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27 2014

キョウゴルート クリア

発売前から両会社とも身体張ったコントでもやってんのかってぐらい話題になったクロノスタシアの発売を、日々待ちわびておりました。まずは、発売、おめでとうございます。手にとった瞬間思ったことは『このゲーム、本当に発売したんだ……』

自分がこのゲームを購入しようと思った経緯は、SSの出来があまりにも商業が発売するとは思えないほど稚拙だったからですが(それで何故購入しようと思えたかはお察しください)。自分はそのSSを読んで、懐かしさのような、ああ乙女の妄想ってこんな感じだよなあ……とかいろいろ思いつつ、やっぱりその文章をなんだか憎めなかったからであります。
それからSSを引っ込ませたり上げ直したり色々ありましたが、どんなものがこようとも、このゲームを咀嚼して自分なりに感じて考えてみたいと思い購入に至りました。

プレイしてみるとあら不思議で、中身は意外にもしっかりしており(発売前のハードルを地面近くにまで下げていたことにこの時点でようやく気づく)、地の文等多少は気になることはあるものの、世界観の説明、用語の説明等もしてくれ(るのが普通だけども)、大方の伏線もだいたい回収しておりました。キョウゴルートで明かされなかった大きな謎は、おそらく他ルートで回収してくれる……と思う、ことを願う。
『あっ……なんか求めていたものと違う気がするけど、なんか楽しい……』的な良い意味で複雑な心境になっております。キョウゴルートを攻略し終えた時点では、私は結構このゲームが好きなんだなと思えました、普通の意味で。まあ、発売前のSSうんぬんのくだりは舐められたもんだなと感じる部分もやっぱりあるけども、作品としてはキャラにも共感できてオモシロキャラもいるし、話はそれなりだし、どういった表情をしたらいいのかわからない状況です。……笑えばいいのか。

システムについては、ト書きスキップという謎の機能が搭載されておりましたが、それなら眼パチあるので口パクも付けてくれたほうが良かった。ト書きに関しては好みもあるでしょうが、重要な部分や主人公の心情を語られる部分もあるので、感情移入的な意味でスキップしないほうが良いかと思う。せめて一周目ぐらいは。
立ち絵の種類もそれなりに多く、花びらが舞う等のエフェクトもそこそこ頑張っている印象で、本当に、発売前のコントさえなければもっと売れたであろうもったいない作品、というのが自分の印象です。(もちろん絵師の件含む)

以下より簡単なキャラ感想と、キョウゴルートの感想を。ネタバレ含みますのでご注意ください。

●ティオ
1日1回特定の時間になると記憶がリセットされる彼。リセットされるのはある程度決まったところまでであり、絵の描き方や自分の名前等は覚えている様子。なんだかよくわかんないし初めて会ったけど主人公が好きで、それに近づく男は基本的に嫌い……なのは後に理由が語られることを期待したい(伏線は貼られていた)。記憶リセットという重大な設定をお抱えになっているにもかかわらず、キョウゴルートでは若干ないがしろにされがちだったのは乙女ゲーもといADVのご愛嬌……だと思って自分を納得させました。

●クライヴ
頭の良い歩く王立図書館さんだけど、あまり王立図書館っぽいところはまだ拝見できてません。次に彼を攻略しようと思っているので、そこでたくさんかっこいいところを見せていただきたい。勉強一筋、ほのかに香るDTっぽさが残って恋愛的な意味では結構楽しみです。私の単純な印象だけど、ドMっぽい。
クールキャラと思いきや、キョウゴと一悶着あって和解時に熱い握手交わしたりして意外と熱い男っぽいです。刑事なのに階級が高いためか単独行動が多いはぐれ刑事純情派。

●ホリック
声からしていかにも『叔父さん』って感じですが、なんと血のつながりはなかった。なんだ、やっぱり光源氏じゃないか。
彼に関しては謎が多く現れたり引っ込んだり、途中で消えたり、なんか色々作ったり色々与えたりしてくれますが、ほとんど説明してくれないのでわけわかんない叔父さんという位置が自分の中で確立しつつあります。主人公にとっても『叔父さん』という位置がほぼ確立しているように思えるので、彼のルートが恋愛的な意味でも物語的な意味でもどう展開されるのかは楽しみであります。

