全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

27 2015

テイルズオブヴェスペリア(PS3版) 感想

いやーーー長かった。もう長かった。最近は乙女ゲーばっかりやってた身としては、やれどもやれども終わらないこのゲームに久しぶりに「これがRPGだ、これがテイルズだ」と思った。睡眠時間をちまちま削りながらやっても終わりが見えない。休日潰しても終わらない。サブイベちまちま拾いながらやってたらそのうち80時間超え、飽き性の自分がここまで出来るとはこのゲームはすごいんじゃないか?と思ったけどアビスをプレイした時も同じことを思ったので、やはり相性が良かったのだと思う。もちろん、純粋な意味で面白かったのもあるけども。

感想を語る前に、ちょっと腐目線と百合目線で語ってる部分がありますが(言わずもがな幼なじみのあの方たちとあの10代の子たち)、自分としては別に腐萌えや百合萌えしたわけではないですし(基本はNCPで萌えてます、自分が乙女ゲーやる理由もそうです)、かといえそういう目線で萌えることを否定したいわけでもありません。念のため。
あとアビスに結構ずっぷりずぶずぶ思い入れのある人間です。そしてアビスのネタバレ含みます。これも念のため。
乙女ゲー目線で見ているところもあったり、かなり自由に語ります。


それにしても長かった(三回目)……自分がプレイしたテイルズでフルコンで来たのはアビスだけですが(実際プレイしたのはD、E、S、A、Vぐらいだろうか)、アビスの時も相当長くて終わらねえ終わらねえで終わったか!?と思ったらまだ終わらねえ……なゲームでした。でも最初から最後まで楽しめたゲームだったし、Vについても、中だるみが無かったわけではないけど楽しめました。
基本的にはアビスと同じように『生活に欠かせないものがあるけど、それは時として害にもなるし、でも効率的に使えば大変便利。結果的にそれをどう扱うのか?』がテーマで入りやすくもあった。世界観にも結構早く慣れたし、設定もすんなり受け入れられたのはやはりアビスを腐るほどプレイしたからっていうのは否めなかった。ただこれが初テイルズでも楽しめたとは思うし、戦闘等の使いやすさは良かった。それを扱う自分が結構もたもたして居ただけって感じでした。もうかなり腕の鈍りを実感した。

ストーリーについては概ね楽しめたけど、中だるみが結構あって、その上でも肝心なことを語ろうとする→事件が起きて邪魔が入って結局真相がわからずじまい……な展開が中盤で数回繰り返されてその辺りは『CMの後すぐ』的なイライラさがあってちょっとストレスが溜まった。それを差し引いても面白いシナリオではあったと思うけども。
正直メインキャラでもっと裏切られるのかと思ったら大きく裏切ったのはレイヴンぐらいで、もっと裏切れよ!とか思ったのはこれもアビスをプレイしたからだろう……自分の初テイルズがアレで『仲間なのになんでこんなギスギスしてんの?』と思ったもんですが、あのギスギスさが好きだった身としてはもっとギスギスしてもいいのに……とかRPGらしからぬことを思いながらプレイしていた。かといってVメンバーでギスギスされたらそれはそれでちょっとかなしいと今なら思える。
印象に残ったのは『明確な正義はあるのか』っていうテーマだろうか。確実に悪いことをしてる人間がいて、犯人もわかってはいるけど証拠は掴めず法では裁けない。そんな中で苦しんでる人が居て、もし断罪できるような力を自分が持っていたら……どうするのか?これは結構考えさせられた。
前半はユーリ自身がそのテーマと向き合い行動し、後半に入って仲間を信頼していって、自分の根底の部分を明かして心から相談できる仲間を増やせて行ったのは心地が良かったなあ。それはユーリ自身だけでなく、他のメンバーも。ユーリ自身がどういう結果を選んだかはエンディングまで見れば分かったけども、罪は罪だとして認めているし、全部カタが付いた後はきちんと裁かれに行きそうだなと思った。そこでどう扱われるのかは正直図りかねるけども。
自分の心情的にはユーリ側ですが、それを統治する側……全体的に考えたら私刑は法の意味をなさなくなってしまうので、絶対的に支持するのもなんだか難しい……『明確な答えが出ない』というのが自分的な答えだろうか、そういう意味ではフレンが出した答えに近い。とても色々考えさせられて、楽しくもありました。
後半はテーマが変わったというか、ファンタジー要素が強くなってテイルズっぽくてよかったです。どんどん明かされる世界の謎と過去と、それを取り巻く人々や関係者たちの思いを見て、『思いは同じはずなのに相容れない』というのは序盤のユーリとフレンを思い出した。そして結果的に話し合ったり変化したり成長したりして、結果ラスボス含め心地よい結末だったのは本当に心証の良いまま終えることが出来て明るい気持ちになれました。

