30 2016

プリンス・オブ・ストライド 各校・サブキャラ雑感

某最北のあの学校を初めて見た時は椅子からひっくり返りそうになった。その後爆笑した。笑うしかなかった。

そんなわけでプリストの各校戦およびサブキャラ雑感を書きたいと思う。本当は総評も入れようとしたのだけど、長くなりすぎて入りきらなかった。語りたいことがありすぎて困る。何をそんなに語ることがあるのか自分でもよくわからない。
嗚呼、もっとプリストに浸っていたかったなあ。


●三橋高校
アニメを見ていたので大体どういう高校かは知っていたけど、序盤から煽られた時はそんな敗北フラグ立てやがって……と思って予想した通りの結末でなんだか悲しくなった。でも最終的には良いチーム、良きライバルになれたのは心地よく終えられたというか。
描写が薄いため、鴨田兄がどうして頼られなかったが上手く感情移入が出来なかったが、まあこんだけ人数いるゲームだし……と納得してしまいそうになるけど、結局2回も対戦することになるのならちゃんと描写して欲しかったという気持ちはやはり拭えない。
ちなみに公式サイトの鴨田兄の「だって、好きになっちゃうでしょ」は、『女はリレーショナーに向かない』という前置きがあってこそ本来の味が引き立つ台詞。自分はこの台詞、結構好きだったのだけど、この台詞が引き金となって主人公が気持ちを自覚する展開が金太郎飴なため、少々食傷気味になった。
主人公はどう見てもギャルじゃないのに「ギャルッショナー」って言われるのには、おいおい目ん玉ちゃんと付いてんのかと煽り返したくなったけど、語感がなんとなく良くて結局自分も気に入ってしまった……ごめんよ奈々ちゃん……。

●長嶺高校
アニメで端折られた組その1。でも端折られた理由は、1クールに収めるためと思えば理解できるような試合展開ではあった。しかしながら無駄では決して無い。面白いキャラクターだったし、怠けていそうに見えて彼らも彼らでストライドにちゃんと熱い部分が垣間見えるのが良い。
こういう言い方はアレだけど、ただの捨てキャラにするのは勿体無いというか……魅力的なキャラクターたちではあるし、出されたのならどんな事情を抱えているかとかもっと詳しいことも知りたかったなあと思えるぐらいには引き込まれた。そこはまあ、知りたきゃ本を買えということなんだろうか……クソッ……(財布を取り出す)。

●一条館高校
いやあこんなにも感じ悪い高校もあったもんだ……これは一体どこの高校なんだろうなあ…………我が北海道がほこ……ほ……誇れねえ……(折れる膝)。
アニメでの歩くんの離脱は自らの怪我によるものだったけど、ゲームでは一条館でのランナーとの衝突(故意)で、心のなかでひたすら謝りながら見ていた。超煽ってくるし、超感じ悪いし、こんだけデカい土地に住んでおきながら小指の爪程もない心の狭さに超笑った。それでも私は一条館高校が好きだ。それはこれだけ超個性な人たちが揃い踏みしているからだ。流石、流石だぞ、我が故郷試され過ぎた北の大地が産んだ自由な子たちだ。(白目泡吹き)
一戦目は強制的に敗北を食らって超煽られるが(主にリレーショナーに)、二戦目はリベンジ戦でここで清々しくスコアSを叩きつけるこの爽快感たるや。思わずスコアのスクショ撮った。この爽快感のために一条館高校は在るのだろう。ハハハ、すごすご北海道に帰っておいでこの道産子野郎ども!
なんといっても特筆すべきはロシアとのハーフっ子な姫宮と、根性が300回転ぐらい捻じくれ曲がってるリレーショナーの堂園。特に二戦目の開始前と開始後の堂園との会話はスーパーハイパーウルトラなまら楽しいので一見の価値あり。中の人の煽り演技の巧さもあって超絶楽しかった。以下に一部抜粋。

「頭悪いクセに運動できるからって、ちやほやされる奴ら、すげー多いだろ?俺、そういうのすげー嫌いなんだ。運動バカなんてどうせ将来、単純労働者だろ?代わりなんていくらでもいる、価値のない奴らだ。
(中略)
こんな嵐でもGO出しゃ迷いなく走ってく、忠実でクソみたいなドブネズミ共の鑑賞会。ストライド最高、リレーショナー最高」

