22 2015

絶対階級学園 真相ルート感想 +総評

なんやかんやで一気に駆け抜けました絶対階級学園。まあとんでもねえとこにブチ込まれたなって感じでしたが、色んな意味で無事卒業できてよかったです。洋画で施設に閉じ込められ脱出後に爆発するシーンを思い出して、最後に脱出した後は爆発するんだとか思ってたけど、どこも爆発せずに終わったのでなんか、謎の消化不良感が自分の中でうごめいております。

真相ルートの感想はネタバレをかなり含むので最後に語って、先に総評を語りたいと思うけれども、正直ネタバレしても別にこのゲームの魅力が失われるようなネタでも無かったというか……露骨なヒントが散りばめられすぎていた上、そのヒントで想像できる以上の答えをもたらしてくれなかったのは、正直残念であります。ただ『真相』と銘打ってるのであれば、製作者のこだわりとかあったんじゃないかと思ったので、そこへの配慮で念のため。ただ総評でもネタバレしない自信は無いので、ご注意ください。
というわけで以下より総評です。

【総評】
・システム

普通のADVとしての使い勝手は悪くないけれども、EXTRAのスチルはキャラ別にして欲しかった。というかシーン回想はちゃんとキャラ別なのに何故スチルだけ一緒くたなのかちょっと疑問。
私のPCとの相性が悪いのか、待機時間が長いと再開した時に5秒ほど固まる現象が起こってちょっと疑問だった。あと起動も5回に1回ぐらいの割合で5秒ほど固まる時があったので、やっぱ併用してる他のソフトとかの相性なのだろうか。動作は別に遅いというわけでもないし、たとえPCゲーとはいえADVでアクション要素があるわけでもないし、何故固まるのかが不思議でした。これらは別に不満点というわけでもないけど、私がいくつもPCゲーをやってきた中で初めて起こった現象だったので。
あと恋戦記でも御用達のボイスコレクション(好きなボイスを登録できる)ですが、これも絶対階級学園に実装されていて、お世話になりました。でも私が登録したいと思った台詞は大体主人公の台詞だったので、いずれはそこも登録できるようになってほしいなあと思う。実際に登録した台詞は真相ルートを語った後の方で記載したいと思う。

・スチル
本当に綺麗で美しいし、構図も良かった。文句なしです。私が原画である和田ベコ先生を知ったのは淫惑の箱庭っていう小説の挿絵を描かれていたからですが、当時からいつか描かれる乙女ゲーをしたいと思っていたので、今回は念願叶いました。また、ヴァルプルガで足踏みしていた私が結局このゲームを購入したのは、この方の絵を見たいと思った動機が強かったからなのですが、その期待に最後の最後まで答えてくださった。ちなみに一番好きなスチルはオフィーリア。題材となった絵にも含まれている、そこはかとないエロさがこのスチルにも含まれていて好きです。

・シナリオ
正直な気持ちを言うけども、このゲームは複数ライターで構成されている作品で、ライターが担当したルートに寄って出来が違いすぎるのが辛かった。各ルートでキャラにブレが生じているというわけでもないけど、個別ルートに入って展開されるお話の表現の仕方や心理描写等々に違いがあり、そこで納得できるかどうかがかなりの肝。というわけで、私が絶賛したハルルート以外で何か得られたのかというと、ほぼ何も得られなかった。
ではそうでなかったルートの何が辛かったというと、この心抉られるような設定を、最後の最後まで上手く活かしてくれなかったなという気持ちが強い。せっかく心を抉られる設定があるのに、心の変遷が深く描かれていない(描写不足)な所為で感情移入出来ないままキャラだけが突っ走りいつの間にか好きになったりなられたりしている。薔薇ルートは特にそれが顕著だった。そんでもってそのまま『痛い展開』がきても、描写がただ痛いってだけで、そこに感情移入できずに感情が伴っていないから何も感じずほぼ無痛状態が続いたのが本当に心苦しかった。別のところで痛がっていた。
ただまあ恋愛描写もそうだけど、最初はこの学園の差別的な考えに否定的だった主人公が、薔薇ルートではこの学園に一瞬で染まり上がっていたほうもなかなかに理解できなかったと言うか。その2つの描写を、上手く綿密にしてくれたらもっと感情移入できて痛みや苦しみを味わうことも出来ただろうにと思うと、本当に惜しい作品だと思う。
ただこのゲームは『乙女ゲーム』であるから、恋愛描写ぐらいはおざなりにしないでちゃんと描いて欲しかった。

