04 2017

帝国海軍恋慕情 感想

思考がとろっとろになるほど長く重かった村正を終えた後の私は、全く重力のない思考を停止していても良い作品をプレイしよう……そう考えて500円玉と100円玉と50円玉を手のひらに握りしめ、密林地帯へと駆け出したのでした。そして手に入れたのが、この帝国海軍恋慕情。発売から1年以上もたった後に新品購入したのにもかかわらず、先着購入特典であるミニブックレットまでついてきたことに、自分は笑顔を隠せなかった。とろっとろの思考だった状態から、とろっとろの思考の出来上がりです。

中身スッカスカと聞いていたし、とりあえず『乙女ゲー』で『恋愛』してて『ハッピーエンド』なのであれば良しとする、というスッカスカな脳内で始めたため、結論としては結構楽しめた。が、出来については……まあ、でも、こういうゲームだって思えば、その通りでしたとしか言いようがない内容ではあった。

まずまったくもって海軍要素が無い。あるとしたら港の背景で遠くに軍艦が停留してるぐらい。ルートに寄っては日露戦争に行って終戦後に結婚して諸事情あって自由の国のアメリカへ!というエンディングもあったので軍人要素も無いと言っても良い。愛の前には軍人としての矜持もお家の矜持も屈するしか無いのだ。
そして軍楽隊要素も殆どない。一部ルートを除き特に全員で練習したりもしないし(もちろんあったとしても数秒で終わる)、個別練習も無い。ここまで来るといっその事爽快感さえ覚えるほどだった。そして時折思い出したように夜中の家の中とかでいきなりパッパカ吹き出すので自分のテンションもアゲアゲだった。お前を思って吹こうとか言っていきなり家の中でパッパカされる度に私はそれをBGMに小躍りでも踊りたい気分だった。そして、そのホルンだかチューバだかフルートだかトランペットだかを吹いてる音が鳴らないことがあるのもポイントが高い。
そして恋愛描写もほぼ皆無だ。何故好きになったのか全くわからないという、スピード感ある恋愛に愛とはなんたるかを考えさせて貰った。
そういうわけでこのゲームには帝国も無ければ海軍も無く恋慕情も無かった。これ以上無い時間の投げ方をしたと、大満足である。

割りと序盤で、Vitaで出来るアプリゲーを650円で課金してルート全解除プレイしているんだ、と思うことにして楽しんでいたのだけど、いうなればそういう状態にしてようやく価値が同等になるということなので、このゲームを発売前から楽しみにしてフルプライスでご購入された方の心情をお察ししたい。もし自分がフルプライスで買ったとしたら火炎瓶の作り方ぐらいは検索している。

ちょっとだけ真面目に語るのなら、シナリオの出来については確かに地面に向かってロケットを飛ばすような部分もあったけれど、それは上記した楽器の音が鳴らない演出だったりする全体的な手抜きな面でさらにひどく見えてしまった気がする。そしてそんなトンチンカンさよりも、何よりシナリオの量の少なさの方が気になった。この短さはライター云々って言うより、制作の方針じゃないかなあと……予想の範囲を越えませんけれども。
今後、D3P学校がオトメ部という活動はしているけど結果がついてこない部活動の予算を沢山出してくれることを願うばかりです。このままじゃずっと初戦敗退ですよ。弱小校が強くなるには部員のやる気とお金ですよ、期待してます。(でもずっとこんな愉快なゲームを作っていってほしい気がしなくもない)