こんなコンプレまみれのやつ久々に見たぞ……(唸)。もう彼の一言一句が「スポーツ出来る人うらやましいです!僕もそうなりたかったです!」の裏返しの捻れ返しでそのコンプレまみれの姿がもう言葉にできないほど悶えた。彼を可愛いと思える自分も相当ネジ飛ばしまくってると思うが、彼の煽り文句は本当にこれぞTHE小物野郎って感じでとても良かった。ちなみに彼は大阪から来ていて最終的に北海道を『畜生臭い場所』というので笑った。否定はしないので酪農が盛んな十勝方面に一緒に乳搾りにでも行きたい。大丈夫、慣れればそれも楽しくなるよ。お牛さんお馬さんたちと一緒に野原を駆けずり回ろう。
上記にこんだけ長々と台詞を記載したけど、彼の中で一番好きな台詞は「なんで通信切ってんだよ、姫宮ァアーーーッッ!!」だったりする。アニメでも笑ったけどゲームでも呼吸が止まるかと思うぐらい笑った。今も打ちながら笑った。
姫宮も煽るけれども勝敗にちゃんとプライドを持っているプレイヤー。方南に敗北した後の彼の矜持のある言葉は感心したし、それはおまけエピソードでも垣間見える。いやあ彼は道産子で良かった良かった。……北海道で生まれたと言ってくれ……頼むから……。

●市場高校
アニメで端折られた組その2。準決も決勝も熱くはなったんだけど、一つの試合として考えるなら市場が一番好きかもしれない。キャラに味はあるけど、他校に比べればそれは薄い。でも、一つの部活動の形として「後が無い先輩の思いを繋ぐ」というのは市場戦が最も上手く表現されていたと思う。負けたくない、と言う思いが一番ストレートに表現されていて胸に来た。なんだろうなあ、部活動の青春、という感じが一番した。
それだけにこの高校も出番が一瞬だけで悲しかった。できればもっと掘り下げて欲しかったし、やり取りをもっと見て居たかった。……本を買えばいいのか。
関係ないとは思うんだけど、この高校のユニフォームが20日と30日に5分引きになる某スーパーがチラつきまくった。

●椿町高校
アニメで端折られた組その3。端折られまくりだ。尊の中学時代の先輩が居て、そのランナーには一度も勝てなかったという演出をされていたのにもかかわらずこちらも出番は1回のみ。この高校は強いぞ……!という伏線は貼られるけど、結局勝ってしまうのでそれもなんだか実感の湧かないまま終えてしまったのは本当に残念だった。
端折られた組も端折られた理由はわかるのだけど、使い捨てるにはもったいなさすぎるキャラ描写なので、もっと見たかったという気持ちが強い。一人ひとりのキャラが濃くて見ていておもしろ高校ではあったのだけど、ストライドへの熱意はそれほど感じられなかったのでなんだかなあと思う部分も無きにしもあらず。

●西星学園高校
アイドル養成高校。正直言うと、アイドル活動は、色んな意味でこの作品を売るために作られた設定だと思う。しかしながらその『アイドル』と『ストライド』との両立の壁を描いていたし、シナリオに上手く織り込んでいたので感心はした。なんだかんだ言って自分もギャラスタのファンになってしまって悔しい。ライバル校として描かれるためか、キャラ設定は他の高校よりも綿密。そしてその裏設定っぽいものを匂わされて終わるのでとてもモヤモヤした。攻略できないから余計にモヤモヤした。
ただし作中で格好いいと評判の掛け声は正直凍えそうなほど寒かった……アニメでもされなかったので、そういうことなんだろう。あと芸能人の彼らと一緒にバラエティー番組に出る展開があったけど、某アレのアレがそのままで出てきて、良いのかアレ……。
発売時期から全く関係ないだろうけど、楓くんの髪型と声が甘い冠ゲーの○に○○○○てた人を思い出させてくれて困った。髪型だけならまだしも声まで一緒なので。
ちなみに西星戦ではBGMが特殊で、ギャラスタの曲「RUSH」が掛かる。これが格好いい上、歌詞を読んでさらに格好良さが増す。
そういう感じで制作側からいろんなご贔屓を受けていた学校だったけども、贔屓を受けられるだけの描写はちゃんとされていたし、そういう意味での不満は殆ど無かったように思う。最初は部活やってるのにアイドルしてるんじゃねえ……と低い声も出したけど、前述した通り、彼らがアイドルをしていることにもちゃんと意志はあるし決意はあるし目的もある。両立する意味や意志は諏訪ルートでも描かれていたので、最終的には彼らのアイドル活動も応援したいという気持ちにさせてもらえた。