最初にも言ったけれど、真相については露骨なヒントをばら撒きまくりで、そのヒント(ほぼ答えのようなもん)の予想を全く裏切らなかったのは辛かった。なんかもっと、おお!と驚けるようなものが待っているかとおもいきや、攻略制限がかかっているレイルートさえ他の人よりちょっと特殊ってだけ。伏線が回収されるときの爽快感みたいなものは確かにあるけども、プレイヤーを惑わせるために貼った伏線を終盤で強引に理由づけしてさらっと回収された時は結構脱力した。
そんでもって真相ルートはどれも似たり寄ったりな上に似たようなシーンでちょっと違うってだけでまるごと既読スキップが使えなかったのも本当に苦行でした。マウスホイールくるくるでも大体意味が把握できるし、この先どんな展開が待ち受けているのがわかるのも本当に辛い。
そんなわけで別に隠すような真相でも無かったように感じたので、真相ルートに攻略制限かけられたのはあまり納得が行かなかった。

逆にハルルートが上手かったのは、何気ないやりとりの中にも違和感なく伏線を混ぜ込ませたり、会話ややりとりの中でちゃんと互いが互いを好きになっていっているんだなと思える展開が多かったところだろうか。ハルルートは終盤になってようやくハルの主人公への気持ちが明確になる展開だったけども、それがお互いの関係性を築いていった重みにもなって感情移入も出来た。

全体を見て良かったかと言われると答えるのは難しいけれど、他とは毛色の違う作品ではあったと思いました。

オススメ攻略ルートは
十矢石ころ・薔薇→壱波薔薇・石ころ→陸薔薇・石ころ→レイ薔薇・石ころ→ハル薔薇・石ころ→真相も同様の順番で。
薔薇ルートからやるのはあまりオススメしない、主人公に対する印象が大分違ってくるので。壱波を最初に持ってこなかったのはあれを最初にやると結構辛いからです……。ハルが最後なのは個人的な印象なので、真相を後の方に持って行きたい方は十矢とレイを後の方に持って行くと良いかと思う。二周目以降は薔薇→石ころルートにすると、そのキャラに対して心証よく終われると思う。

このゲームで評価したいのはシナリオライターがどのルートを担当したかというのをEDできちんと記載してくれていたということ。担当ライターも購入基準の1つにする自分としてはとてもありがたかった。



というわけで以下より真相ルートと脇役含めたキャラ感想です。

・真相ルート全体感想
何が辛かったかって言うと似た話を何度も見せられる事。恋戦記でもあった傾向だったけど、恋戦記でそこを乗り越えられたのは萌えを伴っていたからであって。ただ真相をばらすだけのこのルートも萌えがなかったわけでもないけど、やっぱり同じような話なのにスキップすらさせてもらえなかったのは辛かった。
真相については、『学園長のクッソ胸糞悪い趣味の悪いお遊びでした』で片付くけども、貼った伏線はちゃんと回収していたのでそこは評価したいです。ネタバレすると主人公の母アリカに惚れた学園長はなんやかんやでアリカさんが亡くなってしまい、残された主人公を自分好みに仕立て上げるために学園によこしたのでした。一流のご家庭の子を集めた学園かとおもいきや、孤児を集めて薬物投与で記憶操作して人体実験なことをしていたっていう真相はムナクソワリー!とは思ったけど、これも前述したとおり露骨な伏線でバラされていたので衝撃が無かったのは残念というか。ただこのへんでベンゾジアゼピンとかいう実在する薬の名前を出してきたかとおもいきや、なぜ主人公が薬漬けになら無かったかっていうのはそれを打ち消す成分が入ってるハーブを部屋の茶葉に混ぜていたからっていう……なんだその万能ハーブは。現実感だすなら最後までリアルで居て欲しかった。中途半端すぎる。
ただ途中から薬物投与が打ち切られて離脱症状に苦しむ生徒の描写が多くありましたが、これも実在する(?)症候群の1つなようで、そこは面白かったです。いや、面白いと表するのもなんか違うような気がするけどうまい言葉が見当たらなかったので……。

