全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

27 2017

オーディンスフィア レイヴスラシル 感想

何から何まで私好みのゲームだった。引き込まれるシナリオ、操作性の良いシステム、美しいグラフィック・画面デザイン……それらが全て手抜きなく、全力で作ってあるのが分かるからもう大満足です。

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS Vita
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このゲームをプレイしようと思ったきっかけっていうのが、『ゲームをしたかった』からという何言っとんじゃお前って感じの理由からだけれど、自分はADVは読み物と考えていて、あまりゲームだと思っている人間では無くて、読み物に手間取りたくないからADVはほぼ100%攻略を見てプレイする。攻略を見ずにプレイするのは発売後ぐらい。(だから自分の感想では『この選択肢を発見するのに難しかった』とか『手間取った』とかそういう感想が一切無いんだと最近になって気がついた)
そんでもって自分にとってのゲームで筆頭に来るのが、アクション。私が初めて触れたゲームもおそらくアクションだったので、シナリオがあってかつアクションが出来て評判が良いオーディンスフィアに目をつけた。あとヴァニラウェアのゲームをプレイしたことがなかったので、雰囲気に触れてみようかなーと気軽にプレイしたら気軽どころじゃないぐらいドハマリしてしまったのでした。話もそうだけれど、この世界観の作り方とかが気に入ったので過去作や次作もたぶんプレイしてしまうだろうなあ……嬉しい悲鳴だ。

オーディンスフィアに関してはほぼ100点で楽しんで脳みそが溶けている状態なので大体の感想が語彙力を喪失した結果である『良かった』と『面白かった』と『楽しかった』に終わるけれど、良かったものを良かったと喉が枯れるまで叫びたい気持ちなのでぼちぼち書いていきます。良かった。ほんともう良かった。

・システム
横スクロール型?の2Dアクション。5人のキャラクターの話を一人ずつ読んでいき、その度に主人公が違うので操作も変わってくるのは面白かった。アクションの操作性については「こいつ扱うの苦手だな~」ってキャラはいるにはいるが、それは操作性が悪いのではなく「癖があるだけ」なので、それすらも楽しんでいた。自分にはメルセデスが一番扱いにくかったのだけど、やってて一番楽しかったのもメルセデスだった。
一人ひとりにいわゆる術や技があって、それはダンジョンでアイテムを入手すると習得出来る。それを探す作業も楽しかった。ダンジョンにはワープポイントもあって、行き来するのにも端から端まで逐一移動する二度手間が殆ど無い。最初はダンジョンの全容が見えないようになっていて、効率よく回りたければ最初の方にいる商人からマップを買えばいいし、自力で探りたければそのまま回ればいい。なので自分の楽しみたいように出来るようになっているのはよかった。
レベル上げの経験値が敵を倒すことよりも、食材を集めてそれを料理してもらって食べることで上げるのは摩訶不思議なシステムだった。この摩訶不思議っていうのは『どういう状態で経験値が上がってるのか想像がつかない』っていう意味で、システム的に問題があるわけではない。上手くやりくりして経験値たくさんもらえる料理を叩き出せた時の快感も良いので面白いシステムだった。あとこの料理の絵がたくさんあるのに一つ一つこだわり抜いてて美しいんだこれがまた。
ちなみに技のレベルアップに「フォゾン」という別の経験値(これまた意味があるのだが長くなるので割愛)がある。若干不便だったのは、それを吸い込む動作があるんだけれど、それをしても中々フォゾンを吸い込んでくれないのがちょっとだけストレスが溜まった。ただまあ慣れれば気にならないレベルだった。
ちなみにそれの他に「アビリティポイント」というのもあって、こちらはステータスアップに使えるのだが、私は3人目の中盤辺りまでその存在をすっかり忘れていて2人目までアビリティポイントを一切使用しない無意識縛りプレイをしていて気づいた後は笑うしかなかった。

・グラフィック
何から何まで美しい、そしてよく動く。背景のそんなところまで動くか、という細かさ。浮かんでる炎の妖精のおっぱいまでボインボイン動かしてたのはちょっと笑った。登場人物の着ている服に始まり、夜空の星や、うねる雲まで本当に何から何まで違和感なくよく動く。そしてその絵に一切手が抜かれていないのが分かるから、些細なところまで探して見るのまで楽しかった。どこまで手かけとんじゃいって思った。感服。
キャラデザではメルセデスが好み。グウェンドリンも良いけれど。敵キャラのデザインも面白いのが多くて見ているだけで楽しかった。
ただ一つ難点を言うのなら、魔法使いのジジイが3人ぐらいいるのだけど、そのどれもが殆ど見た目が同じで私には判別が着かず、「お前さっき倒したよな?」って思ったら別のジジイだったことがままあった。