今まで生活を支えていた魔導器が無くなったエンディング後の世界は、作中で何度も語られていたように相当混乱するだろうと予測できるけども、ラスボス戦辺りでジュディあたりが言っていた「100年掛かっても徐々に人は受け入れていける」的な台詞がなかなかに印象に残りました。人の弱さでもあり強さでもあるのは『慣れ』であると思うので、世界と同じように人も変化していけると自分は思った。色々見知って感じたその上で希望を捨てずに人を救うという未来を選んだ彼らを自分は支持したいなとモブ員な自分は思いました。

以下よりキャラ感想です。

●ユーリ・ローウェル
色々達観しているけども、本人も気づいていない危うさもはらんでいて(肝心なことを独断で行動する等)、でも周りよりも大人なキャラなのでそれを忠告してくれる人もいなくて、序盤は辛かったなあ。暗殺に一人で向かいにいって、その次の日にエステルとお別れで(結局お別れしなかったけど)その挨拶に行けなかったっていうのを見て、自分の心の中で色々うごめいた。感情をめったに出さない分、内には底知れない程のいろんな感情を秘めているんだろうなあと思うとどっと感情移入がなだれ込みました。みんなを見守るポジションだった分、彼を支えるものが次第に増えていって、それで悩むことが少なくなっていったのは、それを見ていた自分ごと救われた。
ある意味RPGの主人公らしくない彼ですが、フレンとの対比も面白かったし、それでも自分が手にしてもいい光をフレンの功績にしたのは、ユーリらしいなとも思える。中盤でエステルを手に掛けることも覚悟した上でアレクセイに向かいに行きましたが、あそこで本当に手を掛けられたのかどうか……フレンとの会話諸々含め、いろんな人を心から信じることが出来たユーリ自身の成長の証がエステル奪還だったのかな、なんて少し思いました。ちなみにあそこのシーンの「おかえり」「ただいま」はえげつないほど萌えた。
私の中のすべてのゲーム・アニメを含めた上でのベストオブ鳥海浩輔。飄々とした演技もお上手でしたし、挑むときの勇ましい声も好きだったし、アニメでも乙女ゲーで腐るほど鳥海氏の声を聞いてきたってのにまだこんな演技をこのキャラにするのか……となぜだか悔しくもあった。その演技力に感服です。

●エステル
途中からガンガン「どうしたいんだお前?」みたいな感じにいろんな人から(主にユーリとジュディス)言われていたのは、断髪後にいろんな人から結局どうしたいんだよお前?みたいな感じで責められるルークを見ていた気分を思い出した。状況もいろいろ違うけども、なんとなく思い出した。城から出てきて世界の毒とか勝手に決めつけられた上で「どうすんだよ?」と中盤選択肢を突きつけられるのはちょっと可哀想だったかな……と思うけども、城から飛び出て自分で選択することも選んだのもエステル自身だから仕方ない、とも感じられた。
知らなかったとは言え自分が原因でベリウスを消滅させてしまったことや、世界の毒と言われたり……かなりのキーパーソンで物語の中核の暗い部分をかなり背負わされ、しまいには『自分を殺して』と言わなければならないぐらいに追い詰められたのは可哀想でもあった。さらに可哀想だったのは、操られていた彼女とのタイマンの戦いで3回もヤラれた私の鈍りに鈍りきったアクションの腕。
そんな中で、ちゃんと希望を向いて行ける力に変換できて行ったのは良かったし、自己犠牲に走るエステルを応援したいという気持ちにもさせられたし無理すんなよ……という気持ちにもさせられたし。見方を変えればウジウジ悩むことも多かったかもしれないけど、それでもちゃんと前を向いていける強さも持っていたし、自分で選択するという強さを成長させたかなり好感が持てるヒロインで、優しくて可愛らしくて温かい子でした。「ユーリ、意地悪ですっ」が個人的にかなりツボに入ってる。もっと聞きたかった。

