全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

20 2015

ルード、コハクルート クリア

新しいハードでプレイしたのもあってか勢い衰えず駆け抜け続けております、押忍。
かつて母に『何鼻水すすってんの?』と怪訝な顔をされたPSPのシャー音もUMD読み込みのタイムラグも殆ど無くて快適です。これぞ次世代機。さっさと乗り換えれば良かったと思う気持ちもあるものの、タッチパネルとかハードウェアの特性はやっぱり活かされてないのでなんだかなあと思う部分もなきにしもあらず。
とは言えゲームボーイ、カラー、アドバンス、PSP、DS…といろいろ携帯機を乗り回して来た身としては技術進歩に嬉しいやら切ないやらな謎の複雑な気持ちを抱かされている。

そんなハードの話はともかく、遙か6自体は、ぐっと引き込まれるような驚きな展開はないものの、本当に丁寧に作ってあるなあと感じた。背景も使い回しとかではなく、アイデアで演出も兼ねた背景にしているし、物語も一つ一つのポイントを『ポイント』だけでなく、その後も利用されるような流れを考えているというか。上手く説明できない自分の語彙力が憎い。
話の中身は重くドロドロした部分もありますが、全体的には『綺麗』という印象を受ける。攻略した二人がキラッキラのピッカピカの純白ボーイなところもありますが。と言うか本当にですね、この二人がピュア過ぎて、残った輩共がなんだか怪しそうな、急に感情爆発とか起こしそうな人たちばっかり残ってて攻略順間違えた……って思いましたが、これはこれで自分にあった攻略順なのではないかとも思った。ダリウスと一緒に足の引っ張り合いをしたい。

以下よりそんなピュアボーイたちの攻略記録である。


●ルードルート
彼にはある意味裏表が無い。隠していることはありつつも、隠し持った感情は無いから、ルードが思っていることは簡単に予想できるし、感情移入も出来る。その分意外性という面白味も無いのだけど、ルードはそういうのが無くて良かったと思っている。その辺りはちょっと捻くれた大人陣にでも任せておけばいいんだよ(やけくそ)。

ハッキリきっぱりしたその立ち振舞いと、ダリウス教信者っぷりが目に余る部分もあるものの、ちゃんと理由は語られるし納得もできるものだった。彼は鬼の一族の後継者だったらしいが力が無く苦労していたところに力を持て余していたダリウスが現れ……っていう。ルードは一族を代わりに継いでくれたダリウスにそらもういたく感謝していましたが、私はもうヒヤッ……って感じでしたね、あとゾクッ……って感じでした。漫画だったら顔にザックリ縦線入ってる。そこはかとなくダリウスの計画性みたいなものを感じて、他人のルートなのにこの存在感……!って強く拳を握りましたが、とにかくシナリオが上手く、ちゃんとルードを主役にした話だったのが、きれいな流れだなあと。

このルートのすごいところは、意外性は全くなく『先が読める』シナリオでありつつも、イベント一つ一つがぶつ切りなのに、それが後半でちゃんと綺麗に回収されているところ。それが違和感無いんです、これマジ伏線ですよ!覚えといてください!っていうモロ見えの伏線に腐るほど出会ってきましたが、このルートはイベント一つ一つを見れば萌えイベントの1つに感じられるのに、些細な事でも後からちゃんと拾ってくれるところに唸りました。もちろん、ルードのキャラクターからも逸脱しては居ないし、とにかくもう違和感がない。綺麗に回収されていくので、嗚呼あのイベント一つ一つがこの子たちの今に……ってもう何目線か自分でもわからなくなっていた。
逢瀬を重ねて好きになっていったっていう理由はちょっと物足りなくもあったけど、ルードは鬼の一族の将来や自分を救ってくれたダリウスを補佐することで精一杯で、そこに突如現れた一生懸命な女の子に惚れるのもまあ無理ないかな、と納得は出来ました。じれったく甘酸っぱい、歳相応と言った感じでそこがまた可愛らしかった。眩しくて干上がりそうだった。

ダリウスからも卒業するイベントは感動もしたんですが、ダリウス自身がそれを待ち望んでいたっぽくてそういうダリウスの達観した部分が小憎たらしい…と拳握りながら応援してんだかしてないんだかもう自分でもよくわからなくなってきた。ダリウスに気を取られ過ぎ。
彼は彼なりの信念があるし、厳しいところもあるけれど、評価するところは評価してくれ、失敗を責めるばかりではないので、主人公とは本当に良い関係を築いていけそうです。というわけで萌えを感じる部分は多くはなかったんですが、シナリオの流れが綺麗で、良い物を見せて頂いたという気持ち。

ちなみにこのEDは主人公残留EDでした。連れて帰っても問題なさそうな感じでしたが、主人公もあっさり居残っちゃいました。ラスト付近が劇的だったんで勢いで居残ってもまあわからなくもない。ここでほなさいなら!ってすることも出来ますが、なかなか侘しい気持ちになりました。あとEDキススチルあってド深夜でうとうとしながらプレイしていた私の目が一瞬でかっぴらくぐらい驚いた。遙か3の運命の迷宮でヒノエにキスされた時はリップ音でスチル無くてもたいそう驚いたもんですが、まさかネオロマでスチルまで出してくるとは思わなくて。(いや私がプレイして見てるはずなのに忘れてるだけかもしれないが)
ただなあ、それを子供たちに見せつける展開だったのは情操教育上良くないと思うんで、ルードさんはプレイ開始直後のピュアな気持ちをもう一度取り戻してください。