・シナリオ
ひとりひとりのシナリオを、順に追っていく話だったけれど、あの主人公があの時ああしている裏で、また別の主人公が違う何かをしていたっていうのが見えていくシステム。一つ一つのピースがハマっていく面白さと、各々がどういう立場で行動して『その場にいたか』が明かされた時の感動がすごかった。AもBも主人公なのに、Aの章ではBが敵になったりして、やっつける時の胸苦しさもたまらない。でも自分はその時操作している主人公が絶対権力者なので容赦なくぶっ潰しまくった。我ながらあまり後を引きずらない性格でよかった。……よかったのか……?
それはともかく、物語が収束していき最後の終焉を見た時に繋がっていなかった主人公たちの線が一つになっていく様子はもう超興奮状態で、楽しくプレイできた。ホントの後日談のようなEDは全てのシナリオを回収しないと見れなくて、これのために終焉のラスボス(6回)を最低でも4セットしないと行けないのだが、それを乗り越えてのEDはもう本当に心を揺り動かされまくった。6回4セットなんてなんぼのもんじゃいだった。終焉を見終えたあとに、本の読み手だったアリスが喋りだすのもまた良い。その演出が最後の最後で、ここぞという時に一番に光るので息の根止められるんじゃないかと思うレベルで突き刺さった。
各々が自分のために、誰かのために、そしてそれが「敵」と「味方」を作り出していて、どのキャラクターにも感情移入が出来たし、どの主人公も応援したい気持ちにさせられた。

カーテンコールの演出を見た時はホント倒れ込みそうなぐらい胸にこみ上げるものがあった。アクションをプレイして得られる感動もあったけれど、それに上乗せしてあのカーテンコールの演出は「ズルい」といいたいぐらい、これ以上はないと思えるほどの最高の幕引きでした。とても美しい物語だった。


以下よりキャラ感想。敵も味方も皆好きだ。性悪ジジイから可愛い幼女の妖精まで。みんないいキャラしている。

・グウェンドリン
ドレス姿が超絶私好みでたまらなかった。美しいお姫様で、何よりも父の愛がほしかったのにその一番欲しいものが得られなかった。父のために、を第一に行動する様子は愚かではあるけれど、そこから何を大事にするかを選んでいけたのは応援したい気持ちにさせられた。グウェンドリンの話が一番とっつきやすい王道のような気もするし、王子様のキスで目覚めて王子様と結ばれる点、そして最後の結末においてもまず一番最初にグウェンドリンを置いたヴァニラウェアは本当に策士だなあと。そしてその罠にまんまとハマって、王道好きの私は悶え萌えまくった。闇落ちしかけた王子様と結ばれる美しいお姫様だなんて、最高じゃねえですか。

・オズワルド
グウェンドリンの終章の愛の台詞が良い意味ですっごいクサかったけど、物語を読んでいるんだと思っていたので気にせずプレイしていたら、どうやらそのクサ台詞はオズワルドだけだったようで後から笑ってしまった。ポエマーだと言われているようで、納得。でも愛の告白なんてポエムみたいなもんだから皆ポエマーなんだと思う。オズワルドのは表現がちょっと特殊なポエムだっただけだ。
生まれから今まで境遇が可哀想に尽きる。グウェンドリンはほぼ一目惚れだったんだろうなと思うけど、オズワルドの章で一応の理由付けがされていて、それでまたこのカップリングを好きになった。あと、最後に自分の生まれを知ることで、メルヴィンへの気持ちにようやく本当の決着が付けたのかなと。
こだわってんのは私だけかもしれないが、中の人にはもっとこういう王子演技してるのが聞きたい。正統派の格好いいキャラ。演技の幅が広くて素晴らしいのだけど、もっと乙女向けで聞きたいなあ。
あとこれは私だけだと思う、キャラデザを見た時にオルステッド様を思い出した。思ったけど、自分、一回闇落ちしてる王子が好きなんだな。まいった。

・メルセデス
成長度合いで言えば一番だったのではなかろうか。最初は何も知らない子が、様々な人と出会い、接し、裏切られ、何が大事か学び、女王としての立場を理解していく。最初は思い入れがそうでもなかったメルセデスも、気がついたら子を見守る親のような気持ちで見ていた。前述したけど、一番扱いにくかったが、一番動かしていて楽しかった。自由に空を飛べるってやっぱりいい、ファンタジーならではだ。
終焉の対イングヴェイのやりとりは、とても美しかった。正規ルートの流れも美しかったけれど、結ばれない二人っていうのが、結ばれる二人よりも美しさを感じるのはなんでなんだろうなあ。

・コルネリウス
アビリティポイントを一切使用しない縛りプレイをしていたキャラという位置づけになってしまった。Normal難易度なんのになんかキツいなあと思っていたら。ごめんよコルネリウス。
典型的な王子、これでもかと言うぐらい正義に満ち溢れた王子。王子以外の感想が浮かばないぐらい王子だった。正しくあろうとしながら、色んな人達の思惑に利用されて物語に巻き込まれていく様子は、不憫さがすごい。あとプーカ姿に見慣れたせいか、王子姿になっても「これじゃない、お前はコルネリウスじゃない感」が……。清く正しい王子が、巻き込まれて真実を知っていくのもまた王道で、王道を突き進んだようなキャラだった。でも自分は捻くれて捏ね繰り回したようなキャラが好きなので……すまないコルネリウス。あとベルベットとの出会いは知りたかったし見てみたかった。

