全力で頭を抱える日記

おもに乙女ゲームの感想を中心に。ネタバレご注意。

15 2019

黄昏のフォルクローレ 感想

とにかくめっちゃ疲れた。色んな意味で。


Navelから派生した新ブランドCitrus。ロープラで攻略対象一人、選択肢一個。話はそこそこ長くロープラにしては頑張っている方だとは感じたが、長けりゃ良いってもんじゃない。導入部はともかく、物語が一旦落ち着いてからラストに進むまでの中だるみが半端なくて、途中で何度放り投げようかと迷ったぐらいのつまらなさだった。それでも投げなかったのはこのゲームの攻略対象が一人だとわかっていたしロープラだったからクリックしてりゃいずれ終わるだろうという半ば投げやりな気持ちだったが、そんな考えも粉砕されかけるほどの退屈さを体感した。エロシーンはいくらがギブりそうになったが根性でラストまで見た。こっちも金払ってるから出されたものは全部食ってやらあ!の精神でなんとか最後まで平らげた。が、それが美味しかったかとか消化して満腹中枢刺激されたかというとまた別問題。そんなわけでロープラの良さよりもロープラだからこその悪さのほうが目立ってしまって私の中の海原雄山がひたすら唾飛ばしながらキレていた。

詳しい理由は後述するとして、システムについては普通のADV。不便なところはなにもない……というか選択肢も一個しかないので周回プレイ等の不便さもない。音楽についても良くも悪くも気になるような点はなかった……と思われる。
CGについては横顔や一部角度の絵が相変わらずアレだったけれども、鈴平絵が好きな人は満足出来るんじゃないでしょうか。私は有馬の顔面の作りが非情に好ましいという理由でこの作品を購入したのだが、そういう意味では期待したものが得られて満足でした。


さて、シナリオについて語るが…………正直この作品を楽しめたのは導入部だけだった。もう一声するとエロシーンさえないサブキャラクターたちは好ましく見れた。つーか自分はこっちのおっぱいのほうが揉みたかった。おっぱいは大きさじゃない質と形だと自分も思うが、中盤怒涛のすぴかお嬢様とのエロシーンがあるなら一回ぐらいでかいおっぱいとか中くらいのやつ揉ませてもらっても良いんじゃないでしょうか。連続して意味があるんだかないんだかよくわからないエロシーンが挟まれて、私は朧気な意識の中で有馬のちんこの長さ最初と違くないか?随分伸びたな?とか大変どうでもいいことを考える始末だった。

話を戻すが、導入部についてはまあまあ楽しめた。ヒロインである乙部すぴかはただの食事では栄養を摂取することが出来ず、人の生命を食らって命を長らえる特異体質で、5年前のある時本能に目覚めて周りの人間の生命を食らった。その惨事の中でも生きていたのが有馬だった。以降有馬はすぴかの従者としてそばに居ながら、生贄として下半身からカッスカスになるまで精(液)を搾り取られる良いんだか悪いんだかな日常を強いられていた。すぴかは過去の惨事の時に有馬の父親を殺してしまい、有馬から普通の日常を奪ってしまったことを悔いており、そして有馬もなんだかんだお嬢様を憎みきれず首を絞めようとしても決心がつかず……な微妙な関係性は見ていて面白かった。問題はこのすぴかの性質の謎が明かされる中盤から、すぴかが主要人物の生命を奪ってしまうところまで話が殆ど動かず二人はそれまでの色んな意味での絞り絞られの関係性から、有馬との男女としてのセックス楽しいな~な描写がひたすら繰り広げられるところである。
これが本当に全く物語が動かず、同じ話を何度もし、かつ敵対していた立場の危うい人間を屋敷に連れ込んだり、いきなりアナルに突っ込んで開発したりメイドプレイを楽しんだりしていてその様子をずっと眺めさせられるのは非情に良い睡眠に誘われた。……一度や二度ならばまあ普通のセックスしてこなかったもんな、楽しんどけ楽しんどけとか思いながら見ていたが、それが三度四度と続くと、いい加減もうセックスするなと真逆のことを思わされている不思議。これが抜きゲーならいくらでもセックスしようがなんだろうが納得できたんだろうが、Navelの派生ブランドで正直これをやられるのは注文したものと別のものが出てきた感がとてつもなかった。
あと、何度もいうが、この間驚くほど話が動かないのである。大半がセックス過多な描写なのでそれもあるが、それでも物語が動かない。物語が動かない上に二人の思考を見させられるのだが、それもまたなんだか納得行かないものだった。これは後ほどキャラ感想のところで書きたいと思うが、簡潔に書くのならば二人共現状を打破しようという意志が全く感じられないのである。
一応すぴかや乙部家の謎などの解説も入るが、それを受けて、次はどう対応しようとか、敵がいる中で攻撃された場合どうするかとか、全く動いてくれないのである。全く動いてくれないどころか有馬が髪フェチだとかという鼻に小指を突っ込みたくなるほどどうでもいい設定を掘り下げられ、ハーレム状態の有馬がすぴかやサブキャラクター達の髪を梳く話とか見させられたときは序盤の有馬の比ではないぐらい私の気がおかしくなりそうだった。

