全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

06 2017

榎本峰雄ルート 感想

もし神をプレイしようと思ってはいたものの、選択肢に時間制限がついてるところで軽くイラっとしてしまい、仕切り直しとしてカラマリをプレイしたものの今度はなんというか色々ツッコミの手が止まらずなんだかんだ忙しない事態になってしもうた。

出身地がオトメイトってところに些かなる不安を抱えながらも適度に評判が良く、大筋の謎めいたシナリオがあるってところに惹かれて購入したのだけれども、懸念したとおり根本はやっぱり自分がよく感じていたオトメイトだった。突っ込みてえーって思う部分がこれぞオトメイト!って感じがして、ああオトメイトのゲームをやってるな~って気分になれたのは嬉しかったようなそうでなかったような。色々たくさん粗はあったけれど、萌えをちゃんと抑えている点においては流石のオトメイトだなと感じた。そして粗だらけで萌えピンポイントだったノルンを思い出しましたね。

突っ込みたかった部分は色々あるのだけど、ヒシヒシと感じた部分を抜き出すと。
まず、そもそも新宿で重大犯罪が起こってます、なので犯人閉じ込めて被害最小限にするために新宿を封鎖します!ってところでもう頭のなかで『なんでなんでなんで?なんでそうなるの?』って問いかけが大量に湧き出たところに追い打ちをかけるように、自衛として新宿区の住民に拳銃をもたせます!ってところで、この世界の政府及び警察はキングオブアホなの?ってツッコミが口からマーライオンのように飛び出していった。そんな孫に小遣いやるみたいな軽さで拳銃渡されても困る。
そもそも新宿区の15歳以上の人口はざっと計算で30万人ぐらいらしいのだけど、そこから19歳までの人数及び拳銃を扱えない人を5万人だと仮定しても25万丁の拳銃を新宿署の700人の警察官だけで管理するの?ただでさえこんなやり方で警察やり玉に上がってるのにマジで?マジでやるの?っていうプロローグから脳内が大混乱でやばかった。この際流通とか水道とか電気とか病院とかどうなんだあとヘリコプターとか使って上からなんかされたらどうすんの?っていう細か(くはないけどこの際細かいと仮定した)い点はスルーするにしても、拳銃っていうのは撃ち方を学ばなければ掠りもしないらしいし、そもそも警察官も撃ち方をちゃんと習ってから正しく扱えるようになるのであって。ていうかもしかしたら自衛のためだけに使われるわけじゃない可能性とか、もっと危ないことに使われたりする可能性はどうなるんだ……っていうツッコミがもう源泉掘り当てたかのようにドバドバ溢れ出してヤバかった。正直言って今もヤバイ。カラマリの新宿がどうやって成り立ってるのか気になってしょうがない。むしろあんまり発砲事件とかおきてないあたり平和なんじゃないだろうか。

あと盗聴機能付きの首輪(+毒入り)を主人公に付けられて行動することになるのだけど、その存在を初っ端から忘れてるかのような行動に加えてラブシーンおっ始められたときは、どうもそのラブシーンを強制的に聞かされる事になってる犯人さんの気持ちを考えてしまってとても心がせわしなかった。あと事件の内部情報とかも平気でべらべら喋ったりとかして、紙を使ったりパソコンやケータイで打ったりして会話するとかさあ!色々方法がさあ!もうどうしたらいいんだ!なんで私がハラハラしてんだ!っていうのを100回ぐらいは突っ込んだ気がする。ただこの点は主人公は新米警察官らしいので、それで全て優しく見守る視点に切り替えた。他の人たちのことは知らん。あとは犯人も他人のラブシーンを盗聴して興奮するような性癖だった可能性も否定しきれない(大穴)。

そんな感じで脂汗滲み過ぎて滝のように流れていったところで峰雄ルートの感想だけども、正義と悪の定義についてはまあ考えさせられる部分は無くもないといった感じだけれど、上記の点が気になりすぎてぶっちゃけそれどころじゃなかった。
ただ前述したとおりオトメイトは萌えのポイントを抑えるのは本当に長けているというか。描写が巧みというわけじゃないんだけれども、ときめくような描写を割りと自然に入れるのが上手い。そしてちょっとときめいてしまったので悔しい。

峰雄が慕っていた先輩は、犯罪集団アドニスによって公開処刑的な形で殺害されてしまった。しかし過去に先輩は自分の手柄欲しさに罪のない人たちを誤認逮捕していた。アドニスの犯行はそれに対しての裁きだった、正しい【正義】と【悪】はどっち? 簡単に要約するとこんな感じの内容であったけれども、作中でされていたように『人それぞれ』っていう感じでしょうかね。先輩の私欲のために誤認逮捕で未来を壊された人の苦しみは計り知れないだろうし、そこに『先輩は最初は正しかった。だけど俺の存在がそれを歪めた』っていう峰雄の想いは正直言って誤認逮捕された側には関係がない。だからといって私刑はどうなんだって気持ちももちろん存在する。ただそこを壊したかったのがアドニスっていう組織であるので、動機は峰雄ルートでは明かされなかったけど、行動理由としては理解が出来た。
誤認逮捕されたことで前を向けた人と、歪んでしまった人の対比は面白かったけれど、ここで何がどうだとかを決定づけるのは如何なもんかなーと思った。そこがこの作品の狙いでもあるのかもしれないが。
人間いつだって正しく在れるわけではない。敢えて正しく在ろうとしない人のことはひとまず置いといて、何が正しい悪いと判断する基準は正しく『人それぞれ』。だから作中のキャラたちは大体が『これが正しい』と思って行動した結果だったんだと。そこに様々な思いや迷いがあったにせよ。