●ラピード
もっと戦闘で使ってあげたかったけどキャラが増えてそれで色々調整していく内に一番憂い目にあっていた、ごめん。犬マップはイベントは達成したけどマップは最後まで埋まらなかったです。検索かけたら私以外にもマップ埋まらなくて悩んでる人が結構居て、世界に自分だけじゃなかった仲間が居た、と思った。
ユーリはかなりラピードに救われていた部分が大きかったと思う。称号の『罪を知るイヌ』ってのもまた切なかった。見守る事に徹したのはラピードなりの優しさだったのかもしれない。ラピードが居るのと居ないのでは、ユーリの性格に大きな変化があったように思えるので、ラピードがユーリの側に居てくれて良かった。
そしてラピードの声がファフナーの真壁一騎だと知った時の自分の衝撃度合いが凄かった。

●カロル
一番心地よい成長の仕方をしてくれた子。勇気が出なくて仲間を信じることも出来なくて裏切ってしまって、でも色々旅をしていく内に仲間を信じる強さと勇気を手に入れて、カロル一人で立ち向かうイベントが来た時は嬉しかったしアツくもあった。操作ミスって1回ゲームオーバー迎えちゃって本当にすまない、カロルは悪くない、自分のアクションの腕が悪い。
最後はおっさんをも唸らせる成長度合いを見せつけてくれて、ブレイブヴェスペリアはとても良いギルドになるだろうし、カロルの未来が明るくて凄いホクホクした。ショタ好きだからっていうのもあるけどとってもホクホクした。一番誠実な力強さを手に入れたと思うし、将来は色々いじり倒されていたユーリを始めとするその他大勢に目にもの見せてやって欲しい。

●リタ
初めに納得行かなかった部分を語っておくけども、自分はどうしてリタがエステルにここまで入れ込むのかが理解できなかった。優しくしてくれたから、信じてくれたからっていう理由でちょっとやり過ぎとも思えるぐらい入れ込んでいたのは疑問だった。中盤から加速度的にエステル大事だから!みたいな感じになって周りの状況を無視しがちでいたのはあまり感情移入出来なかった。でもまあ、初めて出来た友達で、大事にしたいと思えたからあんなに入れ込んでいたと思えば納得できなくもないけども……。個人的には、リタはジュディスと話してた時のほうが色々心地良いなと思える台詞も多かったように思える。
でも彼女自身のサバサバした部分はとても気に入っているし、ユーリやレイヴンがしてきたことをあっさり切り替えたり、エステルが絡んでないことだと彼女本来の切り替えの良さが見えて好きでした。あと魔導器に名前を付けて可愛がったりしてるのも。これはとても個人的なことだけど、ものを大切にしたり大事にしたりする描写がすごく好きで、そんな彼女の側面は可愛らしくもありました。

●レイヴン
おっさんは何かを抱えてるとは思ってたけど、シュヴァーンとして出てきた時は結構驚いたよ……でもそれ以上に「お前がシュヴァーンだったのか!」的なイベントを見ながら、シュヴァーンって名前よく聞くけど誰だっけそれ?ってなった自分の記憶力のなさに悲しくなった。前述したけども、このパーティーには裏切りとギスギスさが足りない……と思っていた自分がレイヴンが裏切った時はもうそれは水を得た魚のようだった。
自分はギャップにとても弱いのでシュヴァーンのキャラを見た時うかつにも萌えてしまってコントローラを持つ手がとても震えた。それでも秘奥義使って苦しそうなシュヴァーンにガツガツ奥義食らわしてやってシークレットミッション達成しましたけど。残念だったのはあんなに感動的に『裏切ってたけど結局仲間という気持ちもあった』的なイベントを見せたのにもかかわらずその後あっさり戻ってきたのはほんとにあっさりしすぎ。もうちょっと引っ張っておっさん。でもあっさり戻ってくるところもレイヴンらしいけども。あとエステルが色々辛い立場に立たされて星喰みうんぬんの大事態になったのはおっさんがエステルさらったのが原因だからなおっさんそこんとこ忘れるな。
というわけで、オッサンの過去とこの二面性は乙女ゲー萌え目線ではすごく好き。どちらも本当のレイヴンで、どちらもシュヴァーンでもあるのだろう。昔は一途に女の人を追っていたのにその人はもう別の人の恋人で結局死なせて自分だけ生かされてしまって、女好きだけど相手が本気だとわかるなり相手にしないって言うのがほんとツボで。こういう女好きキャラなら乙女ゲーに欲しいと思えるので、機会があったらおっさん(みたいなキャラ)乙女ゲーに来て欲しい。

