全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

03 2013

絶対可憐チルドレン(THE UNLIMITED 兵部京介) 感想

兵部おじいちゃん頼むから乙女ゲーに来てくれ。


というわけで、新作に置いていかれないようにとソフトを大量購入したらどれから手をつけていいか混乱し始めたため、13年冬アニメの中でも特に面白かったTHE UNLIMITED 兵部京介の原作である絶チルを読み始めたところ、戻ってこれなくなってしまいました。

自分と兵部おじいちゃんとの出会いは、特に何も感じずOPが格好良いなあ程度でUNLIMITEDを見始めた時でした。良い意味で単純明快でテンポの良いストーリー、アンディというオリジナルキャラクターを入れることで、私のように原作未読者にも入りやすくわかりやすく物語の中にぐいぐい引きこまれて行きました。同じくオリジナルキャラクターのユウギリも素直で優しい可愛い子で、最後までホクホクしながら見ることが出来ました。
原作を読む前はおじいちゃんはカリスマ性のある格好いいロリコンなのかなと思っていたら、原作では茶目っ気がありコレまた可愛らしいおじいちゃんでした。本当に18歳ぐらいで止まっている感じがします。原作とアンリミではだいぶおじいちゃんの雰囲気が違う感じもしますが、それでも「兵部京介に変わりない」と思えてどちらのおじいちゃんも好きになれた脚本だったのは素晴らしいと思う。
ただ終盤でおじいちゃんが刀取り出した時はどうしたおじいちゃんボケたのか!と思って終始笑ってたんですが、あれは原作者の意志というか軽い希望みたいなのを取り入れちゃった感じらしく……刀も様にはなっているけど、やっぱり超能力を使うからこそのおじいちゃんだなあと感じました。

あと途中のショタ時代回では、二次元においてのショタコンである自分大狂喜でした。声は平野さんだったのが残念でしたが(もっと合う人いそう)、敢えて薫の声優である平野さんだと思えば納得できるキャスティングおよび演出でした。
おじいちゃんからショタコンまで幅広くとりこに出来る兵部京介はおじショタまたはショタおじというジャンルを新たに開拓したのではないかと勝手に感じております。(ただまあ見た目18ぐらいで止まってるので、厳密には違うとは思うが……中身も可愛い感じですし)
あと80過ぎてるのに学ラン、そこは椎名先生凄く良くわかっていらっしゃる。

原作とアニメを両方見ながら、どうにかしておじいちゃんを心情的な意味で救えないかと考えていたのですが、どうも助けられそうにないなあ。「自分は死んだ人間だ」っていうのが、悲しくて。でもクソ重たい過去背負っていて、それを昇華させるために(昇華とはまた違うかもしれないが)他人に掛ける(=薫をクイーンにさせる)っていうのはおじいちゃんらしいようなそうでないような。最後に縋る何かが欲しかったのかな、なんて思ったりしました。でも薫でもおじいちゃんの芯までは慰められてあげられないような気もします。薫が皆本以外の人間に惹かれるか的な意味でも無理だと思いますが、おじいちゃんは『クイーン』という存在に囚われ過ぎなような。(もちろんそうなる理由はイヤというほど感じては居ますが)

原作とアニメ、どちらのおじいちゃんが好きかと聞かれれば、自分はやっぱり茶目っ気のありながらも誰にも癒せない傷を持っている原作おじいちゃんを推したい。私は昔からこういうどうにかしてあげたいのにどうにも出来ないキャラが大好きなんです。
沢山の人間を殺してきたのに、非情になりきれずノーマルを憎んでおきながら大量虐殺とかをするわけではない。鬼畜と思いきや、思いやりのある優しい心を持っている。おじいちゃんなのにノリが良すぎ。そして〆るときはきちんと〆る。
そして冒頭の1文に戻る。
30巻のおじいちゃんブチ切れシーンはのたうちまわりました。作中一の糞野郎に対峙した時の「まるで、長年探し求めていた恋人に出会えた気分さ」という台詞、表情は一発KOでした。こういうギャップもおじいちゃんの魅力の一つです。