●コハクルート
ピュアボーイその2。第一印象の感想の時に、『周りの大人に流されずピュアなままで居てほしい』みたいなことを語ったと思うんですが、この子の真っ白具合が切ないし苦しいし可愛いし、一途すぎる献身すぎる愛は神子を利用しようとするあの人やこの人のことを思うと際立つ真っ白さ。

憑闇という病気(ということにされている、人間の怨霊化みたいなもの)を抱えた記憶喪失の少年ですが、想像通り彼の記憶を取り戻していくルート。いきなり彼の記憶を取り戻していくのではなく、ちゃんと段階を踏んで、主人公と一緒に探して探して記憶を取り戻すきっかけを得たのは良かった。ルードルートでも語りましたが、意外性はなくても理由付けはしっかりしていてとにかく違和感がない。
最初に彼の暗い過去から思い出して嫌だと逃げる彼を引っ張り続ける主人公には、蚊帳の外だから出来ることだとも感じたけれど、でもそれは主人公自身が彼の明るさから『コハクが暗い過去ばかりを持った人間ではない』と信じきったところでいい意味で「やられた!」と思いました。最初は流されるままだった彼女が(それでもゆき様のことを思えばだいぶちゃんと考えてはいた)、ちゃんと自分自身で目で見て判断したことで、コハクを信じ続け支え続けるのが……。
コハクは何度も主人公のことを女神様、というけども、彼の決して良いとはいえない生い立ちからしても、ここまで支えてくれる彼女は『女神』にほかならないとは思う。っていうか今音楽界で女神女神言ってたお方々を思い出して、ネオロマ主人公女神多いなと思った。ネオロマ女神会とか開催出来そう。

話を戻して。コハクは本当に献身の子です。与えられた恩をそのまま真っすぐ返す、ある意味恐ろしい子。見返りを求めないピュアさ、暗い過去や酷いことをされても闇堕ちしないある意味『強い心』を持った持ち主。その真っ直ぐさが眩しくて目が潰れるかと思った。
「あなたを無理に奪ったりするのはなんだか違う気がして」と、自分の気持を伝えてもあくまで主人公を優先し続ける姿にはダリさんには耳かっぽじってよく聞いて欲しかった。
彼の格好からもなーんとなく出身を想像できるかとは思いますが、花街出身でした。でもなんか、想像していたより悪い過去でなくてよかったというか、これほんと18禁ゲーで無くてよかったというか、一般ゲーでホントに感謝(自分が何を想像したのかは文字に起こすにはなんとなく辛いのでお察しください)。コハクみたいな元気キャラクターが闇堕ちするとホントべっこり凹むので、この漢字みたいにぼっこり行くので。
つらい過去もありつつ、彼の周りにはちゃんと『良い人』が居て、それが今の明るい彼を形成していったのだと思うと、この世に感謝……と青い天を仰ぎたい気分です。

ラストのコハクと主人公の互いの献身っぷりは何でこんなきれいな世界なんや……と潰れそうになる目を抑えながらも、主人公を敵の攻撃から庇うコハクを見ながら、仄かによぎる遙か4の忍人EDを振り払うのにほんと必死でした。ラストはネオロマンスさん頼みますで!と心のなかで何度拝んだことか。
ある意味彼のルートは、『完全な形』では幸福になりません。それでもご都合主義で補われている部分が多いですが、この『完全な形』じゃないからこそ、コハクの献身っぷりが際立つし、彼の主人公への一途っぷりがより一層輝きを放つと申しましょうか……私の目は潰れた。
ラストの語りで、コハクがどれだけ主人公を追いかけ求めたのか、その厳しい道中を想像するだけで胸が痛むし、それを乗り越えたラストだと思うと普段口を開けばうんこだの下ネタだのなんだの言ってる私の瞳もきれいなジャイアン並みに光輝いております。


あとから気づいたんですが、年齢順で言えば、ルード(15歳)<梓ちゃん(16歳)<コハク(17歳)で本当に同年代の子ばかり立て続けに攻略してしもうて……これからドロッドロの大人組な可能性を思うと、萩尾さん(もしくは有馬)がそういう意味でのオアシスっぽいので、某フルート先輩見たくならないでくださいお願いしますと手をこすり合わせるばかり。いや、なったらなったで一緒に足の引っ張り合い引っ掛けあい殴り合いになるのでそれはそれで楽しむ気がする。


戦闘システムはコツを掴めば楽でも、面白くもなんともないですが、システム自体は周回プレイを意識しているものでそこはちゃんと考えられているなと、感心しました。面白味は無いものの、システム周りはちゃんと快適で、今のところ特別バグもなく、半端無く安心してプレイ出来ているのが逆にそわそわするというか。(この日本語の無茶苦茶感で私の戸惑いをお察しください)
このブログを書き始めて、引き継ぎですらバグっていたソフトを出したりトンデモシナリオで魅了してくれたり、血の涙を流しながらもネオロマンスにすがりついて、こうして感動を得て遙かシリーズをプレイ出来ている今があるとは想像もつかなかった。それでもなんだかんだ言って一貫しているネオロマの『健全性』っていうのは私にとっては青々とした木々の中で降り注ぐマイナスイオン。……自分でも何を言っているかよくわからなくなってきた。
あと憑闇もどきの強兵集団の人たちの顔が、遙か6をプレイする前に連勤が続いてストレスをどこにもぶつけられなくなった時の自分の表情にそっくりで大変笑いました。千代ちゃん元気な時に浄化してくれ。

次は政虎と帝国軍側の誰かと戯れてきます。我が神子もだいぶムキムキになってきて今のところ黒龍の神子らしく八葉なぞ必要ないぐらいキングオブキングです。
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