全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

16 2016

(キネモザ)博、喜助ルート クリア

引っ越しを機にPSP版は全部売っぱらってVita版を買い直した。なんだか唐突にご兄弟に会いたくなって……。
久しぶりの(といっても3ヶ月ぶり)乙女ゲーだったし、ここ最近やるゲームが個人的ツボに当たらなかったんで、どうなるかなと思っていたけど、やっぱり私は宮ノ杜家が好きみたいだ。やっぱりこの圧倒的空気のクソ不味い感サイコー!(拳を突き上げながら)


●二年目モード(博)
前回プレイしたのが4年も前のことなんですっかり忘れてたけど、主人公がおもったよりもちゃんと使用人してて『もっと暴れてくれよ~~~ご兄弟かき乱してくれよ~~質問してブチギレさせてくれよ~~』と手足ジタバタさせながら読み耽る謎の自体に。無印をプレイしてた時は鬼のような形相で『ちゃんと使用人しろ』と画面に問いかけて居たくせに、プレイ時の心理状態でプレイ感想と言うのは大きく変わるもんなんだなと思った次第であります。
あと博ルートあんまり関係ないけど、勇ちん(未だに心の中でこう呼んでる)と3.5男が顔を合わす度にキンキン刃を交えてて、しつこい、と思った。守も煽りベタだよなーと。雅様のほうがよっぽど煽り上手。

まあそれはともかくとして、二年目の博は結局一年目とあまり変わらなかったなあということ。『何も出来ない』ということを理解していない博をもう一度振り返らされて、面白い面白くないではなく、つまらなかった。それでも前回プレイから4年経ってるので、そこでまだ楽しめたという感じ。結局『結婚すればいいじゃん!』と無邪気に言ってて、だからできねんだっつの……とやさぐれながら心のなかで返事するのも少々辛かった。
そして何よりガッカリだったのは、無印のラストでは5年後に約束して別れたのだけど、キネモザ二年目では約束すら無かったこと。いつか君が結婚しておばあちゃんになった時にまた笑顔で会えればいいね的なことを言われた時は、なんと乙女ゲーにあるまじきことを言うのかと思い、ある意味凄いなと笑った。大分苦味が含まれていたけれども。
というか、この別れ以前に主人公のことが気になっていた博は、もう縁談が来てしまったら断れない状況にある主人公に対し、お金を使って主人公の地元の村の人々を納得させるということをしているのである。その上、最後に何の約束もなく、『好きだけどどうしようもないからお別れ』って、お前……なんかもうちょっと格好良いとこなかったんかな、と。結構な具合で主人公の今後を滅茶苦茶にしておきながら、最後に『幸せにしたい』も『するから』もなくお別れって、なんというか、あまりにもなあ……。

個人的に残念だったのは、当主が倒れたのをきっかけに、研究者から医者になると方向転換したこと。私は自由な発想を持って自由に無責任を突っ走るのが博の良さだと思っているので、なんかそんなことで医者に方向転換すんのかと拍子抜けしてしまった。当主の病は、博に決心させるほどのことかと思うと、そうでもないと思ってしまった。それは当主がしてきた行いを博は見てきたからで、それを踏まえてそう思うかなあと思うと、納得できない部分が大きいというか。あとは、戦争へ向かっていく時代でも、自分が最初にやりたかったこと、目指していたことをちゃんと貫いて欲しかった。

というわけで、BADで結局五年後すれ違ったけどお互い気づかないEDのほうがスッキリしていて、仄かな切ない余韻もあってよかった。やっぱりハッピーエンドが良いと思う部分もあるんだけど、あまりにも本編からEDの流れが消化不良を起こしてしまった。

●後日談もーど(博)

大人になった博の破壊力よ……本当に、大人になったんだなあという寂しさもありつつ。無邪気なキャラが、苦難を乗り越えておとなになっていくのになんだか寂しさと切なさを感じるようになったのは、私もちょっとは大人になってしまったからなのだろうかと思うと、息が詰まって意識が飛びそうです。大人になんてならなくてもいんだよと思ってるショタコンだからって言うのがかなりの理由を占めているような気もしないでも無いけれども。
でもそのギャップが楽しかったのもまた事実で、大人な博とたまに垣間見えるあの時の幼い博の面影がなんだか懐かしいやらなんやらな気持ちを湧き上がらせてくれた。