●花京院高校
突如現れたラスボス校。でも一度この高校には敗北する描写があるのでちゃんと絶望感を味わえた。キャラ描写でちゃんと一風変わっているというのは表現されている。他の高校はチームカラーが何となく決められていて、そこから逸脱しないようなキャラ設定だったけど、花京院は皆バラバラ。正しく『寄せ集め』が感じられる所がとても良かった。そしてそんな寄せ集めなのに、勝てない所が更に絶望感を煽ってくれてたまらない。
才能の塊の集まりのようなチームだけど、ストライドはチームスポーツであるため、それが最強とは限らない。それは個々人のキャラでちゃんと表現されているのが良い。自分が最強であるとだけ言う維田に、ストライドへの情熱を失くした巴、お互いの連携は随一だがそれ以外がどうなのかよくわからない双子、もともと花京院に居てただ一人レギュラーに残った部長。これで一致団結できてたら大したもんだ。そしてそれらを纏めるのが穏やかですべてを達観しているリレーショナーの夏凪に、ストライドの父ながら主人公の父。最近出張から日本へ帰ってきた。もう無茶苦茶、なのに強いから末恐ろしい。
方南や他校(一条館を除く)が持っていた青春を得られなかった人たちで構成された、最強でありながらもとてつもなく脆いチーム。そんなチームを最後においてきたのはやっぱり王道だなと思うけど、だからこそ最後まで熱くなれて良かった。西星も良きライバル校として描かれては居たけど、和気あいあいとしすぎて最後には相応しく無いというか。こういうチームに、正しく想いを繋いで勝てたという爽快感はよくあるようでいてとても貴重だな、なんて思いました。


●サブキャラ雑感
・門脇歩
方南スト部。とてもいいキャラなのに何故攻略できないのか不思議でならない。悪い言い方をすれば補欠要員な彼も、ストライドに対して本気になり始めた描写が垣間見えてそこがとても青春的でよかった。スポーツっていうのはなんだって才能の有無が目立つ中で、それでも才能がない人のほうが圧倒的に数が多い。その圧倒的に数が多い中で頑張って頑張って努力している人にスポットを当てられる所が見てみたかった。これもよくある王道の一つだけど、プリストは王道で構成されてるのでそこにもう一つぐらい加えて欲しかった。
どのキャラも声優の好演が目立つけれど、歩くんは特に下野氏の面白い演技があればこそだと思った。奈々ちゃんと青春してる所が見てみたかったなあ……見てみたかった。(大事なことなので二回)

・高原耕一、さくらちゃん
叔父さん(母の弟)とその友人。上京した主人公の居候先である喫茶店の店主でもあり、いろいろ面倒を見てくれる。描写はそれほど多くもないし、アニメでも省かれた組だけど、二人とも良いキャラしている。二人ともストライドをしていて、主人公の父世代にいろいろあったらしいけど……そこもちゃんと何があったか見てみたかった。続編への布石っていうのなら甘んじて受け入れるけども……これで今後なにも展開がなかったのならモヤモヤしたままで終わるので作中でなんとかしていただきたかった。
ちなみに店名の「ピリカ」はアイヌ語で「美しい」という意味。語感も意味も可愛いからか北海道でもよく使われるアイヌ語の一つで、米の名前の一部にもなりました。

・支倉ダイアン、ショーナ
支倉姉弟の姉たち。ダイアンさんはアニメでも出てたけど、本当にいい女だ……弟とその仲間を見守りつつも、ちゃんとスポンサーとしての線引もする。ヒースはよくかまってきて高圧的な姉をうざったく思っていたけれど、でも外側から見ている自分としては弟を良い距離で見守っているお姉さんだなと思えた。歩くんのおまけシナリオでのダイアンさんはちょーかっこよかった。私はこんな美人なお姉さんに囲まれてチクチクやられながら川の字で眠りたい。羨ましいぞヒース。