以下よりキャラ感想。散々言ったけど、楽しかったですよ、いやマジで。疲れた私の胃に染みるような笑顔をくれた。笑顔は元気の素。


●小宮山嵩元
堅物軍医。吹いてた楽器は……なんだっけ。なんかとてもデカい楽器を家の中で吹いてたのは自分も違う意味で吹いた。夜中に海軍敷地内の広場とかで一人で吹いてたりして、罰ゲームでもやらされてるのか?と思ったけど、彼曰く『楽器を吹く時間は自分と向き合う時間』らしい。ならしゃーないな……しゃーない。
彼のルートは、ロシアのスパイが外国人街に居て、しかもそのスパイが心臓病罹ってて医者を頼るはずだから、町医者夫婦として潜入して引っ捕らえろ、という話なのだけど、まずそもそも主人公のポテンシャルが高すぎてもうなんというかシッチャカメッチャカって言う言葉はこのために在るのだなと思った。
どう見ても怪しい雑貨屋の店主、もしかして手がかりがあるかも…!とアジトに一人で向かい、案の定一発でスパイだとバレて殺されそうになる……ところを小宮山に助けられる。
その後どうみても怪しい組織を発見し一人でアジトに向かい、案の定一発でスパイだとバレて殺されそうになる……ところを小宮山に助けられる。これを数セットぐらい繰り返していた印象がある。
新喜劇でもやってんのかと思いながら見ていたら、何を思ったのかそのスパイが、罠とわかっていても命には変えられぬと治療にやってくる。色んな意味で、こんなところに治療に来るとかよっぽど切羽詰ってたんだな、という複雑な気持ちを抑えられぬまま、一度捕らえたはずのスパイに逃げられたり結局捕まえたりするコントは私を笑顔にさせた。
メチャクチャ美しい流れだな、と思ったのは、スパイの病状があまりにも悪いのを隠すために、顔に出やすいから明るく振る舞え!と言われて、主人公も明るく振る舞ったけどバレ、逃げられた時に小宮山に「お前の妙に明るい態度で気がついたんだ……だからいっただろう!お前は顔に出るから気をつけろって!」と言われた時に、耐えられず部屋に私の笑い声がこだました。お前が明るく振る舞え言ったんじゃないか……。

そんな小宮山との恋愛は、夫婦ごっこしていく内に絆されたと言った感じで、よくある既定路線だった。でもよくある分、脳内補正もしやすくて、描写に格別気になったところはない気がする。突っ込めばキリがないという意味もあるけれど、もはやご愛嬌です。小宮山の姉との関係性もまあそこそこ楽しめたし、こういう堅物が恋で変わっていく様子は描写がお粗末でも好みだからか面白かった。いや、私の判定ラインが今地中深くに埋まってるので誰でも乗り越えられるってのもあるだろうけど……。

このルートで一番の名言は、そんなロシアの重鎮スパイであるミロノフ(おそらく60代のジジイ)が放った、主人公が作ったピロシキを食べた時の一言。
「これ、小さい頃おやつでよく食べた……」

私はこれで1分は笑った。


●原正毅
由緒正しき華族だけど没落しかかってて、成り上がりの会社のお嬢さんと結婚させられそうになってる人。お家のためにとか言いながらひょいと現れた主人公が全部を持っていく、これも既定路線だが、既定路線だからこそ(以下同文)
小宮山ルートがシッチャカメッチャカなら、原ルートはハチャメチャって感じだろうか。あんま変わらないな。
ここでも主人公が遺憾なく本領を発揮し、パーティに出る度に誰かにぶつかって文句を言われたり(こんな当たり屋みたことねえ)、挙句原と婚約者を目の前で見るのが辛いから、仕事を放棄して具合が悪くなったと途中帰宅を決める様を見ながら、繁忙期の自分は『良いなあ、そんな理由で帰れるんだー……良いなあ』と無茶苦茶な感情移入の仕方をしていた。そしてその帰り道、見事敵に捕らえられるところも含めて非常に美しい流れだった。そして主人公を捕らえたのは原の婚約者の父親で、その父親が敵国のスパイと繋がっていたのだが、瀕死な主人公を原が助けに来てくれた後も、原は婚約者と婚約したままでいてもう何がなんだかわけわかめ。
その後パーティーで婚約者を挑発して、大勢の前で敵国との関与を暴露させるっていう、スパイとは、軍人とは一体なんたるものかを改めて考えさせてくれる話を見た。
そしてこのルートの凄いところは、原が日露戦争に行って、わずか10回ぐらい◯ボタンを押しただけで無事に帰ってきて結婚して、でも原家からの圧力に主人公が耐えられなくて、「こんなのは僕達らしくない…僕達らしく生きよう!」と自由の国アメリカへ行ってしまうのである。飲んでいたコーヒー牛乳を飲み込めなくなるほどお腹が震えた。
まあ原については家の圧力が有ったからそれを捨てるのも100万歩譲ってわからなくもないが、主人公はたった一人の祖父も置いて行くのだから愛とは無情なるものよ……。

