全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

08 2015

十矢 薔薇、石ころルート クリア

望月恒例怒りのキーボード叩き折りからのマウス爆発炎上。

もうどうやってこの文章打ってんだってかんじですが、スペアのキーボードはたくさん持ってるので抜かりはないです。ていうか今打ってて思ったけどどうしてこんなにキーボード持ってるんだろう(3~4台ぐらいある)。
ハルルートで上がりすぎた期待は壱波ルートでほぼ垂直に下がりきったため、十矢ルートは普通に普通のものがくればそれでいいみたいな気持ちになっていたのがまだ良かったかもしれない。誰かのルートで石ころ階級に落ちた時に、主人公のことをジェットコースターみたいな感じだなってぷぷぷクスクス笑われてたけど、私のテンションも今そんな感じである。

以下からそんなレジスタンスしてんだかしてないんだかよくわからないレジスタンスのリーダー十矢くんの感想です。


●薔薇ルート
なんと言ったらいいのか、もう……まあ感情移入はこれっぽっちもしなかったしひたすらマウスをクリックするだけの機械と化していたのでそれはそれでよかったのかもしれない。……いや、よくない……なんかもう大分力が抜けかけている。
この階級システムに染まりきった人たちの中でも彼は割りとプレイヤーに近い視点をお持ちの方だから、仲良くなるイベントも感情移入しやすくてそこはよかった。しかしそれは序章に過ぎず、ルートに入ってからの空回りっぷりが凄かった。

ルートに入ったばかりなのにキスブチかまされて好きだと言われて付き合うことになった大変スピード感ある恋愛を見せられたと思いきや、薔薇階級に上がって超スピードで階級システムに染まり上がる主人公。レジスタンスで階級システムに疑問を持った彼が、石ころに堕ちて虐げられるの嫌だ~とか言ってる女の子を好きだっていうこの無茶苦茶感でまず我が家のキーボードの母音がはじけ飛んで粉々になりました。
主人公は十矢に「薔薇に上がればいい」というし、十矢は「石ころに落ちればいい」というし、その先よりどうでもいいカップルの不毛な言い争いを繰り返し見せられ、学園を変えたいと言っていた組織のリーダーがこんな何の魅力も無くなってしまった女の子にグズグズになるのも理解できなかったし、十矢氏の女を見る目がなさすぎて辛かった。
主人公は「薔薇階級としての立場も、十矢くんも、両方欲しい。どちらかなんて選べない」とKUSO女っぷりをご披露なされて、一方で十矢は「ズルい女だな、お前は」とか言ってたけど、十矢それズルやない。ワガママなだけや。……っていう私のツッコミが部屋にこだまするだけなのが本当に辛かった。脳内ではシャ●Qが流れてた。
立場が違いながらもお互い醜い嫉妬心を見せつけてむしろ清々しささえ感じるまま、どちらもなんかよくわからんけど自分を曲げられないまま二人は隠れてこそこそ深夜に逢瀬を重ねてベッドの上でキスをぶちかましあっていたので、終わり頃にはもう好きにしたらいい……私はもう止めない……と無抵抗なプレイヤーがここに一人出来上がっていました。壱波薔薇ルート同様、これもバッドエンドではないのが凄い。

何が辛いかって言うと、お互いがお互いに惹かれていくのが描写不足のまま、いきなりお互い好きになられてちんぷんかんぷんなまま話が進んでいくのが辛かった。妄想や脳内補完で補えないほどの話の歪みっぷり。
主人公ももともと弱さがあったとはいえ結構な早さでこのシステムに染まり上がるし、そんな女の子に十矢がズブズブになっていくのが理解出来なかった。しょっぱなから壇上に立って「この学園を変えたい!」って言ってた男がですよ、薔薇階級でチヤホヤされたい~なんて言ってる女の子に惚れるとは到底考えられないし、まあ惚れるのは100歩譲るとしてもそれに足る理由が欲しかった。主人公特有のモテオーラか何かが放出されていたのか。

薔薇バッドでは、結局相容れなくなって十矢に相手にされなくなった主人公にザマアアアアって拳突き上げて喜んでいたら、薔薇階級に染まりに染まって、石ころの男の子にイチャモンつけて無理やり十矢に目付けられてもらうっていう歪んだEDでした。でも歪みまくっててこちらのオチのほうが味があったように思えた。大分味覚が麻痺してきているような気がする。


●石ころルート
十矢の弱さというか、歪んでいる部分が見えて、話も一本筋が通っていて面白かった。突拍子もない展開も無いように思えたし、何より十矢の歪んだ部分が正義感の強い十矢らしくて良かった。