ベンゾジアゼピン - wikipedia
ベンゾジアゼピン離脱症候群  - wikipedia

主人公の部屋にある紅茶の味の感じ方が主人公と他のキャラで違うと言った感じの細々とした伏線もちゃんと回収してくれるところは結構スッキリして楽しかった。水が飲めなくなったハルが途中で「頭がいたい」と訴えてましたが、あれは夕食のスープを飲めなかったハルが離脱症状を起こしかけていたからなんですね。いろいろピースが繋がってこの部分は面白かったです。ただどうやって離脱症状から抜け出せたのかは一切明かされなかったのもなんだかモヤッた。

学園から開放されても、日本全体が階級制度に分かれていて、誰もそれを壊そうとするようなEDには至らなかったのは少々残念。このキャラたちの過去のような孤児が、今も下層地区で苦しんでいるのでは?と思うと心証よく終わることは叶わなかった。
解放された後に薔薇の子たちが自分の記憶を思い出してどう苦しんだか、とかの葛藤も描いて欲しかったなあ。特に摩耶子あたりとか。攻略キャラたちもみんなあっさり過去を受け入れていて、まあ心の根底にあったから受け入れられたのだとは思うけども……。

あと真相ルートはみんなのショタ時代が見れて二次元ショタコンの私は大歓喜で立ち絵が出てくる度に祭り開催してました。ショタ時代の映像を見れる展開があって、再生している筈なのに右上に●RECって文字があって、ショタを求めすぎた私が録画しているのかな?って思った。(RECって録画中にしか表示されないのでは)

・十矢真相ルート
個別感想でも書いたけど、好みのタイプでないので甘々なイベントがきても不動の心が出来上がっていたのがある意味残念だったし申し訳なかった。歌がヘタっていう設定も真相ルートでだされたけど、あれも別段面白いとも可愛いとも思えなくて辛かった。というか、あれが役に立ったかとかそういう意味もないので……。
彼の真相は正義の味方と呼ばれた議員な父親と不倫の末に出来た子供で、母と一緒に下層地区で暮らしていたっていたところをマスコミにネタに追いかけられ、父親はそのことで自殺、母親は宗教に入り浸り……十矢本人には何の罪もないと思うけど、この両親には何の同情も出来ないから辛かった。十矢が憧れていた父親は、不倫とはいえ十矢母と十矢を放置して先に自分だけ離脱されたっていう展開も結構ムカムカきました。ただ、この生い立ちは正義に対して潔癖であろうとした十矢の根底を見ているようで面白かったです。
弁護士を目指してるっていう将来はまあ悪くはないと思うけど、日本全体をレジスタンスする気はないんだな……とちょっと残念だった。あと弁護士って本当に弱いものの味方かっていうと、そうでもないですし。

・壱波真相ルート
和解不成立でした。もしかしたら、真相を見ればなんとかならんくても一瞬でも中和ぐらいはするかもしれないと思っていたけど、中和どころか火に油を注ぐ形でそらもう立派な火柱が出来上がって終わった。まずこのルートで急に壱波に復讐してやる!とか言い出す摩耶子も唐突な展開でよくわかんないし、壱波がいろんな人の声真似をする度にお笑い芸人かな?とも思ったし、壱波が「君だけは特別」とか言う度に本編ルートでいつ特別になったのかまったくわからんかった身としてはずっとマウスをクリックする機械と化していた。
それでも彼の過去を見れば……見ればきっと雀の涙や小指の甘皮程度でも彼を許せる筈…と思う私を壱波真相ルートは綺麗にパッキリ手折った。壱波の母はいろんな男と関係を持っていた人で、妹とも父親違い。ある日母に捨てられ妹が高熱を出したところを『妹も将来大人になって母みたいな女になる』と思って見捨てた……ってもうどこも良いとこ無くないっすか……。そういうふうに思うのも理解はできるし幼いころの壱波がそういう弱さがあったことを非難も出来ないけど、でもこのうえで本編ルートで結局女子と遊びまくりのヤリチンで、これじゃ壱波どこも良いとこないじゃないですか……。せめて見捨てようと思ったけど思いとどまって助けたとかだったら私の中の微々たる慈悲の気持ちを総動員するぐらいは出来たと思う。
あと別に英語が得意ってわけでもないのに終盤になって急に流暢な英語を話しだしてもうちんぷんかんぷんとはまさにこのこと。中の人が帰国子女なので、どうしても言わせたかったんでしょうけど、壱波というキャラクターを最後まで利用されているようで辛かった。ある意味、かわいそうなキャラクターだと思う、許してないけど。

