全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

23 2015

政虎、有馬、秋兵ルート クリア

一ヶ月にこんなにこのブログを更新したのも何時ぶりでしょうか。というかむしろ昔の私のバイタリティは一体何だったのでしょうか。
最近では身体に鉛でも付けたがごとく攻略スピード鈍行な自分ですが、なんとなしに一気に駆け抜けております。駆け抜け終わったら意識を失っていそう。

以下より猛獣と帝国軍人たちを侍らせた感想です。


●政虎ルート
先日の同年代ピュア組から一転、政虎を一言で表すなら金!女!暴力!でとてもわかりやすい。ピュア組をたてつづけに攻略しきれいなジャイアンな目をしていた私の瞳も思わず点になりながら、Vitaを持つ手がカタカタと震えそうになりました。ネオロマンスで事情はどうでも良いからヤラせろオーラこんなに出してきた人は初めてなんじゃなかろうか……いや、自分がプレイしてきた中でであり、他にももっとエロアピール光線出してきてた人居たのかもしれませんが。

というわけで、前半戦はとにかく虎からの牽制が続く。いきなり猛獣手懐けるってのも無理な話だと思えば、なんだか納得できたのが面白い。牽制されながらも近づいていく主人公でしたが、意外と不思議とイライラしなかったというか、まあ近づかないと攻略出来ないし…という気持ちを持ちつつ、ダリさんが『神子様には手を出すな』的な忠告をしてくれていたみたいでそこはもうズケズケ踏み込んで行きました。
ちょっとずつ仲良くなりながら、ちょっとずつ心を開いて、ちょっとずつ事情を知っていき、ちょっとずつ近づいていく……ヤるぞコラみたいな事言ってデカい図体してるのに甘酸っぱい恋愛してんなあ。ただ、虎は虎の過去を知って同情してほしいわけでも可哀想と思ってほしいわけでもなく、『自分が生まれて生きた世界が普通の世界』だと思っていて、そういう意味で選択肢をちょっと間違えると好感度が下がるのが印象的だった。

虎がお金を欲しがってる理由は、過去に父親が事件?事故?で亡くなった真相を突き詰めるため情報屋に支払う代金が必要ってことでした。この過去が虎ルートの軸になっていて、虎というキャラクターの軸にもなっていたのが良かった。父親が鬼で母親が人間のハーフですが、父親は鬼にしては優しい穏やかな人っていうのがもう……どうしてこうなった……っという気持ちも無いわけではないですが、この荒ぶる虎が厳しい世界を生き抜いてきた虎の生い立ちを想像させて、それをおかずに美味しくご飯を食べていた私にその立派な上腕二頭筋でラリアットでもカマしてほしい。

個人的に印象的だったシーンを1つ。台所でばったりあった虎と何を会話していいのかわからなくなった主人公が、卵焼きを手順を口に出しながら作る、というシーンが……もうほんとえげつねえほど可愛くて。本当に何気ないシーンなんですけど、図体デカい男と可愛い女子高生が卵焼きで距離を近づけていくっていうのが、ああ、米が美味い。ちなみにこのシーンも後々に回収されていて、その度に口の中に芳醇な甘い香りが広がりましたよ。この世は本当に美しい。

ちなみに最後の最後まで、過去が軸になったお話で、決戦前でさえもそれを回収してくるとは思わなかった。三人目の攻略でしたが、どのルートも伏線を丁寧に扱っていて、安心して身を委ねられるシナリオなのがすごい。虎のことが好きでも、鬼が人を傷つけることがあるなら戦う、っていう主人公の強い意志も見られて唸りっぱなしだった。

ちなみに最初は驚いたエロ様展開ですが、そこはネオロマンス、ちゃんと線引はしてくれました。このシナリオならちゃんと線引してくれるだろうなあと思っていたので、安心して見ることが出来た。他の人よりも肌色スチルは多めでしたが、もうご愛嬌だと思った。個人的には、二章のダリウスに「悪い猫にはお仕置きだ」みたいなことを言われた時のほうが背筋がバリ凍ったので、そういうことなんだろうと思う。