●ジュディス
正論叩きつけてくれて心地よかったし、大好きなキャラでした。最後のラスボスで話の流れ的にフレンを入れようかととても迷ったけど、結局ジュディスを入れたぐらい好き。自分はこういう正論叩きつけキャラが好きなんです……叩きつけって言うと嫌味っぽく聞こえるかもしれませんが、人に嫌われることを覚悟でこういうことを言ってくれるのはとても勇気の居ることだし、もし言われた側ならありがたいなあと思える部分もあるので。
ユーリと同様に精神的に大人で、何でも一人で何とかしてきた身ですが、ジュディスもバウルという存在が居なければ歪んでいたかもしれないなあとも思えた。魔導器壊すことだけが支えって、とても歪みかけているように思える。あと精霊化するにあたってバウルはどうなの?って話になった時、結局まだエンテレケイアになってから日が浅くて無理だったけども、「そうなったとしても自分が認められそうにない」と答えて居たのには印象的だった。
大切にするものがちゃんとあって、根本はすごく優しくて温かいジュディスが大好きです。後半、彼女も大切な仲間を得て本心で語っているのは可愛くもあったし心が温まった。

●パティ
追加キャラだからか物語の勢いに歯止めを欠けててある意味かわいそうなキャラだったなあ、終盤は特に。本筋にはあまり関わってないのも可愛そうだった。パティの主人公大好き具合は私がアビスで好きなアニスを思い出してちょっと和んだりもしたんですが(性格的な関係性はまるでなし)、操作性は短期間では慣れない感じでちょっと辛かった。でも繰り出す技が見た目的にすごく面白くて好き。あと海賊だからか海のモノにたとえて敵を罵る言葉が多くてそれを楽しみにしている自分が居た。
パティの正体についてはうちがアイフリード本人じゃと言われても若すぎで、ほんとに?とあまり事実を受け入れられなかった……という理解できなかったというか。ただ、ドンに「アイフリードによく似てる」って言葉はそれだったのかと繋がってスッキリした。
斎藤千和さんの演技力の高さはこれまた知ってはいたけれども、最後の泣きの演技は本当にもうお見事で、つられて目頭が熱くなった。パティ自身の元気いっぱいなキャラは大好きで可愛くもあっただけに、悲しんでいる姿が本当に心にキて辛かった。

●フレン
プレイしながら、嗚呼これは腐妄想捗るキャラだなあと思った。思っただけで、腐で萌えては居ませんが。この二人の関係性って凄いなと。幼なじみで、お互いの考えている事がわかっていて、目指すべき目標は同じで、実力もほぼ同じなのにフレンのほうが若干上回っていて。よく似ているのにも関わらず、相容れない。もう色々キャラ付け盛りすぎ。でもそのどれもがフレンとユーリを構成するには不可欠で、とても上手いと思った。ユーリ自身は目の前で挫けている人がいたら、すぐにでも手を差し伸べなければ我慢が出来ない人間で、フレンは耐えて耐えて根本から変えていこうと頑張るキャラで。どちらの言い分もよく理解できた。そんな中で序盤では騎士団に戻れ戻れしつこかったですが、ユーリは騎士団に戻らないし戻れないってフレンも気づいていたのでは、とも思う。でも言わずには居られなかった、とても自分と近く一番同じ気持ちを抱えていたユーリだからこそ、同じ道を歩んで欲しいと……でもそれはフレンの都合や感情であって、ユーリの気持ちではない。
フレンはまさしく光であり、ユーリは影で。ユーリが歪みかけているのはフレンのせいだったことをフレンは気づいていないのが面白いと思った。でもそれはユーリ自身の問題で、フレンのせいではないとも思う。でもユーリもフレンには正しく居て欲しいという気持ちも強かった見たいだけど、それも無理だろうと。それはアレクセイの本質を見抜けなかったことにもあるだろうし、ソディアの想いに気づけなかったことにもあるだろう。ふたりともなんだかんだまだ未熟だと思うので、これからも切磋琢磨しあっていって欲しい。
終盤でのタイマン戦は負けてもイベント進行出来るようだったけど、絶対負けたくねえ!とボコスカやりました。勝ちました。2回ぐらい負けましたけどこちらの作戦ミスだからユーリは負けてません。自分が負けてユーリは勝ちました。
エステル救出前のフレンとユーリの会話の中での、彼の決意の言葉がとても心地よかったので記しておきたいと思う。

法が必要だという思いは今でも変わらない。それでも、君を悪だと呼ぶ気にはなれない。だからせめてこれ以上、繰り返さずに済むような世の中を作りたいと思った。

あとフレンの項で語るのもちょっと違う気がするけど部下なのでソディアについて。もうこれほどいいからすっこんでろ!!!と思えたキャラも久々で(これは腐的意味ではなく)、フレンさんの監督不行き届きで、ユーリについてはフレンからソディアにもっと説明して欲しかった。ソディア側が聞く耳持たなかったかもしれないけど。最後に『隊長を助けて』って言われた時は言われんでもしてやるわ!と上から目線で助けにいきましたよ。スカッとしました。それみたことか。