そんでそんなセックス三昧な日々を送っておきながら、唐突に「何度か体調を崩しかけていた」とか数行で語られて、ではセックスしなければよかったのでは?とか湧いてくる疑問も苦虫を噛み潰した表情でなんとかゴミ箱にぶっこみながら、あんなにセックスしておきながらも愛した有馬を殺すのが怖いから今まで見たく精を搾り取って来ませんでした、有馬は結局私を愛してるの愛してないの?みたいな話をされ、私はゴミ箱に胃液ごと苦虫を吐いた。私の中の雄山はすでに意識を失っていた。序盤有馬が戻ってきて普通のセックスを合意で受け入れてた時点で答え出てねえか、と思うが、これがまた微妙な曖昧な表現で濁らされて居たのがなんというか……この物語の理解は出来るが納得いかない部分の一つ。
そんでもってまた唐突に(一応理由はあるのだが)、夜中に急に目覚めて町中をさまよい歩いたところでサブキャラクターの一人の生命を食らってしまったところでお嬢様は唐突に何かが吹っ切れたのかやっぱ有馬の生命食べたくないから別の人間食べて生きるわとか言い出し、私はまたもや苦虫を奥歯で噛みしめるプレイを強いられた。ラスト付近でも有馬が「実はお嬢様がこういう体質の人間だって知ってました。祝い子を目覚めさせるために頑張ってました」とか告白してくれるのだが、いやいや序盤も序盤の物語が動き出してその情報を教えてくれた月子を有馬が撃った時点でなんとなく察せられないか?つーか有馬が祝い子を知っていた時点で答えは出てるのでは?とか思う私をよそに、まるで衝撃の新事実が如くな反応をするすぴかお嬢様を見る頃になってようやく自分の中の雄山が覚醒しむしろ苦虫の味を吟味する方向へ転換した。もうかなり終盤だったけども。

大味で説明したが、こんな感じで一度解決したと思われるようなことをもう一度掘り返されるのは納得し難かったし、中盤アホみたいにエロシーンばかり挟まれるのも苦痛で仕方がなかった。二人共自分やお互いの感情を考察しようとしておきながら、結局それを吐き出すことはなく関係性は変わったと思いきや実はそんなに変わってませんでした的な感じになるのは二重に展開を見させられているようで、このロープラの短い話の中でそれをやられるのは苦痛でしかない。
ライターの癖かもしれないが、文章の構成も言い回しを替えて同じことを二重に表現されているところも多々見受けられた。だから小難しい表現を使っていないのにも関わらず、とても読みにくく理解しにくい。決定的な表現を使わず、曖昧な表現で躱されるのも効果的なこともあるが、それも何度もやられると、状況がなんだかよくわからない事になって各々の心情を捉えにくかった。なので最後までなんだかよくわからないがよくわからないまま解決した話で終わってしまった。そんな感じで、まったりとしていてそれでいてしつこい芳醇な苦虫の味と苦痛により大変悪くなった口内環境だけが残っている。