生まれ育ったところにもう未練はないからお前のところ行くわ、と現代EDでしたが、虎は本当に順応性高そうでどこでもやっていけそう。虎のお父さんのように、コレと決めたら一途で行くんだろうなと思う。良い親子関係を見せてもらって、ハラハラドキドキしつつも大変心温まるルートでもあった。


●有馬ルート
さらに一転して堅物帝国軍人。この人とどう恋愛するのかが気になりましたが、まあ綺麗に手順を踏んでらした。
帝国側の堅物さんですが、前半はとにかく距離を縮めていく感じで、ちょっとダレるかな~と思っていたところで、話が進むし神子との距離も縮んでいく。というかこういう人ってこちらから押せ押せ隙を見せたら全力で攻め込め!って感じじゃないと話が進まない雰囲気だったので、神子側の頑張りが目立つ感じでした。

とあるきっかけでループ世界にぶっこまれてしまうんですが、50回同じことを繰り返してもいつもと変わらない様子だったのには彼の強靭な精神力にはおったまげた。そりゃこちら側がちょっとの隙間をぎりぎり攻め込まんといけないわなと思った。だいぶ軽い感じで50回ぐらいって言われたんですが、50回って相当じゃないですか?会う人たちに50回同じ反応されるって相当ごっつ神経削られると思うんですが……そこに神子が飛び込んできても『おっ、なんかいつもと違う人来た』みたいな軽い反応でこっちが驚きましたわい。
ただ一応神経は削られてた部分もあったみたいで、そこの隙間にもう両脇に槍持って攻め込みましたよ。ここで攻めなきゃいつ攻める。その甲斐あってか、ここからぐっと距離が縮まって、ここまで来たらあとはこっちのもんです。

最後の最後まで有馬らしい堅物な、じれったい感じの話でした。ただ熱いところはちゃんと見せつけてくれるし、己の気持ちもちゃんと告白してくれて可愛らしい二人でもあった。このルートは、自分の目指すべきものや信念と、主人公への気持ちのバランスがすごくちょうど良いなと感じながらプレイしていた。有馬は帝国軍人でありながらも、より市民側というか、いまの警察で言うなら交番勤務みたいな、人々の平和をこの手で守ることで己の在り方を実感するんだろうなと。
そんな感じで途中からダリウス側につくんですが、帝国側ながらその信念を感じられたので、展開には納得いきました。ただなあ……有馬ルートなのに手握られて連れ去られそうになった時は放心したよダリさん……。

あとこのルートで、ラスボスであるマガツカグツチノカミ(早口言葉)の正体と生まれ故郷がちょろっとわかりました。いや、生まれ故郷がどうだって話なんですが、有馬とつなげるとは思わなくて、いろいろな要素を本筋とつなげているなあと、感心。
EDは大正側に残って一緒に軍人やってて驚きました。軍人というよりも、やっぱりお巡りさん的な印象のが強い。もう何が違うのかわからんくなってきた。


●秋兵ルート
劇団片霧秋兵。もうこの人の、なんというのか、なんとも言えない感じのお世辞と口説きがもう背中が痒くて痒くて。帝国軍側来てからのイベントがまずロミオとジュリエットですよ(ちなみにコレなんかの伏線になるのかなと思ったらあんまりならなくて笑った)。 劇団開催される度に、これは彼が本音を見せてくれるまでの序章なんだよ早く本編来いと思いながらプレイしていた。そのおかげか、国を巻き込んだ壮大な親子喧嘩(というよりも一方的な歩み寄りだったけど)の最中はさすがに劇団も中止されて、自分も安心して本編に入り込むことが出来た。

