全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

24 2014

19℃ 感想

とても久しぶりにADVらしいADVをプレイしたかもしれません。(と思ったら数ヶ月しか経ってなかった)

製作者:19may様(解散されたようです)

公開前からちらちら気にしていた作品、フリーゲームです。辛口・ネタバレありますご注意。



●シナリオについて

楽しいっちゃあ楽しい部分もあったんですが、どこか詰めが甘い、そんな作品でした。話が短くてサクサクプレイできるためか、各キャラの好きになる動機がよくわからないまま終わってしまって(或いはインパクトが薄い)、萌えるエピソードもあったのに、燃えきらずに不完全燃焼のまま鎮火してしまったのが残念だった。終わりは尻切れトンボ感がありますが、同じルートを二度プレイするとささやかな後日談も見れたけども……うーん。主人公がキャラのことを『好きかも』と思い始めて、それが『好き』に変わったのかな~的なぼんやりした感じでなくなんやかんやモヤモヤしているうちに終わってしまわれた。あと無条件で各キャラほぼ全員が主人公のことを好きになるので、選択肢を選んで攻略するという気持ちにはあまりなれなかった。
主人公の年齢も大人めですが、大学生ならではなお話が見られるというわけでもなく、社会人ルートもありますが、そういうわけでもなく……ほんわかした少女漫画を流し見ている、そんな感じだった。かといえ萌えが無いわけでもないので、あと一歩何かが欲しい、自分にとってはそんな作品だった。
以下よりキャラ感想。攻略した順。

・椿さん
これ自分が高校生の時とかにプレイしたらまた印象が違ったんだろうな、と思うんだけども、大人になった今だと、『この38の支店長が新卒の子に手出したら周りの行員にどう思われるんやろか?』と思い始めると、なんだか辛くて辛くて変な脂汗が出た。夢がないと言われたらそれまでなんですけど、敢えて社会人にした意味がなんだったのかな、と。二人共年齢差には悩んでいる感じでしたが、立場で悩んでいる感じはあまりしなかったので。
失敗した後に慰められて気持ちが溢れだして主人公がキスぶちかました時には、意識を失いかけた。ちょっとしたミスならともかく、いろんな人の今後が関わってくるような出来事の後にそれかと思うと脂汗がじんわりじわじわ。銀行ならではのエピソードを上手く織り交ぜてて、そこは面白かったです。
あとお酒飲んで話さなかったことを、お酒入りのお菓子で喋っちゃったっていう展開がどうも理解できなくて……自分が下戸なのもありますが、液体のほうがやっぱ強いっすよアルコールは……。(発泡酒一缶で便座とお友達になった仲)

・夏木くん
いやあ!ほんと!もっと!もっと来いよ!ってヤキモキしながら進めたルート。キスしたのに手は繋げない……って言わんとしていることはなんとなくわかるしじれったい気持ちにもなるけど、キスしたからええやんって思ってしまったのは私が色んな物をドブ川にでも投げ捨ててきたからだろうと思ったら切なくなった(幾千のR18を攻略してきた代償)。主人公、夏木くん共々純情で可愛らしいルートではありました。
ハッピーの終わり方が、……続きは?と思ってしまうような出来だったのが残念。次こそは頑張る!と夏木くんが意気込むノーマルEDの方がかっこよかったし、着地点が綺麗で自分は好きです。

・真弓くん
とっても好き。かわえがったです。高校生ならではのじれったさというか、上手く伝えたいのに素直になれなくて些細な事でそうでない気持ちが勝って口に出るときは違った言葉を発してしまったり。好きになった動機が少女漫画及び乙女ゲーで何万と繰り返されてきた展開だったのは残念でしたが、何万と繰り返されてきたからこそ感情移入もしやすかった。
答えが分かっているのにお互い行動に移さないので本当にジレジレしてたんですが最後の最後でどかんと来やがるので、真弓くんもやるときゃやる男で良かった良かった。あと二次元ショタコンな自分がにっこり雑巾笑顔なスチルもあったので大変美味しいルートでした。エンディングによっては成長後も見られますが、成長せんくたってええんよ……?

・隠しルート
隠しっていうかもろバレっていうかなんというか。もう何年も患ってきたんだろうなあっていうのはわかったんですが、彼がそこまでして思いとどまっていた理由は一体何だったのかが理解できなかったので、感情移入がしづらかった。こちらも最後の最後で怒涛の猛攻撃な部分は、抑えきれない思いがダム放流な勢いだったのは分かったんですが……。あと、主人公は彼の気持ちをちゃんとわかって、彼のことを好きになってくれたのかなあと思うと微妙な気がしないでもない。
このゲーム、設定も含め彼が一番の主力選手な気がします。設定に差が付けられすぎてて、ちょっと悲しかった。(正確に言うなら、隠し>>真弓>>椿=夏木 といった感じでしょうか)
彼のルートのスチルが殆ど主人公の成長記録で埋め尽くされてるのがちょっと怖いような、思いの深さを感じられるような、そんなようなそうでもないような。
19℃というタイトルはきっと彼の為に付けられたんでしょうが、最後までよく意味を理解できなかった。(私が見落としてる可能性のが大きいでしょうが……)

●システム
乙女ゲーでは珍しい、ノベルゲースタイル(画像いっぱいに文字が表示される形式)。自分はこちらのほうが馴染み深いので文字は読みやすかったんですが、この形式の弱点というか、誰がどの言葉を発したかっていうのがイマイチわかりづらかった部分もあった。
あと、時間軸がイマイチわかりづらかった部分がある。話の途中で過去回想になったりするのですが、演出が変わらないため、いつ回想に入っていつ戻ってきたのかが少々わかりづらくて。
スキップ、セーブ、ロードなどの基本機能は難なく動いて有りがたかったです。スチル見るためのアイコンが小さすぎてもちっと大きくして欲しかったところでしょうか。

●イラスト
このゲームの一番の売りどころは、立ち絵の種類の多さに有ると思います。とにかく場面に応じてよく動くこと動くこと……商業にはない同人ならではの売りだとも思いました。見ていてとも楽しかった。
本当に描くのが大変だったであろう枚数の多さで、ところどころに入るきょとん顔の目パチや指の動き、表情から何から何までを逐一シナリオに合わせていて圧巻です。且つ、イラストも塗りも綺麗でスチルを見るのが楽しみな出来でした。というか立ち絵が1つの一枚絵みたいに感じられるぐらい、新しい立ち絵がどんどんどんどん出てきてすごかった。
欲を言うならもうちょっとガツンと来るような甘めのスチルが欲しかったですが、ほのぼのな感じで終わるところもこのゲームらしさなのかもしれません、シナリオがそうだったので。



シナリオに関してはちょっと残念な部分もありましたが、さくっとプレイ出来てスチル枚数もそれなりで概ね楽しんでプレイ出来たと思います。立ち絵にかける情熱を見ると、作りたいものを作るという同人ならではのこだわりを見ることが出来て良かった。
攻略キャラも同い年、年上、年下と分かれているので誰か一人は好みのタイプがひょっこり出てきてくれるのではないかなと思う。

オススメ攻略順は、特にありませんが、好きそうなキャラは最後にとっておくのがよいかと思う。自分は真弓くんを最後にとっておいて良かった、美味しかった。隠しは三人を攻略しなきゃ攻略出来ないようになってますが、彼の患いっぷりからすると一番最後で良かったと思えます。


次もぼちぼちADVか何かをプレイしていきたい。肌に合いそうなゲームをちょくちょくプレイできたら良いなと思います。
関連記事
スポンサーサイト