・ベルベット
お祖父様からの折檻シーン見たかったとか思ってる自分を否定できない……あの気丈なベルベットが足を折った瞬間、「ま、マジ?そこまでせんでも…」っていう気持ちと、「お、面白い展開きた!」っていう気持ちとでひしめき合っていました。一番殴られるべきは私だ。
腹違いの妹であるグウェンドリンを助け、助けられ、生まれがちがったのならきっと良い姉妹になっただろうになあと思うと、ちょっと切ない。それにしてもあのオッサンからこんな可愛い娘たちが生まれるのがちょっと想像付かない。グウェンドリンルートで助けたっきり会うこともなかったのはなんでなんだろうかと思っていたら、ベルベットの章でちゃんとグウェンドリンを救いに行ってて、嬉しい気持ちもあるけれどさらに辛くなった。本当に、人を憎みきれない優しい子なんだろうなと。
両親については本当に何も知らない状態で出会って、本当に愛し合っていたんだろうなあと言うのが分かるから尚更辛い。そこで父親を怨むことで自分の気持ちに折り合いをつけようとしたベルベットを責められない。両親共々「知らなかった」では許される立場ではないし、その結末で母親が居なくなってしまったことを思えば怨むのは当然。最後の最後で愛する人と結ばれるEDが用意されているあたり、オーディンスフィアの裏主人公。

・オーダイン
ジジイ諦めろ、お前はその器じゃない。って何度思いながら見ていたか。こいつがちょっとでも娘に愛を注げばまた違った結末になっただろう。でも不器用ながらも愛情はあったようす。しかし、不器用すぎた。そして敵国の王女と素性を知らない状態で知り合って子供作ってる辺りほんともう……その辺ちゃんとしとこうよ王様なんだから、って元も子もないことを思いながらプレイしていた。

・オデット
毎回やられる人その1。色んな人に倒されまくり、逃げられまくりで笑った。オズワルドのことは本当に好みのタイプだったんだろうなってことが垣間見れてちょっと笑った。

・ワーグナー
毎回やられる竜その2。すごいでかい口叩きながら「人間なんか信じないんだからね!」と言って結局色んな人に倒されまくり。出てくる度に「またコイツか」と思わされる悲しさ。仲間思いで真っ直ぐに行動した結果が全然結びつかなかったのはちょっと可哀想だった。

・オニキス
オズワルドの章でいきなりグウェンドリンに対して愛の告白合戦になったのをゲラゲラ笑ってすまない。でもあれでオニキスにぐっと引き込まれた。終焉でグウェンドリンでオニキスと戦った時のやりとりと結末は滅茶苦茶萌えた。ちょっとこちらが引くぐらい本気で好きだったらしく、そしてその想いが叶わない点も最高に良い。美味しい。グウェンドリンの章でなんで逃してくれたのかなあと思っていたが、アレは本気で好きだったからなのかと腑に落ちた。
もう自分のものではなくなってしまってオズワルドのものになってしまったグウェンドリンに「血に塗れたその手であいつの首を撫で回す」ってのがハイパーエロティックな表現で最高だった。そして自分以外の男に自分が愛した女が抱かれてるのを想像しちゃってる辺り、色んな意味での負けフラグでもうオニキスのことが好きでたまらなくなった。そっと肩を叩いて、次のいい女探しに行こうと励ましたい。けど、グウェンドリンが最初で最後で最愛だったんだろう。それがまた美しい。
中の人的にギル様とセイバー思い出したのは私だけじゃないはず。狙ってる女がなびかない点でも共通していてちょっと笑った……笑いっぱなしで申し訳ない。

・イングヴェイ
やることなすこと裏目に出まくりなのが……。でも行動理由は一貫していてそこもまた責められない。エンドロールのあの演出を見た時は胸が苦しかった。でもメルセデスとの悲恋は良かった……ほんとよかった……(語彙力の欠如)。


カーテンコールで「ここを離れるのが寂しいんだろ?」とか言われた時に、そういうこと言うなよ寂しいに決まってんだろうが……と思ってしまった。RPGやアクションRPGを終える度に本当に胸に来る切なさが半端ない。この物語にしがみついてでも離れたくないと思ってしまう。思うだけでそれほど悩まずに次に行くけれど、切ないもんは切ない。
今回は戦闘も楽しかったし話も楽しかったし絵も綺麗だったし全部自分好みだったしで特に十二分に楽しんでしまった。このゲームを作ってくれた制作陣に多大なる感謝と拍手を。いやあすごかった。ええもん見せて貰った。

そして何故オズワルドだけフィギュアが出ていないのかとフィギュアオタの自分はまた自分の好きキャラのフィギュアが出ていないことに怒り狂っております。アルターから出ているのは知っていて、一番好みの出来なのはメルセデスだった。でも最初はベルベット買おうかちょっと迷った時期があった。結局買わなかったけれど、買っていればよかったのにあああ。

でもやりこみ要素もあるので今後もちょっと振り返りプレイするような気がする。アクションが楽しすぎて、アクション中毒になる前に次に行きます。たぶん。
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