●情報屋もーど

ぶっちゃけるとこのシナリオで一番楽しんだのは、喜助との恋愛ではなく、ご当主のそれぞれの奥方との出会いを垣間見れるところだった。当主のことは萌的な意味では好きでも何でもないが、私は前回プレイから今回プレイするまでのこの4年の間で、同情の余地もないクソ野郎が大好きということに気づいてしまったため、自分の信念のためだけに金と権力で人様の人生を滅茶苦茶にするマジカス様が育った過程(※家庭ではない)がとても面白く感じてしまった。そして奥方ひとりひとりの事情と、思惑と、矜持と、偶然の出会いと……どの奥方も運命を受け入れながらもそれぞれの切ない思いが垣間見れてとても楽しかった。
その中でも一番好きなエピソードはやっぱり守のかーちゃんでしょうか。私はああいう信念を持ちながら、自分が信じる道を歩く気の強い女性が大好き。当主が振り回されていて、ザマアという楽しさもあったのは否定出来ないけれど、この二人は本当に恋愛結婚(してないけど)だったのではないかなと思えて仕方がない。そして玄一郎の思惑には囚われないと隠れて育てたのには、カズ江かーちゃんの気の強さもあったんだろうな。それが結果として守も歪んでしまったのは、なんだか切ない結末だなあとも。もっと二人のやり取りが見ていたかったなと思わされるほど、華ヤカでも上位に食い込むほどの好きなエピソード。
あとは、博のかーちゃんも良かった。博の酒の強さはこっちから来てるのかと、あと運命を受け入れて、その中でも一矢報いるその強さにとても惹かれた。それが嫌味でもなく、ちゃんと両足で立っている自分の意志だという所がとても胸を打った。
しかし七人も男ってどういうアレしてんだろうマジカス様。

話を喜助に戻しますが、結論から言うと普通だった。普通に惹かれていって、普通に恋愛して終わった。
特筆してときめいた部分も面白いと思った部分も無かったんだけど(あるにはあるけど、悶えたほどではないという扱い)、あえて普通の恋愛を描いたのかなあと思った。兄弟との恋愛はなんだかんだ色んなハードルがあるし波の上下もとても激しい。そこと区別を付けるために、あえて一般人同士の仄かな恋愛を描いたのかなと思うと、なんとなくこのルートを好きになれた。何より時代に背いて『恋愛結婚したい』って言うロマンチストな喜助が可愛らしかったと言うか。
あと良かったのは前述した博ルートで主人公の実家の村の問題を金で解決した所を、喜助ルートでは多少強引ながらも喜助の『情報屋』という武器を使って解決にまで持ち込んだ所。それが全部万々歳というわけではなく、縁談を断った責任をちゃんと主人公に取らせつつ、最後の最後で主人公と一緒になって色んな意味で責任を取ったところにぐっと来た。
華ヤカでまさか常識人に会えるとは思わなかったため、どういうテンションでプレイして良いかわからなくなった私側の準備不足とも言えよう……終えた後なら言える、喜助にたくさんの幸あれと……。


今回終盤でマジカス様こと玄一郎様が元気なさすぎて、私としてはとても寂しさを感じている。と同時に、若い頃の上から下までの元気はどうしたオラァもっとチキチキご当主レースに胃液全部吐いて血反吐しかでなくなるぐらいの条件付けんかい!休んでんじゃねえぞ!とご老人に対してとんでもない唸りを見せている私が居るのも否定出来ない……。勇ちんの感想でも書いたけれど、制限なしの千円あげるだけじゃ『ご当主を楽しませるため』って超適当な理由を付けて兄弟たちで酒飲み放題パーティーするだけなので、結局ほのぼのに落ち着いてしまっているのがなあ。
もしかしたら無印茂ルート並の壁に手ついてオエオエ吐けるルートもあるのかもしれないけれど。でもご兄弟がお互い煽り合いながら仲良しこよしなのを見るのも大好きなので、なんだかんだ楽しんでます。
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