全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

04 2015

一臣ルート クリア

世の皆様方がファイアーエンブレムなりアイドルソシャゲーなりを楽しんでいる中、自分はひっそりもくもくと光のつばさで羽ばたいておりました。お陰でプレイしながら「このコンテンツを支えているのは世界で私だけ」感をかなり味わえて一人ホクホクしていた。自分でもかなりヤバイと思った。

絶対階級学園を終え、下天FDに戻ろうとしたものの、まだなんとなくPCゲーに触れていたいなと思ったので、ぼちぼち積みゲーでも崩すか……と思っていたところに、前々から目をつけていた光のつばさを攻略することに決めました。美蕾があんまりにも沈黙の艦隊すぎて悲しすぎるし寂しすぎたので、恋しく思う気持ちがあれば『強電波』と言われたこのゲームを乗り切ることが出来るだろうと思った次第です。
このブログでも500回ぐらいは語ったような気がしますが、私は美蕾ゲーが大好きです。このブランドが作ったゲームから放出された電波で私は、手足の痺れ、意識朦朧、トイレで便座とお友達……などなど様々な体験を与えてもらいましたが、なによりもこのブランドにしか出せない『味』が大好きですし(美味しいとは限らない)、愛情込められて『作りたいものを作った』というのを電波を伝わってひしひしと感じられるところが大好きなのです。(もう時効だと思って告白するが、仁義のリパケが発売された時に私と美蕾の軌跡というタイトルで記事を書いたけどもふと読み返してみると史上最高に気持ち悪すぎてお蔵入りにした)

このゲームをプレイしてまず感じたこと……まさしくこれは『星の王女3』と『夢をもう一度』の間に作られたゲームであると実感できたこと。何当たり前の事言ってんだって感じですが、星3の意味不明感を残しつつも夢をもう一度の『ふとした時にハッとするような台詞や展開が来る』という美蕾様の成長過程を感じられて、面白いゲームだなあと思った。と自分でも謎の楽しみ方をしていると思った。

では肝心の内容については面白いのかと問われれば、真顔で閉口するしかないので、この表情でお察しいただければ幸いであります。
簡単なあらすじを言えば、女友達とワイワイがやがややりながら、同級生や後輩の男の子たちとじゃれあいつつ、なんだかんだでバンドをすることになりそのバンド合宿に全然関係無かった登場人物たちも収束し、移動中のバスが事故ったと思ったら異世界(実は何百年後の世界)に飛ばされました……というWHAT???って感じの内容でした。ただ、星の王女3のように言ってることが意味不明とかではないし(アレは用語や世界観を説明しなさすぎた)、普通の高校生(っぽい人たち)な男女なので、会話も微笑ましいです。……といえるのも、私が過去作品を色々プレイしてこのブランドのゲームにかなり慣れているからというのは否定できませんが……。

そういう色眼鏡を出来るだけ壊して、なるべく通常営業な評価で語ると、展開は突拍子もないしキャラのノリが軽くて本当に2006年発売かな?と疑問に思うほどの昭和~平成初期な少女漫画を読んでいるノリでかつ中身のほぼ無い会話の軽さと、『異世界飛ばしてからが本番』と言わんばかりの電波な展開に溢れており、そこらへんの期待は本当に裏切らない。なので、これこそ私が求めていたものだと拳で強く机を叩き唸りながらプレイしていた。
何より辛いのが、一番プレイヤーが感情移入するであろう主人公が、大変お宜しいぐらいな性格とノリの持ち主で、ほぼ一切の感情移入をシャットアウトなさるところも興奮しどころでした。例を上げるなら、女友達と男の乳首の話になって幼なじみ(男)の乳を揉みに行ったり、思いが通じあったとなると嬉しさで「ぐふふふふふっ」と笑ったりして、極めつけには

「運命の人は、ユン様みたいに物腰柔らかで笑顔が素敵かと思えば、ポニー・デップ様みたいなワイルドさもあって、100ヶ国語が話せて100万ドルの夜景がお庭で宇宙開発をしていて火星旅行に連れて行ってくれるのよおお!!」

この台詞が出てきた時の私の表情も、ここまで無にたどり着くかという感じだった。

ああそうそう、語るの忘れてましたが、今回攻略したこの一臣くんは一匹狼なバンドマンで台詞の大体が三点リーダーでうめつくされている。一匹狼なのにバンドやってるっていうこの無茶苦茶感も最高です、弾き語りでもするのかな。声が最近までアニメやってた某18禁の伝奇モノの主人公の声にそっくりな方が声優をやっているのでそこで乗り切った部分も大きい。演技は申し分無いですがキャラの造型はアレなんで、かなりの妄想力が必要とされるかもしれない。