以下よりキャラ感想。話の構成も合わなかった上に、主役二人も合わなかったので楽しめなかったのにはとても納得している。ロープラとは言え新作で購入したゲームが合わなかった悲しさを堪能した。これもまた一興。だが納得はしていない。


●乙部すぴか
とにかく自分とは相性の合わないヒロインだった。これに尽きる。ロープラで一ルートしかないゲームのヒロインが相性が合わないのだから、私にとってこの苦痛の惨事とも言えよう現状は当然のことであろうと、そういう意味では非情に納得している。
何が合わないかって言うと、現状を打破しようという意志が感じられない点である。例えば他人の生命を吸い取ってしまうのなら、それを加減する練習をするとか、一晩で有馬を搾り取れるだけ搾り取る的な方法じゃなくて、週に一~二回とか平均値の回数でやってみるとか、なにか別の方法を取ろうとしなかったのは疑問。その上ただ有馬とセックスしまくっていたくせして、結局他人の生命なんてどうだっていいわみたいな開き直られるとどうしようもない。序盤の有馬の父親を奪ってしまった苦悩は一体何だったんだ。そもそも序盤も序盤で昼と夜で性格が違うみたいな二重人格の設定も、己の性質を受け入れてしまえばオッケー!融合!みたいなあっさりした展開もどうかと思った。お嬢様の昼と夜で分裂した理由も曖昧なうえ、他人の生命を奪ってしまった後悔と苦悩からだとしたらそれだと後半の展開と苦悩が軽すぎる。有馬の父親の生命を奪ってしまった上に、親しい人間の生命を奪ってようやく悪い方に吹っ切れられてもすぴかへの印象が悪くなるだけだった。
あとは、たとえ生きるためだったとはいえ、有馬の父親を殺し、その上で有馬に殺してほしいと願うのは傲慢だと感じた。他人の生命を奪ってしまう苦悩を味わっているのに、それを有馬にも味わわせるのか。それは有馬にとっての苦痛にしかならないのに、自分が苦しみから救われることばかり考えているようでどうにもこうにも心証が悪い。有馬の大切にしている人を殺したから有馬に殺されるべき、という考えは安易すぎるし、そこに有馬への意思確認がなされていないのも一方的すぎる。
この上で「悲劇の主役になるつもりもない」とか言ってくるので、どの口が言っとるんかと思った。後半すべて吹っ切って、やっぱ祝い子やったるわな展開になった時は本当に一体何を苦悩して何に耐えてきたのかと。立場があるから自由に動けないのはわかるが、立場があるからこそ出来ることもある。自分の生い立ちや性質を調べることもせず、理解しようという意志も感じられなかった。似たような立場の月子がきちんと自分の意志で動き行動しているからこそ、その対比がまた苦々しかった。苦悩だけが十二分に描かれていたけれど、苦悩から抜け出す行動をしてくれないと共感を得にくい。本人は否定したが、それは苦悩に酔っ払っているということにはならないのか。かつ自分の欲求を満たすためにセックス三昧なんてやられた日には、結局すぴかはこれ以上ないほど欲望に忠実な存在だった。