・陸真相ルート
実は単なる威張りやなハリボテの王子様。でも、陸なりの優しさは心地よかったし、最後に『教師』という道を選んだのも結構良いなと思えた。最後の演出は正直わざとらしいとは思ったけど、人の痛みが分かるようになった良い教師になりそうだなとも思う。勉強嫌いだった陸が、努力して教師という職につこうとしているところにも心救われた。
彼の過去はもう先に二人やってたので予想しやすかったというか、実は酷い環境で育ってましたと言われても三度目だしそれほどショックも驚きもないのが残念だったというか……真相攻略中に一番中だるみ激しい攻略順に居たのがある意味かわいそうな位置だった。でも陸のキャラクターは可愛らしいと思うし、良い所もたくさんある。その中で、もっともっと良い所も見たかったなと思えるちょっと物足りなさを含んだキャラでした。
あと本編では泣き顔スチルが美味しくて、あの時の自分は学園長が一瞬乗り移ってた気もする。

・レイ真相ルート
特別待遇でまさに彼が『真相』と言わんばかりの展開だったのは、あまりいい気持ちにはならなかったな…。彼の真相ルートだけ、他のキャラのルートとは逆の道を行ったり逆の展開になったりするんですよ、だからこれが正解ですと言われているようで辛かった。
それでもシナリオの出来は流れに沿っていて良かったと思うし、設定こんもり盛られてて面白かった。心優しいレイが学園長の子供……っていう展開もなんだかやっぱり予想できたのであまり驚かなかったけど、ほんと可哀想で不憫な子ではあった。辛い実験に耐えられなくて人格を分裂させてショウを産んでしまったっていうのも。ただショウが幼少期にちょっとしたやりとりだけで主人公を好きになるのも、あとあっという間に合体しているのもかわいそうな存在だった。合体した後は追いかけてくる研究員の股間にレイ様お手製エアガンをヒャッハーしててNEOレイ様は半端なかったです。
他の人たちはみんな学園長の趣味の悪いウエディングドレスを着させられたEDだったけど、このルートは女王の服装のまま終えたのも流れが綺麗でおお!と唸れました。
あとエピローグでレイが作ったロボットでプロポーズされるっていう美味しい展開なのに、このロボットの声がまー見事なおっさん声で!おっさんじゃねえ!木村良平を寄越せ!って何故かむしゃくしゃして終わったのが悲しかった……。木村良平ボイスでなくても、ショタ時代を演じてた可愛らしい声がたくさんあったのに何故……なぜおっさん声にしたんだ……。

・ハル真相ルート
好きすぎてハルルートだけ一からやりました。もう一挙手一投足に悶えまくった。オフィーリアも最後の最後まで上手くつなげてくれたし、ハルルートは本当に言葉選びが可愛らしくてやりとり全部をボイコレしたい勢いだった。
真相ルートもほかと例外なく同じような流れだったのは残念だったけど、端々に違う流れな部分もあって面白かった。萌えで乗り切ったところも大きいのは否定出来ないけれど。主人公のベッドにこっそり忍びこむハルが可愛すぎて興奮を落ち着けるために漬物用に干してた大根が乾いていく様子を見ていたのもいい思い出。
あとハルの水が駄目っていう謎も予想通りの落ちで残念ではあった。でもそこからの流れは秀逸。母親を水難事故で亡くしてしまい父親はそれに耐え切れずオフィーリアの絵を書き続ける。『オフィーリアを殺したのは誰か』というテーマをエピローグまで引っ張って引っ張って、それで最後にハルを救うようなお話だったのは心揺り動かされたし温まりもした。最後にハルを救った父の絵のタイトル『水温む』も最高だと思ったけど、このシーンのタイトルが『春』っていうのも胸にこみ上げるものがあった。何から何まで座布団●枚!と言いたくなるような巧い展開が多かった。座布団を運ぶ私の頬は緩みっぱなしでした。
そんでもって真相BADも良かった。あっけなく手折られるよりも、その人の大切なモノを手折った状態で展開されるのが……、ハッピーと似たような未来であるのに、何かが狂ったような心地良い痛々しいEDだった。
あとやはり、ハルというキャラクターを可愛らしく小生意気に演じてくださった石川界人氏に深い感謝を……。