あとメモリアルボックスからインストールしたら恋のパティシエっていうファンディスクまでインストールされてしまい、ついでにそのスイーツとやらを味わってきたのでその感想を書いてみたいと思う。


・恋のパティシエルート
エロスチルのやる気のなく描かれた乳首を眺めながらのクリック作業はなんだかんだ☆3をプレイした時のことを思い出して楽しか……楽しかった、か?
喧嘩する一臣氏を恐れながらもなんだかんだ近づいていき、「可愛い音出すな。お前を弾いてみたくなる」というバンドマンキャラもしくは特技:楽器な攻略キャラの常套句で謎の口説きを受ける。なんか夢をもう一度の雪村先生もこんなこと言ってたなと、まだ癒えぬ傷口が開いたりもした。
何故彼がこんなに荒れているのかはよくわからないが、学校でもケンカをして止めようとしたら、友人(女)が止めに入ってきたと思ったら『あんた一臣に何したん!?』と逆切れされてこの世の不条理を味わいました。何もしてねえ。ちなみにこのゲーム、攻略キャラにライバルと思わしき女の子が大体いるので、今後も彼女らと戦うのだと思うと大分意識が遠のいた。
そんでもって停学を食らった一臣氏に『家に飯を作りに来てくれ』と言われて、私も意気揚々と久々の亜空間キラキラセックスだ……!と謎にテンションを上げ、いざ主人公の股間に思いっきり顔を埋めて攻略キャラの顔の殆どが股間に隠れるというスチルを見ながらまるで水を得た魚のようになった時、いかに私が美蕾ゲーに飢えていたかをようやく自覚しました。
「紫堂君と1つになってる…!」というこれまた星の王女3でも見た台詞を眺めてほくそ笑みながら、恋愛描写もなく不条理を味わったままセックスして終わった。
でも終えた後の、この大量収穫みたいな気持ちは一体なんなのか……自分が少し怖くなった。少しでいいのか、本当に。


・本編ルート

お待ちかね(私が)の本編ルートですが、前述したとおり☆3よりは電波軽め、夢をもう一度よりは電波強い、と言った感じだった。個人的な体感で言えば1~3のほうがかなり無茶苦茶な事言われた気がしたので、光のつばさは説明してくれるだけまだ良いかもしれない。多少強引な手法で(バンド全然関係ない人たちがいきなりとんでもない理由で軽音楽部に入部することになる)異世界へと飛ばされる様は、これこそが美蕾ゲーだというのも感じられて少々複雑だった。そんな展開を多少ながらも楽しんでいる自分が居ることに。
この不思議な世界移動後こそが、おそらく美蕾が作りたかったであろう展開であり、かなりの勢いで世界観を語られるのは私も美蕾も間違いなく同じぐらいテンションが上がっていた。

なんだよここ!どこだよここ!っていう展開もさらっと終わらせ、どうやらここが未来の世界だということを知る(確たる証拠はない)。ただ世界は滅びかけ?、人口都市テレシアという街で悪い奴らが世界を支配しているのでそいつをぶっ倒しに行こうぜ!ということで旅をすることになる。このアバウトな説明で、私の物語への理解度もお察しいただきたい。
世界には5つの珠があり、その珠を守る7人の守人が居て、その7人が攻略キャラだかなんだとか。しょっぱなから世界に力をもらおうイベントで彼らが風の力やら雷の力やら手にするイベントがあるけども、旅の最中でそれが活躍している様子は見受けられなかった。珠が珠がという度にその音(たま)に不安な気持ちにさせられたいい感じのスタートダッシュでした。
ちなみに女の子たちには力は与えられないけど、主人公だけは古文書を読めてそれを頼りに旅するっていう謎の配慮を受けている。まあ『主人公』だし仕方ないと思うことにして、早々に乗り切る術が身についていたのは、過去作をプレイしていたからだと本当に思う。