ちなみにこの婚約者は気が強いながらも家のためにと、原よりもよっぽど真っ直ぐ行動していた。エロゲ脳がまだ抜けきっていない私は、こいつを調教すれば丸くおさまるのでは?と思ってしまう混乱っぷり。どっちにしろ、主人公よりもこの婚約者への好感度の方が高かった。原にバレないように裏でいじめることもせず、口に出して正面切って身分差わきまえろと言ってくれる方がまだ親切だ。

あ、原さんはなんかフルート吹いてたような気がします。


●伊予部直哉
軍楽隊の曹長であり、主人公の上司。楽器はトランペット。このルートは本当に楽しかった。私の笑顔しか無かった。
もう凄い、初っ端からかっ飛ばして主人公贔屓しまくる。「異人が絡んできたのは、お前が可愛らしいからだ。だからお前の責任ではない。絡むほうが悪いのだ」とかトンデモ理論をさも当然のようにドヤ顔で言うもんだからVitaを持つ手がガタガタ震えまくった。このあとも曹長が自分から主人公に遊郭に潜入捜査に行けって言っておきながら、危険だから俺も警護に行くとか言い出して、乙女ゲーでまた一人最高に部下につきたくない人に出会ってしまった。
そして曹長はいきなり失踪する。いや、その失踪も実は上層部のさらに上層からの任務だったらしい。失踪はするがすぐに小宮山が『なんか港で見つけたぞ』と教えてくれるハラハラドキドキ心を消耗することもない親切設計だ。とりあえず曹長の任務を手伝うことになるという、もうなんで失踪したか意味不明な展開に……でもこのゲームに意味不明じゃないことを探すほうが難しいので、この辺も自分は大いに楽しんでいた。
そして伊予部が隠れ蓑にしている場所に入るための合言葉がこれまた愉快なのである。
伊予部「――ヨコ」
主人公「……スカ」
伊予部「……入れ」

ここ、横須賀じゃねえの?

という私のツッコミもむなしく過ぎていき、主人公は花魁として潜入捜査。そして毎回外国人に「OH~~GEISYAGIRL~~!!」とか言われて私の腹筋をボコボコにしてくれる。そしてこの英語表記もたくさん出てくるのに、英単語全部全角大文字で、もうその部分でさえ面白くてずっと笑っていた。
そして任務のためにその外国人と偽装結婚したのに、主人公は実家で祖父とご飯を食べ、心を落ち着けるために自室で素描し始める。この整合性という単語をここまで真っ向からタコ殴りにしたゲームもあっただろうか?
最終的に船の中の、同じ部屋の中で、撃たれそうになってる曹長に危険を知らせるために、協力者Aがわざわざ曹長のキーアイテムであるトランペットを取りに行き、それを主人公に渡し、しかし主人公はトランペットを吹いたことがないため音がでず、曹長のキーパーソンである協力者Bがそれを吹くという透かしっぷり。そして曹長がそのラッパの音に気づいた後、そのラッパを曹長に投げ渡し、「お前が自分の部下に危険を知らせるんだ!」とか言って曹長がそれに頷きラッパを吹いた時の私のこの胸の高揚感は一体何なのか……。

HappyENDでは何故か曹長がいつの間にか眼を怪我して失明寸前になっていて、二人で軍を辞めて結婚してEDだった。NormalENDはトランペットを吹いて終わった。ちなみにこのトランペットと曹長にまつわる暗い過去はありがちなエピソードながらも帝国海軍の中では割りとしっかり描写されていてちょっと感動したのが悔しかったので、気になった方は是非帝国海軍に飛び込んでみてください。