以下からは真相を含んだキャラ感想。

・学園長
諸悪の根源のおクズ様。このゲーム、本当に18禁ゲームでなくてよかった。18禁だったらBADEDでこの学園長とあんなことやこんなことをネリちゃんがさせられてたと思うと掻きむしった頭が痛い。
自分のことをサイコパスだと言い(なんだ自覚はあるのか)、人の命をなんとも思わない、主人公母に向けられる憎悪だけでこの人の股間がうずいてそうなところがほんともう気持ち悪かった。でもある意味清々しいくらい自分の性癖に素直なお方ですよ。夢をもう一度の雪村先生と戦わせたらいい勝負出来そう。(攻略キャラでないだけ学園長のほうがまだましだろうか……いや甲乙なんてつけられないどっちもクソでファイナルアンサー)
薬盛ってた後の対応とか色々詰めが甘い部分もあるけど、そんなところもこの人楽しんでそう、との理由で全部流すことが出来た。学園長にとっては全部お遊びなんだろうし別に大事でもなんでもないんだろう。生まれてこの方生粋のクズだから学園長がどうしてこうなったのかとか理由を求める必要もないし、清々しく拳銃ぶっ放せました。
ただ最後にマリアに銃を向けられてしょぼく狼狽えてたのは残念だった……。終わりも平然と受け入れるような、クソ野郎ならクソ野郎なりの矜持を見せていただきたかった。

・女王(マリア)
男の趣味悪すぎる……あんなサイコパス学園長をどのルートでも最後まで「愛してるの!」とかいう彼女を引っぱたいて目を覚ませ!って言いたかったけど恋は盲目だったいうし仕方ないんだろうか……。ただ愛してるから、っていう理由で片付けられるほどで彼女の気持ちを理解は出来ないし、せめてあのクソ野郎に惚れた何らかのエピソードは欲しかった。誤ってとはいえ母親を殺してしまったのも彼女だし、最後に学園長に銃をぶっぱなすという汚れ仕事を引き受けたのも彼女。本当にかわいそすぎるし、そんであの学園長を好きっていう……業背負わせられすぎじゃないですかね?世の中もうちょっと平等にして頂いても良いんじゃないでしょうか。(滲む血脂汗を拭いながら)
というわけで主人公の双子の姉でした。展開読めすぎたので驚きもなにもなかったけど、声が恋戦記の尚香であっちの平和な世界行っといで……っていう謎の気持ちが湧いた。

・エドワード高崎
めっちゃ良い先生で終わったので戸惑いを隠せない。もう全然嘘とかつけないところも結構高ポイントだったし、生徒よりも母親を見捨てられないところも高ポイントだった。やっぱり、肉親を大事にしてくれる人のほうが信用できるので……。
でもなんだかんだ最後まで主人公側の味方で居てくれたし、エドワードルートがあっても私としては差し支えなかったというか……もうちょっと彼の過去とかも覗いてみたかったと思わせられてる自分が居るのが良い意味で不思議。


なんだかんだ楽しんだとは思う。それ以上に『惜しい』と思った。それが寂しいというか悲しいというか。
こういう差別モノって特に心の変遷を大事にしないといけないと思うのですが、そこがさらっとした感じで終わられたので……差別意識のない主人公が差別意識に染まっていく描写とかを丁寧に描いて貰えればもっともっとプレイしながら苦しめただろうにと思う。もっと痛がりたかったし苦しんで悶えたかった。そういう感情移入って『面白さ』の1つだとも思えるのです。
ただある意味この程度の描写に収めたのは『乙女ゲー仕様』だったのかもしれない。正直、学園長がしたことよりもっと酷いことを想像できたりして、それが来るのかと思ったらそうでもなかったので。学園長より酷いこと考えた私の妄想力を学園長には見習っていただきたいですね(唾を吐きながら)
序盤にハルが土下座したシーン、あれがこの作品の差別描写の基準になっていたかなと。だからその乙女ゲー仕様を今後はぶち壊して頂きたいなと思うのだけども、そうするとやっぱ売れなくなっちゃうのだろうか。もっと濃くドロドロとした作品を乙女ゲーでプレイしたいので、是非チャレンジしていって欲しいなと感じた所存。

あと18禁だったらこの作品はもっと痛々しかっただろうなあ。でもそうでなかったから心の痛みが色濃く出たのもあっただろうし。全くそういう展開を匂わせなかったというわけでもないけど、それでもそれを匂わすような展開でも極力表現を抑えてくれたのには本当に感謝したし、そんななかで表現される仄かなエロスが堪らなかった。やっぱパンツまるまんま見せられるより、チラッと見えたほうがエロいですから。何理論だこれ。
アダルトな痛いことが無い優しい世界だけども、なんかそういうことしたら階級関係なくとんでもないぐらいのペナルティがあるっていうふうな設定があると面白いなあと思いながらプレイしていた。妄想です。