・黒部加紋
日本ストライド協会の会長。父世代で共にストライドをしていた過去があり、少々強引な手を使ってでもストライドを普及しようとする意志がある。花京院高校で顧問をすることになった主人公父を「キング」と呼び、主人公を「プリンセス」と称して過剰な演出で周囲を煽る。作中ではその手法がやりすぎと言われていたけれど、人気はあるけどまだ競技人口が足りないっぽいストライドを普及するという意味では、まじめに取り組んでいる主人公たちには悪いけど、そこまで過剰ではないと思ってしまった。私が大人になってしまったんだろう……。
大体のスポーツってのはとにかくお金がかかるもんで、競技人口が多い野球でさえ、一式道具を揃えるのにそれなりのお金がかかる。それでも野球は人口が多いからただの部活動でも至る所からお金が出てきたりする。プロの世界の年俸は御存知の通りとんでもない金額になる。でも人口の少ないスポーツは道具を揃えたり、遠征したりする費用も自分で捻出しなければならず、スポンサーがつくには世界で話題になるぐらいの成績を残さなければならない……まあそれはまた別の話ではあるのですが。黒部さんはやり方は間違ったと思うけど、ストライドが好きという気持ちは確かにあったんだろう。だからこそ目立つように演出をしたんだろうし、今回はそれで潰されるような主人公でなかったのが幸運だった。しかしエピローグで不正献金で捕まったっていうのが一番ガックシきたなあ……そこで自分でストライドに泥を塗っちゃいけないでしょうに。
ちなみに生徒たちは黒部に反発していたけど、顧問である壇先生は擁護していた発言をしていたのには、そこできっちり区分けしてくれたんだなと嬉しかったと同時に、『私は大人側なのか……』と色んな意味でヘコんだ。もし自分が高校時代にプレイしていたら、どちら側の感想を残したのだろう。そういう意味でも、面白いキャラクターだったと思う。
声優さんがまさかまた乙女ゲーで聞けるとは思わなくてとても興奮した。ああこの低音ボイスが耳にとても心地良い。

・桜井奈々(主人公)
サブキャラではないけど、語らせて欲しい。この主人公だったからこそ、皆が好きになったのだろうし、ここまで爽やかな話になったんだろうと思った。こんな一生懸命に部活に励んで甲斐甲斐しく皆を支えてくれる子がいたらそら好きになるわ……私も好きになったわ……。
余計なことは言わないけれど、それでも全て正しい選択を選ぶというわけではなく、周りに惑わされたり戸惑ったりする部分も高校生らしくて良い。尊や陸に当たられたり、堂園に口汚く罵られたり煽られたりしても、相手の気分を無理に削ぐことなく躱していてある意味とても大人。でもそれは彼女のバックグラウンドの、母は早くに亡くして父も家を空けることが多くて、祖父母に育てられたってことを考えればここまでおおらかに育ってくれたのも納得できる。主人公はそういう他人からの攻撃で悲しむような人じゃないんだろうなと。ストライドのことを忘れていたのも、自分から父を奪うストライドが嫌だっただけで、ストライド自体は元から好きだったんだろう。ちなみに序盤で主人公が方南ストライド部に入ろうと思ったきっかけの動画(久我と巴)が、入部時点でストライド協会に削除されているのは良い暗喩だなあと思った。
ちなみに東京生まれ北海道育ちで厳密に言えばどさんこちゃんでは無いのだけど(本人も否定していたが突っ込むことが出来ず、終盤まで道産子扱いされることに)、もともとの初期設定では秋田方面の東北っ子だった。東北っ子でもそれはそれで美味しかったなあ……。
あと彼女が「えへへ(またはへへ)」って笑うのが超絶ツボった。可愛かった。あと時々素で「なまら」って言うのに胸がときめいていた。もう何に萌えていたのかわからないなこれ……。


次こそ総評を。アニメの感想も交えながら。また鬼のように長くなりそうな気がしないでもない。
しかし、それほど重い気持ちを持たずに始めたプリストだけど、ここまでどっぷりハマるとは思いもしなかった。今年はそんなに期待しない作品のほうがずっぽりハマれる気がするので、これから買う新作はすべて無の心を持って買うようにしたい。滝にでも打たれてこようと思う。
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