●平塚茂
外国人とのハーフ系チャラ男。楽器はサックスだが、これもまあ吹く機会は片手で数える機会だった。どのルートでも楽器はあんま吹かないので、そこはもう別に気にするところじゃない(感覚麻痺)。
チャラ男でどんなもんだと思ったけど、このチャラ男にも理由があったし、なにより彼が一番『諜報』という仕事をしていた。上記で私が1分間ずっと笑っていた発言をしていたロシアのスパイであるミロノフの息子であり、ミロノフから軍の情報を探れと言われながら、軍からもロシアの情報を探れと言われていたいわゆる間諜。そう、チャラ男である彼のルートが今作で一番まともなルートであった……いや、比較的、だけども。
しかしながら自分がこのゲームに求めていた魅力はそこじゃなかったので、比較的綺麗に貼られた伏線を綺麗に回収していく様を見ても『この人と出会うのがこのゲームじゃなければ良かった……』と悲恋でもしているかのような気分でプレイしていた。
ただ主人公は相変わらずポンコツなのがいい。ポンコツだけならまだ可愛いもんだが、諜報という言葉を勢い良く殴りかかって倒れ込んだところを追い打ちを掛けるようにさらに蹴るが如く、平塚が怪しい行動をする度に尾行やこっそり覗いてたのがバレて居たのはどのルートでも主人公は主人公だ……という謎の安心感があった。敵情視察して敵に殺されそうになるところを平塚に助けられるのを少なくとも3回は見た気がする。安定感のあるザルさだった。ザルっていうかワクっていうか。
しかし平塚はまともであるため、
「君の頭はよっぽどからっぽなんだね。あれほどひとりで行動するなと言っただろう!」
とか言ってくれるのが、また格別なのである。そんなんじゃ足りないよ!もっと言ってやってくれよ!!

EDではもちろん結婚してくださいEDだった。恋愛過程は殆どないが、貼られた伏線はわりかし綺麗に回収されていたし、誰からも信じてくれ無さそうな立場な平塚を、平塚の出る言葉だけを信じると言って信じ切った主人公を好きになるのも……まあわからなくはないようなそうでないような。
びっくりしたのはNormalENDがロシアへ一緒に逃げて結局ロシア軍に追われて二人でご臨終EDだったこと。ロシアに来たのにスチルの主人公が和服のままだったとか、吹雪の背景に腕まくりしている平塚の立ち絵とかツッコミどころは満載。しかし、これがNormalならこのルートは相当ハードだ、原ルートとかそのへんのゴミ箱にゴミでも捨てる軽さで祖国捨ててたぞ。ただ原ルートとは違い、家を捨てることへの悔いが、一文程度ではあるが足されていたことが平塚ルートへの好感が高まった。なんだか上げるべきところじゃないとこで加点しているような気がするが、名前を書いただけで100点をあげていたところを『問題をちゃんとよく読んだね』的な意味で加点したのでこれは大きな進歩ですよ。すごい!120点!


●深山峻晴
一応この人がメインっぽい、真面目で自分の家のこともちゃんと考えている……けど真面目な分滅茶苦茶影が薄かった。弟と仲良くなりたいけど仲違いして弟は学生運動していざこざ……っていうのをまさか延々やられるとは思わなかったけど、小宮山ルートも延々スパイを追っかけたり捕まえたり逃したりしてるから今更だったことに後から気づいた。
いやしかしどのルートの主人公もお前の任務はそれかってぐらい登場人物の足にしがみつく勢いで足を引っ張っていたけど、このルートでは特に酷かった印象がある。深山の弟が学生運動で対立していて、それを探るために学校へ行けって深山にも曹長にも提案した後に、学校が学生運動で激化しているから危険だってことを知って、「どうしようあんな提案しちゃった……私が余計なことしなければ……!!」みたいなことを言っているのを見た時がこのルートで一番楽しかった時ですかね。こんな本来の力発揮することあるかってぐらい。
極めつけには「単独行動は駄目って言われる……でも見失っちゃうから追いかけなきゃ!」って追いかけて、もちろん罠でひっ捕らえられるっていう、美しいという以外に評せない流れも楽しかった。ちなみにこの弟との確執も、正月休みの家族が集まったときにでもこたつでみかん食いながら話してりゃ解決してんだろって感じの悩みで、実際ちゃんとした話し合いの場を設けたら3分も掛らずに和解しててこの世は平和だなとしみじみ感じた。平和が一番。
あとはまあ……軍楽隊要素がほぼ無い中でもコップ一杯にカル●ス一滴ぐらいの比率ではあるがある程度軍楽隊要素はあった。それもまあなんともお粗末としか言いようがない展開ではあるのだけど、とりあえず一生懸命トロンボーン吹いてたんで、『ちゃんと楽器吹いてんな、偉いじゃん』とか言う謎の理由で評価している自分が居ることに気づいて軽くホラーだった。