ちなみにこの作品では誰の隣に座るかのシステムがあったり、宇宙意識でもあった『主人公がどれだけ移動したかを確認できるマップシステム』があるが、これはちょくちょく確認しないと、主人公がどの辺りをどう動いたかっていうのはあまり理解できない。展開で移動具合を知らせてくれれば良いが、大体が荷車に乗っているのでそこまあ、お察しいただければ。
というわけで色々旅しながら悪の親玉倒せば元の世界に帰れるんじゃね?(確証はない)ということになり、途中で森のなかで色々迷ってしまい二手に別れてしまうことに。そんな中で山賊に捕まりその山賊の親玉の息子と主人公が結婚すれば周りの野郎どもも生かしておいてやるやるっていう展開になって、誰がなんて返答を返すのかなと思っていたら主人公が間髪入れずに「死んでも嫌です!!」って言ってて大笑いした。更に笑えたのが狙って居た一臣氏に「諦めて嫁にいけよ」とか言われること。笑いすぎて椅子から転がり落ちるかと思った。
「元はといえば全部お前のせいだろ!」「なによ!」という不毛な言い争いを見て手足の痺れを感じながらも笑っていた自分に恐怖を感じたりしました。ただどちらの言い分が分かるかといえば、一臣氏のが納得できる。というのも山賊と出会ってそれを何とか撒いたと思ったら、撒いた後で主人公が『古文書落とした!!』とかぬかすんですよ、それを思えば「諦めて嫁にいけ」はいくらかの優しさを感じる気がする。
その後ドラゴンと戦ったり何なりを経て(これがまた何の意味があったのかわからない虚無イベント)森を出て再開したと思ったら、「いろいろあったけれど、なんとか全員合流することが出来た。」の一文ですべてを片付けられた時はサイコーでした、これぞ星の王女。

特に好きになるような、もしくはなられるようなイベントもなかったのに後半に差し掛かると急に恋愛イベントが降り注いでくる。これが本当にやっつけ感満載で堪らなかった。前述した友人と好きな男の奪い合いというか、熱い譲り合いみたいなことをしていたのに、男のほうが主人公が好きだと謎の告白をした途端、WINNERとばかりに一臣に抱きつく主人公。この直前に『友人と同じ人好きになっちゃった……苦しいよ……』みたいなことを言ってたのだから、改めて乙女ゲーにおいて恋愛以上に優先すべきことはないな、と思った。超えられない壁。
あとは友人が悪の組織みたいなところに連れ去られて利用されたり(これも明らかに狙われてるってわかってるのに誰も何の対策も取らない)、なんだかんだしている内にラスボスの街・人工都市テレシアに到着してラスボスを1対7ぐらいのボコボコにして終わりました。
……亜空間キラキラセックスが無い……!?とEDロールを見つめながら驚く私に、待ってましたとエピローグのご登場。ちなみに旅してた期間は1ヶ月も経ってないらしくてそこでまた椅子から転がり落ちそうになりました。
一緒に旅して知らん内に好きになってよくわからない内に一緒に帰ってきた男子は連絡が取れなくなっていた。連絡が取れたと思ったら家に呼ばれて乳を揉まれていたから、私も拳を握った。なんてスピード感のある熱い展開なんだと思った。その後はセックスして終わった。以上です。

それでもまだ、まだ星の王女3よりは言ってることがわかるし、展開も超スピード感あるとはいえ、何をやって何をやりたいか、ぐらいは理解できるので、まだ面白いです…………面白いです……?
プレイしていて、この超展開こそ美蕾がやりたかったことなんだろうなあ……と感じられて、そこも面白い。ただそこにエンターテインメントとしての面白さが付随していないだけ。(そこが売り物としては一番大事だけど、それはもうこの際どうでもいいと思った…個人的には)
乙女ゲーなのに恋愛描写はかなり疎かにされているというか、お粗末で、それを求めるとかなり苦しいので展開の面白さだけを追っていけばまだ楽しめるような気がする。と思えるのも星3をクリア出来たからなんだと思うが、未だにあのゲームをフルコンプしたという気持ちにならないのが本当に不思議であり本当に恐ろしい。ただ、なんだかんだ仁義やすみれの土台となったキャラクターとのやりとりも時折感じさせられるので、美蕾というブランドの成長過程を楽しむ事に重きをおいて行きたいと思う。
あと今回全くと言っていいほど謎や伏線?は回収されなかったけれども、真相ルート的なものがあるらしいので、ささやかに楽しみにしていきたいと思う。

最後に、何よりも記しておきたいのは恋パティルートか本編ルートだったかは忘れましたが、明らかにスタッフに喋らせただろ!っていう棒演技な1000円以下ぐらいの安物のマイク音声とその後ろでスタッフと思わしき人の音声が入ってたりして大笑いした。これ、ほんと、美蕾作品がお好きな方は一聴の価値アリなんで、是非。

次は、……ちょっと立て続けにプレイするの苦しそうなんで、ぼちぼち別のゲームを挟むかもしれない。周りの流れに釣られて一般ゲーに走りそうな気もする。