全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

15 2015

弁慶、朔ルート クリア

自分でも謎な勢いでゴリゴリ攻略していますが、結構失敗したり同じ章をぐるぐる周ったりして時に意識が飛びそうになったりもしましたがなんとか元気で我が神子をムッキムキに仕立て上げております。
九郎ルートとかは5章ぐらいまで来ておきながら『春(一章)で弁慶さんを偵察に行かせないと行けなかったかも……』みたいなこと言われてもう弁慶に逆鱗やるから福原偵察に行ってきてくれ、私はここでひたすら怨霊封じている、と大分むしゃくしゃした気持ちになりましたが結局元気に京の清浄化に励んでおります。

(※PS2版をフルコンプ済みの感想です)


●弁慶ルート
私の弁慶の記憶は、『裏切るし非道な部分もあるけどちゃんと理由がある、コーエー御用達の火付けボーイ』ということでした。
この、『裏切るし非道な部分』というのが、今の自分でも許容範囲内であるかどうかが自分のことながらとても興味深かった。それと私のオンボロ補助記憶装置もそれなりに動いているようでよかった、間違ってはいなかった。

それにしても火付けボーイなスチルの印象が強くて、それだけで終わられたらどうしようかと思ったけど、少なくとも私にとっては考えさせられる話で、『弁慶という存在を心がどう処理するか』で非常に悩んだ。
簡単に言うなら、少数を犠牲にして大勢を救えるならその方法を取るタイプ(今の作品で言うとFate/Zeroでいうところの切嗣が近いでしょうか。あれは極端ですけども)。私が印象に残っている火付けスチルでも、平家にそこまで追い打ちをかけんでいいのにかける。それだけでなく自分の部下をあっさり見捨ててまで清盛を討ち取らんとする。

「罪だとしても最善の方法なら行うしか無いんです」
この台詞が正しく彼の行動理念。弁慶が行う行動は『最善の方法』だとは思えませんが、それでも迷わずそれを行ったわけではないし、弁慶本人もそう思っているわけではないと感じた。『最善』ではなく『合理的』って感じでしょうか。「一刻も早く戦を終わらせたい」この台詞が弁慶の一番根底にあるものだと自分は感じたので、弁慶を責め切れるわけでもなかったし、気持ちがわからなくもなかった。(全部わかる、というわけでももちろんないですが)
火付け後の望美との言い争いは緊迫感もあって楽しかった、と評するのも如何なもんかと思いますが。弁慶のその判断を誰にも仰がずに、独善的に実行するのを望美にガンガン阻まれて、相当ストレスたまったろうな~と思いました。でも実行しながら「これが本当に正しいのか?」という思考も弁慶の中には少なからずもあったと思うので、望美に止められて安心する部分も大きかったと思う。

しかしながら、根本の原因に関わっているのも弁慶なわけで。わざとではなかったとはいえ弁慶が余計なことせず黒龍消滅させなけりゃ朔も悲しまなかったしもっと違う未来があったのだと思うとやりきれない部分もやっぱりある。と言うか自分勝手。周りに相談とかしなかったんかい軍師なのに、と思ったけど、作中で『九郎のこともあんま信じてない』的なことを言ってたので……九郎信用ないなあ……。(信用されてもそれはそれで困ると思っちゃう寂しさ)
でも自分の尻拭いのために何の関係もない命が手折られたのだと思うと、まゆをひそめる部分も大きいので、やっぱこの逆鱗でいろいろやり直しませんかね弁慶殿。
でも『自分のしたことへの苦しみ』という部分ではそれなりに共感する部分もあったような、そうでなかったような(自信がなくなってきたスマン弁慶)

裏切るのが相手の心をへし折る最大の武器でもあるとは思いますが、諸刃の剣だよなあと。結局弁慶のこと、誰も信じてくれなくなっちゃう危険性の方が強い気がした。そうなる前に色々トドメを刺せればいいんでしょうが、大分神子の力を借りないとやっていけてない感じもした。そうなる前に、嘘ばっかりつくんじゃねえ!と望美にガンガン言ってもらう展開で良かったのかもしれない。

ちなみに、彼のルートでの以下の台詞が結構お気に入りです。
「罪を終わらせる方法があると知っていながら、行わないことも罪です。どちらにしても罪ならば、意味のある罪を僕は犯す」
それが本当に罪であるかは別として、それを罪だと思い込んでいるある意味どこまでも独善的な弁慶が、自分は面白いと思った。ただ、自分の尻拭いの為に犠牲にされたその他大勢の人のことを思うと、彼は許されるべきかと言うとまたそれは別問題な気がする。まあ本人も許してもらおうだなんてさらっさら思っちゃいねえとも思いますが……。