あと原作を読み終えた今言えることですが、アンリミは本編で脇役だったおじいちゃんをきちんと主役にした脚本なのが良かったです。未読の時は本編主役の皆本を私は完全に脇役だと思っておったぐらいです。そのぐらい、きちんとおじいちゃんを主役に仕立て、なおかつ本筋の話からも逸らさず、きちんとおじいちゃん側に感情移入させるつくりだったのは感心しました。


ここまでおじいちゃん側の話でしたが、ここからは本編の話をしたいと思う。

いやあ、ほんと、少年漫画の恋愛描写って本当に最高です。
というか、椎名先生が乙女心を鷲掴みしすぎです。最初は薫の皆本への気持ちが担任の先生を好きになる小学校低学年の子みたいだったのに、大人になっていくに連れてきちんと皆本を「男性」として意識していくシナリオは無理がなくて読んでいてあっぱれでした。それが何よりも丁寧に描写されているものだから、早く薫にオチろと思いながら読んでいました。ほんと、皆本がオチれば万事解決ハッピーエンドなような気が。おじいちゃんはちょっと可哀想なことになりそうですが、その分前向いて歩けそうな感じもしますし。

野蛮なこと語りますが、皆本って童貞なのかなあ、と。女には疎い風を装っておきながらフェザーに迫られた時なんか普通に受け入れてましたし、バッチリ大人キスでしたし。ピュアだピュアだなんて言われてますが、イケメンらしいし頭いいし性格いいし、家事全般できるし非の打ち所ないし読んでいてほんと腹立つキャラだなあと感じてました。いや薫とくっついて欲しいし幸せになって欲しいとも思うけど、ピュアなくせして妙にこなれてる感じがムカムカ来るというか。
これは多分、薫に感情移入しているからでしょうが……26巻あたりのキスシーンで、薫は頬染めたり涙浮かべるぐらい狼狽えてたのに、皆本はまず汗かいてどう言い訳しようか考えてたのが、大人って卑怯だ、だなんて成人超えてますが思いました。
「君さえ大丈夫なら忘れてくれ」って台詞を見た時は、純情乙女に何いってるんだコイツ!!って握る拳が熱かった。かくいう私も皆本の上半身およびセクシーショットにドキッとすることもあるので倍腹立ちます。というわけで早くすっとんとオチて欲しい。大人薫がタイプなくせして、ガチで惹かれてたクセして、変なところできちんと線引しやがってコノヤロウ。

余談ですけど椎名先生のファッションセンスが素晴らしくて、女の子の格好も可愛いうえ、皆本の私服もナチュラルな感じでよくって、センス良いなあと思いながら読んでいました。中学生編になったら薫が女らしく可愛い髪型にしてるのも素敵で。自分の個人的な好みですけど、女の子は長髪キャラが好きなので中学生編はほんとウハウハしてました。チルドレンだけでなく、他の子達もほんっとうに可愛らしいです。


アンリミは未読の方には絶チル入門編としてもいいですし、原作を読んだ今なら既読者にもオイシイ展開がたくさんあった素晴らしいアニメでした。戦闘シーンの作画は素晴らしかったですし、1クールでよくまとめたなと感じるぐらいずっと楽しいアニメだった。
原作は原作で笑いあり涙ありシリアスありの緩急ついたものながら、少女漫画かと思うぐらいラブコメやってて胸高なったり。一気に読めてしまう疾走感みたいなのがあって、読んだ後何故か明るい気持ちになれるのも不思議です。

というわけで自分はこれからも皆本に「オッチーろ!オッチーろ!」と手拍子しながら読んでいきたいと思う。


さて私はこの記事で何回「おじいちゃん」と言ったでしょうか。      A.24回
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