百地、信行ルート クリア

なんだかんだフルコンプしてしまいました。光秀殿感想および総評はまた別の記事で書きますが、十二分に燃えたぎったし転がりまわってPSP両手で抱えてライオンキングみたいなことをしたいぐらい希望に溢れさせて頂いた。
生命力に満ち満ち溢れるゆきさまに懐をガスガスやっていたあのプレイから、甘ちゃんながらも心の綺麗な主人公に見事な花を咲かせて頂きました。


●百地ルート
師匠に対してだけは主人公デレッデレで初っ端から好感度高くて、ほんと他の男の立つ瀬がなしというか。
主人公に対して師匠は甘ちゃん甘ちゃん連呼してますが、主人公殺せない師匠がそれ言えた口じゃないだろとも思います。あと、信行に対して結構感情移入してたりするところも。まあでも言われたことをただ遂行するだけなんて、騙し合いの中ででは時と場合により致命的になるんじゃないかとも感じますが。
でも私はその甘ちゃんさが嫌いではないというか、師匠がそれだから主人公も心が誠実で居られたんだと思うと、甘ちゃん師弟で良かったと思う。ただ、俺まで信行を裏切ることは出来ないとか言っておきながら、ころっと弟子にすってんころりんしてて信行に対しての感情移入も半端無かった。本当に最初から最後まで不憫な男よ信行。

自分の心が揺らぐとわかっていて離れる師匠は本当に卑怯ですね。甘ちゃんを人のせいにしているとも取れる。そんでもって女の目をするなとか、そんなもん師匠がスケベ心持ってるからに変わりないじゃないですかね。弟子の身体の成長をチェックしてたりするんじゃないですかね。
その分弟子が恋愛に疎い純粋な子なので、当分悶々としそうなのがこの師弟のオイシイところなのではないかなあと見ていて思いました。
ルートが限られているからか描写が薄く、そこまで深く感情移入はさせてもらえなかったけど、設定が大変美味なルートでありました。


●信行ルート
雇い主なので、と思い百地→信行と攻略しましたが。この攻略順は正解でした。百地ルートがいい助走となって、信行にすごく感情移入できた。

ネオロマって、欲しいものに手が届かない人の葛藤を描くのが巧いよなあとプレイしていて思いました。譲とか、加地くんとかに代表されるように。欲しいのに欲しいと言えない、何かしらが原因で心を折られ、一歩を踏み出せない。単純なようでいて奥深い心のトラウマが、見ていていつも胸に来ます。君たちは不憫萌えというジャンルがあるのを知っているかな。

どのルートも、信行の真意はわからないように出来ている。本当にどのルートも信行の「小物感」ったら半端ないぐらい。信行ルートを攻略する前はそんなこともなかったのに、プレイ後は「僕が天下を……」とか言っちゃってちょっと嬉しくなっちゃってるのを見てぷぷぷクスクス笑えない。天下取れないのわかってるから尚更笑えない。
信行はある意味、主人公と同じぐらい甘ちゃんで、同じぐらい素直だったように思えてならない。それに信長の弟、という立場さえなければ家康みたくのびのび育っていたかもしれない。
「ねたみを持ちたくて持つ人間など、いないだろうから」
信行が言ったこの台詞、これ、果たしてこれが真実かなあと言えば、そうでないと思うのです。よく可哀想な自分が可愛いと言いますが、そういう意味で敢えて妬みを持つ人間も居るだろうし(私も否定出来ない)、次へのバネにするために持つ人もいると思う。でもきっとこれは信行の本心だったんだろうなあと感じられて、それだけ信行の元の心は白かったんじゃないかと。

一方雑巾みたいな心の色をした自分は、そんな信行様が苦しんでいるのを見ていつものように雑巾のような笑顔を浮かべていた。信行様に「(自分が兄と仲良くないことぐらい)少し考えれば馬鹿でもわかるだろうが!!」って激おこされたときはポカーンなったあとにずっとひーひー笑ってた、申し訳ないです。
でも信行様、自分は天賦の才のあるカリスマより、人の痛みがわかる感受性強いキャラのほうが共感できるし好きですよ。(苦しいフォロー)
信行様ブチギレのシーンは、中の人の演技が乗りに乗ってて無茶苦茶ときめきました。悩みぬいてどうにもならない病んだ男って感じがして、凄く良かった。前述の譲や加地くんとの大きな違いは、主人公に対してそれほど重要な感情を持っていないことですが、それだけにこの正直で誠実な主人公だからこそ、裏切られ続けた誰に対しても好感度0な信行が惹かれていく過程が楽しくもありました。

あとこのルートをやってから、信長ルートで弟に対してだけは甘ちゃんだった信長をなんだか否定できなくなりました。でもそうなってよかったと思う。人が人を憎む姿はあまり見ていて良い気分ではないので、特に長い間過ごしてきた家族どうしでやられると辛いものがあります。信行ルートをやったあとに信長ルートをやれば、また違った感想を抱けただろうなと。また大団円ルートのバッドエンドがなんとも言えず、辛いエンディングだった。
信行ルートでの救いのあるエンディングが見れてよかった。それ以外では悲しい目にあってるので、本人のEDのその後もずっと光差す未来であればいいなあと思う。


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でもエンディングソングでちょっとテンション高くて複雑な気持ちになったよ信行殿


お次は大本命。光秀殿でございます。私はこういう愛あるドSな方が大好きです。あと野島健児殿の企みボイスも大変おいしゅうございました。
光秀殿がクソどうでも良さそうに「そうだねえ」というたびに私の絆がキランキラン上昇してました。動くたびしゃべるたびに私の絆のパラメーターがオーバーフロー状態でした。
そして最後の最後であのシーンが来て、信行殿に差した光を奪い取る勢いで陽の光を浴びていたのでした。
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