虎ルートとはまた違った親子関係で、そこが主軸でした。偉い両親持ったら子も偉い態度とっちゃいそうだけど、秋兵はたまに劇団を開催するだけで比較的まっすぐ育ったなあと思う。自分の立場を利用しつつも、それを良しとしていない描写が結構あったので。
親が軍人なので、本人も軍人の道を選びましたが、彼は軍人に向いてないと思う。というのも、途中で仲間の軍人が新薬を盗んでその軍人が秋兵に命令されたと罪をなすりつけようとするんですが、秋兵がその罪を被って、結局なかったことになるっていう。いや、なかったことにされるのはまだいい、そのことに関してはちゃんと憂いてもいたし。ただ、その新薬は病気の親のために盗んだらしく秋兵もそれを知っていたから庇ったのだと思うんですが、規律の厳しい軍に身をおく人間が、親云々の事情はともかくそういうのを鑑みてしてしまうのが、どうかなーと思った。どんな事情であれ盗みは盗みだろうし、だから秋兵は根の部分では『国を守る』ことに力は入っていないだろうなと感じた。まあ、そこで流されるまま身を置く彼も否定出来ないというかなんというか……。

有馬ルートがこちらから攻めこむのなら、対比で秋兵ルートは後半はガツガツ攻めこまれました。告白もされるしベッドに押し倒されるし(いやらしい意味ではない)。有馬→秋兵ルートだったのでなんか攻略されてる感が気持ちの落ち着けどころが見当たらなくなって良い意味でハラハラしました。これぞ乙女ゲーだなと……なんか変な気持ちを取り戻したりもした。

基本どのルートでも諸悪の根源化している秋兵の父の総長さんですが、秋兵母が亡くなった時にもあまり悲しんでなかったとかいろいろ言われて、結局悲しんでいたみたいですが、このへんは描写不足で、今更こんな帝都巻き込みまくった後にそんなこと言われても……とあまり感情移入は出来ませんでした。国のためといいながら、結局ガッツリ国に損害与えてるのが皮肉というかなんというか……。
ただ、どんなに道を外したとはいえ親は親。昔は割りとそれなりな親子関係だったようで、そのことを思えば、彼がマガツカグツチノカミ(変換できない)に取り込まれた父親を救いたいと願うのを責める気持ちにはなれなかった。ただ鬼側がそんな彼に協力するっていうのは都合良すぎるんじゃないですかねえ……あんなに帝国側はクソ!みたいな対応しておきながら、結局これかーと思うと……いや、そこまでドロドロの胸糞悪い話にならなくてよかったという気持ちはあるにはあるのですが……。それでいいんすかダリさん……あんなに帝国側のことボロクソ言ってたやないですか……。

EDでは、帰るか居残るかを珍しく悩みに悩んでました。一度お祖母ちゃんに別れの挨拶してから、秋兵のもとに戻ってくる展開はよかった。ご両親の存在はもう、この際、いいでしょう……気にはなるけども。というか、異世界に急にぶっこまれ巻き込まれんでもいいことに巻き込まれた割にはお勤めが終われば龍神がホイホイ元の世界へ帰そうとするので、対価が足りないんじゃあないですかね、黒龍さんよ……。
エピローグは、いきなり『私の夫』とか言われて結婚してて思わず手が滑って顔面にVitaを落としました。本人幸せそうで何よりでしたけど、親父殿の罪がやはり軽んじられているというか……いや、幸せになってほしいし秋兵には罪はないとは思うけど、完全に無いわけじゃないし……と複雑な気持ちです。


遙か6、意外と『家族』がテーマなのかもしれません。有馬ルートではちょろっと出てきた程度でしたが、他の人たちは家族を引きずっているような描写が多く見られた。その中でも特に『父親』が印象的。
帝国軍側は結構どちらに残るかで悩む描写が見られました。遙かシリーズで毎度おなじみなので特に気にはしていなかったのですが、よくよく考えてみれば自分の今後を左右する重要な選択だよなあと。何か面白い展開が無いかと思って最後の選択肢で正解と逆を選んでBADを見たりもしてみたのですが、特に面白いこともなくあっさりEDになったのでそこは今までの遙かと変わらんでした。

次は玄武組を攻略したいと思う。どのルートでも安心感を与えてくれる九段と、どのルートでも正体があんまり掴めない村雨さんです。
そしておそらくダリウスが最後になります。と言うか今のところダリウスが最萌で、自分でもなんであんな神子を利用してやるぞ感満載な奴を……と額に手ついた時もありましたが、今ではもう開き直ってお互いの足を引っ張り合うのを楽しみたい。転ける時は一緒だよダリさん。
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