●アレクセイ
最初っから『こいつなんか胡散くさいな~~』と思っていたら見事裏切ってきたので「ほらな!」ってなりました。もう途中から気持ち悪くて、その気持ち悪さがクセになりそうでした。清々しいほどのTHE・クズだったのでボス戦めっちゃ楽しみで、実際ボコボコに出来るのも楽しかったです。途中からもうやることなす事クズ道ここに極まれり!って感じで(それでもちょっと物足りなかったけど)、RPGにはこういうキャラ居たほうが倒す時スカッと出来て良い。出来ればアレクセイがどう変わっていったのかも見てみたかったけど、オッサンよりオッサンの過去に需要あるかなあ……最初はこうじゃなかったらしいので、どう変化していったのかは興味がある。ある意味彼も戦争というか人の汚さに染まっていった可哀想な人なのかもしれない。だからといってしたことは許されるわけではないし、そこに付け入られたのは『弱さ』だとも思うし、本当に信じられる人が居なかったのだろう。
もしかしたら、ユーリやフレンも信じられる人が居なくなってしまったらアレクセイみたいになってた可能性も否定出来ないなと自分は思えた。そういう意味でアレクセイは『主人公になれなかった人』なのだろう。まさにお話の被害者でもある、だからってしたことに同情はしませんけど。

●デューク
ラスボスっぽいなと思ったらほんとにラスボスだった。個人的な見た目な意味ですごく好み、声帯が小山力也ということに最初はすごく戸惑ったけどシンフォニアでのクラトスよりは全然マシだったので途中から慣れた(すいません、アレだけは合わないと思う、外見と)。
信じていたものに裏切られて、大事だった友人も奪われて、それなのにまだ信じようと色々見守ってきたのにも関わらず、結局人間は変わらず世界を破滅に導こうとしていて。もう何も信じない状態になっていたデュークの気持ちも否定出来ない。最後に主人公たちに協力したのは、やっぱり彼の心根の優しさと、人間を含めた今あるこの世界が好きだということを感じられて切なくもあった。というかこんなに利用されて酷いことされてきたのにも関わらず、大分待ってくれて最後の最後に話し合いで納得できなかったのは当然かと。それでも敗れて最後の最後で協力するっていうのが、とても胸が締め付けられた。
これはアレクセイもだけど、世界を変えようという意思を持った人の願いは叶わなくて、なんだかんだ流れで世界を変えることになってしまったユーリたちっていう対比がある意味皮肉だなあとも。
最後のシーンをデュークと動物たちのシーンで締めたのは精霊になるのかな?と思った。ほんとになりそうでちょっと怖い。


中盤では、早く終盤にならないかなーなんて思っていたのに、いざ終盤になると終わらないでくれ、と思える心地良い矛盾を持ったゲームでした。良いゲームは終わらせたくないし、終わったあとの切なさや寂しさもまた良い。楽しめたPRGは何周だって違った楽しみ方が出来ますが、それでも新しくゲームを初めて、あっさり彼らの頑張りが最初に戻るのは、とてもさみしい。
終わった時は、ああ終わったなあ……終わっちゃったなあ……としか思わなかったのに、その後に鐘を鳴らしてを聞いたらなんだか泣けてきてそのままほろりと来た。本当に良い歌詞だし、良い曲。
演者さんたち全員の演技力も高くて、あと好きな声優さんが多くてそちらも楽しめた。キャラクター全員に愛着があったし、別れの時は寂しくもありました。改めてこのキャスティングに感謝。

あと久々に一般ゲーをやって思ったこと。キャラクターデザインをする人、ゲームシステムを作る人、設計をする人、実際に組み立てる人、3Dを作る人、シナリオを作る人……ゲームには本当に色々な手間と時間がかかっている、RPGではそれが顕著ですが。その影の人達の努力が報われてほしいなあと思った。次のテイルズもちょくちょくチェックして、プレイできそうなら特攻してみようかなと思いました。

この感想もプレイ時間に負けず劣らず相当長いですがここまで読んで下さりありがとうございました。
というわけでテイルズと同時にやる予定だったスイクラはちっとも手を付けてません。……外伝小説を買ったのでそちらに手を付けながら、映画版を見直し、ヴェスペリアに色々決着を付けてからプレイしたい。
関連記事