エンディングでは結局日露戦争が開戦して深山は戦地へ、主人公は何故か(来なくていいのに)小樽へ飛ばされ、外国人の聞き込みをする任務に着く。その後はまた何事もなかったかのように横須賀で再会して居た。
ここまでフルコンプしてどのエンディングでもキスシーンで「チュッ」って効果音をわざわざ文字で表示させるのに百発百中で射抜かれてた。笑わずには居られなかった。


●美萩園緒(主人公)
こんなにスパイの才能無いやつがスパイ活動やるってんだから人材不足すぎる帝国海軍の逼迫した状況が窺い知れる。一人で行動するなと言われているのに単独行動をし、捕まりそうになったり殺されそうになったりするところを仲間に助けられたり、そして見事捕まえられて人質になったり。そしてそれがどのルートでも存在する。前述したが足を引っ張るどころではなく攻略対象の足をもぎりとる勢いで引っ張っていた。そして上司からは『お前は間諜の才能がある』とか言われるんだから、その曹長のスッカスカな節穴から流れる風が心地良い。
果てには「うっ、う、うう~~~!」って泣いたのは自分は腹抱えて笑ったが、もちろんぶん殴って叱ってくれる奴はこの優しい世界には存在しないので笑うのは正解だったように思われる。最初は泣いてるとは思わなくて、いきなり低い声出して唸ってるけどどうしたんだ?って思ったのも記念に残しておく。
全然褒めるべきところじゃないのはわかっているがそれでも褒めたいのは、彼女のスパイ能力の無さははどのルートも一貫していたことだろうか。尾行がへたくそで100%でバレていて、尾行してた相手に「もうわかってんだろ?」とか毎回言われるのは、今思えば準備運動だったのかもしれない。
ちなみに薙刀が出来るという設定は使われることがなかった。自分も終わった後に、そういやそんな設定あったなと気づいたので出てきた設定は全部捨てながら見るのが良いと思う。


・システム

これが大分快適だったのが救われた。ジャンプもスキップもそこそこ早い。ただジャンプ機能は未読もスルーするのでご注意。ただしそんなシステムも、発売後はセーブ機能に大きな問題があってパッチが公開されるほどだったらしいのはなんというか……。でも大丈夫、各ルート中盤で一回ぐらいセーブしときゃなんとかなるから、セーブも最低5回で済む。そしてセーブに問題があってもう一度ルートを辿らなければならなかったとしても、シナリオは一瞬で終わるしジャンプ機能は秀逸なのでまるで自分の意識も飛ばしてくれるかのように飛んでくれる。故に大問題だけど無問題。

・スチル
絵師は華ヤカの人。似てると思ったら名義が違うだけで同じ人で納得。
ただ塗りが違って、瞳の中に2つもデカい光を入れられているせいかどのキャラも目がキラキラしていてちょっと怖かった。あと絵師が悪いわけではないと思うが、シナリオではみたらし団子がスチルでは三色団子食ってたりと、このゲームの透かしっぷりを演出する一端を担っていてなんだか切なかった。


おすすめ攻略順は、お好きにどうぞ。強いて言うなら深山、平塚はメインっぽいシナリオだった。


無重力空間にいるかのようなまるで重さの無いシナリオだったが、少なくとも私を笑わせるという点においては神がかり的な才能だった。どのルートも一瞬で終わる所も、働いている身としてはありがたい短所だ。
長いゲームに疲れたり、日々に追いやられてちょっと笑顔になりたい時に是非、タイトル・サブタイトルに入っている要素が何一つ盛り込まれていないそんな帝国海軍新喜劇をお供にしては如何でしょうか。

ああ、ちなみに先着購入特典のブックレットがBADEDの悲恋ショートストーリーで、何故先着購入してくれた人をそこまで悲しい気持ちにさせたいんだ……と最後の最後まで笑った。ちなみに中身は普通だった。この普通という意味の訳は、「本編よりはマシな構成だった」です。これでも平塚の話が一番よかった……彼が別の作品に生まれ変わる時は是非とも土壌がしっかりしたところでありますように。
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