●隈方有馬
顔面が大変よい。それだけで五割許した。しかし許されない範囲が大きすぎるため五割許したところでなあ。
実はお嬢様を利用してました、祝い子の研究してました、とか言われてもそれがどういう研究でどう作用してどれだけの成功率だったかとかは曖昧にしか語られないし、有馬も有馬ですぴかにカッスカスにされてたからこれでイーブンで良かったんじゃあないだろうか。終盤にこれを言われても、だいたいなんか祝い子と関係あるのは察せられたから衝撃の度合いも少ないし、この事実を話さないですぴかの気持ちを受け入れる事は出来ないみたいな回答は、いまさら何を言っとんねんとしか思わなかった。有馬のその自己満足の感情のために死ななくてもいい人や苦しまなくていい人がこれから苦しむかもしれないということを全く頭にないのがキツイ。有馬も身近な人を殺されて自分も殺されかけて苦しんだのに、その痛みを忘れるのが早すぎる。それに、自分の状況を話してスッキリした上で有馬も有馬で「後はお嬢様が好きにしてください」みたいな他人に委ねる思考がいけ好かない。メイン二人が互いに負い目があるのはわかるが、だからといって判断まで放棄するのはいかがなもんか。
すぴかに精根尽き果てるまで搾り取られるから、他所の女と遊ぼうとは思わないし、自慰してその一発が後々の致命傷になるのが怖いから自慰も出来ないみたいなことを序盤で語られた時は、面白い設定だなあと思ったもんだった。が、中盤でお嬢様に吸い取られなくなった瞬間、正直麦の身体は興奮するみたいなことを語られた時は、喉元過ぎればなんとやらだなと思った。5年ですぴかにしか愛情を抱けなくなったとかいうエピソードがあればまた別だったんだけど、そういうわけでもないのにすぴかへの愛を語られても意志が弱いようにしか感じない。それが生理現象だということは理解出来るが、だとしてもこの短い話の中で、すぴかしか攻略出来ないのに浮気めいた表現をされるのは結局有馬の意志は何だったのかを捉えにくくされた。そういう感情を持ってしまうことが悪いというわけではなくて、それはこの短い話の中で描く必要があったのか?という話。リアリティはあるのかもしれないが、すぴかしか攻略できないことを強いられているプレイヤーの立場としては、それ正直に言う必要ある?と思ったし、その意志をわざわざ確認してくるすぴかに対しても同様のことを思った。すぴかもすぴかで自分の力のせいで有馬が自分にとらわれて正常な思考を無くしているんじゃないかと疑う気持ちも分からなくはないが、それは麦がいる前で確認するのは無神経すぎるし、結局有馬のことを信用していなんじゃないかという気持ちに向かってしまう。まあこれも後ですぴか本人が嫉妬だと認めていて、ただひたすらに麦が可哀想だった。というかそもそもカッスカスになるまで搾り取られてるのに寝て起きたらそこそこ動けるみたいなのも結構手加減してくれてるんじゃないのか。すぴかが無意識に手加減してくれていたのか有馬の体力が無尽蔵だったのかどっちだったのかはしらんが。
あーあと、俺はロリコンではないけどお嬢様の小さい身体でもちんこは勃つけどロリコンではないからマジで信じて、みたいなことをセックスするごとに何度も何度も何度も言われるのは自分でもよくわからんが猛烈に腹が立った。俺は小さい身体でもちんこは勃つ!ドン!みたいなふうに言われたほうがまだ納得が行った。その言い訳は一体何なんだ。意思表示するにしても一回でいいし否定すればするほど肯定の意味と捉えざるを得ない。
そんな感じで主役二人が自分にとって地雷も地雷で進めば進むほど私の表情は無へと近づいていった。


●阿久戸麦
私にとってのこの作品の聖域その1。麦は自分の立場を弁えているし、弁えていながらも度々有馬にユーモアあるアピールをしてくれていた。序盤で麦が冗談めかして「自分とどうですか」ということを有馬に問いかけるのだが、有馬はそれを『そうならないのがわかっていて冗談を言ってくれている』と解釈するのだけど、女心が全然わかってないので出直してきて欲しい。案の定終盤で状況に追い詰められた有馬に対して麦が一緒に逃げないかと有馬を誘うのだけど、心の底からここで選択肢がほしかった。私はそのまま麦の豊満なおっぱいを揉みたかった。その魅力的な谷間に指を突っ込みたかった。そんな面倒くさい女なんか捨ててこっちの色々弁えてくれながらも自分のことを好いてくれる可愛い女の子にしようよ。と、この時までは思っていた。しかしこの告白シーンで麦の株爆上げの有馬の株大暴落。

麦「……どういう風にですか? 幸せになってほしい、と言うだけなんて無責任過ぎませんか。どのくらい、本気なんですか」
有馬「もし麦さんがよその男と交際を始めたなんて聞いたら、機嫌が悪くなるかもしれませんし、そいつが君を幸せにできなかったら落とし前をつけに行きますよ」