次からはまた下天FDを再開したいとおもうけども、その前に。ハルルートをプレイして石川界人氏にハマり、苦手だったシチュCDを何枚か買いました。石川界人に盲目になっている今こそシチュCD克服の時、いま克服しないで何時克服する、を信条に、此度もシチュCDに戦いを挑みたいと思う。あとその流れで黒蝶のサイケデリカを購入したので、しばらくは乙女ゲーで遊びます。その内に男性向けも再開したいところ。


以下からは私が登録したボイコレです。例に漏れずネタバレしてます。
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絶対階級学園では心に残る台詞よりも、演者さんの演じ方が可愛かったり印象に残ったのを登録しました。でも出来れば、主人公の台詞も幾つか登録したかったなーと思ったので、それも幾つか上げてみたいと思います。

五十嵐ハル「俺、あんたのこと、結構気に入ってるよ」

私が石川界人という声優にずっぷりずぶずぶになったきっかけの台詞。台詞で見ればなんてことないですが、聞いてみるとあらビックリえげつねえほど可愛らしい!特に語尾がちょっとハネてるのが可愛らしい。その声帯と演技力にアッパレと思った私は、その数日後に万札を財布から取り出し石川界人氏のシチュCDをカートにぶっこみ、そのまま勢い良くレジに流し込んだのでした。ちなみにハル石ころルート終盤で聞けます。

加地 壱波「うわ。真面目~」

これもなんてことない台詞ですが、音にすると「うっわぁまじめぇ~」って感じでかなりチャラいですが、そんな感じが面白いと思って登録した記憶はある。聞く度にイラっとするのが妙に心地よい……ような気がします。

鷺ノ宮レイ「ふふ。陸ってば君を見つけるなり呼んで来るってうるさくてさ」

これもなんてことない台詞ですが(二回目)、ほんと可愛いんですよ。「呼んで来る」って部分が「よんでくるぅ~」って感じで。陸ルートで聞ける記憶が残ってます。でもレイのこの台詞でレイに転がり落ちそうになった破壊力すさまじい台詞です。

女王「降格を受け、理由を求めた生徒は大勢いました。しかし、昇格を受け、理由を求めた生徒は初めてです」

薔薇ルートに上がるときに女王から言われる台詞。確かにな、と思った。主人公には普通のことでも、この学園では普通のことじゃ無いってのを改めて感じさせられた良い台詞だと思いました。

高嶺 陸「あ……いや、その。そういうんじゃない、わけでもないというか……」

言い回しもさることながら、演じた浪川氏の演技の可愛らしさも存分に出ている台詞。そういうんじゃない、と一度強く否定しておきながら語尾がだんだんちっちゃくなっていくところも愛らしい。


以下よりボイコレに登録したかった主人公の台詞。

「私、好きな人から貰えるなら薔薇の花一本でも十分うれしいんです」

陸薔薇ルートより。この台詞とても好きだったんだけど、この後の展開はご覧の有様なのが悲しかった。これを言った頃のネリちゃんにどうか戻っていただきたい。

「私は、萌花がもし謝ってきたら……また仲良くしようって言ってくれたら、許したい。」
「でも私は、信じたい。仲良くしてくれた時のこと、全部嘘じゃなかったって、信じたいの」

正義に対して潔癖だった十矢との言い争いの中で発した台詞。綺麗事と捉えられるかもしれないけど、この感情はこの荒んでどろどろした学園の中では綺麗な考え方というか……それでも希望を忘れないというか、信じる気持ちを捨てないと言った主人公に感動しました。

「ハルくんも私も、2人ともあがれないなら、離れ離れになる心配がなくて逆にいいんじゃない。ずっと同じ階級で仲良くしようよ」

自分はほぼ上の階級には上がれないことが確定していて、そんな自分と一緒にいたらもう上の階級にはあがれなくなるかもしれない、とけん制するハルに返した言葉。ハルはこの言葉にかなり救われただろうし、おまけに私も救われた。


なんだかんだDaisy2らしい作品だったとは思います。次作もあれば、やっぱり期待するだろうと思う。
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