あとこのルートはラスボス後に唐突に好きでしたと弁慶に告白されるので、とてつもない唐突感が逆に心地よくなってきた。
この突発的告白に対し『スマン!私は元の世界に帰るわ!』な選択肢を選んだ時の弁慶の未練たらたらしーい感じはなんとも言えない気持ちになった。何としてでもこの世界に留めておきそうになってしまうからさっさと帰ってくれ的なこと言われるんですが、さすがにこの時はおいおいここまでしてもらってどの口がそれを言うんだい白龍ヤッちまいな!って思いましたがそんな女々しさも弁慶を形成する要因なのかもしれない。
恋愛もクソもないルートでしたが、この話の主軸はそこじゃないと思ったので、むしろこの無くてもいいけどあったほうがなんとなく美味いみたいな刺身のツマな恋愛描写でもそれはそれで良かったと思った。


●朔ルート
ある意味乙女ゲーにあるまじき心温まる親友ルート。
恋愛ゲーの宿命ですが、乙女ゲーにおいても男より大切なモノはないという鉄の掟のようなものがある。作中で親友と語られた存在がどんなに傷つこうとも男より優先すべきことはなく、攻略対象を取り合うものならだし汁にされるのがほぼ常みたいなものであったと思う。
初プレイ当時から何年経って大分記憶を吹き飛ばしてきた私でも、朔ルートの流れは忘れなかった。このルートの主人公は朔の補助輪のような感じで、朔は自身の越えるべき壁に向き合い、それを主人公が見守り後押しするような形。なんと見事に八葉がだし汁にされており、いい風味を醸し出している。
今一度プレイして、やっぱりこのお話の、短いながらも上手く要約された流れと、オチの切ないけどなんだか希望を見せてくれる明るい終わり方には元気にさせてもらえるのであります。

消滅してしまった黒龍のことが諦めきれなくて、でも自分が黒龍の神子であるから、黒龍が今どんな状態であるかがわかってしまい苦しむ朔を見るのはほんともう辛かった。主人公が謎の力強さでまだ諦めちゃいけないと励ますシーンで、今まで優しくて声を荒げることなんて無かった朔が、涙を流しながら叫ぶシーンが切なくて切なくて……。朔本人も似た感じのこと言ってましたが、励ます本人(望美)は心底本気なんでしょうけど、居るかも分からない、ほぼ居ないのが分かっている存在を無責任に『諦めるな』なんて言えるのはこの神子だからこそだなと思った。終盤で朔が『望美と居ると不思議と力が湧いてくる』的なことを言うんですが、謎の力強さを持っているというか、謎の説得力というか……ここまで力強い意思と行動力で数多の男性を叩き落としてきたのを見ていたからというのも強いだろうけども。
それでも朔が『進むのも諦めるのもどちらにしろ苦しむなら、進む方の苦しみを取る』という前向きな選択をしてくれたのを見守り、遙か3で幸せになってほしいランキングダントツ一位に上り詰めました。

朔はどのルートでも一貫して主人公を支え、信じてくれるし、悩んだ時は柔くそっと後押ししてくれる。少々主人公の励まし方が力強すぎる部分もありましたが、他ルートで後押ししてくれる朔への恩返しなルートでもあったのかもしれないなあ。どのルートでも、その後に黒龍とまた出会えますようにと願わざるを得ないのであります。

ちなみに朔ルートおまけの後日談はこれまたほっこりしました。ちび黒龍は朔の愛した黒龍ではないのかもしれないけれど、どこかで繋がっていると思いたい。なんとなくそう感じさせる心温まる後日談でした。
例え少しだったとしても。やっぱり最後はハッピーエンドがいいよ……ねえ、忍人先生……(悲恋気味のルートがある度に忍人先生に語りかける)。


次は先生か白龍に行きたいところですが、刀剣乱舞で踊り狂ってるうえにときレスのライブまで開催されて踊り狂っているというか不審な動きみたいになってますがぼちぼち平行して進めていきたい。
それにしてもショタっぽい子狙ってるのに、むこう(刀)もこっちの邪気を察知しているのか我が部隊の年齢層はますます高くなっていくばかりなのであります。
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