なあーにいってんだコイツ。自分が落とし前付けれる立場だと思ってるのか。
これを振った側が言うのが本気で腸が煮えくり返るどころか地獄谷みたいになってるし、雄山も食べることを拒否するどころか既に店から飛び出して行ったわ。あ、麦の項目なのになんか結局有馬のこと語ってるな。振られた側にこういうことを言うのはタブーだとわかっては居るが、それでも言わざるを得ない。麦にはもっとふさわしくかっこいい素敵な男性と幸せになってほしい。こんな下半身カッスカス男なんて捨てて、素敵な男性とめいいっぱい幸せになることを祈っている。
この後麦は笑顔で有馬への好意を告げて自分の気持ちに決着を付け、すぴかの女給としての立場を弁えてすぴかを支えるところもただひたすら好感度が上がっていった。


●弓張月子
状況はいくらか違えど、月子とすぴかは立場が似ている。立場が似ている分、比較して、月子のほうの魅力が勝ってしまっている。祝い子として育てられて失敗作だと劣悪な環境下に置かれても、前を向き、後ろを振り返らず、自分の気持ちにも状況にもちゃんと決着をつけようとしている。現状を把握し、己の立場や状況を調べ、学び、自分がどういった方向に向かいたいかをきちんと考えて行動している。だからこそ何も動かないすぴかとの対比が目立ってしまったし、月子がなによりも強い意志で現状を打破しようとしているところがとても心地よかった。恨みの対象になるはずのすぴかに対してもすぴかの感情や気持ちを尊重しているし。多分麦と月子どちらかが欠けていたら私は泡を吹いて倒れていたかもしれない。
ED後に見れる黄昏逸話というおまけでも、この惨事の根源の存在にきちんと決着を付けてくれてもはやストップ高になるほど株を上げ続けていた。ていうかそれは本来であればすぴかや有馬の主人公勢がするべき決着だったと思うのだが。まあもはやどうでもいいし自分は月子が好きなので最後までかっこよく素敵な存在で居てくれたことには感謝。


●烏丸志乃
とてもいいキャラしていたオネエサン。お姉さんに食べられたかったなあ……エロシーン楽しみにしていたのに無くてがっかりだった。後半はすぴかを動かすために配置されていただけなのはとても残念だったが、物語から脱落したかと思いきや実は生きていたのは、ご都合主義だとは思ったがそれでも嬉しかった。志乃さんとえろいことしてほしかったなあ、嗚呼。


●女給長
この人が作中で一番すぴかのことを考えてすぴかを一番に行動してくれていた気がする。エロいことしてほしかった。



大正時代かどうかはわからんが、浪漫的な設定もうまく活用されていなかった。着物着てるぐらいじゃないだろうか。現代設定じゃないと通信機器あたりの設定を描かなくていいし、まあこの時代あたりにしておけば伝奇的な雰囲気が出るのもわかるが、どうしてもそれだけでは物足りなかった。
基本有馬視点で物語が進むのに、有馬が居ない視点になるといきなり第三者視点になるのも混乱した。大体すぴかを中心に語られるのだが、それならすぴか視点にすればよいのに結局第三者視点でお嬢様の心情とか語っちゃってるのでその辺りも統一してほしかった。物語の謎についても読んでいけば大体察せられてしまうし、どこかで見たような物語をなぞっているだけなのもワクワク感すら掻き立てられなかったというか。
5年でセックスするうちに情が移ったのも察せられるのだけど、それ以上に何らかの心を通わすエピソードでも盛り込んでくれればまだ二人の離れられない関係性のようなものに説得力が出たのになあと思いながら見ていた。描かれるのが二人の始まりとエロシーンぐらいだけなのでどこにも感情移入出来ずに感情が彷徨ったまま消化すら出来なかった感じが残っている。

中盤エロシーンが多めだったが、Navel系列のゲームに抜き要素を主体として求めている人ってどれぐらい居るんだろうか。少なくとも自分はNavelにはそういうものではなく別のところで勝負してほしかったし、Citrusがそういう方向性で行くのならば抜きゲなら抜きゲでもっとエロさを出してほしかったし、黒いものを描くなら描くでもっと黒くするべきだと感じた。全てにおいて中途半端。味のしないただ黒い色のついた香りだけする安物のコーヒーでも飲んでるようで、これなら自分はいっそのこと水道水を飲みます。