距離が近くなっていく描写は特筆してコレというものはなかったけれど、ちょくちょく萌えた。一番ぐっと来たのは峰雄が酔っ払って主人公に抱きついて主人公に対しての本音を漏らしていたのは猛烈に可愛かった。この時の斉藤壮馬氏の酔っぱらい演技は超絶可愛いので一聴の価値ありです。あと序盤で言い合いになって「お前なんか好みじゃねーよ!」「私だって好みじゃないです!」って返した時に「えっ」って感じで傷ついていたのは本当に可愛らしかった。一貫して峰雄は可愛らしい部分が満載でそこはすごく楽しんだ。
あと眼帯設定は、伊達政宗に憧れたからっていうどうでもいい理由でそこでまた私の「なんで病」がとても勢い良く再発した。片目のみって遠近感ずれるから拳銃を扱うにはとても不向きだけど、片目だけでも撃てるように頑張って努力した所もあるかもしれないしそこを萌ポイントに出来ないか?とか色々思考を巡らせたけど、出来なかった。無理だった。ここぞという告白シーンで眼帯を外されても、そこで外すんかーいとしか思えなかった。

後半にかけてシナリオも若干やっつけというか、色々あったけど今は盗聴もされてないみたいだから今のうちに外しちゃえ!って首輪もあっさり外れるし、真犯人も明かされないまま終わる。これは後々他のキャラを攻略すれば明かされるのだろうけど、大体予想がついてしまったので……この予想を是非裏切ってほしいところではあるんだけど、それは難しいような気がしている。
ちなみに自分はプレイ前に公式サイトも行かずにノー予備知識で挑んだんだけど、初っ端のアドニスのボイスチェンジャーで変えたはずの声で「あの声優っぽいな」って思ったら、やはりボイスチェンジャーで変えててもかなりバレてるらしく思わず笑ってしまった。乙女ゲー御用達のあの人ですもんな。


なんだかんだ突っ込まざるを得なかっただけど、それでも萌えたし楽しんだ。サスペンス部分についてはまあオトメイトがオトメイトしていたけれど、考えさせられるテーマとしては入りやすくて良かったんじゃなかろうか。そこまで深くは入り込めなかったのは残念だけれど、これをする前に似たようなテーマで濃い作品をやってしまったからタイミングもちょっと悪かった気がする。

トリガーモードっていう拳銃打つタイミング押しの奴は、相変わらず感情を無にする作業を入れるのは止めてくれませんかオトメイトさん……。これに関してはどのタイミングで◯ボタンを押せば良いのかまったく説明されず、説明書を読んでもあまり理解できず、中心で◯ボタン押しても失敗してBADED10回ぐらい見たときは、「ここで積んでもそれはそれで美味しい」と歪んだ感情が芽生え始めてきていた。中心ではなく、トリガーの枠?の部分を合わせて◯ボタンを押せばいいらしい。ちなみに画面タップだと思ったけどそれすら使わなくて思わず笑った。このモードでオトメイトは私に一体何を伝えたかったんだ……。
それとアムネシアスタッフが作ったらしいけど、アムネシアであったはずの口パクが無くなってたので、時代に逆行するのは勘弁してください。

これはどうでもいいことだけど、リアルで弟が居る身としては高校生の身分で姉宅に住まわせて貰っておきながらご飯を作っても横柄な態度でふんぞり返っていた主人公の弟に飛び蹴りを食らわせてやりたかった。その上、「俺は将来音楽で食ってく」なんてギター取り出して言われた日にゃテーブルひっくり返して家庭内大戦争が即時開戦だけど、主人公はそんな弟に対して「やりたいことがあったんだ…!」みたいな対応をしていて寒暖差がすごかった。家業を継げっていう親の圧力からこんな横柄な態度になったらしいが、ちょっとこの弟の将来が気になって若干峰雄がどうでもよくなった期間があった。最終的には仲良くなったけど、朝帰りに関してはもっと厳しく指導した方がいいんじゃないですかね……仮にも警察官なので……いや警察官じゃなくても……。

このままずっと突っ込んでたら疲れるぞ、と思って突っ込みたい手を必死に抑えながらプレイしていたけど、なんだかんだ言ってそれも疲れた。正直言ってもし神をやっていた時より疲れたかも知れない。でもそのツッコミ作業も楽しくなってきたので療養中の身ではありますが大分元気になってきたようです。
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