●エヴァ
宝塚のスターっぽいイメージ。多忙なスターなためかあまり出番が無くて印象が薄いというか、もう一人のよく似た彼が色んな意味で強烈で……そのせいもあってスターなのに影が薄れがち。
いきなり喫茶店にやってきて店の中でファンの女の子たちにサイン会し始めた時にはびっくらこいたけど、最終的にお詫びとしてナプキンを花びらに変える手品を見せてくれた時、誰がその花びら片付けると思ってるんじゃいと捻くれたことを思っておりました。
彼の立場、正体はなんとなく予測できるけども、それが彼のルートで明かされて楽しませて貰えればいいなと思う。

●アダム
いや、もう、なんていうか、す、すごい、私は、か、彼のことが、結構好き……だと思う多分。
初対面なのに主人公をさらって鎖で繋いで頬ぺろされた時に彼がめちゃんこいい笑顔で発した「うん、希望の味がする」は私のクロノスタシア名言集の中にそっと仕舞わせて頂きました。発売前より「僕かい?僕は……絶望」「そう。そして、君は希望……」このくだりが大好きで読み潰していた身としては、彼が予想を裏切るどころか遙か高くぶっ飛んでおられ、目の下を黒くしながら頬を染める様子なんか見たときゃもう『近づかないでくれ!』と思いつつも顔は笑顔だった。主人公好き好き大好きそんな男やめて俺にしなよぉ感や、主人公に名前呼んで貰っただけで100回はイってんじゃないかと思うぐらいのカッ飛びっぷり。本作の爆弾キャラ兼ド変態枠確定です。
あ、ちなみにキョウゴルート攻略しただけでは何故希望と絶望なのかはよくわからなかった。


そして今回攻略致したキョウゴ、辛さや苦しみを表に出すこと無くうちに秘め、自分の境遇を恨むこと無く、相手を思い皆を思うとてつもなくいい男でした。あとアダムとは違った意味で主人公好き好き大好き感が漏れでていて微笑ましかった。そしてその分アダムが暴れまわるので、もう黙とってくれ、と思いつつもドタバタやりあう様子は面白かった。
主人公の幼馴染という補正を受けているので、彼が主人公を好きになる理由もよく分かったし感情移入もしやすかった。主人公も優しい子で、突飛や変な行動はしない、穏やかな子でした。かつキョウゴの良さを知っていて、一緒に居るうちに好きな思いをさらに成長させていく様子はとても微笑ましかった。
そんな二人の様子を俺のほうがいいだろ!と肩ドンしていちゃもん付けてきて、キョウゴが抱えている爆弾に着火したのがアダムでした。

大方のあらすじを説明すると、時間をモノやお金として扱える(換算できる)ようになり、それを統括するBANKという銀行。反対勢力に色々やられ(警察もいるのにクライヴさん何やってたんだとかいうツッコミは水に流しつつ)、大部分を破壊され時間を預けていた人々の時間がほぼなかったことになる。混乱が起きる中、さらにそのBANKの反対勢力『バロック』が世界樹の大砂時計の砂がすべて落ちるとき、世界は終わる、ちなみにあと99日ぐらいだから!告知したから!BANKのこと信じるなよ!っていうのがプロローグまでのあらすじ。

そこから叔父様からとりあえずパートナー見つけて良い仲になりつつ、この光砂の砂時計で時を止めて大砂時計を止めるための歯車を3つ探して色々やったら砂時計の砂が戻って大丈夫になるよ!的な感じでした。突然そんな大役任されても……と思いつつ、なんだかんだ頑張ることを決意する主人公。
ここで一番最初に浮かんだキャラは?とキャラ選択に入るわけですが、昨今のこのキャラ選択してルートを決めるシステムは、ゲーム性のあまりないADVというシステムの中でもさらに半分以上そのゲーム性を捨てているような気がする。クロノスタシアに限らないですけども。