このルートは、女王殺人未遂事件の犯人じゃないかと十矢が疑われ、その犯人は誰なのかと探るお話だった。探りはするけど途中で話は逸れるし、結局犯人は誰なのかわからなかったけど(まあ大体予想はつきますし……)、一本筋の通ったものが見れて、飛び散ったキーボードのキーを一つ一つ戻していけた。
石ころ階級に落ちた主人公を支えてくれて、仲良くしてくれる十矢へ恩返ししたいという主人公の気持ちも理解できたし、そんな二人が惹かれ合うのも理解できた。萌えはしなかったけれど、これは私が十矢がタイプではないってだけで、流れは綺麗でそこは楽しんでみることが出来ました。

そして十矢自身の歪み、それは何よりも正しさに対して潔癖であること。十矢が犯人だと疑われるようになったのは、とある石ころ階級の生徒が十矢が犯人だと証言しミツバチ階級へと昇格したからなのですが、その生徒はもともとどこへいっても上手く行かず、ミツバチ階級でも馴染めず、結局それは自分が努力しなかったからだと自分がしたことを反省して十矢の元へ謝りにくるのですが、それを十矢は一切許さない。一度裏切ったものは次も裏切る。そうだと決めつけて突っぱねる様子は見ていて歪(いびつ)さを感じられて面白かった、と評する自分もいかがなもんだとは思いますが。(だからこそ、曲がった事が大嫌いマンな十矢が薔薇ルートで主人公に惚れるのがより理解できないのですが、まあそれはもう記憶を闇に霧散させることにします)

この辺りの主人公との言い合いは心に来るものがあったし、どちらの言い分にも感情移入が出来た。
一度裏切った奴はまた裏切る。その人が更生して変わるという可能性を見ない十矢。
一方で、許してもいいじゃないかと提案し、それでも人を信じたいと願い、いくら手の平を返されても、全部が全部嘘じゃなかったと信じたいという主人公。
主人公が言っていることは理想論だとも言われたけども、希望のある明るい理想論を持っても別に良いんじゃないだろうかと……裏切られることは確かに怖いし、実際そうなった時は痛苦しいものだけど、だからこそこういう希望を持った変化を期待するべきなんじゃないかなと思った。あと、『意識や体制を変えたい』と思っている十矢が、『結局染まった奴は変わらない』と遠回しに自己否定している構図になっているのも面白い。

このルートの結末は、この2つの意思の答えが出てきて、明るい気持ちになれたまま終えることが出来たのが心救われもしたし心地よい気持ちにもなれました。どちら寄りだったかは言わずもがな。
なにより他のルートで大体憂い目にあっていた萌花に対して(まあそれでも自業自得っちゃ自業自得なんだけど、彼女は彼女でほぼ洗脳状態にあるから、そういう『差別を象徴するような役割』を任されてるのはなんとなくかわいそうだとは思っている)、明るいオチを付けてくれた事も良かった。壱波ルートにあったような強引で唐突な変貌じゃなくて、ちゃんと劇的なイベントがあって、萌花の意識や周りの意識が少しずつ変わっていくのが理解できて、感情移入の素晴らしさを実感した。

明日、教室で萌花はやっぱり私を無視するかもしれない。
話しかけても笑ってくれはしないかもしれないけど。
(きっと、少しずつでも変わっていくって信じよう)

たぶんおそらくだけど、少し意識が変わったからといって、萌花は笑って話はしてくれない方に私も9割賭ける。でも少しずつ変わっていけるような、そんな仄かな希望を感じて終えられるEDだったのがよかった。っていうかそういう意味では十矢より主人公のほうがレジスタンスしてたかもしれない。

ちなみに恋愛的な意味では、前述したとおり私のタイプじゃなかったからという超個人的な理由で萌えられなかったけども、好きになった理由もなられた理由もちゃんと理解は出来て、美味しい嫉妬イベントもあったし、主人公の頑張りも見ることが出来て良かったです。


薔薇ルートの突拍子もなさに大分虚ろな目になって、今後もこれが続いたらどうしようかと半分以上意識を失いかけていましたが、石ころルートで現実世界へ引き戻してもらえて助かった。
お次は二重人格で深夜に徘徊グセがあるレイ様です。オレ!秘密持ってます!な動きが面白かったし、十矢ルートでいろいろばらしてもらえて楽しかったし、裏も表も結構好きなのでそこそこ期待して特攻しようと思う。
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