありです。


以上が今回、数年後しに彼を攻略した感想でありますが、ストーリーも大筋の流れも矛盾はないし適度に歴史を学べて、それぞれの立場も把握して感情移入することが出来たのが良いと思いました。兎に角流れが綺麗というか。
ただ、逆に言うと神子側の譲への心情を上手く把握できなかったというのがあるが、アレだけ不安定な幼馴染を見せられたらなんかもう好きとかいう気持ちを越えて「この人は私が養わなきゃダメだ」とかこの神子が思ってそうな感じもするところが凄い。

なんだかんだ二人で穏やかに過ごしていってほしいなあと、最終的に萌える云々よりも孫を見守る老人のような気持ちにさせられました。


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譲ルートは愛の宝石箱


今の私で彼を攻略できてよかったと心から思えています。彼の思いの深さはマントルまで到達しており、それを今の私なりの考え方や解釈で噛み砕くことが出来てよかった。
シナリオは多少ご都合主義もありましたが(砕けた逆鱗が望美の涙で元に戻る等)、でもご都合主義使わないで忍人ルートみたいにされてもこっちは溜まったもんじゃないので、譲を幸せに出来てよかったと感じる次第であります。

過去の自分が特に印象的だったのは、望美が譲をなかなか離さなず弁慶が無理矢理引っぺがすシーンなんですが。あのあたりのシーンでの譲の最期の言葉が「あなたの側を離れたくないのに……」だったはもう手足の感覚が無くなるかと思った。

あと序盤で久しぶりすぎて感覚がつかめなかったのか、それとも私が譲の心情を全然理解していなかったためか、2章を4週したことも記しておきたい。ちなみに理不尽だ、と思ったのは、望美が夢で将臣と会い、そのことを譲に報告するかしないかの選択肢が出てくるのですが。
こいつはなんでもかんでも嫉妬するからな、と思って報告しなかったら「報告して譲くんを安心させた方が良かったかな……」って出てきて、猛烈に面倒くさいやつだ、と思いました。
何よりも兄に嫉妬しているくせに、やっぱり兄も大事で大切に思っている。兄にコンプレックスを抱きながらも、兄を大事に思う気持ちもある。そんなところも見られるのに、望美への思いがカンストしているから切ないしそこまで思う気持ちが軽く怖いしでもなんかよくわからないあたたかみもあるようで好きです。とにかく譲が好きです。


で、なぜ自分は最初に譲を最初に持ってきたかというと。

将臣を最初にして譲を最後にするか、譲を最初にして将臣で〆るか。

悩みぬいた挙句結果がこれだったので、彼はやっぱり私の手には負えそうにないので、望美さんよろしくお願いします。将臣は私が支えてきます。
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