そんで99日からいきなり『あの事件から一ヶ月経った』とか言われてなんだか時間の使い方間違ってると思った。一ヶ月何をやってたんか、と聞かれたら彼女は喫茶店運営をしていただけっぽいです。
それはともかく、なんだか最近キョウゴがお店に来ないな~と、押して駄目なら引いてみろ作戦じゃないのかと思っていたら、用心棒を稼業にしているので事件がおきてからいろいろ忙しかった、とのこと。そんな彼の後をついていくと彼がたまに病院で病気の子供達と遊んでいた一面が。ルートに入ると彼の株価高騰っぷりが凄まじくて凄まじくて。
色々あってこの子供達を利用されて薬漬けにされるんですが(どこに何故そんなことをされたかは語られなかった、おそらくバロックがやっただろうとのこと)、なんだかんだ解決しつつ……子供たちは後遺症で希望を持てなくなってしまう。そこでキョウゴは感情や希望を取り戻そうと、『慰問劇』をやろうと言い出す。キョウゴはルシアのこと大好きですが、その好きという感情を優先しないで、その上でルシアのことが好き、ということが感じられて良かった。

ただこの慰問劇やるのに、残り一ヶ月とちょっとなのに、脚本に二週間ちょい、演技指導に二週間、舞台セット等の準備期間一週間ぐらいで結果世界のおわりまであと1日慰問劇当日ってこれで希望抱けって、作中内でも乾いた笑みしか出てこないコントせんでええ……改めていいますけど、時間の使い方間違ってる。
この間にお互いの気持ちを伝え合うシーンもあってそのシーンが、今までずっと負の感情をこらえてきたキョウゴが心情を吐露するシーンでもあって感動出来る部分も大きかった。同じベッドに入って一緒に寝ても一戦交えない、キョウゴさんの株はもはやストップ高。

演劇途中で悪役がアダムにすり替わって、ここでようやくキョウゴのケンドウ設定が上手く使われたり、なんだかんだで最終決戦。アダムがここからもう物語も終盤なとこなのにFATHERだとかMOTHER、MOTHERが……!とか初単語を言うから笑いをこらえきれなかった。終盤あたり居なくなったホリックがなんかやったみたいですが、何をやったのかとか、どういう正体だったかとかは明かされず。
とりあえず大砂時計は人間の愛を示せば良い的なことらしいのですが、これも終盤で明かされてちんぷんかんぷんでした。歯車集めた本当の意味だったりとかは納得できたんですが、唐突に愛を見せろとか言われても、そんなんで世界救えるならむこう1万年ぐらいは大丈夫だと思う。

ハッピーエンドは、三人仲良く時計台から落ちて何故か主人公とキョウゴだけ無事で、アダムは金の砂になってキョウゴが抱えていた傷を癒してキョウゴに取り込まれた、らしいですが、ある程度理由を説明してくれるものの納得できるものではなく、ご都合主義感は否めない。ただ、変に不幸にするよりは、これはこれで良かったと思うものの……もっとやり方があったのではないかなと思える消化不良なエンディングだった。
ホリックがアダムのことを「彼は最後に救われた」と言ってたけど、自分ああいうヒロインへの愛こじらせすぎた人を何人か攻略してきましたけど、ああいうのはヒロインが視線くれてやらないと呼吸が出来ない人たちだと思うので、救われたとは思えなかった。他のルートでまたがんばろう、な。

ノーマルエンドは、そんな消化不良感をなくしたエンディングで、これはこれで有りだと思えました。全ては報われないけど、希望を持てるようなエンディングだった。

バッドエンドはキョウゴだけ騙されてアダムさん大勝利なエンディングでした。ほんと邪魔者居なくなって嬉しい感たっぷりでつられて笑顔になりそうになった危ない危ない。



というわけで、途中までの流れはある程度納得できるものの、詰めの甘さというか、消化不良感は否めません。面白いかと聞かれれば、それなりだったんですが、それでももっと煮詰めることが出来た部分はあったのではないかと思う。
キョウゴと主人公の恋愛模様は清純で初々しくて可愛らしかったです。恋愛過程は納得できるし好きだけども、設定部分には納得出来ない部分がままあるといった感じでしょうか。

とはいえまだまだ一人目、今後どんな感じで楽しませてくれるのか、アダムさんがどんな狂喜乱舞を踊ってくれるのか、楽しみなのであります。
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